スーサイドブラック

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*しかし、殺しと墓忍びはいずれも[[闇の腹心/Dark Confidant]]と相性が悪いという弱点があり、その点で[[スーサイド]]色は増していると言えなくもない。このことから、最近では息切れを度外視して闇の腹心を投入せず、速度や打撃力に特化しているタイプが多い。
 
*しかし、殺しと墓忍びはいずれも[[闇の腹心/Dark Confidant]]と相性が悪いという弱点があり、その点で[[スーサイド]]色は増していると言えなくもない。このことから、最近では息切れを度外視して闇の腹心を投入せず、速度や打撃力に特化しているタイプが多い。
  
[[緑]]を[[タッチ]]してアタッカーに[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]を追加し、また[[黒]]の弱点である[[エンチャント]]と[[アーティファクト]]に手を出せるように、かつテンポを失わないために[[原基の印章/Seal of Primordium]]を投入しているタイプも多い。このタイプを'''Eva Green'''と呼ぶ。→[[#サンプルレシピ|*1]]
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[[緑]]を[[タッチ]]してアタッカーに[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]を追加し、また[[黒]]の弱点である[[エンチャント]]と[[アーティファクト]]に手を出せるように、かつテンポを失わないために[[原基の印章/Seal of Primordium]]を投入しているタイプも多い。このタイプを'''Eva Green'''と呼ぶ。
  
 
===サンプルレシピ===
 
===サンプルレシピ===

2009年4月19日 (日) 14:46時点における版

スーサイドブラックSuicide Black)とは、スーサイドデッキの一種。直接的にはのスーサイドデッキ全てを指す名前であるが、通常はペナルティ能力を持つクリーチャーを多用する黒ウィニーをこう呼ぶ。

目次

概要


Phyrexian Negator / ファイレクシアの抹殺者 (2)(黒)
クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) ホラー(Horror)

トランプル
ファイレクシアの抹殺者にダメージが与えられるたび、その点数と同じ数のパーマネントを生け贄に捧げる。

5/5


Skittering Skirge / 走り回るスカージ (黒)(黒)
クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) インプ(Imp)

飛行
あなたがクリーチャー呪文を唱えたとき、走り回るスカージを生け贄に捧げる。

3/2


Carnophage / カーノファージ (黒)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie)

あなたのアップキープの開始時に、あなたがライフを1点支払わないかぎり、カーノファージをタップする。

2/2

に絶望的なまでに弱く、に対しては圧倒的なまでに強いという特徴を持つ。

ウィニークリーチャーは総じてタフネスが低くかつ地上クリーチャーなので、火力で容易に焼き払われてしまう。ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negatorだけはタフネスが5と高いが、こいつは余計に火力に弱い。また、コストやデメリットでライフを要求するカードも多く、プレイヤー自身も火力で死にやすくなる。ヘイトレッド型だと憎悪/Hatredの返しのショック/Shock1発で死んだりする。

一方、青がダメージレースを挑んでくる事は殆ど無いので、ライフ面でのペナルティが苦にならず、スーサイドなスピード面でのメリットが最大限に生きる。バウンスこそしてくるものの、除去は基本的にしてくることもなくブロッカーを置く事もしないため、タフネスが低かろうが地上を這っていようが関係ない。手札主体で戦う青が苦手とする手札破壊も黒の得意要素の一つである事もこれを後押しする。

奇しくもと言うべきだろうか、相性のはっきりしているはどちらも友好色である。つまり色対策カードのようなものが無い訳で、お互いにサイドボードしたくてもするカードが無い…なんて事がよくある。その為、先手1ターン目の山/Mountainセットを見て即投了、なんて事もありえなくもない。これが島/Islandだと立場が逆になるが……。

ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期

テンペスト・ブロックの退場でシャドーウィニー憎悪/Hatredなどの主力カードのほとんどを失ったあと、暗黒の儀式/Dark Ritualから大型スーサイドクリーチャーに出し、よじれた実験/Twisted Experimentでバックアップする、ツイスト・ブラックが登場した。


