落魄

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落魄(らくはく)/Descendとは、

  1. 「落魄する」というルール用語。
  2. 「落魄N」、または「底なしの落魄」として表記された能力語。

Enterprising Scallywag / 実業的な悪党 (1)(赤)
クリーチャー ― ゴブリン(Goblin) 海賊(Pirate)

あなたの終了ステップの開始時に、このターンにあなたが落魄していた場合、宝物(Treasure)トークン1つを生成する。(パーマネント・カードがいずこかからあなたの墓地に置かれたなら、あなたは落魄する。)

2/2



Coati Scavenger / ハナグマのあさり屋 (2)(緑)
クリーチャー ― アライグマ(Racoon)

落魄4 ― ハナグマのあさり屋が戦場に出たとき、あなたの墓地に4枚以上のパーマネント・カードがある場合、あなたの墓地にあるパーマネント・カード1枚を対象とする。それをあなたの手札に戻す。

3/2



Terror Tide / 恐怖の潮流 (2)(黒)(黒)
ソーサリー

底なしの落魄 ― ターン終了時まで、すべてのクリーチャーは-X/-Xの修整を受ける。Xは、あなたの墓地にあるパーマネント・カードの枚数に等しい。


※カードテキストは仮のものです。Whisper更新時に置き換えをお願いします。

目次

定義

[プレイヤー]が落魄する/[Player] desecendとは、パーマネント・カードがいずこかからそのプレイヤー墓地に置かれるというイベントを意味する。

落魄N/Descend N」および「底なしの落魄/Fathomless descent」は能力語であり、ルール上の定義は存在しない。

解説

地底により深く潜っていくことを表現する能力語およびイベントイクサラン:失われし洞窟で初登場し、同時登場のイクサラン:失われし洞窟統率者デッキでも使用されている。

能力語としての落魄Nは、墓地にN枚以上のパーマネント・カードがあることを閾値とした能力を指す。底なしの落魄は、墓地にあるパーマネント・カードの枚数に応じて効果量が変化する能力語である。イベントとしての落魄は、単にパーマネント・カードが墓地に置かれることを指す。

イクサラン:失われし洞窟では落魄4、8と底なしの落魄、および落魄したことを参照するカードが収録されている。の上では全色および無色に存在するが、には遺跡潜みのコウモリ/Ruin-Lurker Bat1枚しか存在せず、一方で青黒黒赤緑黒色の組み合わせではリミテッドアーキタイプとなっている。

  • 日本語名は落魄Nと底なしの落魄はどちらも「落魄」表記だが、英名ではDescend、(Fathomless)descentと微妙な表記の違いがあるため注意。
  • 落魄(らくはく)とは、落ちぶれること、零落することを意味する。
    • 英名のDescendは上記の意味以外にも単に「降下する」という意味もある。なお、対義語であるAscendは以前のイクサラン・ブロックにおいて昇殿を表すために使われていた。

ルール

パーマネント・カードの定義については当該項目を参照。

能力語としての落魄

  • 誘発型能力の落魄Nはif節ルールの影響下にあるものが存在する(イクサラン:失われし洞窟では、誘発条件の直後に「あなたの墓地にN枚以上のパーマネント・カードがある場合」と表記されている)。これらは、誘発時だけでなく解決時にも条件をチェックし、墓地のパーマネント・カードの枚数が規定値以下ならば何も起こらない。
  • 起動型能力の落魄Nはif節ルールの影響を受けないため、解決時に墓地のパーマネント・カードの枚数が指定枚数以下であっても問題なく解決される。

イベントとしての落魄

  • 墓地に置かれたパーマネント・カードが後で他の領域に移動しても、落魄したというイベントが取り消されるわけではない。
  • トークンカードではないため、それが墓地に置かれても落魄したことにはならない(CR:111.6)。
  • あなたがコントロールしているが他のプレイヤーがオーナーであるパーマネントを墓地に置いた場合、落魄するのはあなたではなくオーナーである(直接オーナーの墓地に置かれるため、CR:400.3)。
  • 「あなたの終了ステップの開始時に、このターンにあなたが落魄していた場合」という誘発条件を持つパーマネント・カードが存在する。これらはそのパーマネントが戦場に出る前に起こった落魄イベントも参照する。また、これらの能力はif節ルールが適用されるため、終了ステップ開始時よりも前(≒戦闘後メイン・フェイズの終了時)までに落魄していなければ能力が誘発しない。

開発秘話

作製の存在から、セット・デザイン墓地リソースとする別のメカニズムセットに追加することとなった。彼らは「地底にどれだけ深く潜ったか」というフレイバーに興奮しており、その点からもゲームが進むことで自然と増える墓地を参照することとなった。

当初は能力語・イベントともにパーマネントでないカードも参照できるようにしていたが、それではイベント型の落魄の達成が容易すぎたため、パーマネント・カードのみを参照することとなった。また、パーマネント・カードのみを参照するのは、イクサランの相克における昇殿(=戦場のパーマネントの数を参照する能力)と対にするためという意図もある[1]

脚注

  1. Going Underground, Part 2/地底を行く その2Making Magic 2023年10月30日 Mark Rosewater著)

参考

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