青緑スレッショルド
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2008年3月1日 (土) 13:45時点における版
目次 |
青緑スレッショルド(UG Threshold)
オデッセイ・ブロックのスレッショルドクリーチャーをメインにした青緑ビートダウンの一種。 ターボスレッショルド、スレッショルドビートなどとも呼ばれる。
クリーチャー — 人間(Human) 熊(Bear) ドルイド(Druid)
(T):(緑)を加える。
スレッショルド ― あなたの墓地にカードが7枚以上あるかぎり、熊人間は+3/+3の修整を受ける。
土地を切り詰めて軽量ドローを連打しライブラリーを掘り下げスレッショルドに到達させるのが狙い。
カウンターによりクリーチャーを守るクロック・パーミッションの一種でもある。
オデッセイ・ブロック期
オデッセイでスレッショルドが世に出ると同時にDave Humpherysらによって考案された青緑ビートダウンデッキ。
クリーチャー — 犬(Dog)
カードを1枚捨てる:野生の雑種犬はターン終了時まで+1/+1の修整を受けるとともに、あなたが選んだ1色の色になる。
2/2土地を切り詰め、ドローとディスカードを両立するカードを多く採用し、野生の雑種犬/Wild Mongrelなども織り交ぜて最速3ターンでのスレッショルドを目指すことにより、高速で大型のスレッショルドクリーチャーを展開する。
もとはオデッセイ・ブロック構築発祥のデッキだが、スタンダードでも展開力とドロー性能はステロイドより早く、さらにその高速性ゆえ青に強い(サイカトグを食える)ので、世界選手権02でも青緑マッドネスより多いおよそ1割ものプレイヤーが使用していた。 が、ネタが割れてしまい、逆に研究が進んだサイカトグに食われ、どうにかRaphael Levyが16位という結果に終わる。 LevyのレシピはWorld Championship Decks 2002を参照。
ワームの咆哮/Roar of the Wurmやクローサの獣/Krosan Beastなどを投入した大型タイプや、栄光/Glory、秘教の処罰者/Mystic Enforcerなどを入れたタッチ白タイプで巻き返しを図るも、オンスロートで得たものがルーンの解読/Read the Runes程度で、さらに爆発力で青緑マッドネスに劣り、衰退の一途を辿っていった。
- 生みの親であるDave Humpherysが、世界選手権時にはコテコテのサイカトグを使っていたのは皮肉な話である。
- 同様のスレッショルドデッキとして激動/Upheavalのリセットをメインとした8Manも存在したが、このデッキとは挙動がまた少し異なっている。詳細は8Manの項目を参照のこと。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリロンドン02 優勝(参考)
- 使用者:Jakub Slemr
- フォーマット
- オデッセイ・ブロック構築仕様のもの。
レガシー
新たなフォーマットとしてレガシーが成立してから、再び注目されるようになった。
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)
タルモゴイフのパワーは、すべての墓地にあるカードのカード・タイプの数に等しく、タフネスはその点数に1を加えた点数に等しい。
*/1+*インスタント
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、1点のライフを支払うとともにあなたの手札にある青のカードを1枚、追放することを選んでもよい。
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
土地を切り詰め(フェッチランドを除けば10枚前後)、低マナ域にシフトすることによってドロー、カウンター、除去を同時に行い、フェッチランドも組み合わせつつ高速でスレッショルドに到達させる。
当初からデッキの完成度が高くメタの一角を担っていたデッキであるが、(→*1) 未来予知でタルモゴイフ/Tarmogoyfが加わるや否や、瞬く間にトップメタの座に君臨する事となる。
そのポテンシャルは、本来相性が悪いはずのビートダウンにさえ殴り勝ってしまうという事態をも引き起こし、まさに王者に相応しい暴れっぷりを見せ続けている。
デッキの構成は青緑をベースに、3色目によってサポートする形をとるのが一般的。
以下に各色の特徴を述べる。
- 青緑…3色目を投入しないタイプ。色事故を気にしなくて良いため積極的に不毛の大地/Wastelandを採用出来るのが利点。また、その他のスロットは追加のドロー呪文や軽量カウンターが採用される。
- 青緑白…剣を鍬に/Swords to Plowsharesによる除去や翻弄する魔道士/Meddling Mageによる妨害を行うタイプ。かつてはヨツンの兵卒/Jotun Gruntが採用されミラーマッチに有利なタイプであったが、自身もタルモゴイフ/Tarmogoyfを採用するようになるとアンチシナジーになってしまい、最近ではあまり採用されていない。
- 青緑黒…手札破壊でコンボやコントロールに対抗したり、闇の腹心/Dark Confidantでアドバンテージを得るタイプ。燻し/Smotherや恐ろしい死/Ghastly Demiseによりミラーマッチにも有利だが、アグロ系のデッキに弱い。
- 青緑赤…火+氷/Fire+Iceや稲妻/Lightning Boltなどの火力によってビートダウンをサポートするタイプ。ゴブリンなどのアグロデッキに対する紅蓮地獄/Pyroclasm、ミラーマッチなどの青に対する紅蓮破/Pyroblastなどの存在により柔軟性が高い。クロック・パーミッションの弱点をある程度克服しているため、この色構成は特に人気が高い。
さらなるコントロールカードとして仕組まれた爆薬/Engineered Explosivesなどが採用する事もある。
また、相殺/Counterbalanceと師範の占い独楽/Sensei's Divining Topのギミックを取り入れたタイプも活躍している。 → Baseruption
- スレッショルドに特化したグロウとも言える。
- コールドスナップから追加されたヨツンの兵卒/Jotun Gruntが天敵であったが、タルモゴイフ/Tarmogoyfが投入されるようになると、スレッショルドに完全に依存することなくデッキの攻撃力が上がり、墓地対策が必ずしも致命的ではなくなった。これらの部分も、メタの中心に居続けている理由の一つとなっている。
- タルモゴイフ/Tarmogoyfの登場直後は炎の印章/Seal of Fireなどによって更に打撃力を上げようとするタイプも見られた。だが、それがなくともタルモゴイフ/Tarmogoyfは十分に強力であり、また環境にタルモゴイフ/Tarmogoyfが溢れていることで諸刃の剣となり得るため、現在はあまり好まれない。
未来予知後
- タルモゴイフ/Tarmogoyf参入後のタッチ白タイプ。
フェッチランド及び、渦まく知識/Brainstorm&思案/Ponderのドロー二枚看板によって、スレッショルドを待つまでもなく、巨大化したタルモゴイフが相手を蹂躙する。
- サイドボード後はBaseruptionにも早代わり出来るようになっている。
初期型
- 備考
- 使用者:Pat McGregor
- グランプリフィラデルフィア05ベスト8(参考)
- フォーマット
- ピッチスペルを含めると、ほとんどが1マナ以下で構成される超軽量の高速タイプ。その軽さはPat McGregorに「このデッキにおいて火+氷/Fire+Iceは重すぎたかもしれない」と言わしめた程である。
- 巣立つドラゴン/Fledgling Dragonはサイズでは秘教の処罰者/Mystic Enforcerに劣るが、パンプアップによってダメージレースを制し易い。