不屈の部族シュート

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2024年11月16日 (土) 21:22時点における最新版

不屈の部族シュート、もしくは裏返しコンボは、パウパー環境に存在している白青または赤白のデッキ。不屈の部族/Tireless Tribeと裏返し/Inside Outを用いた瞬殺型のコンボデッキである。裏返しの英語名からInside Out Combo、または単にInside Outと呼ばれることもある。

[編集] 概要

デッキの基本的な動きは、不屈の部族/Tireless Tribeに裏返し/Inside Outを使いパワーとタフネスを入れ替え、手札を5枚以上捨ててパワーを20以上にして攻撃するだけ。最速先攻2ターンキルのスピードを誇る。

不屈の部族をシュートするためにはキャントリップのシャドーの裂け目/Shadow Riftや空間の擦り抜け/Slip Through Spaceなどが使われる。不屈の部族を守るためには払拭/Dispelや堂々巡り/Circular Logicがあり、特に後者は共鳴者である不屈の部族と相性がいい。

その他には布告避けとカード・アドバンテージ稼ぎを兼ねるボーラスの占い師/Augur of Bolasや戦隊の鷹/Squadron Hawkなどと、ドローサポートで占められる。特に噴出/Gushは不屈の部族がいる場で使えば0マナで16点火力になる。軽いドローカードを多く取ってゼロックス的な構造となっている。

また、追加のアタッカーとして秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsや道の探求者/Seeker of the Wayを採用したタイプや、構造の似たフェアリーとハイブリッドしたタイプも存在する。

2019年5月に噴出とギタクシア派の調査/Gitaxian Probeが禁止されたことにより、大きく弱体化した。

特にコンボの爆発力に寄与していた噴出の禁止は痛手となった。その後、Whiteoutを採用し、爆発力をカバーしたタイプが結果を残した。Whiteoutがあれば戦場の氷雪土地の枚数が擬似的に手札の枚数になるためである。

統率者レジェンズ：バルダーズ・ゲートの戦い以降は、同じく白青のデッキであるカウ・ゲートとのハイブリッド型も存在する。

裏返しは青赤の混成マナ・シンボルのため、白青でなく赤白でも組むことができる。神河：輝ける世界以降はボロス・シンセサイザーとのハイブリッドデッキが存在する。きらめく鷹/Glint Hawkやコーの空漁師/Kor Skyfisherと結婚式への招待状の相性の良さに着目している。

[編集] サンプルリスト

[編集] コンボ特化型

[編集] 初期型

• 備考
  • Pauper Challenge #10890380 on 09/24/2017 優勝（参考）
  • 使用者：greenprinny
• フォーマット
  • パウパー（～破滅の刻）

• 目くらましの呪文/Dizzy Spellは不屈の部族/Tireless Tribeやシャドーの裂け目/Shadow Riftのほか、1枚挿しの万の眠り/Gigadrowseもサーチできる。

[編集] 噴出、ギタクシア派の調査禁止後

[編集] 白青タッチ緑

• 備考
  • Pauper League on 08/14/2019 5-0（参考）
  • 使用者：kungfutrees
• フォーマット
  • パウパー（～基本セット2020）

• Whiteoutを採用したリスト。
• アーカムの天測儀/Arcum's Astrolabeのおかげで緑にもタッチできるため、追加の裏返し/Inside Outとなるツリーフォークの陰影/Treefolk Umbraを採用している。
• ループ・ジャンクションでおなじみのコーの遊牧民/Nomads en-Korとダールの降霊者/Daru Spiritualistの無限タフネスコンボが仕込まれており、こちらに裏返しやツリーフォークの陰影を使うこともできる。

[編集] 白青

• 備考
  • Pauper Challenge #11958538 on 09/01/2019 ベスト8（参考）
  • 使用者：PauloCabral_Br
• フォーマット
  • パウパー（～基本セット2020）

• こちらもWhiteoutを採用したタイプ。
• パウパーの公認フォーマット化により、強力なサーチカードである商人の巻物/Merchant Scrollを獲得している。

[編集] イニストラード：真紅の契り参入後

• 備考
  • Pauper League on 03/22/2023 5-0（参考）
  • 使用者：EhDM
• フォーマット
  • パウパー（～ファイレクシア：完全なる統一）

• 結婚式への招待状/Wedding Invitationはキャントリップである上にアンブロッカブル付与も可能であり、デッキと非常に相性がいい。
• クリーチャー保護呪文としてロランの脱出/Loran's Escapeを、布告避けとコンボパーツ回収のためにファラジの考古学者/Fallaji Archaeologistを採用している。

[編集] カルロフ邸殺人事件参入後

• 備考
  • Pauper Challenge 32 on 10/27/2024 優勝（参考）
  • 使用者：seasonofmists
• フォーマット
  • パウパー（～ダスクモーン：戦慄の館）

• 追加のアンブロッカブル付与手段として、カルロフ邸殺人事件で獲得した脱出トンネル/Escape Tunnelを採用したリスト。
  • 結婚式への招待状/Wedding Invitation同様アンブロッカブル付与には打ち消しが効かない上に、脱出トンネルは土地であるため戦場に出す際も打ち消されない。

[編集] フェアリー型

• 備考
  • Pauper Constructed League on 11/19/2017 5-0（参考）
  • 使用者：billster47
• フォーマット
  • パウパー（～イクサラン）

• フェアリーとのハイブリッドデッキ。深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hoursは複数枚引いたシャドーの裂け目を有効活用できて相性が良い。

[編集] テツモス型

[編集] 初期型

• 備考
  • Pauper Challenge #11818125 on 03/10/2019 準優勝（参考）
  • 使用者：Entropy263
• フォーマット
  • パウパー（～ラヴニカの献身）

• アルティメットマスターズでテツモスの大神官/Tethmos High Priestがコモンで再録後のリスト。余った裏返し/Inside Outなどで墓地の不屈の部族やボーラスの占い師/Augur of Bolasを回収できる。
• 追加のアタッカーとして道の探求者/Seeker of the Wayが採用されている。こちらもテツモスの大神官で回収できる。

[編集] 噴出、ギタクシア派の調査禁止後

• 備考
  • Pauper Constructed League 5-0（2019/05/29）（参考）
  • 使用者：Entropy263
• フォーマット
  • パウパー（～灯争大戦）

• 噴出/Gushによるアドバンテージ獲得がなくなったぶんを蓄積した知識/Accumulated Knowledgeと強迫的な研究/Compulsive Researchでカバーしている。

[編集] コントロール型

• 備考
  • Pauper Challenge #12216044 on 10/10/2020 ベスト8（参考）
  • 使用者：PauloCabral_Br
• フォーマット
  • パウパー（～ゼンディカーの夜明け）

• 古術師/Archaeomancer＋儚い存在/Ephemerateのシナジーを取り入れたコントロール型。

[編集] ゲート型

• 備考
  • Pauper League on 08/03/2022 5-0（参考）
  • 使用者：Zoohn
• フォーマット
  • パウパー（～ダブルマスターズ2022）

• カウ・ゲートとのハイブリッド型。

[編集] 赤白型

• 備考
  • Pauper Challenge #12418756 on 05/15/2022 優勝（参考）
  • 使用者：billster47
• フォーマット
  • パウパー（～ニューカペナの街角）

• ボロス・シンセサイザーとのハイブリッド型。

[編集] 参考

• 岩SHOWの「デイリー・デッキ」：Inside Out（Pauper）
• デッキ集