ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob
提供:MTG Wiki
伝説のクリーチャー — ゴブリン(Goblin)
あなたのアップキープの開始時に、あなたはあなたの墓地にあるゴブリンの太守スクイーをあなたの手札に戻してもよい。
1/1何度でも墓地から手札に戻るクリーチャー。手札を捨てることをデメリットとする能力群を、ノーコストで埋め合わせてしまう。
戦場に出ないクリーチャーの典型で、青茶単隆盛期には、赤マナが1つも出ないのにマスティコア/Masticoreのために4枚積みされるといった異様な状況を作り出した。適者生存/Survival of the Fittestを用いたnWoやトレードウィンド・サバイバルなどのデッキでは、生け贄に捧げられたり捨てられたりと大活躍。稀にチャンプブロックで対戦相手の大型クリーチャーを毎ターン果敢に止めている姿を見ることも。
また、オデッセイ参入後のエクステンデッド環境ではゾンビの横行/Zombie InfestationのコストとしてKrovikan Horrorとともに使用され、ベンツォ系デッキの中核となった。現在の主戦場はヴィンテージで、Bazaar of Baghdadとの強烈なシナジーでもって活躍を続けている。
メルカディアン・マスクス期、第10版期共に、スタンダードではそれほど目立った活躍が無かった。カードプールが広がるほどポテンシャルが発揮されるカードの典型と言える。
- メルカディアン・マスクスはスペルシェイパーが売りの1つであったエキスパンションだっただけに、その強さは最初から認識されていた。発売直後のプロツアーでは、参加者に対するアンケートに「メルカディアン・マスクスで最も強力だと思うカードは何ですか(ただしスクイー/Squeeを除く)」という項目があった。
- シングルカード価格もかなりのものだったが、しだいにリシャーダの港/Rishadan Portに抜かれていった。
- スクイーの抱擁/Squee's Embraceは、「私をクリーチャーにしてカード」とは少々違うが、エンチャントされたクリーチャーが墓地に置かれたときにそれを手札に戻してくれる。
- ストーリー上ではトラブルメーカー・道化の役回りが多いのに、カード化されたウェザーライト/Weatherlightの乗組員では最も使えるカードの部類に入る。
- 読みは「たいしゅ」。「たもり」ではない。
ストーリー
ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabobは、メルカディア/Mercadiaでカイレン・ゴブリンの太守の地位についたスクイー/Squeeをカード化したもの(イラスト)。身にまとうのは将軍の正装/General's Regaliaである。
「将軍だって?」とターンガースは吠えた。「さしずめ迷惑将軍てとこだろうよ」
カード名の「nabob」とは「ムガル帝国時代のインドの知事・太守」のこと。そこから転じて「(特にインド帰りの)成金、大富豪、傑出した人物」の意味がある(wikipedia:ja:ネイボッブ参照)。インド的な雰囲気もあるメルカディアらしい称号であり、後のインベイジョン・ブロックで、勇敢な活躍を度々見せるメルカディア帰りのスクイーにも相応しい二つ名といえる。
将軍の正装を着替えた新規イラストの第10版では、まるで死んでも生き返る不死のようなメカニズムに関して、フレイバー・テキストは「追い払っても戻ってくる使い捨ての者」といった要素を含んでいると示した。
消耗品のゴブリンもいる。追い出せないゴブリンもいる。でも、こいつは両方だ――しかも同時にだ!― スターク
メルカディアン・マスクス後のプレーンシフトのストーリーで、スクイーはクロウヴァクス/Crovaxに改造され、本当に不死身の肉体となってしまう(小説Planeshift、ファイレクシアの暴政/Phyrexian Tyranny#ストーリー参照)。
キャラクターの詳細はスクイー/Squeeを参照。