黒赤ビートダウン

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==概要==
 
==概要==
[[クリーチャー]]の直接[[除去]]が可能なため[[赤]][[単色]]に比べて[[ファッティ]]に強く、[[]]単色にはない[[火力]]という効率的な直接[[ダメージ]]源を持つ。
+
[[クリーチャー]]の直接[[除去]]が可能なため[[赤単色デッキ]]に比べて[[ファッティ]]に強く、[[黒単色デッキ|黒単色]]にはない[[火力]]という効率的な直接[[ダメージソース]]を持つ。
  
除去や[[手札破壊]]により[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]ながら[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]力は高い。また、[[土地破壊]]や手札破壊のおかげで[[コントロール (デッキ)|コントロール]][[パーミッション]]に対しては総じて有利である。
+
黒や赤が多く有する前のめりなクリーチャーを集めた超速攻ウィニーだけでなく、除去や[[手札破壊]]、さらには[[土地破壊]]により[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]ながら[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]力の高い[[ビート・コントロール]]まで、幅広いタイプのビートダウンデッキを作ることができる。ただしそれほど柔軟性の高い色の組み合わせではないので、[[アグロ]]なら極端な攻撃偏重にしたり、[[ビート・コントロール]]ならば[[メタゲーム]]に合わせたコントロール要素を重点的に採用したりと、何らかに特化したデッキ構成となることが多い。
  
一方で[[緑]]や[[白]]のビートダウンデッキとの相性はよくない。火力も直接除去も[[カード・アドバンテージ]]は得づらいものが多く、最終的には[[戦場]]のクリーチャーが勝負を握ることになる。しかし、[[ウィニー]]や[[スーサイド]]クリーチャーに頼ることが多いこちらに対し、緑や白のクリーチャーは[[コスト・パフォーマンス]]が高く、さらに[[プロテクション]]や[[被覆]]を持つものが多いため、直接的な[[殴る|殴り合い]]には押し負ける場合が多い。
+
デッキの特性は上記のように様々だが、黒・赤ともに対処のしにくい[[プロテクション]]や[[エンチャント]]は苦手とすることが多い。ある程度対策が進むと、この手のカード1枚に逆転、封殺されることもしばしば起こる。
  
黒・赤ともに対処のしにくい[[エンチャント]]も苦手とする。[[崇拝/Worship]](+プロテクションクリーチャー)や[[物語の円/Story Circle]]などのエンチャントに封殺されることもしばしば。
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*どちらの色のビートダウンデッキも基本戦術が似ているので、黒(または赤)のビートダウンデッキが基本戦術をそのままに、[[デッキパワー]]を底上げするためにもう一方の色を[[タッチ]]するだけの場合も多い。
  
*[[スライ]]などの赤系ビートダウンが安定性の向上のため黒を[[タッチ]]することも多い。
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==カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019期==
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[[ドミナリア]]から[[ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler]]などを獲得したことで、[[赤単色デッキ|赤単]][[タッチ]][[黒]]の[[デッキ]]が大きく強化された。
  
==アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期==
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{{#card:Goblin Chainwhirler}}
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{{#card:Heart of Kiran}}
  
