遅延/Delay

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(ルール:  待機のCRの日本語と英語の差異を反映)
(活用とルールを分離)
7行: 7行:
 
2マナと[[軽い|軽く]][[テンポ・アドバンテージ]]を取りやすいが、待機が終了すると[[カード・アドバンテージ]]を失い、一度は得た[[テンポ・アドバンテージ]]も失ってしまう。一つ前の[[ラヴニカ・ブロック]]の[[差し戻し/Remand]]と比較されたが、[[キャントリップ]]が付いていないためその代役とはなりえなかった。
 
2マナと[[軽い|軽く]][[テンポ・アドバンテージ]]を取りやすいが、待機が終了すると[[カード・アドバンテージ]]を失い、一度は得た[[テンポ・アドバンテージ]]も失ってしまう。一つ前の[[ラヴニカ・ブロック]]の[[差し戻し/Remand]]と比較されたが、[[キャントリップ]]が付いていないためその代役とはなりえなかった。
  
[[クロック・パーミッション]]的な[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]で使われるなら、待機が終了するまでに[[ゲーム]]を終わらせればいいわけで、[[色拘束]]が薄く[[墓地]]利用をさせない[[対抗呪文/Counterspell]]になり得る。
+
[[クロック・パーミッション]]的な[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]で使われるなら、待機が終了するまでに[[ゲーム]]を終わらせればいいわけで、[[色拘束]]が薄く[[墓地]]利用をさせない[[対抗呪文/Counterspell]]になり得る。[[ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir]]と併用することでも確定カウンターと同じ扱いとなる。
 +
 
 +
*待機を終えるまでに間に対象にできる[[オブジェクト]]を処理することで対象を操作することができる。[[終止/Terminate]]のような[[除去]]なら待機が終了したタイミングで[[戦場]]に[[対戦相手]]のクリーチャーしか残っていなければ、対戦相手は自分のクリーチャーを破壊しなければならなくなるし、[[強化]]呪文の場合は逆に相手のクリーチャーを除去しておくことでこちらが恩恵を受けることができる。[[打ち消す|打ち消し]]呪文のような呪文を対象にとる呪文に対して使った場合なら[[時計回し/Clockspinning]]等で操作しない限り確定カウンターとなる。狙ってする程のことではないが、覚えておいて損は無い。
 +
*[[マナ・コスト]]に[[X]]を含む呪文なら待機で唱える際にXは0になるため、ほぼ無力化できる。
  
 
==ルール==
 
==ルール==
*これにより打ち消された呪文は、待機が終了した段階で再度[[プレイ]]される。[[コピー]]を作るわけではないので注意。
+
*[[ルール]]については[[待機]]も参照。
**[[対象]]を取る呪文は、対象を再度指定することができる。
+
*[[変異]]呪文を打ち消した場合、それは[[表向き]]で待機状態となる。
***対象が再指定されるため、指定可能な対象が限定されている呪文ならばある程度対象を操作することが可能である。例えば対戦相手の[[終止/Terminate]]の待機が終了したタイミングで[[戦場]]に[[対戦相手]]のクリーチャーしか残っていなければ、対戦相手は自分のクリーチャーを破壊しなければならなくなる。狙ってする程のことではないが、覚えておいて損は無い。
+
**[[生けるものの洞窟/Zoetic Cavern]]を打ち消した場合、待機明けには[[土地]]として[[プレイ]]される。何らかの理由で既にその[[ターン]]土地をプレイしていたり、対戦相手のターンに待機を終えた場合はそれはプレイできず[[追放]]されたままとなる。
**多くの場合[[X]]は0になるため、X呪文をこれで打ち消せば完全に無力化できる場合が多い。
+
***アーテイのおせっかい/Ertai's MeddlingはXを0にできないため、[[マナ・コストを支払うことなく唱える]]こと自体ができず、結果として唱えられない。
+
**[[打ち消す|打ち消し]]呪文のような呪文を対象にとる呪文に対して使った場合や、[[ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir]][[コントロール (ルール用語)|コントロール]]している場合なら完全に打ち消せる。青系[[コントロール (デッキ)|コントロール]]でセットで使われることになるだろう。
+
**変異で裏向きに唱えられた呪文も、待機で唱えられる際には表向きで唱えられる。表向きが土地カードである場合、そのターンの分の土地としてプレイされる。
+
**この例に限らないが、待機された呪文が唱えられなかった場合それは[[追放]][[領域]]に残るため、[[墓地対策]]としても有効である。
+
 
