「種類別」を編集中
提供:MTG Wiki
あなたはログインしていません。あなたのIPアドレスはこの項目の履歴に記録されます。
取り消しが可能です。
これが意図した操作であるか、下に表示されている差分を確認し、取り消しを確定させるために、変更を保存してください。
最新版 | 編集中の文章 | ||
15行: | 15行: | ||
*第1種 | *第1種 | ||
**1a:コピー可能な効果の適用(例:[[クローン/Clone]]、[[変容]]) | **1a:コピー可能な効果の適用(例:[[クローン/Clone]]、[[変容]]) | ||
− | **1b:裏向きの呪文やパーマネントの特性の適用({{CR| | + | **1b:裏向きの呪文やパーマネントの特性の適用({{CR|707.2}}によって定義) |
**上記2つが適用された最終的な特性がコピー可能な値となる。 | **上記2つが適用された最終的な特性がコピー可能な値となる。 | ||
*第7種 | *第7種 | ||
28行: | 28行: | ||
**当時は第1種から第6種までを「こぴこんぶんたいいっぱんぱわー」、第6種の中は「定位置にカウンター、習性で入れ替わる」という語呂合わせで覚えておけた<ref>[http://web.archive.org/web/20090214112328/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/rule/20051029/index.html 土曜学校総集編 2005年10月前半号(WebArchive)](タカラトミーマジック公式サイト 2005年10月)</ref>。 | **当時は第1種から第6種までを「こぴこんぶんたいいっぱんぱわー」、第6種の中は「定位置にカウンター、習性で入れ替わる」という語呂合わせで覚えておけた<ref>[http://web.archive.org/web/20090214112328/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/rule/20051029/index.html 土曜学校総集編 2005年10月前半号(WebArchive)](タカラトミーマジック公式サイト 2005年10月)</ref>。 | ||
*[[基本セット2015]]より、第7b種に該当し、タイプを変更しない効果には「基本のパワーとタフネス/Base power and toughness」という表記がされるようになった<ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/release-notes-2014-07-07 MAGIC 2015 CORE SET RELEASE NOTES ]/[https://mtg-jp.com/gameplay/rules/docs/0010823/ 『基本セット2015』リリースノート]([[Daily MTG]] 2014年7月7日)</ref>。 | *[[基本セット2015]]より、第7b種に該当し、タイプを変更しない効果には「基本のパワーとタフネス/Base power and toughness」という表記がされるようになった<ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/release-notes-2014-07-07 MAGIC 2015 CORE SET RELEASE NOTES ]/[https://mtg-jp.com/gameplay/rules/docs/0010823/ 『基本セット2015』リリースノート]([[Daily MTG]] 2014年7月7日)</ref>。 | ||
− | *[[2020年]]4月の[[イコリア:巨獣の棲処]] | + | *[[2020年]]4月の[[イコリア:巨獣の棲処]]発売に伴う総合ルール更新で、第1種がコピー可能な値を変化させる種別と再定義され、さらにカウンターによる修整と継続的効果による修整が同一の種別になった。<ref>[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033938/ 『イコリア:巨獣の住処』更新速報(総合ルール更新、オラクル更新)]([[Daily MTG]] 2020年4月13日)</ref>。 |
==解説== | ==解説== | ||
34行: | 34行: | ||
