基本セット

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(基本セット2011/Magic 2011 Core Set)
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基本セットの刷新は、初期は2年ごと、[[基本セット2010]]以降は1年ごとに行われた。[[ルーリング]]の改定もそれに合わせて行われるのが通例で、特に[[第6版]]や基本セット2010のルール変更が有名である。また[[スタンダード]]の[[ローテーション]]もそれに伴って起きることになり、他のエキスパンションのローテーションとは入れ替わるタイミングや使用できる期間などが異なっていて少々複雑であった。
 
基本セットの刷新は、初期は2年ごと、[[基本セット2010]]以降は1年ごとに行われた。[[ルーリング]]の改定もそれに合わせて行われるのが通例で、特に[[第6版]]や基本セット2010のルール変更が有名である。また[[スタンダード]]の[[ローテーション]]もそれに伴って起きることになり、他のエキスパンションのローテーションとは入れ替わるタイミングや使用できる期間などが異なっていて少々複雑であった。
  
2015年[[マジック・オリジン]]を最後に基本セットは一度廃止されたが、2018年に復活予定。
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2015年[[マジック・オリジン]]を最後に基本セットは一度廃止されたが、2018年に復活。
  
 
*[[第9版]]までの基本セットは基本的に[[白枠]]で印刷されていた。
 
*[[第9版]]までの基本セットは基本的に[[白枠]]で印刷されていた。
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===マジック・オリジン/Magic Origins===
 
===マジック・オリジン/Magic Origins===
 
'''[[マジック・オリジン]]'''では、5名の[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]達([[ギデオン・ジュラ/Gideon Jura (ストーリー)|ギデオン・ジュラ/Gideon Jura]]、[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)|ジェイス・ベレレン/Jace Beleren]]、[[リリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)|リリアナ・ヴェス/Liliana Vess]]、[[チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar (ストーリー)|チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar]]、[[ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane (ストーリー)|ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane]])とその起源にスポットが当てられ、プレインズウォーカーへの覚醒を表現した[[両面カード]]が収録された。基本セットで初めての、再録ではない新規キーワードとして「[[高名]]」や「[[魔巧]]」が登場。[[常磐木]]も改正された。
 
'''[[マジック・オリジン]]'''では、5名の[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]達([[ギデオン・ジュラ/Gideon Jura (ストーリー)|ギデオン・ジュラ/Gideon Jura]]、[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)|ジェイス・ベレレン/Jace Beleren]]、[[リリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)|リリアナ・ヴェス/Liliana Vess]]、[[チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar (ストーリー)|チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar]]、[[ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane (ストーリー)|ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane]])とその起源にスポットが当てられ、プレインズウォーカーへの覚醒を表現した[[両面カード]]が収録された。基本セットで初めての、再録ではない新規キーワードとして「[[高名]]」や「[[魔巧]]」が登場。[[常磐木]]も改正された。
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===[[基本セット2019|基本セット2019/Core Set 2019]]===
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3年ぶりに復活した基本セット。初心者と経験者の双方を満足させようとして中途半端なセットになっていた前期を反省し、初心者へ向けてデザインされている。
  
 
===基本セットの歴史===
 
===基本セットの歴史===
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*Magic 2015 Core Set 2014年7月発売  
 
*Magic 2015 Core Set 2014年7月発売  
 
*Magic Origins 2015年7月発売
 
*Magic Origins 2015年7月発売
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*Core Set 2019 2018年7月発売
  
 
日本語版は、Fourth Edition([[第4版]])、Chronicles([[クロニクル]])の2種類の日本語版の発売が1年ほど英語版より遅くなったが、[[ミラージュ]]以降は日本語版と英語版が同時期に発売されるというスタイルになっている。
 
日本語版は、Fourth Edition([[第4版]])、Chronicles([[クロニクル]])の2種類の日本語版の発売が1年ほど英語版より遅くなったが、[[ミラージュ]]以降は日本語版と英語版が同時期に発売されるというスタイルになっている。
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==参考==
 