*[[フラッシュバック]]で[[唱える|唱えた]]呪文をこれで打ち消しても、それが待機状態が解けて唱えられた際には「フラッシュバックではなく待機で唱えられた」と扱われ、追放されるのではなく[[墓地]]に置かれる。
 
*[[フラッシュバック]]で[[唱える|唱えた]]呪文をこれで打ち消しても、それが待機状態が解けて唱えられた際には「フラッシュバックではなく待機で唱えられた」と扱われ、追放されるのではなく[[墓地]]に置かれる。
 
**この場合、フラッシュバックされた呪文にはまず[[自己置換効果]]である遅延の置換効果(追放して待機させる)が先に適用される。その後の、フラッシュバックによる置換は適用されない(フラッシュバックの置換効果は、それが追放領域でない、他の領域に移動する場合に適用される)ので、最終的に[[時間カウンター]]が3個と待機を持った状態で追放領域に置かれ、その呪文はフラッシュバックではなく待機で唱えられることになる。
 
**この場合、フラッシュバックされた呪文にはまず[[自己置換効果]]である遅延の置換効果(追放して待機させる)が先に適用される。その後の、フラッシュバックによる置換は適用されない(フラッシュバックの置換効果は、それが追放領域でない、他の領域に移動する場合に適用される)ので、最終的に[[時間カウンター]]が3個と待機を持った状態で追放領域に置かれ、その呪文はフラッシュバックではなく待機で唱えられることになる。

2020年7月30日 (木) 21:29時点における版


Delay / 遅延 (1)(青)
インスタント

呪文1つを対象とし、それを打ち消す。これによりそれが打ち消された場合、それをオーナーの墓地に置く代わりに時間(time)カウンターが3個置かれた状態で追放する。それが待機を持っていない場合、それは待機を得る。(オーナーのアップキープの開始時に、時間カウンターを1個取り除く。最後の1個を取り除いたとき、それをそのマナ・コストを支払うことなくプレイする。それがクリーチャーである場合、それは速攻を持つ。)


未来予知で登場した確定カウンター対象呪文解決を通常3ターン先延ばしにできる。アーテイのおせっかい/Ertai's Meddlingを現代風にまとめてスッキリさせたバージョンとでもいうべきか。

ただ、アーテイのおせっかいと違って一旦打ち消すため、打ち消されない呪文を待機させることはできない。

2マナと軽くテンポ・アドバンテージを取りやすいが、待機が終了するとカード・アドバンテージを失い、一度は得たテンポ・アドバンテージも失ってしまう。一つ前のラヴニカ・ブロック差し戻し/Remandと比較されたが、キャントリップが付いていないためその代役とはなりえなかった。

クロック・パーミッション的なビートダウンで使われるなら、待機が終了するまでにゲームを終わらせればいいわけで、色拘束が薄く墓地利用をさせない対抗呪文/Counterspellになり得る。ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfirと併用することでも確定カウンターと同じ扱いとなる。

  • 待機を終えるまでに間に対象にできるオブジェクトを処理することで対象を操作することができる。終止/Terminateのような除去なら待機が終了したタイミングで戦場対戦相手のクリーチャーしか残っていなければ、対戦相手は自分のクリーチャーを破壊しなければならなくなるし、強化呪文の場合は逆に相手のクリーチャーを除去しておくことでこちらが恩恵を受けることができる。打ち消し呪文のような呪文を対象にとる呪文に対して使った場合なら時計回し/Clockspinning等で操作しない限り確定カウンターとなる。狙ってする程のことではないが、覚えておいて損は無い。
  • マナ・コストXを含む呪文なら待機で唱える際にXは0になるため、ほぼ無力化できる。

ルール

  • ルールについては待機も参照。
  • 変異呪文を打ち消した場合、それは表向きで待機状態となる。
  • フラッシュバック唱えた呪文をこれで打ち消しても、それが待機状態が解けて唱えられた際には「フラッシュバックではなく待機で唱えられた」と扱われ、追放されるのではなく墓地に置かれる。
    • この場合、フラッシュバックされた呪文にはまず自己置換効果である遅延の置換効果(追放して待機させる)が先に適用される。その後の、フラッシュバックによる置換は適用されない(フラッシュバックの置換効果は、それが追放領域でない、他の領域に移動する場合に適用される)ので、最終的に時間カウンターが3個と待機を持った状態で追放領域に置かれ、その呪文はフラッシュバックではなく待機で唱えられることになる。

参考

MOBILE