同[[環境]]の[[スライ#アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期|赤単]]に[[黒]]を[[タッチ]]した構成で組まれる。
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ゴブリンの鎖回しなどの優秀な[[クリーチャー]]と[[キランの真意号/Heart of Kiran]]で序盤から[[クロック]]を刻み、[[再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix]]や[[栄光をもたらすもの/Glorybringer]]などの高[[マナ]]域に繋げて勝負を決める。
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基本的な構成は同[[メタゲーム|環境]]の[[スライ/スタンダード/カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019期|赤単アグロ]]と同じだが、[[黒]]を[[タッチ]]したことで[[除去耐性]]を持ちキランの真意号の[[搭乗]]要員にもなれる[[屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger]]、各種[[アーティファクト]]との[[シナジー]]を有する[[無許可の分解/Unlicensed Disintegration]]、および[[強迫/Duress]]などの[[サイドボード|サイド]][[カード]]を採用できるようになっている。
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大きく分けて、[[ボーマットの急使/Bomat Courier]]や[[損魂魔道士/Soul-Scar Mage]]などの1マナ域を多めに採用した[[アグロ]]型と、主に[[ミラーマッチ]]を意識して1マナ域を減らした[[ミッドレンジ]]型の2種類が存在する。
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[[グランプリバーミンガム18スタンダード]]ではTop8に6人を送り込み、[[プロツアー「ドミナリア」]]でも赤単アグロと合わせてTop8のうち7枠を占めるなど、[[トップメタ]]として活躍。[[基本セット2019]]参入後も引き続きトップメタの地位にあり、[[マジック25周年記念プロツアー]]では使用率40.0%という圧倒的な数値を記録し([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/pt25a/standard-metagame-breakdown-2018-08-03 参考]/[https://mtg-jp.com/coverage/pt25a/article/0030889/ 翻訳])、[[世界選手権18]]では参加者23人中13人が使用した([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/2018wc/standard-metagame-breakdown-2018-09-21 参考])。
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*キランの真意号の存在から初期には'''赤黒機体'''(''RB Vehicles'')と呼ばれることもあったが、[[機体]]の採用枚数が特別多いわけではない。
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===アグロ型===
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*備考
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**[[プロツアー「ドミナリア」]] 準優勝 ([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptdom/top-8-decklists-2018-06-02 参考]/[https://mtg-jp.com/coverage/ptdom18/decklist/0030655/ 参考])
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**使用者:[[Gonçalo Pinto]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[カラデシュ・ブロック]]+[[アモンケット・ブロック]]+[[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]])
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{{#MagicFactory:df318537}}
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*1マナ域を7枚採用したアグロ型。
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*[[Márcio Carvalho]]も75枚同一の[[デッキリスト]]でベスト4入賞を果たしている。
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===ミッドレンジ型===
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*備考
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**[[プロツアー「ドミナリア」]] ベスト8 ([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptdom/top-8-decklists-2018-06-02 参考]/[https://mtg-jp.com/coverage/ptdom18/decklist/0030655/ 参考])
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**使用者:[[瀧村和幸]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[カラデシュ・ブロック]]+[[アモンケット・ブロック]]+[[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]])
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{{#MagicFactory:df318538}}
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*1マナ域0枚のミッドレンジ型。特にボーマットの急使を不採用としたことで、ゴブリンの鎖回しの1点[[全体火力]]で[[ボード・アドバンテージ]]を失いにくくなっている。
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*[[ダブルシンボル]]の[[ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt]]を採用しており、[[黒マナ]]を出しやすい[[土地]]構成になっている。
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==カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック期==
 +
同[[環境]]の[[スライ/スタンダード/カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック期|赤単アグロ]]の亜種として、[[黒]]を[[タッチ]]したものが存在する。
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{{#card:Scrapheap Scrounger}}
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{{#card:Hazoret the Fervent}}
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[[ボーマットの急使/Bomat Courier]]や[[熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent]]による[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]を[[火力]]や[[ブロック制限]]でサポートする基本戦略は赤単アグロと同じ。黒を足したことで、[[除去耐性]]を持つ[[屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger]]や、優秀な[[単体除去]]である[[無許可の分解/Unlicensed Disintegration]]などを採用できるようになっている。
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*赤単アグロとの境界は必ずしも明確でなく、黒の薄いものは赤単アグロに含められることもある。
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===サンプルレシピ===
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*備考
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**[[グランプリシアトル18スタンダード]] ベスト4 ([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsea18-standard/top-8-decklists-2018-04-08 参考])
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**使用者:[[Gerry Thompson]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[スタンダード]]([[カラデシュ・ブロック]]+[[アモンケット・ブロック]]+[[イクサラン・ブロック]])
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{{#MagicFactory:df318452}}
 +
==戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック期==
 +
[[アモンケット]]の[[あなた|自分]]の[[手札]]が1枚以下であることを参照する[[カード]]群([[暴勇|ちょい勇/Heckbent]])を中心とする[[アグロ]][[デッキ]]が登場した。
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{{#card:Dread Wanderer}}
 +
{{#card:Hazoret the Fervent}}
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[[血怒りの喧嘩屋/Bloodrage Brawler]]や[[街の鍵/Key to the City]]で手札を[[捨てる|捨て]]、[[戦慄の放浪者/Dread Wanderer]]や[[熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent]]、[[捨てる|ディスカード]][[誘発型能力]]で[[強化]]される[[炎刃の達人/Flameblade Adept]]で[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]を行う。[[マッドネス]]で[[唱える|唱え]]られる[[癇しゃく/Fiery Temper]]や[[血管の施し/Alms of the Vein]]も採用される。
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また[[破滅の刻]]参入後には[[ラムナプ・レッド]]の亜種として、[[黒]]を[[タッチ]]したものが登場した。
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{{#card:Ammit Eternal}}
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{{#card:Ramunap Ruins}}
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[[ボーマットの急使/Bomat Courier]]や[[地揺すりのケンラ/Earthshaker Khenra]]などの[[軽い|軽量]][[アタッカー]]で[[ライフ]]を[[削る|削り]]、[[熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent]]や[[ラムナプの遺跡/Ramunap Ruins]]で勝負を決める基本戦略はラムナプ・レッドと同じ。黒を足したことで、[[サイズ]]に優れる[[アムムトの永遠衆/Ammit Eternal]]や、[[除去]]と[[ライフ]][[回復]]によりアグロデッキに強い[[集団的蛮行/Collective Brutality]]などを採用できるようになっている。
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===ディスカード型===
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*備考
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**[[グランプリサンティアゴ17]] 第17位 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsan17 参考])
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**使用者:[[Carlos Mohor]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[戦乱のゼンディカー・ブロック]]+[[イニストラードを覆う影ブロック]]+[[カラデシュ・ブロック]]+[[アモンケット]])
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{{#MagicFactory:df317823}}
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*アモンケット参入後のディスカード型。
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===砂漠型===
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*備考
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**[[プロツアー「破滅の刻」]] ベスト8 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/pthou 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/pthou17/ 参考])
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**使用者:[[藏田真太郎]]
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*[[フォーマット]]
 +
**[[スタンダード]]([[戦乱のゼンディカー・ブロック]]+[[イニストラードを覆う影ブロック]]+[[カラデシュ・ブロック]]+[[アモンケット・ブロック]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory:df317954}}
 +
*破滅の刻参入後のラムナプ・レッドの亜種。
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==戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック期==
 +
[[アーティファクト]]の[[シナジー]]を活用する[[黒赤]]の[[アグロ]][[デッキ]]が登場した。[[赤]]の濃い構成であるため、'''黒赤アグロ'''(''BR Aggro'')とも'''赤黒アグロ'''(''RB Aggro'')とも呼ばれる。
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 +
{{#card:Scrapheap Scrounger}}
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{{#card:Unlicensed Disintegration}}
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各種[[火力]][[呪文]]や[[無許可の分解/Unlicensed Disintegration]]で[[対戦相手]]の[[ライフ]]を[[削る|削り]]つつ[[ブロッカー]]を排除し、[[屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger]]や[[密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter]]で[[クロック]]を刻むのが基本戦略。多数採用されたアーティファクトによって[[発明者の見習い/Inventor's Apprentice]]や無許可の分解が安定して[[効果]]を発揮できる。[[ピア・ナラー/Pia Nalaar]]の[[ブロック制限]]や[[街の鍵/Key to the City]]の[[回避能力]]付与など、[[攻撃]]を通す手段も多い。
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[[あなた|自分]]の[[手札]]を[[捨てる]]密輸人の回転翼機や街の鍵、[[ボーマットの急使/Bomat Courier]]とのシナジーから、[[マッドネス]]を持つ[[カード]]も採用される。主に[[癇しゃく/Fiery Temper]]が採用されるが、[[稲妻の斧/Lightning Axe]]など[[共鳴者]]を増やし[[血の間の僧侶/Bloodhall Priest]]まで採用する型も多い。
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[[霊気紛争]]参入後は密輸人の回転翼機が[[禁止カード]]となるも、それに代わる[[キランの真意号/Heart of Kiran]]に加え、[[速接会の技師/Weldfast Engineer]]や[[ショック/Shock]]などを獲得。[[搭乗]]3を1体で満たせる[[殺戮の先陣/Forerunner of Slaughter]]を採用し、引き続き[[環境]]に存在している。
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*'''黒赤マッドネス'''(''BR Madness'')、'''黒赤ゾンビ'''(''BR Zombies'')などと呼ばれる[[墓地]]利用中心のデッキについては、[[ゾンビ (デッキ)#戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック期|ゾンビ (デッキ)]]を参照。また[[エルドラージ]]の[[部族 (俗称)|部族]]デッキについては[[エルドラージ (デッキ)#戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック期|エルドラージ (デッキ)]]を参照。
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===初期型===
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*備考
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**[[グランプリマドリード16]] 準優勝 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpmad16 参考])
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**使用者:[[Nicolas Legendre]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[戦乱のゼンディカー・ブロック]]+[[イニストラードを覆う影ブロック]]+[[カラデシュ]])
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{{#MagicFactory:df317534}}
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*[[カラデシュ]]参入後の初期型。
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===霊気紛争後===
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*備考
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**[[プロツアー「霊気紛争」]] 第20位、スタンダード部門8-2 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptaer 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/ptaer17/ 参考])
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**使用者:[[Samuel Tharmaratnam]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[戦乱のゼンディカー・ブロック]]+[[イニストラードを覆う影ブロック]]+[[カラデシュ・ブロック]])
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{{#MagicFactory:df317632}}
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 +
*霊気紛争参入後のタイプ。
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==タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期==
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[[#テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|前環境]]の'''黒赤ドラゴン'''(''BR Dragons'')が引き続き存在している。
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{{#card:Thunderbreak Regent}}
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{{#card:Kolaghan, the Storm's Fury}}
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基本的な動きは前[[環境]]と同じ。[[ローテーション]]により強力な[[ドラゴン]]である[[嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon]]を失ってしまったため、追加の[[クリーチャー]]として[[搭載歩行機械/Hangarback Walker]]や[[炎跡のフェニックス/Flamewake Phoenix]]などが採用される。
 +
 
