「イゼット団/The Izzet」を編集中
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==解説・遠隔== | ==解説・遠隔== | ||
− | + | イゼット団本来の役割はラヴニカの下水道、給湯、街道などインフラ施設の管理だが、彼らの本質は実験者の集団であり、その実験からはマナの噴出や空間の裂け目、あるいは神秘の扉などがしばしば生み出される。彼らはラヴニカの発明と魔法の達人であり、魔法の成り立ちを理解している唯一のギルドでもある。他のギルドと異なりイゼット団は、軍事力や権力、あるいは富の重要性に一切関心がない。知識の過激な追求はギルドの唯一の関心事である。イゼット団ではおもに錬金術の研究が行われ、常人には理解しがたい狂気ともとれるような研究もされている<ref name="Golgari">『マナバーン2019』(ホビージャパン、2018年12月26日初版)p.25 ISBN 9784798618388</ref>。 | |
− | 統率者は人間を遥かに凌駕する知能をもつ[[ドラゴン]]、[[ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet]] | + | 統率者は人間を遥かに凌駕する知能をもつ[[ドラゴン]]、[[ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet]]。彼はあまりにも頭が良いため、1万年以上前から暇つぶしに様々な実験を行ってきた<ref name="Golgari"/>。ギルドの実験もその1つでしかないのである。ゆえにこのギルドは「人間よりもはるかに優れた知性を持つドラゴンの“暇つぶし”に1万年もの間つきあってきたマッド・サイエンティストの集団」と捉えると本質を理解しやすいかもしれない。 |
本拠地は火想者の高巣ニヴィックス。この名前ももちろんニヴ=ミゼットからきており、その内装もまた、彼の[[Wikipedia:ja:ナルシシズム|ナルシスト]]にも似た[[Wikipedia:ja:英雄症候群|自己顕示欲]]の強い性格を反映してか、すべて鏡張りの構造となっている。 | 本拠地は火想者の高巣ニヴィックス。この名前ももちろんニヴ=ミゼットからきており、その内装もまた、彼の[[Wikipedia:ja:ナルシシズム|ナルシスト]]にも似た[[Wikipedia:ja:英雄症候群|自己顕示欲]]の強い性格を反映してか、すべて鏡張りの構造となっている。 | ||
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[[ラヴニカ・ブロック]]のストーリーにおいて、ニヴ=ミゼットは[[ネフィリム]]との戦いで傷つき、その傷を癒やすために彼しか知らないラヴニカの隠れ家へと身を潜めた。ラヴニカの多くの人々はミゼットの消失はイゼット団の終焉と捉えたが、巨大なイゼットの施設の出現や奇妙な倉庫からのマナコイルの唸りが夜を満たすにつれ認識を変え始めた。旧きドラゴンは自身のギルドをコントロールするのに姿を現す必要はない。彼が不在の間、火想者の力でギルド魔道士達にイゼット団が取り組む新たな奇妙な実験の複雑な指示を送り出していたのだ。 | [[ラヴニカ・ブロック]]のストーリーにおいて、ニヴ=ミゼットは[[ネフィリム]]との戦いで傷つき、その傷を癒やすために彼しか知らないラヴニカの隠れ家へと身を潜めた。ラヴニカの多くの人々はミゼットの消失はイゼット団の終焉と捉えたが、巨大なイゼットの施設の出現や奇妙な倉庫からのマナコイルの唸りが夜を満たすにつれ認識を変え始めた。旧きドラゴンは自身のギルドをコントロールするのに姿を現す必要はない。彼が不在の間、火想者の力でギルド魔道士達にイゼット団が取り組む新たな奇妙な実験の複雑な指示を送り出していたのだ。 | ||
− | イゼット団は中心街区に出現した[[暗黙の迷路/The Implicit Maze|暗黙の迷路]] | + | イゼット団は中心街区に出現した[[暗黙の迷路/The Implicit Maze|暗黙の迷路]]の存在をいち早く察し、その全貌の解明に取り組んだ。ミゼットは全ギルドへ迷路の存在を明かし、その力を巡る競争の開催を宣言した<ref name="Golgari"/>。 |
現在ミゼットはニヴィックスへ帰還し、その行動は他のギルドや[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)|ジェイス]]の関心を集めている。 | 現在ミゼットはニヴィックスへ帰還し、その行動は他のギルドや[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)|ジェイス]]の関心を集めている。 | ||
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===薬術師/Chemister=== | ===薬術師/Chemister=== | ||
− | + | 上記ミジウムを始めとした様々な物質を研究し、さらなる新たな合金やエネルギーを作り出すことを生業とした錬金術師。彼らの業績もまたラヴニカ全体への利益に繋がってはいるものの、一方で好奇心ばかりを優先し他を省みない彼らの実験は、しばしば近隣住民や実験に付き合う同僚に「不自然な災害」となって襲い掛かる<ref name="Golgari"/>。 | |
彼らの研究はそれぞれの興味の赴くままに進められており、よく言えば多種多様、悪く言えば雑多である。おそらく研究のすべてを把握しているのは、火想者の力を持つギルドマスター、ニヴ=ミゼットひとりであろう。 | 彼らの研究はそれぞれの興味の赴くままに進められており、よく言えば多種多様、悪く言えば雑多である。おそらく研究のすべてを把握しているのは、火想者の力を持つギルドマスター、ニヴ=ミゼットひとりであろう。 | ||
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==その他== | ==その他== | ||
− | イゼットには、[[軟体電極獣/Gelectrode]](ジェレクトロード)、[[凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird]] | + | イゼットには、[[軟体電極獣/Gelectrode]](ジェレクトロード)、[[凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird]](フロストバーンのきま)などの日本語版カードのルビが英語読みという一風変わった、「まさにイゼット」といえるカードが存在している。そうした変わった読みのカードはほとんどが[[奇魔]]だが、[[竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius]](ドラコジーニアス、ニヴ=ミゼット)も存在し、かと思えば[[蒸気核の奇魔/Steamcore Weird]](じょうきかくのきま)だったり、統一感がない。このあたりもイゼットらしさを表しているように見える。 |