==参考==
 
*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/mighty-core-2011-07-18 The Mighty Core]([[WotC]]、文:[[Mark Rosewater]])
 
*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/mighty-core-2011-07-18 The Mighty Core]([[WotC]]、文:[[Mark Rosewater]])
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*[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0011148/ 変身](Making Magic 2014年8月25日)
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*[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0019021/ 変身2.0](Making Magic 2016年6月12日)
 
*[[カード個別評価:マジック・オリジン]]
 
*[[カード個別評価:マジック・オリジン]]
 
*[[カード個別評価:基本セット2015]]
 
*[[カード個別評価:基本セット2015]]

2018年2月17日 (土) 09:23時点における版

基本セット/Basic Sets, Core Setsは、マジック:ザ・ギャザリングの基本的なカード・セットのこと、およびそれらの総称。

目次

概要

マジックは、ベースとなる「基本セット」と、それに追加する「拡張セット(エキスパンション)」の組み合わせで販売されている。これはマジック独自のアイディアではなく、様々なボードゲーム(例えばダンジョンズ&ドラゴンズなど)で同じような手法が取られている。

ベースとなるセットであり、同時に初心者向け商品という位置づけでもあるため、特に「基本的」なカードやデザインが重視される傾向にある。複雑な能力や発展型のデザインよりもシンプルなものが優先され、キーワード能力も基本的な常磐木能力が主で、注釈文も多い。また需要のあるカードを再び供給する場としても利用され、第4版から第10版までの基本セットはすべて再録カードで構成されていた。しかし、初心者向けの味付けすぎる、目新しさに欠ける、などという側面も否めず、熟練プレイヤーからは「物足りないセット」とされることが多かった。

基本セットの刷新は、初期は2年ごと、基本セット2010以降は1年ごとに行われた。ルーリングの改定もそれに合わせて行われるのが通例で、特に第6版や基本セット2010のルール変更が有名である。またスタンダードローテーションもそれに伴って起きることになり、他のエキスパンションのローテーションとは入れ替わるタイミングや使用できる期間などが異なっていて少々複雑であった。

2015年マジック・オリジンを最後に基本セットは一度廃止されたが、2018年に復活。

  • 第9版までの基本セットは基本的に白枠で印刷されていた。

沿革

最初期はまさしく「基本のセット」であり、すべてのプレイヤーが必ず購入する商品という位置づけであった(というより、基本土地は基本セットにしか収録されていなかったため、エキスパンションだけで遊ぶということがほぼ不可能であった)。

アイスエイジで「独立型エキスパンション」という概念が生まれて以降、ブロック制が定着するうち、基本セットは必ずしも必須の商品ではなくなったものの、初心者入門用および基本的なカードや過去のカードを収録しスタンダードに留めておく商品という位置づけで、2年ごとに刷新され続けた。

背景ストーリーの多層化やプレイヤー層の充実など、様々な事情からこの方針は不評となっていったため、基本セット2010からは従来までの「全カードが再録カード」という構成から「セットの半数が新規カード」となるように構成が改められ、「伝統的西洋ファンタジー」に世界観を統一したデザインに一新された。

これが逆に、マジック独自の物語を描く余地を削ってしまったことも事実であり、キャラクターやストーリーのファンからは不評の声もあった。基本セット2013以降はこれを改め、マジック独自の背景ストーリーも重視されるようになった。毎年特定のキャラクターにスポットライトが当てられるようになり、同時期に発売されるデュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズシリーズとも密接に連動して物語が作られている。

基本セット2010以降は、強力なパワーカードなども収録され、またリミテッドも強く意識してレアリティ毎のパワーレベルや枚数等の基準も他の大型エキスパンションに準拠するなど、初心者だけでなく熟練プレイヤーにも向けたデザインが行われている。またスタンダード環境の調整のため、前後のブロックに配慮したデザインが行われることも多くなった。

