ブラフ

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(ブラフの通じない相手−初心者)
1行: 1行:
 
'''ブラフ''' (''Bluff'')はこけおどし、威嚇、ハッタリなどの意味。また、それらによる足止め。もちろん、イカサマとは異なり立派な戦略の1つである。
 
'''ブラフ''' (''Bluff'')はこけおどし、威嚇、ハッタリなどの意味。また、それらによる足止め。もちろん、イカサマとは異なり立派な戦略の1つである。
  
ブラフは相手が恐れて初めて意味をなすため、
+
ブラフは[[対戦相手]]が恐れて初めて意味をなすため、
 
#[[非公開情報]]があり(例:未公開の[[手札]]や[[変異]]など)
 
#[[非公開情報]]があり(例:未公開の[[手札]]や[[変異]]など)
 
#なんらかのアクションをとれる(例:[[アンタップ]]状態の土地がある、[[ピッチスペル]]が環境に存在するなど)
 
#なんらかのアクションをとれる(例:[[アンタップ]]状態の土地がある、[[ピッチスペル]]が環境に存在するなど)
 
ことが不可欠である。
 
ことが不可欠である。
  
「非公開の情報に関する発言は、あらゆる意味において、正確である必要はない。非公開の情報の内容を含むブラフは、ゲームに不可欠である。」と公式規定されているように、虚偽の情報を発言する、俗に言う「口三味線」はルールに置いては全く問題が無い。ただし、これを嫌う人もいるので、[[カジュアルプレイ]]においては「匂わせる」程度に留めて置いたほうが無難である。
+
「非公開の情報に関する発言は、あらゆる意味において、正確である必要はない。非公開の情報の内容を含むブラフは、ゲームに不可欠である。」と公式規定されているように、虚偽の情報を発言する、俗に言う「口三味線」はルールにおいては全く問題がない。ただし、これを嫌う人もいるので、[[カジュアルプレイ]]においては「匂わせる」程度に留めておいたほうが無難である。
*例えば[[パーミッション]][[デッキ]]であれば、[[アンタップ]]状態の[[土地]]と[[手札]]があればブラフになる。[[打ち消す|打ち消される]]かも、と相手は考えるからである。[[対抗呪文/Counterspell]]が存在したかつての環境では、2枚の島によってかなりの行動制限を意識させることができ、逆にカウンター側は2枚の島を起こしておくプレイが求められた(もちろんピッチスペルがある環境なら手札があるだけでブラフになる)。
+
*例えば[[パーミッション]][[デッキ]]であれば、[[アンタップ]]状態の[[]]と[[手札]]があればブラフになる。[[打ち消す|打ち消される]]かも、と対戦相手は考えるからである。[[対抗呪文/Counterspell]]が存在したかつての環境では、2枚の島によってかなりの行動制限を意識させることができ、逆にパーミッション側は2枚の島をアンタップ状態で残しておくプレイが求められた(もちろんピッチスペルがある環境なら手札があるだけでブラフになる)。
  
*別の例では、相手が[[丘巨人/Hill Giant]]をコントロールしている時に、[[灰色熊/Grizzly Bears]]で攻撃するような、[[チャンプアタック]]的行為もブラフとなる。この場合は、手札に[[巨大化/Giant Growth]]があるかもと[[ブロック]]を躊躇してくれるかもしれない。もちろんそれが通用するのは、相手が「通しても構わない」状況であり、同時に、ブロックされて「タダ死に」するリスクがあることも忘れてはならない。
+
*別の例では、相手が[[丘巨人/Hill Giant]]を[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]している時に、[[灰色熊/Grizzly Bears]]で[[攻撃]]するような、[[チャンプアタック]]的行為もブラフとなる。この場合は、手札に[[巨大化/Giant Growth]]があるかもと[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]をためらってくれるかもしれない。もちろんそれが通用するのは、相手が「[[通し]]ても構わない」状況であり、同時に、ブロックされて「タダ死に」するリスクがあることも忘れてはならない。
  
 
デッキの内容を相手に勘違いさせることもブラフの一種になるであろう。
 
デッキの内容を相手に勘違いさせることもブラフの一種になるであろう。
*[[黒]]をタッチした[[ステロイド]]で1ターン目に[[沼/Swamp]]を置けば、黒をメインに据えたデッキと相手に勘違いさせることが期待できる。
+
*[[黒]]を[[タッチ]]した[[ステロイド]]で1[[ターン]]目に[[沼/Swamp]]をプレイすれば、黒をメインに据えたデッキと相手に勘違いさせることが期待できる。
  
