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− | 3/3の[[ゴーレム]]が合計3体出てくる[[アーティファクト・クリーチャー]]。ゴーレム1体が[[インスタント]]・[[ソーサリー]]の[[対象]]に取られるとそれが全てのゴーレムに拡散するという、[[放射/Radiate]]に似た[[誘発型能力]]を[[内蔵]]している。 | + | 3/3の[[ゴーレム]]が合計3体出てくる[[カード]]。ゴーレム1体が[[インスタント]]・[[ソーサリー]]の[[対象]]に取られるとそれが全てのゴーレムに拡散するという、[[放射/Radiate]]に似た[[能力]]を内蔵している。 |
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− | ==特徴==
| + | 5マナの[[ダブルシンボル]]で1/1・2/2・3/3を並べる[[獣性の脅威/Bestial Menace]]を考えれば、3/3が3体も並ぶのはまさに破格のコスト・パフォーマンス。[[回避能力]]などはないが、一度に打点が9点増えるのは直接的な脅威である。[[リミテッド]]では地上の防壁兼[[フィニッシャー]]として活躍する。 |
− | 5[[マナ]]で3/3が3体も並ぶのはまさに破格の[[コスト・パフォーマンス]]。[[回避能力]]などはないが、一度に[[打点]]が9点増えるのは直接的な脅威である。[[色]]を選ばず採用できる点も優秀。
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− | そのぶんついてくる[[コピー]][[能力]]は一長一短。たとえば[[巨大化/Giant Growth]]を[[唱える]]と6/6が3体となりほぼ致死量の[[ダメージ]]を与えられるなど、上手に使えば驚異的な爆発力を秘めている。逆に[[稲妻/Lightning Bolt]]や[[帰化/Naturalize]]1発で全滅するため[[単体除去]]への脆弱さも抱えている。本体を[[戦場]]から放してしまえばこの能力は失われるので、除去が怖い場合は[[戦闘]]や[[生け贄に捧げる]]ことで本体を早めに壊してしまい、[[トークン]]だけを活用する手も考えられる。
| + | [[コピー]]能力は一長一短。[[巨大化/Giant Growth]]を[[唱える]]だけでほぼ致死量の[[ダメージ]]を与えることができるほどの爆発力を秘めているが、逆に[[稲妻/Lightning Bolt]]や[[帰化/Naturalize]]1発で全滅するという脆弱さも抱えている。本体を[[戦場]]から放してしまえばこの効果は失われるので、[[除去]]が怖い場合は[[戦闘]]や何らかの[[コスト]]で本体を壊すことも考えられる。 |
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− | ただし、コピーするのはあくまでもインスタント・ソーサリーだけ。[[ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter]]や[[転倒の磁石/Tumble Magnet]]などの「能力による除去/拘束」に対しては通常通り1体だけの損失で済む。そういった[[カード]]に対しては頭数が増える利点だけが強調されるため、それらに対する耐性はむしろ高いと言える。
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− | ==利用==
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− | 状況は選ぶものの簡単に大きな[[ボード・アドバンテージ]]を得られる[[クリーチャー]]であるため、[[リミテッド]]ではもちろん、[[スタンダード]]の各種[[コントロールデッキ]]においても地上の防衛戦力兼[[フィニッシャー]]として活躍する。同環境で流行する除去(ないしそれに順ずるもの)が、[[アーティファクト・クリーチャー]]に手出しできない[[喉首狙い/Go for the Throat]]だったり、[[転倒の磁石/Tumble Magnet]]や[[精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor]]の[[起動型能力]]だったりするのも追い風。