==関連カード・関連[[デッキ]]== | ==関連カード・関連[[デッキ]]== | ||
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*[[パルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parun]] | *[[パルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parun]] | ||
*ギルド・キット『イゼット』([[ギルド・キット]]) | *ギルド・キット『イゼット』([[ギルド・キット]]) | ||
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==関連リンク== | ==関連リンク== | ||
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[[WotC]]の公式ウェブマガジン『[[Daily MTG]]』では、2012年11月12日から16日に掛けて「Izzet Week(イゼット特集)」として、各連載記事でイゼット団に関する特集が組まれた。以下は各コーナーの特集記事。 | [[WotC]]の公式ウェブマガジン『[[Daily MTG]]』では、2012年11月12日から16日に掛けて「Izzet Week(イゼット特集)」として、各連載記事でイゼット団に関する特集が組まれた。以下は各コーナーの特集記事。 | ||
− | *[http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/221 Designing for Izzet]/[ | + | *[http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/221 Designing for Izzet]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/004009/# イゼットのデザイン](Making Magic、2012年11月12日、文:[[Mark Rosewater]]) |
*[http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/1102 Working in the Lab] (Magic Arcana、2012年11月12日、文:[[Monty Ashley]]) | *[http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/1102 Working in the Lab] (Magic Arcana、2012年11月12日、文:[[Monty Ashley]]) | ||
− | *[http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/rc/221 Look Ma, No Creatures!]/[ | + | *[http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/rc/221 Look Ma, No Creatures!]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/rc/004014/# ねえ、クリーチャーがないよ!](ReConstructed、2012年11月13日、文:[[Gavin Verhey]]) |
*[http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/sf/221 An Epic Experiment] (Serious Fun、2012年11月13日、[[Adam Styborski]]著) | *[http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/sf/221 An Epic Experiment] (Serious Fun、2012年11月13日、[[Adam Styborski]]著) | ||
− | *[http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ur/221 The Seven Bells, Part 2]/[ | + | *[http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ur/221 The Seven Bells, Part 2]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/004011/# 七つの鐘 その2](Uncharted Realms、2012年11月14日、文:[[Jenna Helland]]著) |
*[http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/1104 The Izzet Fan Site Kit](Magic Arcana、2012年11月14日、文:[[Monty Ashley]]) | *[http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/1104 The Izzet Fan Site Kit](Magic Arcana、2012年11月14日、文:[[Monty Ashley]]) | ||
− | *[http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/221 Spell Check]/[ | + | *[http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/221 Spell Check]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/004013/# 呪文の検査](Latest Developments、2012年11月16日、文:[[Dave Humpherys]]) |
==参考== | ==参考== |