*例:[[ルーン爪の熊/Runeclaw Bear]]を[[対象]]に[[巨大化/Giant Growth]]を[[唱える|唱え]]、[[解決]]された。この時ルーン爪の熊のパワー・タフネスは、「2/2」というカードに印刷された値から始まり、その後に「+3/+3の[[修整]]を受ける」という第7c種の継続的効果を適用することで定められる。すなわち、5/5になる。 | *例:[[ルーン爪の熊/Runeclaw Bear]]を[[対象]]に[[巨大化/Giant Growth]]を[[唱える|唱え]]、[[解決]]された。この時ルーン爪の熊のパワー・タフネスは、「2/2」というカードに印刷された値から始まり、その後に「+3/+3の[[修整]]を受ける」という第7c種の継続的効果を適用することで定められる。すなわち、5/5になる。 | ||
+ | |||
*例:上記の5/5になったルーン爪の熊がいる状態で[[突破/Crash Through]]を唱え、解決された。この時ルーン爪の熊は、「[[トランプル]]を得る(第6種)」と「+3/+3の修整を受ける(第7c種)」の2つの継続的効果が適用され、5/5トランプルになっている。 | *例:上記の5/5になったルーン爪の熊がいる状態で[[突破/Crash Through]]を唱え、解決された。この時ルーン爪の熊は、「[[トランプル]]を得る(第6種)」と「+3/+3の修整を受ける(第7c種)」の2つの継続的効果が適用され、5/5トランプルになっている。 | ||
**ここで注意したいのは、継続的効果の適用順は必ず種類別の順番に従うということである。この例では、巨大化と突破が唱えられた順番は継続的効果の適用順に関しては関係がない。 | **ここで注意したいのは、継続的効果の適用順は必ず種類別の順番に従うということである。この例では、巨大化と突破が唱えられた順番は継続的効果の適用順に関しては関係がない。 | ||
*例:[[縮退/Diminish]]の「基本のパワーとタフネスが1/1になる」という効果は第7b種の「パワーやタフネスを特定の値にする効果」である。 | *例:[[縮退/Diminish]]の「基本のパワーとタフネスが1/1になる」という効果は第7b種の「パワーやタフネスを特定の値にする効果」である。 | ||
− | **[[+1/+1カウンター]] | + | **クリーチャーに[[+1/+1カウンター]]が乗っているときに縮退が[[戦場に出る]]と、[[カウンター (目印)|カウンター]]による効果は第7c種なので、7b(縮退)→7c(カウンター)の順で適用されるため、そのクリーチャーは2/2になる。 |
− | ** | + | **[[栄光の頌歌/Glorious Anthem]]が[[戦場]]にあるときに縮退が戦場に出ると、十字軍の効果は第7c種なので、7b→7cの順で適用されるため、クリーチャーは2/2になる。 |
ある[[効果]]が複数の種類別に分類できるなら、それぞれが適切な種類別として扱われる。 | ある[[効果]]が複数の種類別に分類できるなら、それぞれが適切な種類別として扱われる。 | ||
60行: | 61行: | ||
*特性定義能力の効果は他の効果に依存しないので、その適用が他の効果より後になることはない。 | *特性定義能力の効果は他の効果に依存しないので、その適用が他の効果より後になることはない。 | ||
− | *例:[[機械の行進/March of the Machines]]と[[マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice]]が[[戦場]]に出ている場合、どちらが先に出たか関係なく、[[クリーチャー]]でない[[パーマネント]]は、その[[ | + | *例:[[機械の行進/March of the Machines]]と[[マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice]]が[[戦場]]に出ている場合、どちらが先に出たか関係なく、[[クリーチャー]]でない[[パーマネント]]は、その[[点数で見たマナ・コスト]]に等しい[[パワー]]と[[タフネス]]を持つ[[アーティファクト・クリーチャー]]になる。なぜなら、マイコシンスの格子を適用することで機械の行進の効果がどのパーマネントに適用されるかが変化するため、機械の行進はマイコシンスの格子に依存しているからである。 |