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[[青]]を[[タッチ]]した'''グリクシスドラゴン'''(''Grixis Dragons'')など、他の[[色]]をタッチした亜種も存在する。
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===黒赤===
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*備考
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**[[グランプリオークランド16]] ベスト8 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpoak16 参考])
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**使用者:[[Justin Nguyen]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[タルキール覇王譚ブロック]]+[[マジック・オリジン]]+[[戦乱のゼンディカー]])
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{{#MagicFactory:df316021}}
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*[[戦乱のゼンディカー]]参入後(ローテーション直後)の[[黒赤]]2色のタイプ。
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===タッチ青===
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*備考
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**[[グランプリヒューストン16]] ベスト8 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gphou16 参考])
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**使用者:[[Cody Lingelbach]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[タルキール覇王譚ブロック]]+[[マジック・オリジン]]+[[戦乱のゼンディカー・ブロック]])
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{{#MagicFactory:df316735}}
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 +
*[[ゲートウォッチの誓い]]参入後の[[青黒赤]]のタイプ。[[飛行機械]]・[[トークン]]や[[エルドラージ]]といった[[無色]]のクリーチャーを[[幽霊火の刃/Ghostfire Blade]]で[[強化]]する[[ギミック]]が搭載されている。
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==テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期==
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[[タルキール龍紀伝]]の参入後、[[ドラゴン]]の[[部族 (俗称)|部族]][[シナジー]]を利用した'''黒赤ドラゴン'''(''BR Dragons'')と呼ばれる[[デッキ]]が登場した。
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{{#card:Stormbreath Dragon}}
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{{#card:Foul-Tongue Invocation}}
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[[雷破の執政/Thunderbreak Regent]]や[[嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon]]といった優秀なドラゴンを[[黒]]の[[手札破壊]]・[[単体除去]]と[[赤]]の[[火力]]でサポートしながら戦う。これらのドラゴンは[[龍詞の咆哮/Draconic Roar]]や[[忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation]]といった「ドラゴン・ボーナス」[[カード]]のサポートとなるだけでなく、[[嵐の憤怒、コラガン/Kolaghan, the Storm's Fury]]とともに[[攻撃]]することで高い打点を叩き出すことができる。
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構成のよく似た[[白黒赤ビートダウン#テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|マルドゥドラゴン]]と比較すると、[[はじける破滅/Crackling Doom]]などの[[白]]のカードを採用できない点では劣るものの、[[マナ基盤]]の安定性ではこちらが上。
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===サンプルレシピ===
 +
*備考
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**[[グランプリプラハ15]] 優勝 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gppra15 参考])
 +
**使用者:[[Eliott Boussaud]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[スタンダード]]([[基本セット2015]]+[[マジック・オリジン]]+[[テーロス・ブロック]]+[[タルキール覇王譚ブロック]])
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 +
{{#MagicFactory:df314559}}
 +
 
 +
==ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期==
 +
[[グランプリサンティアゴ13]]において、[[黒赤]]の[[ウィニー]]タイプの[[デッキ]]が優勝を果たした。
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 +
{{#card:Mogis's Marauder}}
 +
 