Phyrexian Negator / ファイレクシアの抹殺者 (2)(黒)
クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) ホラー(Horror)

トランプル
ファイレクシアの抹殺者にダメージが与えられるたび、その点数と同じ数のパーマネントを生け贄に捧げる。

5/5


Twisted Experiment / よじれた実験 (1)(黒)
エンチャント — オーラ(Aura)

エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは+3/-1の修整を受ける。


爆発力はヘイトレッドに及ばないが、その分安定性は高い。

テンペスト・ブロック構築

テンペスト登場時、黒シャドーウィニー肉占い/Sarcomancyなどを投入したデッキが登場。当時のテンペスト・ブロック構築スタンダードで活躍した。


Sarcomancy / 肉占い (黒)
エンチャント

肉占いが戦場に出たとき、黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
あなたのアップキープの開始時に、ゾンビが1体も戦場に存在しない場合、肉占いはあなたに1点のダメージを与える。



Dauthi Horror / ダウスィーの怪物 (1)(黒)
クリーチャー — ダウスィー(Dauthi) ホラー(Horror)

シャドー
ダウスィーの怪物は白のクリーチャーによってはブロックされない。

2/1

エクソダス憎悪/Hatredを得てこのデッキは最盛期を迎える。最速2ターンキルも可能な超高速デッキだった。


Hatred / 憎悪 (3)(黒)(黒)
インスタント

この呪文を唱えるための追加コストとして、X点のライフを支払う。
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+X/+0の修整を受ける。


詳細はヘイトレッドの項目を参照。

サンプルレシピ

メインデッキ (61)
クリーチャー (19)
4 ブラッド・ペット/Blood Pet
4 ダウスィーの怪物/Dauthi Horror
4 ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer
4 ヴォルラスの召使い/Servant of Volrath
3 ケザードリックス/Kezzerdrix
インスタント・ソーサリー (8)
4 暗黒の儀式/Dark Ritual
2 再活性/Reanimate
2 生ける屍/Living Death
エンチャント・アーティファクト (16)
4 肉占い/Sarcomancy
4 脊髄移植/Spinal Graft
4 呪われた巻物/Cursed Scroll
4 煮沸ばさみ/Scalding Tongs
土地 (18)
18 沼/Swamp
サイドボード
4 ボトルのノーム/Bottle Gnomes
3 強要/Coercion
3 夜の戦慄/Dread of Night
2 闇への追放/Dark Banishing
2 非業の死/Perish
1 凶運の彫像/Jinxed Idol

最初の形式変更後のスタンダード

ネクロポーテンス/Necropotenceの圧倒的ドローを生かした黒ウィニー12Knightsが存在した。→ネクロウィニー


Necropotence / ネクロポーテンス (黒)(黒)(黒)
エンチャント

あなたのドロー・ステップを飛ばす。
あなたがカードを捨てるたび、あなたの墓地にあるそのカードを追放する。
1点のライフを支払う:あなたのライブラリーの一番上のカードを裏向きのまま追放する。あなたの次の終了ステップの開始時に、そのカードをあなたの手札に加える。


ただしネクロディスクなど、ドレイン手段を持つものや自力でネクロポーテンス/Necropotenceを処理する能力を持つものはこう呼ばれない。

エクステンデッド

エクステンデッドには、ネクロポーテンス/Necropotenceを使用したネクロウィニーが存在した。


Necropotence / ネクロポーテンス (黒)(黒)(黒)
エンチャント

あなたのドロー・ステップを飛ばす。
あなたがカードを捨てるたび、あなたの墓地にあるそのカードを追放する。
1点のライフを支払う:あなたのライブラリーの一番上のカードを裏向きのまま追放する。あなたの次の終了ステップの開始時に、そのカードをあなたの手札に加える。


ウィニークリーチャーによるビートダウン暴露/Unmaskなどの手札破壊要素によりネクロ・ドネイトに強い。

また、サイカトグなどのデッキが流行すると、それへのメタデッキとして一部で組まれることがあった。


Phyrexian Negator / ファイレクシアの抹殺者 (2)(黒)
クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) ホラー(Horror)