*例:[[ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth]]と[[血染めの月/Blood Moon]]が戦場に存在する場合、これらの能力がもたらす継続的効果はいずれも「第4種:カード・タイプ・サブタイプ・特殊タイプ変更効果」である。このとき、血染めの月の効果を適用することでアーボーグの効果の結果が変わってくる([[山]]になることでルール文章が失われる)ため、アーボーグは血染めの月に依存していることになる。このため、血染めの月が必ず先に適用され、すなわちアーボーグは「ルール文章を持たない伝説の土地・山」となる。こちらは依存によりいずれかの効果が失われるケース。 | *例:[[ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth]]と[[血染めの月/Blood Moon]]が戦場に存在する場合、これらの能力がもたらす継続的効果はいずれも「第4種:カード・タイプ・サブタイプ・特殊タイプ変更効果」である。このとき、血染めの月の効果を適用することでアーボーグの効果の結果が変わってくる([[山]]になることでルール文章が失われる)ため、アーボーグは血染めの月に依存していることになる。このため、血染めの月が必ず先に適用され、すなわちアーボーグは「ルール文章を持たない伝説の土地・山」となる。こちらは依存によりいずれかの効果が失われるケース。 | ||
66行: | 67行: | ||
複数の効果の依存性がループしているのなら、上記のルールを無視してそれらはタイムスタンプ順に適用される。 | 複数の効果の依存性がループしているのなら、上記のルールを無視してそれらはタイムスタンプ順に適用される。 | ||
− | *例:[[オパール色の輝き/Opalescence]]2つ(以下Op1,Op2)と[[謙虚/Humility]] | + | *例:[[オパール色の輝き/Opalescence]]2つ(以下Op1,Op2)と[[謙虚/Humility]](以下Hu)が戦場に出ている場合、タイムスタンプ順により結果が変化する。これらの能力は第4種「クリーチャーになる」と第6種「能力を失う」、そして第7b種である「パワーとタフネスがその[[点数で見たマナ・コスト]]に等しい」「基本のパワーとタフネスが1/1になる」とに分解できる。まず第4種と第6種を適用したあと、残りの第7b種である2つを適用する。この2つは[[独立]]している(依存関係にない)ので、タイムスタンプ順に適用する。 |
*#タイムスタンプがOp1→Op2→Huの順の場合 | *#タイムスタンプがOp1→Op2→Huの順の場合 | ||
*#*「1/1である」が最後に適用されるため、全ての[[オーラ]]でない[[エンチャント]]は1/1となる。 | *#*「1/1である」が最後に適用されるため、全ての[[オーラ]]でない[[エンチャント]]は1/1となる。 | ||
*#タイムスタンプがOp1→Hu→Op2の順の場合 | *#タイムスタンプがOp1→Hu→Op2の順の場合 | ||
− | *#*Op2が最後に適用されるが、自身には適用しないので、Op2は1/ | + | *#*Op2が最後に適用されるが、自身には適用しないので、Op2は1/1、それ以外のオーラでないエンチャントはその点数で見たマナ・コストに等しいパワー・タフネスを持つ。 |
*#タイムスタンプがHu,Op1,Op2の順の場合 | *#タイムスタンプがHu,Op1,Op2の順の場合 | ||
− | *#* | + | *#*Opの両方があとに適用されるため、全てのオーラでないエンチャントはその点数で見たマナ・コストに等しいパワー・タフネスを持つ。 |
**一見するとOpやHuの第7b種の部分は適用前にHuの「能力を失う」で失われるので無効化されそうだが、上記で例としている待ち伏せ司令官とお粗末の関係と同じく、既にOpは「クリーチャーになる」の部分が、Huは「能力を失う」の部分が適用されているため、同じ能力に含まれている第7b種の部分もそのまま適用されることになる。 | **一見するとOpやHuの第7b種の部分は適用前にHuの「能力を失う」で失われるので無効化されそうだが、上記で例としている待ち伏せ司令官とお粗末の関係と同じく、既にOpは「クリーチャーになる」の部分が、Huは「能力を失う」の部分が適用されているため、同じ能力に含まれている第7b種の部分もそのまま適用されることになる。 | ||
**この問題は「Op-Op-Hu問題」と呼ばれることもある有名なものであり、[[ウルザズ・デスティニー]]発売当時から議論が行われていた。このルールの存在意義は、まさにこの問題を簡潔かつ明確に処理することである。 | **この問題は「Op-Op-Hu問題」と呼ばれることもある有名なものであり、[[ウルザズ・デスティニー]]発売当時から議論が行われていた。このルールの存在意義は、まさにこの問題を簡潔かつ明確に処理することである。 |