王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns

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2019年10月24日 (木) 14:01時点におけるSPIT (トーク | 投稿記録)による版
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エルドレインの王権で登場した緑青プレインズウォーカー忠誠度能力食物トークン生成アーティファクトクリーチャー大鹿への変身、アーティファクトかクリーチャーとパワーの低いクリーチャーとのコントロール交換

変則的ながら盤面に触れられる2つの能力、ライフ回復、戦力の供給をこなせる万能性を備え、そのうえ3マナという軽さに対し非常に場持ちが良く、序盤から長期にわたって圧力をかけ続けることができるパワーカードである。

登場後瞬く間に様々なフォーマットで採用された、エルドレインの王権のトップレアである。

目次

解説

+2能力
食物・トークン生成。
基本となるこの能力から入れば忠誠度6スタートであり、丸焼き/Fryでも焼け残る3マナプレインズウォーカーとしては抜群の堅さで戦場に出現する。
食物は+1能力で戦力に変える事ができ、-5能力で相手に渡すパーマネントにもできるため、自己完結した活用が可能。アーティファクトとシナジーを取れるカードとの併用も強力。
もちろん本来の2マナ3点回復トークンとしてもアグロバーンへの延命手段になり、この能力一回ごとに忠誠度2+回復3点分の5点ダメージを疑似的に受けられる計算。除去や勝ち筋を戦闘火力ダメージに頼った相手にはこれのみでも大きなプレッシャーをかけられる。
+1能力
クリーチャーかアーティファクトを3/3バニラに変える。範囲の狭くなった疑似内にいる獣/Beast Within
大きく分けて2つの運用法がある。こちらの食物をはじめとしたアーティファクトや、役割を果たしたマナ・クリーチャーを3/3にして戦力に加える。もしくは対戦相手の持つ強力なパーマネントをただの3/3に変えてしまうことで脅威度を下げる。前者は勝ち筋になり得る打点を確保でき、後者は相手の勝ち筋を潰せる。ゲームへの関与が大きく強力な能力である。
この能力でも忠誠度が増えるという点が使い勝手を大幅に良くしており、+2能力とのループで3/3を生み出しつつ忠誠度をぐんぐん上げてボード・アドバンテージを稼ぐ展開はさながらミニ世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World。また、序盤に相手のパーマネントを3/3に変えたせいでボード優位を明け渡した時も、ある程度ならオーコ自身のボディで受けきれてしまうためコンボデッキに対する妨害手段としても使いやすい。
前のターンから存在するアーティファクトに使えば召喚酔いはないので、デッキの組み方によってはコントロールというより普通にアグロとしてこれで出る大鹿だけで殴りきる展開も望める。+1/+1カウンターが乗った元が低スタッツなクリーチャーに使うことで+3/+3のサイズアップができるのも見逃せない。
-5能力
こちらのクリーチャーかアーティファクトと相手のパワー3以下のクリーチャーのコントロールを交換する。
忠誠度を余しやすいため起動は容易。+2能力から入れば次のターンから忠誠度を残しつつ使うことも可能。これで対象にできないファッティは+1能力で対処できるので、こちらは食物・トークンを渡してロードや強力なシステムクリーチャーを奪うのが基本になる。
には混迷/Befuddleなど一時的にクリーチャーのパワーを下げるカードが存在するため、それらと組み合わせれば奪える範囲が広がる。

それぞれの能力のシナジーが強く自己完結してアドバンテージを取り続ける上に、ダメージに対しては一線を超えた堅牢さを見せる3マナプレインズウォーカー。これ単体でクリーチャー戦力の増強と疑似除去ができるので、おおよそのフェアデッキコンボデッキ相手に通用する。色の合うデッキが採用するだけでなく、これを目的に2色目3色目をタッチする価値のあるパワーカードである。

特に同時登場の金のガチョウ/Gilded Gooseとの相性は良く、2ターン目にこのカードを出し、すぐに食物・トークンを生み出すことで金のガチョウのマナ能力をサポートすることができる。逆に金のガチョウの起動型能力でトークンを補充しての+1能力で延々と2マナで3/3を生み出し続けることもでき、相互の連携ができる。食物主体のデッキ、軽量アーティファクト主体のデッキの主力としては単純なパワーカード以上の活躍を見せる。

ウィニークリーチャーは+2能力と+1能力の併用、ファッティは+1能力、小型システムクリーチャーは-5能力でそれぞれイージーに対処できるが、2~3マナで4/4前後サイズのマナレシオが良い軽量クリーチャーやフライヤーに対してはオーコのみではやや後手気味になる。またダメージには強いが確定除去カードには特に堅さは発揮しない。ただ出た直後にパーマネントを増やせる特性自体はむしろ除去に強いと言えなくもなく、総じて序盤に先んじて投下すればほぼアドバンテージを失わずに働く強力なプレインズウォーカーである。

利用

スタンダード

登場してすぐにシミック・フード/バント・フード等のフード系デッキのキーカードになったほか、単独でのカードパワーの高さもあり食物シナジーを扱わないバント・ランプやティムール・フレンズなど、緑青を含む幅広いデッキで採用されている。登場して最初に迎えたミシックチャンピオンシップロングビーチ19秋では、オーコを採用しないゴロス・ランプトップメタであったにも関わらず採用率は上位6位となった。

モダン

採用枚数やメインデッキサイドボードのバラつきはあれど、登場直後からアミュレット・タイタンソプターコンボなどの最高工匠卿、ウルザ/Urza, Lord High Artificer系デッキ、バント・カンパニー、バント石鍛冶、エルドラージサヒーリコンボ5色ニヴ=ミゼット、果ては緑青マーフォーク死の影など、非常に幅広いデッキで採用されている。

エターナルと比べクリーチャーの採用率が高いモダンにおいては、使い終わった呪文捕らえ/Spell Queller瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageなどを次々と3/3に変え、脅威として送り込む戦術が取られることが多い。特に呪文捕らえや潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Scullerの能力を失わせる場合、一時的に追放したカードを永遠に追放したままにできる利点がある。

レガシー

ティムール・デルバー4Cレオヴォルドなど緑青を含む幅広いデッキで採用される。レガシー環境においては、実物提示教育/Show and Tell経由で出された引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Tornを+1能力で対処できることも強みとなる。

ヴィンテージ

クリーチャーの採用枚数が少なく低コストのものが選ばれやすいヴィンテージにおいては、Moxを3/3というそれなりのサイズのクロックとして扱うことができ、脅威を奪って利用できることが環境とマッチしている。

主に緑青赤ゼロックスで採用されているほか、オースでは対戦相手のMoxenを大鹿に変え、ドルイドの誓い/Oath of Druidsの条件を無理やり満たす目的で採用されている。

ルール

+1能力
  • アーティファクトかクリーチャーは元々持っていたカード・タイプサブタイプ能力P/Tが3/3の緑の大鹿・クリーチャーに上書きされる。元がアーティファクトでもアーティファクト・クリーチャーではなくクリーチャー単一になる。カード名伝説のなどの特殊タイプマナ・コストは変化しない。
    • 食物・トークンを対象にした場合、名前は「食物」のままだが、アーティファクトというタイプも食物というサブタイプも失っているので、食物を参照する効果で参照できなくなる。それらは「食物」という名前ではなくサブタイプを参照しているためである。

関連カード

サイクル

エルドレインの王権レア神話レアの2カードサイクル。3枚のプレインズウォーカー・カードを含む。

レア
神話レア

ストーリー

オーコ/Okoはフェイ/Feyのプレインズウォーカー/Planeswalker。詳細はオーコ/Okoを参照。

参考

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