 +
[[ラクドスの哄笑者/Rakdos Cackler]]や[[苛まれし英雄/Tormented Hero]]、[[ラクドスの切り刻み教徒/Rakdos Shred-Freak]]、[[とげの道化/Spike Jester]]などの[[軽い|軽量]][[クリーチャー]]で序盤から[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]する。序盤の打点を意識して[[向こう見ずな技術/Madcap Skills]]も採用される。
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[[速攻]]クリーチャーが多いのが特徴的で、さらに[[ラクドスの血魔女、イクサヴァ/Exava, Rakdos Blood Witch]]や[[モーギスの匪賊/Mogis's Marauder]]などで速攻を持たないクリーチャーにも速攻を付与できる。
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 +
===サンプルレシピ===
 +
*備考
 +
**[[グランプリサンティアゴ13]] 優勝 ([http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpsnt13/welcome 参考])
 +
**使用者:[[Luis Navas]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[スタンダード]]([[基本セット2014]]+[[ラヴニカへの回帰ブロック]]+[[テーロス]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory:df311274}}
 +
 
 +
==イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期==
 +
[[#ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期|前環境]]に引き続き、'''黒赤ゾンビ'''(''BR Zombies'')が活躍する。その中でも特に'''ラクドスミッドレンジ'''と呼ばれるタイプは一時[[トップメタ]]の地位にあった。
 +
 
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{{#card:Gravecrawler}}
 +
{{#card:Thundermaw Hellkite}}
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詳細は[[ゾンビ (デッキ)#イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期|ゾンビ (デッキ)]]および[[ラクドスミッドレンジ]]を参照。
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 +
また、[[ゾンビ]]の[[部族 (俗称)|部族]][[シナジー]]に頼らないタイプの黒赤ビートダウンも存在している。
 +
 
 +
{{#card:Ash Zealot}}
 +
{{#card:Falkenrath Aristocrat}}
 +
 
 +
構成は同[[環境]]の[[スライ/スタンダード/イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期|赤単]]に近く、[[黒]]が[[タッチ]]されたことで[[メインデッキ]]に[[ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat]]や[[悪名の騎士/Knight of Infamy]]を、[[サイドボード]]に[[手札破壊]]や[[単体除去]]を取れるようになっている。黒赤ゾンビとは共通するパーツも多いが、あちらが[[ゲラルフの伝書使/Geralf's Messenger]]などの存在から黒中心の[[土地]]配分になるのに対し、こちらは[[灰の盲信者/Ash Zealot]]などの存在から[[赤]]中心の土地配分となる。
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 +
===サンプルレシピ===
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*備考
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**[[グランプリ名古屋12]] ベスト4 ([http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpnag12/welcome 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/gpnagoya12/ 参考])
 +
**使用者:[[村栄龍司]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[スタンダード]]([[基本セット2013]]+[[イニストラード・ブロック]]+[[ラヴニカへの回帰]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory:df307506}}
 +
 
 +
*赤単タッチ黒のタイプ。
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 +
==ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期==
 +
[[黒]]を中心とした[[ゾンビ (デッキ)#ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期|ゾンビデッキ]]の一種として、[[赤]]を[[タッチ]]したタイプが存在する。
 +
 
 +
{{#card:Gravecrawler}}
 +
{{#card:Falkenrath Aristocrat}}
 +
 
 +
詳細は[[ゾンビ (デッキ)#ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期|ゾンビデッキ]]を参照。
 +
 
 +
==ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期==
 +
[[吸血鬼 (デッキ)|吸血鬼デッキ]]をベースに[[赤]]の[[火力]]を加えたデッキが登場した。
 +
 
 +
{{#card:Bloodghast}}
 +
{{#card:Lightning Bolt}}
 +
 
 +
詳細は[[吸血鬼 (デッキ)#ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期|吸血鬼]]を参照のこと。
 +
 
 +
==アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期==
 +
同[[環境]]の[[スライ/スタンダード/アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期|スライ]]に[[黒]]を[[タッチ]]した構成で組まれる。
  
 
{{#card:Ball Lightning}}
 
{{#card:Ball Lightning}}
21行: 256行:
 
[[メタゲーム]]の中心にある[[ジャンドコントロール#アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期|ジャンド]]を意識して、速度を高められており、[[ボール・ライトニング/Ball Lightning]]を筆頭とする[[歩く火力]]を多めに採用することで高速で[[対戦相手]]の[[ライフ]]を[[削る]]ことができる。
 
[[メタゲーム]]の中心にある[[ジャンドコントロール#アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期|ジャンド]]を意識して、速度を高められており、[[ボール・ライトニング/Ball Lightning]]を筆頭とする[[歩く火力]]を多めに採用することで高速で[[対戦相手]]の[[ライフ]]を[[削る]]ことができる。
  
タッチカラーの黒からは[[荒廃稲妻/Blightning]]が採用され、本体火力+[[手札破壊]]により対[[コントロール (デッキ)|コントロール]]に優位に立つ。
+
タッチカラーの黒からは[[荒廃稲妻/Blightning]]が採用され、[[本体火力]]+[[手札破壊]]により対[[コントロール (デッキ)|コントロール]]に優位に立つ。
  
 
===サンプルレシピ===
 
===サンプルレシピ===
 
*備考
 
*備考
**[[グランプリクアラルンプール10]] 優勝 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpkl10/welcome 参考])
+
**[[グランプリクアラルンプール10]] 優勝 ([http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpkl10/welcome 参考])
 
**使用者:[[Ding Yuan Leong]]
 
**使用者:[[Ding Yuan Leong]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
85行: 320行:
  
 
==ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期==
 
==ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期==
 
+
前[[環境]]の[[スライ/スタンダード/時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|スライ]]をベースに[[黒]]を追加した、[[赤黒ブライトニング]]と呼ばれる[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]が登場した。
前[[環境]]の[[スライ#時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|スライ]]をベースに[[黒]]を追加した、[[赤黒ブライトニング]]と呼ばれる[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]が登場した。
+
  
 
{{#card:Blightning}}
 
{{#card:Blightning}}
94行: 328行:
  