また、良く使われていたブラフに[[サイドボード]]が絡んだものがある。
+
また、よく使われていたブラフに[[サイドボード]]が絡んだものがある。
*例えば[[カウンターポスト]]であれば、メインに入れた[[解呪/Disenchant]]をサイドに入れておいた解呪と交換する事によって、あたかもサイドボードチェンジしたように見せかけるのである。これにより、実際にはデッキが変わっていないにも関わらず相手が[[政略/Political Trickery]]を投入したと思い込み[[Kjeldoran Outpost]]を抜くように仕向けることができた。
+
*例えば[[カウンターポスト]]であれば、メインに入れた[[解呪/Disenchant]]をサイドに入れておいた解呪と交換することで、あたかもサイドボードチェンジしたように見せかけるのである。これにより、実際にはデッキが変わっていないにもかかわらず相手が[[政略/Political Trickery]]を投入したと思い込み[[Kjeldoran Outpost]]を抜くように仕向けることができた。
  
プレイングにおいて注意すべき点として、あくまでブラフは補助的な役割に過ぎないということがある。例えば[[対抗呪文/Counterspell]]を持っていないのに[[]]二つを立て、本来[[プレイ]]出来ていた呪文をプレイせずテンポを失ってしまうような事は避けたい。これは、ブラフが有効に働く状況というのが(例え相手がそれを見抜けていなくても)かなり限られているためで、また実利を代償としたブラフは大変にリスクが大きく、相対的なリターンが小さいためである。
+
[[プレイング]]において注意すべき点として、あくまでブラフは補助的な役割に過ぎないということがある。例えば対抗呪文を持っていないのに島2つを立て、本来[[唱える|唱え]]られていた呪文を唱えずテンポを失ってしまうようなことは避けたい。これは、ブラフが有効に働く状況というのが(例え相手がそれを見抜けていなくても)かなり限られているためで、また実利を代償としたブラフは大変にリスクが大きく、相対的なリターンが小さいためである。
 +
 
 +
さらに、特に初心者相手の場合、ブラフで行っているプレイの意味が解らず、ブラフにならないこともある。例えば島をアンタップ状態で残しておいて対抗呪文を暗示させるブラフでは対抗呪文を知らない/気にしない相手には通用しない。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[用語集]]
 
*[[用語集]]

2010年8月18日 (水) 20:23時点における版

ブラフ (Bluff)はこけおどし、威嚇、ハッタリなどの意味。また、それらによる足止め。もちろん、イカサマとは異なり立派な戦略の1つである。

ブラフは対戦相手が恐れて初めて意味をなすため、

  1. 非公開情報があり(例:未公開の手札変異など)
  2. なんらかのアクションをとれる(例:アンタップ状態の土地がある、ピッチスペルが環境に存在するなど)

ことが不可欠である。

「非公開の情報に関する発言は、あらゆる意味において、正確である必要はない。非公開の情報の内容を含むブラフは、ゲームに不可欠である。」と公式規定されているように、虚偽の情報を発言する、俗に言う「口三味線」はルールにおいては全く問題がない。ただし、これを嫌う人もいるので、カジュアルプレイにおいては「匂わせる」程度に留めておいたほうが無難である。

  • 例えばパーミッションデッキであれば、アンタップ状態の手札があればブラフになる。打ち消されるかも、と対戦相手は考えるからである。対抗呪文/Counterspellが存在したかつての環境では、2枚の島によってかなりの行動制限を意識させることができ、逆にパーミッション側は2枚の島をアンタップ状態で残しておくプレイが求められた(もちろんピッチスペルがある環境なら手札があるだけでブラフになる)。

デッキの内容を相手に勘違いさせることもブラフの一種になるであろう。

また、よく使われていたブラフにサイドボードが絡んだものがある。

  • 例えばカウンターポストであれば、メインに入れた解呪/Disenchantをサイドに入れておいた解呪と交換することで、あたかもサイドボードチェンジしたように見せかけるのである。これにより、実際にはデッキが変わっていないにもかかわらず相手が政略/Political Trickeryを投入したと思い込みKjeldoran Outpostを抜くように仕向けることができた。

プレイングにおいて注意すべき点として、あくまでブラフは補助的な役割に過ぎないということがある。例えば対抗呪文を持っていないのに島2つを立て、本来唱えられていた呪文を唱えずテンポを失ってしまうようなことは避けたい。これは、ブラフが有効に働く状況というのが(例え相手がそれを見抜けていなくても)かなり限られているためで、また実利を代償としたブラフは大変にリスクが大きく、相対的なリターンが小さいためである。

さらに、特に初心者相手の場合、ブラフで行っているプレイの意味が解らず、ブラフにならないこともある。例えば島をアンタップ状態で残しておいて対抗呪文を暗示させるブラフでは対抗呪文を知らない/気にしない相手には通用しない。

参考

MOBILE