スタンダード
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
(→プレインズウォーカーデッキ、Masterpiece Seriesの扱い) |
|||
54行: | 54行: | ||
===番外カード、[[Masterpiece Series]]の扱い=== | ===番外カード、[[Masterpiece Series]]の扱い=== | ||
− | *使用可能セットと同時に発売される[[プレインズウォーカーデッキ]]・[[デッキビルダーセット]] | + | *使用可能セットと同時に発売される[[プレインズウォーカーデッキ]]・[[デッキビルダーセット]]にのみ収録されている限定カード(いわゆる番外カード)は、該当のカードセットに含まれるものとして扱う。 |
**そのため、該当セットが使用できるスタンダード環境では使用可能であり、ローテーションにおいて、該当のセットと同期間使用することができる。 | **そのため、該当セットが使用できるスタンダード環境では使用可能であり、ローテーションにおいて、該当のセットと同期間使用することができる。 | ||
*使用可能なセットのブースターパックに収録されている、使用可能なセットに含まれていない[[Masterpiece Series]]の再録カードは、同名のカードでない限りスタンダードでは使用できない。 | *使用可能なセットのブースターパックに収録されている、使用可能なセットに含まれていない[[Masterpiece Series]]の再録カードは、同名のカードでない限りスタンダードでは使用できない。 |
2017年8月7日 (月) 22:35時点における版
スタンダード/Standardとは、公式フォーマットの1つ。構築環境の1つとして分類されている。
目次 |
解説
使用可能なセットは直近2年に発売された3~4つのブロック。秋の大型セット発売に合わせて1年ごとにローテーションし使用可能セットが入れ替わる。
- 1997年1月1日からスタンダードにおいて制限カードは廃止され、当時の制限カードは全て禁止カードとなった。
- 禁止カード指定は明示的に解除されなかったとしても、ローテーション落ちの時点で解除される。
- かつてのスタンダードではダークスティールの城塞/Darksteel Citadelが禁止カード指定を受けたが、基本セット2015に再録された時には禁止カードには指定されていない。
環境の特色
最近のセットのみで構築できるため新規参入がしやすく、プレイ人口も多い。また最も多くの認定イベントに採用されているフォーマットであり、競技マジックの入門フォーマットといえる。2016-17シーズンより、すべての構築・リミテッド混合フォーマットのプレミアイベント(プロツアーなど)の構築部門で採用されている。
- カード・プールの狭さから、新たなセットの影響を強く受けやすい。特にローテーション時には環境がガラリと変わり多様さと新鮮さが保たれている。
- プレイヤーの多さからカードの需要が変動しやすく、参入の敷居の低さとは裏腹に、勝っていくためには現在のメタや次のメタを読み取りデッキをチューンする能力が必要とされる。したがって良くも悪くも競技志向の強いフォーマットとも言える。
- 先述の通りメタが変遷しやすい環境であるため、このフォーマットでプレイし続けるためにはカードを入手し続けることが避けられず、ある程度の資金が必要である。ただしカードの流通量が多いため、他環境と比べれば初期参入コストは安い傾向がある。
- 近年では、運営側がゲーム時間の長期化を嫌ってか、カウンターの大きな弱体化により、純粋なパーミッションが組まれることが比較的少なくなってきている。逆にクリーチャーの質は年々著しく上昇しており、殴り合いが増加。それを対策したコントロールデッキ、コントロールに強いクロック・パーミッション…といったメタ形成となる傾向がある。
呼称
「スタン」と略して呼ばれることも多い。
- 古い呼び方であるが、どのセットでも使えるフォーマットのタイプ1(現ヴィンテージ)に対して、使えるセットが限定された「第2のフォーマット」としてタイプ2と呼ばれることもあった。(略称はT2。)
- タイプ2という呼称は、あくまで単なる俗称である。公式にタイプ2とされていた時期はない。
変遷
新規のプレイヤーと初期からのプレイヤーでカード資産の差がついてしまう問題を解決するため、「新しめのセット限定」として考え出されたのがスタンダードである。
- 1995年1月1日に、公式に制定された。この時の使用可能セットはリバイズド・エディション、ザ・ダーク、フォールン・エンパイアの3セットのみ。その後アイスエイジが発売されてからは1つの基本セットと3つのエキスパンションから構成された。