トランプル
ファイレクシアの抹殺者にダメージが与えられるたび、その点数と同じ数のパーマネントを生け贄に捧げる。

5/5

スピードではスライなどに劣るが、お家芸の手札破壊やクリーチャー除去により安定性が高い。

サンプルレシピ

メインデッキ (59)
クリーチャー (20)
4 ダウスィーの怪物/Dauthi Horror
4 ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer
4 カーノファージ/Carnophage
4 ナントゥーコの影/Nantuko Shade
4 ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator
呪文 (18)
4 肉占い/Sarcomancy
4 陰謀団式療法/Cabal Therapy
2 悪魔の布告/Diabolic Edict
4 強迫/Duress
2 燻し/Smother
2 殺し/Snuff Out
土地 (21)
18 沼/Swamp
3 不毛の大地/Wasteland
サイドボード
3 棺の追放/Coffin Purge
1 虐殺/Massacre
2 非業の死/Perish
4 疫病吐き/Plague Spitter
1 次元の狭間/Planar Void
1 燻し/Smother
1 殺し/Snuff Out
1 吸血の教示者/Vampiric Tutor
1 不毛の大地/Wasteland

レガシー

レガシーにおいても、スーサイドの強い速攻デッキが存在する。 レガシーではほぼ同じデッキタイプとしてピキュラ黒というデッキも存在するが、ピキュラ黒はこのタイプと比べコントロール力に差があるため、本項では若干違ったチューンを解説する。


Tombstalker / 墓忍び (6)(黒)(黒)
クリーチャー — デーモン(Demon)

飛行
探査(この呪文を唱える段階であなたがあなたの墓地から追放した各カードは、(1)を支払う。)

5/5


Hymn to Tourach / トーラックへの賛歌 (黒)(黒)
ソーサリー

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、カードを2枚無作為に選んで捨てる。


レガシーでは、この手の単色デッキはいわゆる「集大成」の形となる。レガシーならではの優秀カードとして、Hymn to TourachSinkhole不毛の大地/Wasteland等で相手のリソースを削り一気に殴りきる。 テンポを非常に重視しているのが特徴的で、除去には殺し/Snuff Outを用いることが多い。除去のためにマナを残しておきづらいためである。

クロックには近年墓忍び/Tombstalkerを獲得し、それまでの強烈なデメリット持ちであったファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negatorの枠を上手く埋める事が可能になった。

  • しかし、殺しと墓忍びはいずれも闇の腹心/Dark Confidantと相性が悪いという弱点があり、その点でスーサイド色は増していると言えなくもない。このことから、最近では息切れを度外視して闇の腹心を投入せず、速度や打撃力に特化しているタイプが多い。

タッチしてアタッカーにタルモゴイフ/Tarmogoyfを追加し、またの弱点であるエンチャントアーティファクトに手を出せるように、かつテンポを失わないために原基の印章/Seal of Primordiumを投入しているタイプも多い。このタイプをEva Greenと呼ぶ。

サンプルレシピ

Eva Green [1]
土地 (22)
4 Bayou
4 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
4 汚染された三角州/Polluted Delta
6 沼/Swamp
4 不毛の大地/Wasteland
クリーチャー (16)
2 闇の腹心/Dark Confidant
4 惑乱の死霊/Hypnotic Specter
4 ナントゥーコの影/Nantuko Shade
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
2 墓忍び/Tombstalker
呪文 (22)
4 暗黒の儀式/Dark Ritual
1 悪魔の布告/Diabolic Edict
2 強迫/Duress
4 トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach
4 陥没孔/Sinkhole
2 殺し/Snuff Out
4 思考囲い/Thoughtseize
1 梅澤の十手/Umezawa's Jitte
サイドボード (15)
1 窒息/Choke
1 悪魔の布告/Diabolic Edict
1 十二足獣/Dodecapod
4 仕組まれた疫病/Engineered Plague
4 虚空の力線/Leyline of the Void
1 真髄の針/Pithing Needle
3 原基の印章/Seal of Primordium


参考

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