議事会の顎、ヴォジャ/Voja, Jaws of the Conclave
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伝説のクリーチャー — 狼(Wolf)
警戒、トランプル、護法(3)
議事会の顎、ヴォジャが攻撃するたび、あなたがコントロールしている各クリーチャーの上にそれぞれ+1/+1カウンターX個を置く。Xは、あなたがコントロールしているエルフ(Elf)の数に等しい。あなたがコントロールしている狼(Wolf)1体につきカード1枚を引く。
トルシミール・ウルフブラッド/Tolsimir Wolfbloodの相棒が単独でカード化。攻撃する度にエルフの数だけ+1/+1カウンターによる全体強化を行い、狼の数だけカードを引く伝説の狼。
色拘束は強いが、5マナ5/5に警戒、トランプル、護法と3種類ものキーワード能力を持ち、コスト・パフォーマンスは初期時点でもなかなか。本人が狼なので、攻撃すればとりあえず1枚は引けるし、他のクリーチャーも特定のクリーチャー・タイプで統一しておくと莫大なアドバンテージを得られる。攻撃誘発型能力は通常、ブロッカーに万全の状態で構えられると弱いのが短所なのだが、これの場合はブロック・クリーチャー指定ステップの前に強化を行えるので、一定以上のエルフが揃っているのであれば接死などが構えていない限りは気兼ねなく攻撃できる点も強み。警戒のお陰でタップ状態のクリーチャー限定の除去などにも引っ掛からないのも地味にありがたい。
直接的な除去耐性は護法のみ。数字が大きめなので出た直後に排除されるケースは打ち消されない呪文や黒相手でなければそう無いが、召喚酔いの間に排除されてしまうとテンポを少し乱しただけで落とされてしまう点には注意。またエルフには小型クリーチャーが多く、強化の前に全体火力を食らうなどして盤面を一掃されるとその後の展開に影響されやすい。尤も、いずれにせよ得られるリターンに対して致命的なリスクというほどでもなく、登場時のスタンダードには優秀な多色地形が豊富に存在するため、多色カードというのも見た目ほどの負担にはならない。
統率者戦にも適性がある。対応するクリーチャー・タイプは自身を構成する色の組み合わせの範囲を中心としたものだし、相棒であるトルシミールは現時点で3種類存在しているのだが、いずれも緑白なのでこちらを統率者にすることで同時に採用することが可能。トルシミールの能力もヴォジャと噛み合うため、是非一緒に戦わせてあげるとよいだろう(共闘は出来ないが)。また、この手の複数のクリーチャー・タイプに跨って恩恵を与えるカードの例に漏れず多相とも相性は抜群。エルフにも狼にもカウントするため、+1/+1カウンター1個分+カード1枚分を1枚で両立してくれる。