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− | [[ヴィンテージ]]においては、登場直後は一部の[[茶単]]の[[フィニッシャー]]に用いられる程度であった。しかし[[虚空の杯/Chalice of the Void]]や[[磁石のゴーレム/Lodestone Golem]]などが[[制限カード]]に指定され、茶単のデッキコンセプトが変化。[[マナ拘束]]重視から、[[ストンピィ]]の様に高速でクリーチャーを[[展開]]し素早く殴りきるという方向にシフトしていった結果、5マナで[[パワー]]9というコスト・パフォーマンスが評価され採用率が急増。[[ワークショップ]]においては2枚以上投入され、4枚フル投入されることも多くなった。デメリットも[[戦場に出る|戦場に出た]]直後に[[電結の荒廃者/Arcbound Ravager]]で本体を生け贄に捧げれば解消される。またデッキの中枢でありゴーレムでもあった磁石のゴーレムが制限カードになったため、それとの兼ね合いを気にしなくても良くなったことも大きい。そもそもインスタント・ソーサリーをほぼ採用しない[[ワークショップ]]が[[トップメタ]]になり、その[[ミラーマッチ]]が増加したという[[環境]]面での影響もあるだろう。
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− | ==ルール==
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− | *コピー能力は先駆のゴーレムが戦場にあれば敵味方を問わず、他のゴーレム・パーマネントを対象とした時も誘発され、すべてにコピーされる。先駆のゴーレム本体やそれにより生まれたトークンだけではないので注意。
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| *適正な対象のみにコピーする。例えば、ゴーレムが単独で攻撃して[[糾弾/Condemn]]を撃たれた場合はそのゴーレムだけが除去される。 | | *適正な対象のみにコピーする。例えば、ゴーレムが単独で攻撃して[[糾弾/Condemn]]を撃たれた場合はそのゴーレムだけが除去される。 |
− | *このカードが複数体並ぶとコピー能力が重複し、複数のコピーがほかのすべてのゴーレムに飛ぶ。ただし、元の対象になったゴーレムにはコピーされないので、その1体だけは1回しか効果を受けない。
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− | ==その他==
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− | *[[キャントリップ]]などの追加効果付きの[[呪文]]がコピーされれば、その分だけ追加効果も増える。
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− | **[[よじれた映像/Twisted Image]]を使えば、青1マナで[[カード]]を3枚[[引く|ドロー]]と[[Ancestral Recall]]並の効果。[[リミテッド]]以外にも[[スタンダード]]の[[青赤緑コントロール#ゼンディカー・ブロック期|青赤緑コントロール]]で用いられた。
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− | **[[電位の負荷/Volt Charge]]を増やせば3回[[増殖]]できる。これも[[プレインズウォーカー]]を多用するタイプの[[赤緑コントロール]]でしばしば採用される[[ギミック]]。
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− | *いわゆる[[一時的に追放するカード|ブリンク]]効果で[[ETB]]能力を複数回誘発させる[[コンボ]]を行う場合、同ブロックの[[微光角の鹿/Glimmerpoint Stag]]や[[滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojourner]]などの能力でならトークンを増やせる。[[一瞬の瞬き/Momentary Blink]]などの呪文では、トークンにも呪文がコピーされ追放されて[[状況起因処理]]で消滅するため、トークンを増やすことはできない。
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| *[[アーティファクト]]が一度に3枚並ぶので、[[金属術]]のサポートとしても有用。[[不退転の大天使/Indomitable Archangel]]から繋げれば弱点も補われ、まさに盤石。 | | *[[アーティファクト]]が一度に3枚並ぶので、[[金属術]]のサポートとしても有用。[[不退転の大天使/Indomitable Archangel]]から繋げれば弱点も補われ、まさに盤石。 |
− | *[[複製の儀式/Rite of Replication]]や[[倍増の季節/Doubling Season]](または[[似通った生命/Parallel Lives]])を組み合わせると、戦場がゴーレムで溢れ返る。 | + | *[[複製の儀式/Rite of Replication]]を撃つと[[戦場]]がゴーレムで埋め尽くされる(元が3体、コピーが3体、新しい先駆のゴーレムの[[CIP]]でさらに2体)。 |
