アダントの先兵/Adanto Vanguard
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クリーチャー — 吸血鬼(Vampire) 兵士(Soldier)
アダントの先兵が攻撃しているかぎり、これは+2/+0の修整を受ける。
4点のライフを支払う:ターン終了時まで、アダントの先兵は破壊不能を得る。(ダメージや「破壊」と書かれた効果では、これは破壊されない。)
攻撃時のみ3/1になる吸血鬼ウィニー。破壊不能を得る起動型能力も併せ持つ。
マナもカードも必要なく、ライフの支払いのみで破壊不能を得られるのは強力で、テンポやカード・アドバンテージを失わずに除去やブロッカーを跳ね除けることができる。2マナ3/1という「簡単に対処されるが、もし対処されなければ強い」サイズと噛み合っており、相性の悪いデッキだとこのカード1枚に為す術なく大量のライフを奪われることも珍しくない。一方、ブロック時は1/1のままであり、守勢においては4点の支払いは致命的であるため、非常に前のめりなカードであると言える。
リミテッドでは普通にデッキを組むとリスクを軽視しにくいため、4点のライフを払っても対戦相手のライフを先に削り切れる攻撃的なデッキでの採用が考えられるか。一応無敵のチャンプブロッカーとしても使えるが、やはり攻撃させていきたいところ。イクサランの吸血鬼はライフを回復したり絆魂を持つトークンを生成したりする能力の持ち主が多く、特に薄暮の使徒、マーブレン・フェイン/Mavren Fein, Dusk Apostleとは能力もマナカーブもきっちり噛み合っていて好相性。
登場時のスタンダードでは白単吸血鬼や緑白アグロで4枚投入され、プロツアー「イクサラン」という大舞台で実績を残した。ローテーション後は白ウィニーや各種天使デッキなど、白絡みのビートダウンの中心戦力として活躍している。基本セット2020期の吸血鬼デッキでは苦悶の泉/Font of Agoniesを採用する場合に特に重用される。
- 破壊不能を得る能力には1ターンに1度等の制限が存在しない。通常は起動に対応して撃たれた除去にさらに対応して身を守れるメリットだが、他のプレイヤーをコントロールする効果によって選択権を奪われるとコントローラーが即死しかねない。
- 災厄の行進/Cavalcade of Calamityを出している時にアダントの先兵で攻撃しても、災厄の行進の能力は誘発しない。攻撃によって誘発する能力の誘発チェックは、攻撃クリーチャーの指定が終わった時点で行われる(CR:508)。
開発秘話
元は最初からサイズが3/1のクリーチャーだったが、開発期間中にスタンダードのマルドゥ機体が強力なデッキであることが判明し、キランの真意号/Heart of Kiranの新たな搭乗要員とならないよう、「攻撃時の誘発型能力で+2/+0修整を受ける1/1クリーチャー」に変更された。その後、マジックのコンピューターゲームにおける不要なクリックの手間を減らすため、自己強化はスタックを用いない常在型能力の書式に変更された[1]。
脚注
- ↑ The M-Files: Ixalan Edition, Part 1/Mファイル『イクサラン』編・パート1(Play Design 2017年10月13日 Melissa DeTora著)