印鑑
提供:MTG Wiki
印鑑/Signetは、ラヴニカ・ブロックに登場したマナ・アーティファクトのサイクル。
[編集] 解説
2マナのアーティファクトで、1マナとタップを起動コストにして2色のマナ1点ずつを加えるマナフィルターの役割を果たす。
能力はフィルターランドと同種であるが、友好色のものしかなかったフィルターランドとは異なり、対抗色のものも存在する。下記の10種類があり、それぞれギルド名を冠する。
タップインではないためすぐにマナ能力を起動できるのだが、起動コストとなる1マナがなければいけない点が少々特殊。印鑑を複数並べても、他のマナ源がないとマナは一切出ないため、ハルマゲドン/Armageddonなどで土地を一掃する戦術とは若干噛み合わず、2ターン目に土地2枚からすぐ出した場合にも起動できない。また必ず2色を各1マナずつしか生み出せないことから、1色の色拘束の濃い呪文が多かったり、1マナの呪文をタイミングをずらして複数回使うことが多かったりするデッキでは若干の注意が必要となる。
コモンであり、多色推奨のラヴニカ・ブロックのドラフトでは重要な存在。同ブロックのバウンスランドと合わせて、色のタッチを容易にするため、デッキ次第では積極的にピックされる。
印鑑が1つあれば2つの色マナが確保できるとあって、色マナ供給能力の低い2色以上のウルザトロン系デッキのマナ基盤を支えるのに非常に重宝する。特にイゼットの印鑑/Izzet Signetは、イゼットロンをはじめとして活躍の場が多い。また、太陽拳ではアゾリウスの印鑑/Azorius Signet、ディミーアの印鑑/Dimir Signetが多数使用されている。
統率者戦では使いやすいマナ・アーティファクトとして2色以上のデッキで重宝される。特に3色以上の統率者を早いターンでスムーズに唱えたいデッキでは、色マナを揃えつつマナ加速できるため非常に重要。
- テンポ面では、必ずタップインであるダイアモンドよりは早いが、2ターン目に即起動できるタリスマンよりは若干遅い、両者の中間に位置すると言える。
- デュエルデッキ「イゼットvsゴルガリ」でイゼットとゴルガリの印鑑が新規イラストで再録された。その後ラヴニカへの回帰ブロックのウェブサイトファンキット用にすべてのギルドの印鑑の描き下ろしイラストが公開された[1]が、ラヴニカへの回帰ブロックには印鑑は再録されなかった。セレズニアとシミックは統率者2013で、オルゾフとボロスは統率者2015でそれぞれこれらのイラストで再録され、モダンマスターズ2017でようやく全ギルドが新規イラストで出揃った。
- 後年のラヴニカ/Ravnicaを舞台として扱ったセットでは、亜種とも言える「ギルドのマナ・アーティファクト」のサイクルが登場している(→魔鍵、導き石、ロケット)。
- 2021年にはSecret Lair Drop SeriesにてMoxシリーズを手掛けたDan Frazierによる新規イラスト、旧枠加工のカードのセットが販売された[2]。
[編集] 印鑑一覧
- 白青:アゾリウスの印鑑/Azorius Signet
- 青黒:ディミーアの印鑑/Dimir Signet
- 黒赤:ラクドスの印鑑/Rakdos Signet
- 赤緑:グルールの印鑑/Gruul Signet
- 緑白:セレズニアの印鑑/Selesnya Signet
- 白黒:オルゾフの印鑑/Orzhov Signet
- 青赤:イゼットの印鑑/Izzet Signet
- 黒緑:ゴルガリの印鑑/Golgari Signet
- 赤白:ボロスの印鑑/Boros Signet
- 緑青:シミックの印鑑/Simic Signet