ケルドの炎/The Flame of Keld

提供:MTG Wiki

2018年9月9日 (日) 17:54時点におけるSk (トーク | 投稿記録)による版
移動: 案内, 検索

The Flame of Keld / ケルドの炎 (1)(赤)
エンチャント — 英雄譚(Saga)

(この英雄譚(Saga)が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承(lore)カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― あなたの手札を捨てる。
II ― カードを2枚引く。
III ― このターン、あなたがコントロールしている赤の発生源がパーマネントかプレイヤーにダメージを与えるなら、代わりに、それはそのパーマネントやプレイヤーに、その点数に2を足した点数のダメージを与える。


ケルド/Keldの民による大移動と建国を伝える英雄譚

I-
手札を全て捨てる効果墓地利用が前提でない限り、ただカード・アドバンテージを失うだけになる。
手札がこれ1枚の時に唱えるか、マッドネス等と組み合わせたい。
II-
には珍しい、単純にカードを引く効果。これはむしろ、Iと合わせてターンを跨いだルーター(かき回し/Rummage)能力と言える。
III-
1ターンのみ自身の赤の呪文パーマネントによるダメージが2点ずつ加算される。紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer's Swathと効果が似ているが、こちらは赤限定ではあるもののパーマネントによるダメージも増加する。

全般的に、手札消費の激しいスライバーンに合致した効果を持つ。手札がこれ1枚の状態で唱えれば差し引き1枚のカード・アドバンテージを得られ、更にダメージの増加は火力数発分に匹敵する効率である。速攻系デッキが息切れ防止や最後の一押しのために使うには悪くないカードといえる。

一方、そのような速度重視のデッキにとっては英雄譚特有のタイムラグが少々歯痒いこともある。火力呪文などを用いてIIIの能力で大ダメージを与えようとすると、IIの能力で折角補充した手札の使用を待たなくてはいけなくなる状況もあるだろう。ただ、逆に速攻を持たないクリーチャー全般とはタイミングが合致するため、火力呪文よりクリーチャーに寄ったデッキの方がより効果を発揮しやすいか。どちらかと言えばこれ自体が複数手札に来てしまうと最初の1枚以外が腐ることの方が弱点と言える。

また「2マナで手札を全て捨てることができる」という点に着目して、高速での墓地肥やしに利用することもできる。幸いにも登場時のスタンダードでは、アモンケット・ブロック不朽永遠余波などと共存しているのが追い風。

リミテッドではあまり速度に寄せきれないことも多く、そうなるとカード・アドバンテージを失わずに唱えられる機会も減り、更にドミナリアのリミテッド環境では墓地利用も乏しいため少々使い辛い。

構築では、軽量クリーチャーを詰め込み土地を切り詰めたウィザード・レッドで採用される。

ストーリー

ケルドの炎/The Flame of Keldは、ケルド/Keldからクラダク/Kradakに授けられた炎。同胞と共にIcehaven(アイスヘイヴン)の東端Parma(パルマ)から寒さを逃れてきた彼は、ケルドの地においてこの炎の力を使い同胞を寒さから守り、人々をまとめ上げケルドを建国すると最初の大将軍となった。このカードは短編Keldon Fireで語られたケルド建国記を英雄譚としてカード化したものである。

  • 焼炉の扉には上から、炎を授けた山、炎を受け取るクラダク、そして集結したケルドの民が刻まれており、炉に火を入れることで画が完成する構造になっている。

登場

参考

MOBILE