− | **先駆のゴーレムとそれによるトークン2体がいる状態で、先駆のゴーレム本体もしくはトークンを対象に複製の儀式を使うと、3体増えるうえにコピーの[[ETB]]でさらに2体増えるので、計8体になる。[[キッカー]]すると計28体。 | + | **[[キッカー]]すると3/3が28体。ただし[[稲妻/Lightning Bolt]]一発で全滅、[[チャンドラの憤慨/Chandra's Outrage]]なら[[本体]]も焼け死ぬ。 |
− | ***28体いる状態で、[[トークン]]の1体へもう一度キッカーで複製の儀式を撃つと4059078体にまで増える(詳細は本項目の[[ノート:先駆のゴーレム/Precursor Golem|ノート]]参照)。
| + | *[[倍増の季節/Doubling Season]]があれば戦場に出た時点で5体、複製の儀式を撃つと23体、キッカーすれば95体。 |
− | **倍増の季節があれば、戦場に出た時点で5体、複製の儀式を撃つと23体、キッカーすれば95体。 | + | *これが複数体並ぶとコピー能力が重複し、元のゴーレム以外には2倍の効果がもたらされる。 |
− | ***倍増の季節→先駆のゴーレム→複製の儀式(キッカー)→トークンに複製の儀式(キッカー)で152兆3564億3210万6285体まで…。当然ながら[[Magic Online]]ではこれによるPCフリーズ報告があった。PCスペックに依存するが自分のPCのほうが高性能ならば、相手プレイヤーは復帰もできず時間消費による勝利は確実である。さしずめ[[マネデス|マネーデストラクション]]ならぬPCデストラクションだろうか。
| + | **前述した[[複製の儀式/Rite of Replication]]の場合、キッカーで撃って28体になった後で、[[トークン]]の1体へもう一度キッカーで複製の儀式を撃つと4059078体にまで増える(詳細は本項目の[[ノート:先駆のゴーレム/Precursor Golem|ノート]]参照)。 |
− | ****それでももちろん稲妻一発で全滅である。 | + | |
− | ****[[旗印/Coat of Arms]]があったらパワーとタフネスが152兆3564億3210万6287のゴーレムが152兆3564億3210万6285体。全員で殴るとそのダメージは2穣3212杼4824垓0415京7335兆点に達する。プレイヤーどころか世界人口(約75億)で割っても15京人のライフが0になって余る計算であり、[[オーバーキル]]も甚だしい。 | + | |
− | ==ストーリー==
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− | '''先駆のゴーレム'''/''Precursor Golem''はかつて[[ミラディン/Mirrodin]]がまだ[[アージェンタム/Argentum]]と呼ばれていた時代、[[カーン/Karn]]により創造された最初の三体のゴーレム({{Gatherer|id=231736}})。その姿は創造主であるカーンに非常に良く似ている。
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− | [[メムナーク/Memnarch#ストーリー|メムナーク/Memnarch]]による他[[次元/Plane|次元]]からの拉致計画が始まると古のゴーレム達はほぼ一掃されてしまったが、これらは生き残り[[空僻地/Glimmervoid]]からミラディンの風景を眺めている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/world-sculpted-metal-2011-03-23 A World Sculpted from Metal]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003947/ 金属を刻んで生まれた世界](Savor The Flavor [[2011年]]3月23日 [[Doug Beyer]]著)</ref>。
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− | ==出典==
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− | <references />
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| ==参考== | | ==参考== |
− | *[[コピーカード]]
| + | *[[カード個別評価:ミラディンの傷跡]] - [[レア]] |
− | *[[カード個別評価:ミラディンの傷跡]] / ミラディン陣営 - [[レア]] | + | |
− | *[[カード個別評価:モダンマスターズ2015]] - [[レア]]
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− | *[[カード個別評価:兄弟戦争旧枠版アーティファクト]] - [[レア]]
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