- 初期の一時期、デッキを作るとき、「フォーマットで使えるカードセットすべてから最低5枚ずつ入れる必要がある」というルールがあった。
- 1997年7月1日からは、1つの基本セットと2つのブロックから構成する形式となった。新基本セットが参入するたびに直前の基本セットが落ち(2年に1回)、新ブロックの第一セットが参入するたびに現行のブロックの内で最も古いブロックが落ちるようになった(1年に1回)。
- 2009年(基本セット2010)からは、ローテーションの制度は変更されていないが、基本セットの発売間隔が1年に1回に変わった。
- 2010年(基本セット2011)からは、1~2つの基本セットと2つのブロックから構成する形式となった。新基本セットが参入しても直前の基本セットは落ちず、新ブロックが参入するたびに古い方の基本セットと最古のブロックが同時に落ちるようになった。
- 2015年から、3つのブロックから構成する形式となった。同時に、マジック・オリジンを最後に基本セットは(一度)廃止されるとともに、1ブロックは2セットで構成されるようになった。これに伴い、2016年春からローテーションも半年に1度に変更された。
- 半年に1度のローテーションは「スタンダードについて行くのが大変だ」と多くのプレイヤーから不評だったため、2017年から、春のローテーションが廃止され、使用可能なセットが3つのブロックから4つのブロックに拡張された。これにより使用可能セットは5~8個の間で変動するようになった(参考/翻訳)。
- 2018年からは、ローテーションの制度は変更されていないが、イクサラン・ブロックを最後にブロックは事実上の廃止され、基本セットの再導入とともに、使用可能なセットが「直近2年に発売された5~8個のエキスパンションと基本セット」に変わった。(参考/翻訳)
現在の使用可能カードセット
2017年7月14日現在、以下のセットに含まれるカードが使用可能である。
- 戦乱のゼンディカー・ブロックのカードセット
- イニストラードを覆う影ブロックのカードセット
- カラデシュ・ブロックのカードセット
- アモンケット・ブロックのカードセット
- ウェルカム・デッキ2016の限定カード
- ウェルカム・デッキ2017の限定カード
番外カード、Masterpiece Seriesの扱い
- 使用可能セットと同時に発売されるプレインズウォーカーデッキ・デッキビルダーセットにのみ収録されている限定カード(いわゆる番外カード)は、該当のカードセットに含まれるものとして扱う。
- そのため、該当セットが使用できるスタンダード環境では使用可能であり、ローテーションにおいて、該当のセットと同期間使用することができる。
- 使用可能なセットのブースターパックに収録されている、使用可能なセットに含まれていないMasterpiece Seriesの再録カードは、同名のカードでない限りスタンダードでは使用できない。
禁止カード
- 霊気池の驚異/Aetherworks Marvel
- 約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End
- 守護フェリダー/Felidar Guardian
- 密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter
- 反射魔道士/Reflector Mage
主なデッキ・その他
スタンダードの変遷を参照
関連リンク
Standard Week
WotCの公式ウェブマガジン『Daily MTG』では、2012年8月6日から10日にかけて「Standard Week(スタンダード特集)」として、各連載記事でスタンダードに関する特集が組まれた。以下は各コーナーの特集記事。
- Setting The Standard/スタンダードの決定 (Making Magic、文:Mark Rosewater)
- Stand Hard (From the Lab、文:Noel deCordova)
- Zero to Sixty: How to Win in Standard/ゼロからのデッキ構築:スタンダードで勝つ方法 (ReConstructed、文:Gavin Verhey)
- Coloring in Lines (Serious Fun、文:Adam Styborski)
- Standard Bearers (Top Decks、文:Mike Flores)
- Ah Yes. Very Standard./まさしくスタンダードだ (Latest Developments、文:Zac Hill)