しかしそういった改良を経るうちに、ストーリーの展開もカードのデザインも、全体的にエキスパンションに近づきすぎてしまい、基本セット本来の目的である導入用とはかけ離れてしまったため、2015年発売のマジック・オリジンを最後にいったん廃止(参考/翻訳)され、導入用セットとしての役割は構築済みデッキエントリーセットプレインズウォーカーデッキ)やデッキビルダーセットに引き継がれた。

基本セット廃止後に、スタンダードで必要なカードの再録・作成の困難さやブースターパックが存在する初心者向け商品の不存在などの問題が浮上し、2018年から基本セットが復活することとなった。(参考/翻訳

基本セット一覧

Limited Edition(リミテッド・エディション)

初のセットであるLimited Edition(リミテッド・エディション・第1版・限定版)でマジックは誕生した。

Unlimited Edition(アンリミテッド・エディション)

Limited Editionの後は、Unlimited Edition(アンリミテッド・エディション・第2版・限定解除版)として、限定解除となった以前とまったく同じ内容のカードが発売された。

Revised Edition(リバイズド・エディション)

Unlimited Editionの後に発売されたRevised Edition(リバイズド・エディション・第3版・改訂版)では、初めてカードの追加・ルーリングの修正が行われている。そしてそのRevised Edition辺りより、日本での流通もスタートした(当時はごく一部のゲームショップが輸入していた程度だった)。

イタリア語など、一部の英語以外の言語への翻訳が始まったのもリバイズドから。

第4版/Fourth Edition

日本語で発売されたのはこの第4版が最初で、限定生産版の黒枠と通常生産版の白枠の2種類がある。

第4版に付随するセットとして、クロニクルも発売された。

第5版/Fifth Edition

第5版では、全体的に弱体化を進め、一部のイラストが新たに描かれた。

この第5版より、基本セットは基本的に2年に1回のペースで作成されるという慣例になっている。

第6版・クラシック/Sixth Edition

第6版と呼ばれるクラシックでは、大幅なルーリングの改訂と第5版以上の弱体化が行われた。また、これ以降バンドランページなど初心者にとっては分かりにくいルーリングのカードは採用されないことになった。

現在では当たり前になっているスタックルールは第6版から採用された。

第7版/Seventh Edition

第7版では、収録されているすべてのイラストが新たに描かれ、話題となった。また、基本セットで初めてプレミアム・カードが導入された。

これ以降、基本セットのトーナメントパックは販売されなくなった。

第8版・コア・セット/Eighth Edition

コア・セット(基本セット)と呼ばれることとなった第8版では、マジック誕生10周年記念とし、第8版発売以前のアングルードを除く、スカージまでに発売されたすべてのセットよりカードがセレクトされている。同時に、再録カード決定の投票企画「第8版を選ぼう」が行われた。

また、カード枠デザインの変更が行われた(→新枠)。

第9版・コア・セット/Ninth Edition

第9版では、第8版でも行われた再録カード決定の投票企画「第9版を選ぼう」が大々的に行われ、ユーザーの手により14枚のカードが決定された。

また、トランプルプロテクションも基本セットの中では復活した。アポカリプスで登場した対抗色ペインランドが、基本セットとしては初めて再録された。

第10版・コア・セット/Tenth Edition

第10版では、マジック誕生15周年記念とし、通常の白枠からすべて黒枠になった。また、伝説のクリーチャーも基本セットでははじめて登場した。今回も再録カード決定の投票企画「第10版を選ぼう」が行われた。

基本セット2010/Magic 2010 Core Set

これまでの「第N版」というのを年号で表記するように改めた基本セット2010では、基本セットとしてはリミテッド・エディション以来となる完全新規カードが登場。また、基本セットでは初めてとなる、プレインズウォーカーを含む神話レアが登場した。また、第6版以来となる大幅なルーリングの改訂が行われた。