 
==時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期==
 
==時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期==
 
 
[[モグの戦争司令官/Mogg War Marshal]]や[[苦花/Bitterblossom]]のような[[トークン]]を生成する[[カード]]と、[[ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk]]や[[大いなるガルガドン/Greater Gargadon]]のようなトークンを活用するカードの[[シナジー]]を利用した[[黒赤トークン]]が登場。
 
[[モグの戦争司令官/Mogg War Marshal]]や[[苦花/Bitterblossom]]のような[[トークン]]を生成する[[カード]]と、[[ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk]]や[[大いなるガルガドン/Greater Gargadon]]のようなトークンを活用するカードの[[シナジー]]を利用した[[黒赤トークン]]が登場。
  
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==ラヴニカ・ブロック期==
 
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[[ディセンション]]で[[黒赤]]の[[ギルド/Guild]]、[[ラクドス教団/The Cult of Rakdos]]が登場したことにより復活を果たす。
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同時期の[[ゴブリン (デッキ)|ゴブリン]]に[[総帥の召集/Patriarch's Bidding]]を足した[[ゴブリン召集]]が登場。
  
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除去は当時の[[メタ]]に合致していた上、[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]も使用可能だったため圧倒的な爆発力を誇る。[[Tom van de Logt]]を[[世界選手権01]]王者につかせるほどの活躍を見せた。
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詳細は[[マシーンヘッド]]を参照のこと。
 
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==テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期==
 
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同[[環境]]の[[スライ#テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期|スライ]]に、[[ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator]]や[[ダウスィーの怪物/Dauthi Horror]]などの[[黒]]の[[軽い|軽量]][[クリーチャー]]を加えたデッキが登場。
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===サンプルレシピ===
 
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*備考
 
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==エクステンデッド==
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==レガシー==
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==参考==
 
==参考==
 
*[[デッキ集]]
 
*[[デッキ集]]
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2018年9月22日 (土) 11:33時点における版

黒赤ビートダウン(BR Beatdown)は、クリーチャー除去手札破壊を得意とすると、除去兼直接ダメージである火力を持ったの組み合わせによるビートダウンデッキ

目次

概要

クリーチャーの直接除去が可能なため赤単色デッキに比べてファッティに強く、黒単色にはない火力という効率的な直接ダメージソースを持つ。

黒や赤が多く有する前のめりなクリーチャーを集めた超速攻ウィニーだけでなく、除去や手札破壊、さらには土地破壊によりビートダウンながらコントロール力の高いビート・コントロールまで、幅広いタイプのビートダウンデッキを作ることができる。ただしそれほど柔軟性の高い色の組み合わせではないので、アグロなら極端な攻撃偏重にしたり、ビート・コントロールならばメタゲームに合わせたコントロール要素を重点的に採用したりと、何らかに特化したデッキ構成となることが多い。

デッキの特性は上記のように様々だが、黒・赤ともに対処のしにくいプロテクションエンチャントは苦手とすることが多い。ある程度対策が進むと、この手のカード1枚に逆転、封殺されることもしばしば起こる。

  • どちらの色のビートダウンデッキも基本戦術が似ているので、黒(または赤)のビートダウンデッキが基本戦術をそのままに、デッキパワーを底上げするためにもう一方の色をタッチするだけの場合も多い。

カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019期

ドミナリアからゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirlerなどを獲得したことで、赤単タッチデッキが大きく強化された。



ゴブリンの鎖回しなどの優秀なクリーチャーキランの真意号/Heart of Kiranで序盤からクロックを刻み、再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix栄光をもたらすもの/Glorybringerなどの高マナ域に繋げて勝負を決める。

基本的な構成は同環境赤単アグロと同じだが、タッチしたことで除去耐性を持ちキランの真意号の搭乗要員にもなれる屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger、各種アーティファクトとのシナジーを有する無許可の分解/Unlicensed Disintegration、および強迫/Duressなどのサイドカードを採用できるようになっている。

大きく分けて、ボーマットの急使/Bomat Courier損魂魔道士/Soul-Scar Mageなどの1マナ域を多めに採用したアグロ型と、主にミラーマッチを意識して1マナ域を減らしたミッドレンジ型の2種類が存在する。

グランプリバーミンガム18スタンダードではTop8に6人を送り込み、プロツアー「ドミナリア」でも赤単アグロと合わせてTop8のうち7枠を占めるなど、トップメタとして活躍。基本セット2019参入後も引き続きトップメタの地位にあり、マジック25周年記念プロツアーでは使用率40.0%という圧倒的な数値を記録し(参考/翻訳)、世界選手権18では参加者23人中13人が使用した(参考)。

  • キランの真意号の存在から初期には赤黒機体(RB Vehicles)と呼ばれることもあったが、機体の採用枚数が特別多いわけではない。

アグロ型

RB Aggro [1]
土地 (24)
13 山/Mountain
4 泥濘の峡谷/Canyon Slough
4 竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit
2 霊気拠点/Aether Hub
1 産業の塔/Spire of Industry
クリーチャー (24)
4 ボーマットの急使/Bomat Courier
3 損魂魔道士/Soul-Scar Mage
4 屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger
2 航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ/Kari Zev, Skyship Raider
4 ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler
2 ピア・ナラー/Pia Nalaar
4 再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix
1 栄光をもたらすもの/Glorybringer
呪文 (12)
1 ショック/Shock
3 削剥/Abrade
3 無許可の分解/Unlicensed Disintegration
1 木端+微塵/Cut+Ribbons
2 キランの真意号/Heart of Kiran
2 反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance
サイドボード (15)
2 栄光をもたらすもの/Glorybringer
2 包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander
2 チャンドラの敗北/Chandra's Defeat
2 強迫/Duress
1 削剥/Abrade
2 大災厄/Doomfall
1 木端+微塵/Cut+Ribbons
1 霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester
1 炎鎖のアングラス/Angrath, the Flame-Chained
1 沼/Swamp

