スリヴァーの女王/Sliver Queen
提供:MTG Wiki
伝説のクリーチャー — スリヴァー(Sliver)
(2):無色の1/1のスリヴァー(Sliver)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
7/7初の伝説のスリヴァーであるとともに、マジック史上初の一般に流通した5色カード。なお、流通していないものも含めると、1996 World Championに次ぐ2番目の5色カードということになる。
点数で見たマナ・コストが5と、サイズの割に軽いため、再活性/Reanimateする際の負担が小さく便利。そのため当時のリアニメイトでよく見かけた。また、緑のクリーチャーでもあるため自然の秩序/Natural Orderで戦場に出すことが可能で、初期nWoでもフィニッシャーとしてよく呼び出されていた。1つ前のテンペストにも緑で7/7の新緑の魔力/Verdant Forceが存在したが、細かいところで性質が異なっているので、両方デッキに採用して状況に応じて使い分けることが多かったようだ(以下参照)。
全ての色を持ち合わせている都合上色対策カードや(色に対する)プロテクションに何でも引っかかるが、畏怖をブロックできたり、恐怖/Terrorなどの除去が効かなかったりと一長一短。たまに対戦相手の十字軍/Crusadeで8/8になることも。
トークン生産スピードは、ノーコストで勝手に湧いてくる新緑の魔力の方が大抵の場合上だが、6マナ以上を自由にできる状況の場合は逆転する。また、インスタント・タイミングで出せることがメリットになる場合もある。さらに、これ自身とトークン共にスリヴァーなので、カウンタースリヴァーを相手にした時などはこれが大きな有利をもたらす。
- 様々な手段で無限ギミックを組むことができ、当時のスタンダードの範囲でさえハートストーン/Heartstoneとアシュノッドの供犠台/Ashnod's Altarで無限マナ・無限トークンが可能だった。また、後のマナの残響/Mana Echoesなら2枚コンボである。
- 時のらせんのスリヴァーの登場によってスリヴァーのみで無限コンボを達成できるようになった。基底スリヴァー/Basal Sliverと宝革スリヴァー/Gemhide Sliverかマナ編みスリヴァー/Manaweft Sliver、速攻を与えるスリヴァー(ハートのスリヴァー/Heart Sliverや火跡スリヴァー/Firewake Sliver、反射スリヴァー/Reflex Sliver)を並べることでトークンと好きな色のマナがいくらでも出る。
- カード文章に「スリヴァーの女王はスリヴァーとして扱う」と印刷されているのは、当時の「~の召喚」という記法では複数のクリーチャー・タイプを記述できなかったことと、レジェンドがクリーチャー・タイプの1つであったことによる。この1文が無いと、(設定上は明らかにスリヴァーなのに)自身がスリヴァーでなくなってしまうため、スリヴァーの部族支援が得られなかったのである。メタリック・スリヴァー/Metallic Sliverにも同じ記述がされている。
- イラストや能力の高さから、今でも高値で取引されるカードである。
- イラストでは小さなスリヴァーが無数に描かれている。イラストランページとカチ合った時に大変そうだ(銀枠だが)。
ストーリー
スリヴァーの女王/Sliver Queenはラース/Rathに生息するスリヴァーの母体であり、高い知能を有する。
プレデター/Predatorの襲撃によって奪われたレガシー/Legacyを巣穴で保管していたが、カーン/Karnの説得に共感を覚え、戦わずに返却した。
登場カード
- スリヴァーの女王/Sliver Queen
- 心変わり/Change of Heart
- Sliver Queen, Brood Mother (Vanguard)