巨人の陥落/Fall of the Titans
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インスタント
怒濤(X)(赤)(あなたかチームメイトがこのターンに他の呪文を唱えていたなら、あなたはこの呪文を怒濤コストで唱えてもよい。)
クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーを最大2つまで対象とする。巨人の陥落はそれらにそれぞれX点のダメージを与える。
WHISPERのルール文章は最新のオラクルに未対応です。「クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーを最大2つまで対象とする」は「最大2つまで対象とする」に読み替えてください。
怒濤付きのインスタントX火力。2つの対象に溶岩噴火/Volcanic Geyserする。
マナ・コストにXが2つ含まれるために重い印象を受けるが、2体の対象にダメージを与えることを考えればマナ効率は妥当か。とはいえ生撃ちでファッティを焼くのは難しいので、幅広いサイズのクリーチャーに対応できるX除去の強みを幾分失っているともいえる。
怒濤コストで唱えることができればマナ効率がおよそ2倍になり、単純にX火力2枚分の働きをする。しかし怒濤のために他の呪文を唱えると、結局Xにつぎ込めるマナが目減りしてしまうのが難点。その場合でも効率が良いことには変わりないが、例えば軽いマナ・クリーチャーなどを共に採用しておくと、Xを大きくするためにも怒濤の条件を満たすためにも利用できる。
スタンダードでは紅蓮術師のゴーグル/Pyromancer's Gogglesを核に据えたゴーグルの除去兼フィニッシャーとして活躍している。
- 怒濤の代替コストで唱えた場合でも、スタック上にある場合のマナ総量は2X+1である。
- マナ・コストが(X)(X)(赤)であり条件を満たせば(X)(赤)で唱えられるX火力には、過去に忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damnedが存在する。効果の派手さや環境への合致も手伝って、そちらは多くのデッキに赤をタッチしてまでも採用された。
- 複数の対象を取るX火力には、過去に(X)(赤)(緑)で唱えられる一族の誇示/Clan Defianceがある。あちらは対象を最大3つ取ることができるが、対象の組み合わせに多少の制限がある。
- ドミナリアでのプレインズウォーカーへのダメージ移し変え効果のルール廃止に伴うオラクル更新によりプレインズウォーカーを直接対象に取れるようになり、使い勝手が向上した。以前は不可能だった「プレイヤーとプレインズウォーカー」「プレインズウォーカー2体」という選択ができるようになった。
[編集] ストーリー
このカードは、力線によってゼンディカー/Zendikarに引きずり込まれた2体の巨人/Titan、ウラモグ/Ulamogとコジレック/Kozilekを、チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaarが炎の魔術で焼き尽くす瞬間を描いている。傍らには、エルドラージ/Eldraziや荒れ狂う大地から仲間たちの身を守るギデオン・ジュラ/Gideon Juraの姿がある(イラスト)。
当初の計画ではゼンディカーそのものに巨人を吸い尽くさせる予定だったが、その膨大なエネルギーにゼンディカーは耐えられそうになく、一か八か、彼らは攻撃を決断した。ニッサ・レヴェイン/Nissa Revaneを介してゼンディカー中のマナと怒りを注ぎ込んだチャンドラの炎は、力線を辿り、巨人たちを包み込んだ。
- 死すべき定め/Bonds of Mortalityはこの直前のシーンを描いたものであり、イラストには同じ巨人の絵が使われている。
- 日本語版のフレイバー・テキストは誤訳。このboundは「束縛された」「繋ぎ止められた」の意味であり、巨人と落とし子/Spawnの繋がりに言及したものではない。
ギデオンが落とし子の血統を食い止めている間に、チャンドラがそれに繋がるエルドラージの巨人を焼いた。
As Gideon kept the brood lineages at bay, Chandra incinerated the bound Eldrazi titans.
- 実際のゲームにおいても死すべき定めでウラモグから破壊不能を失わせ、怒濤でX=12の巨人の陥落を唱えることでウラモグとコジレックを葬ることができる。マナ総量が25のカードはゲートウォッチの誓い時点で存在しないため、大いなる歪み、コジレック/Kozilek, the Great Distortionはこの巨人の陥落を打ち消すことが出来ない。
[編集] 参考
- Fall of the Titans(Daily MTG、My Favorite Flavor、文:Chas Andres)
- マナ・コストにXを含むカード一覧
- 巨人/Titan(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:ゲートウォッチの誓い - レア