栄光の幕切れ/Glorious End
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数少ない「ターンを終了する」カードの一つ。次のあなたの終了ステップに敗北するという強烈なデメリット効果を持つ。最後の賭け/Final Fortuneの亜種。
ターンを終了することはタイミングによってさまざまな結果をもたらす。しかし単純に擬似追加ターンとして使いたい場合、対戦相手のアップキープにすぐ使うとそのプレイヤーのパーマネントがすべてアンタップ状態になり、非常に妨害を受けやすい状態で最後のターンを迎えることになる。これは最後の賭けにはない弱点である。
ドロー・ステップにカードを1枚引かれた上で、土地を置かれる機会を与え、さらに呪文を唱えるか能力にマナを使うのを待ち、それに対応して栄光の幕切れを唱えることでマナ基盤のタップアウトかそれに近い状態に追い込める。しかし確実性に欠き、やっていることはただのカウンターに近いのに決死のリスクを伴う。一応、赤単色でカウンターは色の役割の外なので貴重ではあるが、あなた自身のターンに使うとターンが終了してしまう上にあなたの次のターンに敗北するので、インスタント・タイミングで動いてくる相手には弱い。
フルアタックに対しては良い回答となり、こちらのクリーチャーの攻撃も通りやすくなる。軽減できないダメージも無効化でき、その後の行動も制限できる分、濃霧/Fogよりちょっと強い。しかし3マナという重さと、返しのターンの攻撃で即死するのにフルアタックすることはそう多くないことも勘案するとやや厳しい。
結局、パーマネントのアンタップに目を瞑り、普通に擬似追加ターンとして使うのが無難。同じアモンケットの試練に臨むギデオン/Gideon of the Trialsとは露骨にシナジーがある。複数の栄光の幕切れで対戦相手のターンを即終了し続けるとなかなかいやらしい。ただし決まっても必ずしも勝てるわけではなく、ギデオン・プレインズウォーカーが除去されると敗北してしまうリスクも付きまとう。栄光の幕切れ単体が腐ってしまうような構築になりかねないのも課題。単純にダメージを倍加したいなら、ノーリスクでブロッカー突破にもなる嘲笑+負傷/Insult+Injuryもあるため、採用には慎重を期したい。
- 試練に臨むギデオン/Gideon of the Trialsとの組み合わせはリミテッドでも実現は可能だが、神話レア同士なのでめったに揃いそうもない。また、たとえ揃っても叱責の風/Winds of Rebukeを握っている可能性のある青相手にはうかつに狙うべきではない。
- 敗北能力がスタックに乗った後、解決される前に栄光の幕切れを唱えることで強引に敗北を引き伸ばすことも可能。当然、次のあなたのターンにも同じことをしないと敗北する。できるなら不許可/Disallow