基本セット2011/Magic 2011 Core Set

基本セット2011では、基本セット2010での「新規カードの採用」方針が更に推し進められている。新規カードのパワーカードが多く登場しているほか、新規カードのみで為されるサイクルも多数収録されている。また、このセットから過去の拡張セットからキーワードを再録する事となり、最初のキーワードとして「占術」が選ばれた。また、基本セットのひとつとしてデッキビルダーセットも発売された。

基本セット2012/Magic 2012 Core Set

基本セット2012では、基本セットでもイベントデッキが発売された。再録キーワードは「狂喜」。デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズシリーズとの連動イベント「マジック・セレブレーション」も開始された。

基本セット2013/Magic 2013 Core Set

基本セット2013では、基本セットではニコル・ボーラス/Nicol Bolasが取り上げられ、5色均等でないカード配分や適合の宝石/Gem of Becomingなどこれまでならサイクルをなすようなカードの単独収録など、背景設定を重視するようになった。また基本セット初めての多色カードや第10版以来となる伝説のクリーチャーが収録された。再録キーワードは「賛美」。

基本セット2014/Magic 2014 Core Set

基本セット2014では、チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaarが取り上げられる。キーワード能力ではないが、再録テーマとして「スリヴァー」が姿を変えて復活。また統率者からの再録が初めて行われた。基本セット2010以来となる大幅なルーリングの改訂が行われた。

基本セット2015/Magic 2015 Core Set

基本セット2015ではガラク/Garrukが取り上げられ、基本セットでは初となる新録の多色カードが収録された。基本セット2013以来となる伝説のクリーチャーが収録されたほか、ゲストデザイナー・カードが収録された。再録キーワードは「召集」。初めて対戦キットが発売され、冠が付けられたプロツアーが開催された(プロツアー「マジック2015」)。第8版以来となる、カード枠デザインの変更が行われた(→新枠#基本セット2015以降のカード枠)。

マジック・オリジン/Magic Origins

マジック・オリジンでは、5名のプレインズウォーカー/Planeswalker達(ギデオン・ジュラ/Gideon Juraジェイス・ベレレン/Jace Belerenリリアナ・ヴェス/Liliana Vessチャンドラ・ナラー/Chandra Nalaarニッサ・レヴェイン/Nissa Revane)とその起源にスポットが当てられ、プレインズウォーカーへの覚醒を表現した両面カードが収録された。基本セットで初めての、再録ではない新規キーワードとして「高名」や「魔巧」が登場。常磐木も改正された。

基本セット2019/Core Set 2019

3年ぶりに復活した基本セット。初心者と経験者の双方を満足させようとして中途半端なセットになっていた前期を反省し、初心者へ向けてデザインされている。

基本セットの歴史

  • Limited Edition
    • Alpha 1993年8月発売
    • Beta 1993年10月発売
  • Unlimited Edition 1993年12月発売
  • Revised Edition 1994年4月発売
  • Fourth Edition 1995年4月発売 (日本語版は1996年4月発売)
    • Chronicles 1995年9月発売 (日本語版は1996年7月発売)
    • Renaissance
  • Fifth Edition 1997年4月発売
  • Classic / Sixth Edition 1999年4月発売
  • Seventh Edition 2001年4月発売
  • Core Set / Eighth Edition 2003年7月発売
  • Ninth Edition 2005年7月発売
  • Tenth Edition 2007年7月発売
  • Magic 2010 Core Set 2009年7月発売
  • Magic 2011 Core Set 2010年7月発売
  • Magic 2012 Core Set 2011年7月発売
  • Magic 2013 Core Set 2012年7月発売
  • Magic 2014 Core Set 2013年7月発売
  • Magic 2015 Core Set 2014年7月発売
  • Magic Origins 2015年7月発売
  • Core Set 2019 2018年7月発売

日本語版は、Fourth Edition(第4版)、Chronicles(クロニクル)の2種類の日本語版の発売が1年ほど英語版より遅くなったが、ミラージュ以降は日本語版と英語版が同時期に発売されるというスタイルになっている。

参考

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