ファイレクシアの肉体喰らい/Phyrexian Fleshgorger
提供:MTG Wiki
威迫、絆魂、パワー分のライフをコストとした護法に加え新登場の試作を兼ね備えた豪快なファイレクシアン・ワームのアーティファクト・クリーチャー。
目次 |
解説
まず7マナで出した場合は十分にフィニッシャー級。戦闘に参加するか呪文の対象になるだけで7点、プレイヤーを攻撃できれば14点分ライフが動くため、優位な時のダメ押しにも劣勢の巻き返しにも繋がる。高いパワーと威迫のおかげでチャンプブロックを蹴散らしやすい。
この手の大型クリーチャーは土地が出揃うまで手元で燻りやすいが、そうした場合に役立つのが試作。3マナで3/3とマナレシオも悪くなく、能力も鑑みれば大盤振る舞いとさえ言えるのはさすがに神話レアといったところ。ダブルシンボルと少し色拘束がきついが序盤から中盤のつなぎはこなせるだろう。兄弟戦争に多く存在するアーティファクトシナジーのタネにするのも良い。
反面、試作で出した場合は護法コストがライフ3点と頼りないのが欠点。序盤のライフ3点はそう大きくないコストのためライフロス覚悟で除去を撃たれてしまうことも。同時期にはライフゲイン系のデッキや羅利骨灰/Tear Asunder、冥府の掌握/Infernal Graspなどの軽量除去が存在するため過信は禁物である。同様に踏み倒しやリアニメイトで序盤に出すほど除去されやすくなる、ややタイミングを選ぶクリーチャー。
スタンダードでの活躍
発売直後~2023年5月29日以前
スタンダードでは基礎スペックの高さや喉首狙い/Go for the Throat耐性が評価され、登場直後から黒単色デッキやグリクシス・ミッドレンジに採用されていた。しかし、カード・アドバンテージに繋がらない性能から次第に後者では数を減らしていった。 ファイレクシア:完全なる統一発売後はファストランド再録によるグリクシス・ミッドレンジの強化で、相対的に黒単色デッキの立場が衰えたこともあり、トーナメントシーンで見る機会は少なくなっていった。
2023年5月29日以降
転機となったのは勢団の銀行破り/Reckoner Bankbusterの禁止カード化である。これによるグリクシス・ミッドレンジが弱体化したことに加え、削剥/Abradeの採用率が低下し、相対的に除去耐性が評価されるようになった。かつてのように黒単色デッキに採用されるほか、細々と残ったラクドス・ミッドレンジにも採用されるようになった。
エルドレインの森以降
5色アラーラが登場すると、以下のような点からこのデッキに居場所を見つけた。
- 試作時以外は7マナ扱いなので、アラーラへの侵攻/Invasion of Alaraから初めてのお使い/Fetch Questを踏み倒す邪魔にならない。
- 墓所の冒涜者/Cemetery Desecratorで追放するとちょうどアラーラへの侵攻の守備値を削りきれる
- 試作品としては3マナ絆魂持ちのため時間稼ぎ要員になる。
- アーティファクトのため、アラーラへの侵攻の第2面である大渦の目覚め/Awaken the Maelstromで踏み倒せる。
- 各種踏み倒し手段で出すと、完成品として戦力になる。
その他
- 発売直後は兄弟戦争のトップレアであったが、次第にパイオニア以下で需要のある街並みの地ならし屋/Cityscape Levelerに追い越されていった。
- カード名はコールドスナップのファイレクシアの魂喰らい/Phyrexian Soulgorgerと対になっている。