ミッドレンジ型

RB Midrange [2]
土地 (25)
10 山/Mountain
2 沼/Swamp
4 泥濘の峡谷/Canyon Slough
4 竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit
3 燃え殻の痩せ地/Cinder Barrens
2 霊気拠点/Aether Hub
クリーチャー (17)
4 屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger
4 ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler
2 ピア・ナラー/Pia Nalaar
2 再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix
1 熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent
3 栄光をもたらすもの/Glorybringer
1 歩行バリスタ/Walking Ballista
呪文 (18)
3 マグマのしぶき/Magma Spray
4 削剥/Abrade
1 無許可の分解/Unlicensed Disintegration
1 ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt
1 木端+微塵/Cut+Ribbons
3 キランの真意号/Heart of Kiran
3 反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance
2 ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza
サイドボード (15)
1 熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent
3 強迫/Duress
1 チャンドラの敗北/Chandra's Defeat
2 アルゲールの断血/Arguel's Blood Fast
1 魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass
2 大災厄/Doomfall
2 ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt
2 木端+微塵/Cut+Ribbons
1 炎鎖のアングラス/Angrath, the Flame-Chained

カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック期

環境赤単アグロの亜種として、タッチしたものが存在する。



ボーマットの急使/Bomat Courier熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Ferventによるビートダウン火力ブロック制限でサポートする基本戦略は赤単アグロと同じ。黒を足したことで、除去耐性を持つ屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scroungerや、優秀な単体除去である無許可の分解/Unlicensed Disintegrationなどを採用できるようになっている。

  • 赤単アグロとの境界は必ずしも明確でなく、黒の薄いものは赤単アグロに含められることもある。

サンプルレシピ

Rb Aggro [3]
土地 (24)
2 泥濘の峡谷/Canyon Slough
4 竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit
1 イフニルの死界/Ifnir Deadlands
9 山/Mountain
1 屍肉あさりの地/Scavenger Grounds
4 産業の塔/Spire of Industry
3 沼/Swamp
クリーチャー (23)
4 ボーマットの急使/Bomat Courier
1 栄光をもたらすもの/Glorybringer
2 熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent
4 発明者の見習い/Inventor's Apprentice
3 ピア・ナラー/Pia Nalaar
1 再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix
4 屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger
4 歩行バリスタ/Walking Ballista
呪文 (13)
3 反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance
4 削剥/Abrade
3 無許可の分解/Unlicensed Disintegration
3 霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester
サイドボード (15)
1 栄光をもたらすもの/Glorybringer
1 再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix
1 反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance
1 泥濘の峡谷/Canyon Slough
2 アルゲールの断血/Arguel's Blood Fast
4 大災厄/Doomfall
2 致命的な一押し/Fatal Push
3 焼けつく双陽/Sweltering Suns

戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック期

アモンケット自分手札が1枚以下であることを参照するカード群(ちょい勇/Heckbent)を中心とするアグロデッキが登場した。



血怒りの喧嘩屋/Bloodrage Brawler街の鍵/Key to the Cityで手札を捨て戦慄の放浪者/Dread Wanderer熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Ferventディスカード誘発型能力強化される炎刃の達人/Flameblade Adeptビートダウンを行う。マッドネス唱えられる癇しゃく/Fiery Temper血管の施し/Alms of the Veinも採用される。

また破滅の刻参入後にはラムナプ・レッドの亜種として、タッチしたものが登場した。



ボーマットの急使/Bomat Courier地揺すりのケンラ/Earthshaker Khenraなどの軽量アタッカーライフ削り熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Ferventラムナプの遺跡/Ramunap Ruinsで勝負を決める基本戦略はラムナプ・レッドと同じ。黒を足したことで、サイズに優れるアムムトの永遠衆/Ammit Eternalや、除去ライフ回復によりアグロデッキに強い集団的蛮行/Collective Brutalityなどを採用できるようになっている。

ディスカード型

Handless BR [4]
土地 (22)
4 凶兆の廃墟/Foreboding Ruins
4 燻る湿地/Smoldering Marsh
7 山/Mountain
7 沼/Swamp
クリーチャー (22)
3 ボーマットの急使/Bomat Courier
3 炎刃の達人/Flameblade Adept
4 血怒りの喧嘩屋/Bloodrage Brawler
4 戦慄の放浪者/Dread Wanderer
4 熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent
4 屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger
呪文 (16)
4 血管の施し/Alms of the Vein
4 癇しゃく/Fiery Temper
4 無許可の分解/Unlicensed Disintegration
4 街の鍵/Key to the City
サイドボード (15)
4 マグマのしぶき/Magma Spray
3 心臓露呈/Lay Bare the Heart
2 致命的な一押し/Fatal Push
3 没収/Dispossess
2 力ずく/By Force
1 ヤヘンニの巧技/Yahenni's Expertise
  • アモンケット参入後のディスカード型。

砂漠型

BR Aggro [5]
土地 (23)
7 山/Mountain
2 沼/Swamp
4 ラムナプの遺跡/Ramunap Ruins
4 燻る湿地/Smoldering Marsh
4 凶兆の廃墟/Foreboding Ruins
2 イフニルの死界/Ifnir Deadlands
クリーチャー (25)
2 損魂魔道士/Soul-Scar Mage
4 ボーマットの急使/Bomat Courier
4 ファルケンラスの過食者/Falkenrath Gorger
4 地揺すりのケンラ/Earthshaker Khenra
2 航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ/Kari Zev, Skyship Raider
4 アムムトの永遠衆/Ammit Eternal
3 熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent
2 エルドラージの寸借者/Eldrazi Obligator
呪文 (12)
3 木端+微塵/Cut+Ribbons
2 焼夷流/Incendiary Flow
3 集団的蛮行/Collective Brutality
4 ショック/Shock
サイドボード (15)
1 熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent
1 エルドラージの寸借者/Eldrazi Obligator
3 削剥/Abrade
2 反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance
2 アクームの火の鳥/Akoum Firebird
2 猛火の斉射/Blazing Volley
2 屍肉あさりの地/Scavenger Grounds
2 栄光をもたらすもの/Glorybringer
  • 破滅の刻参入後のラムナプ・レッドの亜種。

戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック期

アーティファクトシナジーを活用する黒赤アグロデッキが登場した。の濃い構成であるため、黒赤アグロ(BR Aggro)とも赤黒アグロ(RB Aggro)とも呼ばれる。



各種火力呪文無許可の分解/Unlicensed Disintegration対戦相手ライフ削りつつブロッカーを排除し、屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger密輸人の回転翼機/Smuggler's Copterクロックを刻むのが基本戦略。多数採用されたアーティファクトによって発明者の見習い/Inventor's Apprenticeや無許可の分解が安定して効果を発揮できる。ピア・ナラー/Pia Nalaarブロック制限街の鍵/Key to the City回避能力付与など、攻撃を通す手段も多い。

自分手札捨てる密輸人の回転翼機や街の鍵、ボーマットの急使/Bomat Courierとのシナジーから、マッドネスを持つカードも採用される。主に癇しゃく/Fiery Temperが採用されるが、稲妻の斧/Lightning Axeなど共鳴者を増やし血の間の僧侶/Bloodhall Priestまで採用する型も多い。

霊気紛争参入後は密輸人の回転翼機が禁止カードとなるも、それに代わるキランの真意号/Heart of Kiranに加え、速接会の技師/Weldfast Engineerショック/Shockなどを獲得。搭乗3を1体で満たせる殺戮の先陣/Forerunner of Slaughterを採用し、引き続き環境に存在している。

初期型

RB Aggro [6]
土地 (23)
10 山/Mountain
5 沼/Swamp
4 燻る湿地/Smoldering Marsh
4 凶兆の廃墟/Foreboding Ruins
クリーチャー (20)
4 ボーマットの急使/Bomat Courier
4 発明者の見習い/Inventor's Apprentice
4 屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger
4 ピア・ナラー/Pia Nalaar
4 血の間の僧侶/Bloodhall Priest
呪文 (17)
4 癇しゃく/Fiery Temper
4 無許可の分解/Unlicensed Disintegration
3 稲妻の斧/Lightning Axe
4 密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter
2 街の鍵/Key to the City
サイドボード (15)
2 街の鍵/Key to the City
2 ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet
3 流電砲撃/Galvanic Bombardment
2 精神背信/Transgress the Mind
2 失われた遺産/Lost Legacy
2 反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance
2 ゴブリンの闇住まい/Goblin Dark-Dwellers


霊気紛争後

RB Aggro [7]
土地 (23)
5 沼/Swamp
10 山/Mountain
4 凶兆の廃墟/Foreboding Ruins
4 燻る湿地/Smoldering Marsh
クリーチャー (22)
4 ボーマットの急使/Bomat Courier
4 発明者の見習い/Inventor's Apprentice
3 殺戮の先陣/Forerunner of Slaughter
4 屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger
3 ピア・ナラー/Pia Nalaar
4 速接会の技師/Weldfast Engineer
呪文 (15)
2 反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance
4 焼夷流/Incendiary Flow
2 ショック/Shock
3 無許可の分解/Unlicensed Disintegration
4 キランの真意号/Heart of Kiran
サイドボード (15)
2 反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance
2 集団的蛮行/Collective Brutality
3 致命的な一押し/Fatal Push
2 ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet
2 街の鍵/Key to the City
4 精神背信/Transgress the Mind


  • 霊気紛争参入後のタイプ。

タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期

前環境黒赤ドラゴン(BR Dragons)が引き続き存在している。



基本的な動きは前環境と同じ。ローテーションにより強力なドラゴンである嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragonを失ってしまったため、追加のクリーチャーとして搭載歩行機械/Hangarback Walker炎跡のフェニックス/Flamewake Phoenixなどが採用される。

タッチしたグリクシスドラゴン(Grixis Dragons)など、他のをタッチした亜種も存在する。

黒赤

BR Dragons [8]
土地 (25)
4 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
4 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
3 汚染された三角州/Polluted Delta
3 燻る湿地/Smoldering Marsh
8 山/Mountain
1 沼/Swamp
2 精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon
クリーチャー (18)
4 搭載歩行機械/Hangarback Walker
4 炎跡のフェニックス/Flamewake Phoenix
4 雷破の執政/Thunderbreak Regent
4 嵐の憤怒、コラガン/Kolaghan, the Storm's Fury
1 ピア・ナラーとキラン・ナラー/Pia and Kiran Nalaar
1 灰雲のフェニックス/Ashcloud Phoenix
呪文 (17)
4 軍族童の突発/Hordeling Outburst
2 焙り焼き/Roast
4 焦熱の衝動/Fiery Impulse
4 龍詞の咆哮/Draconic Roar
3 残忍な切断/Murderous Cut
サイドボード (15)
2 焙り焼き/Roast
2 前哨地の包囲/Outpost Siege
1 灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited
2 強迫/Duress
4 精神背信/Transgress the Mind
4 自傷疵/Self-Inflicted Wound


タッチ青

Grixis Dragons [9]
土地 (26)
4 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
2 精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon
3 山/Mountain
4 汚染された三角州/Polluted Delta
4 シヴの浅瀬/Shivan Reef
3 燻る湿地/Smoldering Marsh
2 窪み渓谷/Sunken Hollow
1 沼/Swamp
3 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
クリーチャー (24)
4 飛行機械技師/Thopter Engineer
4 雷破の執政/Thunderbreak Regent
4 嵐の憤怒、コラガン/Kolaghan, the Storm's Fury
4 搭載歩行機械/Hangarback Walker
4 静寂を担うもの/Bearer of Silence
4 空中生成エルドラージ/Eldrazi Skyspawner
呪文 (10)
1 払拭/Dispel
3 残忍な切断/Murderous Cut
4 龍詞の咆哮/Draconic Roar
2 幽霊火の刃/Ghostfire Blade
サイドボード (15)
3 払拭/Dispel
1 残忍な切断/Murderous Cut
1 軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke
3 自傷疵/Self-Inflicted Wound
2 漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death
4 精神背信/Transgress the Mind
1 大地の断裂/Seismic Rupture


テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期

タルキール龍紀伝の参入後、ドラゴン部族シナジーを利用した黒赤ドラゴン(BR Dragons)と呼ばれるデッキが登場した。



雷破の執政/Thunderbreak Regent嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragonといった優秀なドラゴンを手札破壊単体除去火力でサポートしながら戦う。これらのドラゴンは龍詞の咆哮/Draconic Roar忌呪の発動/Foul-Tongue Invocationといった「ドラゴン・ボーナス」カードのサポートとなるだけでなく、嵐の憤怒、コラガン/Kolaghan, the Storm's Furyとともに攻撃することで高い打点を叩き出すことができる。

構成のよく似たマルドゥドラゴンと比較すると、はじける破滅/Crackling Doomなどののカードを採用できない点では劣るものの、マナ基盤の安定性ではこちらが上。

サンプルレシピ

BR Dragons [10]
土地 (25)
5 沼/Swamp
6 山/Mountain
2 精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon
1 ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
4 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
4 悪意の神殿/Temple of Malice
3 血溜まりの洞窟/Bloodfell Caves
クリーチャー (12)
2 搭載歩行機械/Hangarback Walker
4 雷破の執政/Thunderbreak Regent
4 嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon
2 嵐の憤怒、コラガン/Kolaghan, the Storm's Fury
呪文 (23)
4 思考囲い/Thoughtseize
1 命運の核心/Crux of Fate
2 マグマのしぶき/Magma Spray
2 胆汁病/Bile Blight
4 龍詞の咆哮/Draconic Roar
4 英雄の破滅/Hero's Downfall
4 コラガンの命令/Kolaghan's Command
1 残忍な切断/Murderous Cut
1 前哨地の包囲/Outpost Siege
サイドボード (15)
1 命運の核心/Crux of Fate
1 前哨地の包囲/Outpost Siege
2 神々の憤怒/Anger of the Gods
2 紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster
4 ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster
2 強迫/Duress
3 忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation


ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期

グランプリサンティアゴ13において、黒赤ウィニータイプのデッキが優勝を果たした。


ラクドスの哄笑者/Rakdos Cackler苛まれし英雄/Tormented Heroラクドスの切り刻み教徒/Rakdos Shred-Freakとげの道化/Spike Jesterなどの軽量クリーチャーで序盤からビートダウンする。序盤の打点を意識して向こう見ずな技術/Madcap Skillsも採用される。

速攻クリーチャーが多いのが特徴的で、さらにラクドスの血魔女、イクサヴァ/Exava, Rakdos Blood Witchモーギスの匪賊/Mogis's Marauderなどで速攻を持たないクリーチャーにも速攻を付与できる。

サンプルレシピ

Rakdos [11]
土地 (22)
4 血の墓所/Blood Crypt
8 山/Mountain
10 沼/Swamp
クリーチャー (28)
4 ラクドスの血魔女、イクサヴァ/Exava, Rakdos Blood Witch
4 モーギスの匪賊/Mogis's Marauder
4 ラクドスの哄笑者/Rakdos Cackler
4 ラクドスの切り刻み教徒/Rakdos Shred-Freak
4 とげの道化/Spike Jester
1 快楽殺人の暗殺者/Thrill-Kill Assassin
4 苛まれし英雄/Tormented Hero
3 ザスリッドの屍術師/Xathrid Necromancer
呪文 (10)
2 破滅の刃/Doom Blade
4 稲妻の一撃/Lightning Strike
4 向こう見ずな技術/Madcap Skills
サイドボード (15)
2 燃え立つ大地/Burning Earth
2 戦慄掘り/Dreadbore
2 死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead
2 ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars
1 ラクドスのギルド門/Rakdos Guildgate
4 思考囲い/Thoughtseize
2 エレボスの鞭/Whip of Erebos


イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期

前環境に引き続き、黒赤ゾンビ(BR Zombies)が活躍する。その中でも特にラクドスミッドレンジと呼ばれるタイプは一時トップメタの地位にあった。



詳細はゾンビ (デッキ)およびラクドスミッドレンジを参照。

また、ゾンビ部族シナジーに頼らないタイプの黒赤ビートダウンも存在している。



構成は同環境赤単に近く、タッチされたことでメインデッキファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat悪名の騎士/Knight of Infamyを、サイドボード手札破壊単体除去を取れるようになっている。黒赤ゾンビとは共通するパーツも多いが、あちらがゲラルフの伝書使/Geralf's Messengerなどの存在から黒中心の土地配分になるのに対し、こちらは灰の盲信者/Ash Zealotなどの存在から中心の土地配分となる。

サンプルレシピ

RB [12]
土地 (24)
8 山/Mountain
4 血の墓所/Blood Crypt
4 魂の洞窟/Cavern of Souls
4 竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit
3 戦の大聖堂/Cathedral of War
1 沼/Swamp
クリーチャー (26)
4 灰の盲信者/Ash Zealot
4 ラクドスの哄笑者/Rakdos Cackler
4 流城の貴族/Stromkirk Noble
4 悪名の騎士/Knight of Infamy
4 ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat
3 地獄乗り/Hellrider
3 雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite
呪文 (10)
4 火柱/Pillar of Flame
2 忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned
4 灼熱の槍/Searing Spear
サイドボード (15)
2 悲劇的な過ち/Tragic Slip
1 脳食願望/Appetite for Brains
1 忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned
1 戦慄掘り/Dreadbore
1 強迫/Duress
2 トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
2 滅殺の火/Annihilating Fire
2 ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars
2 火山の力/Volcanic Strength
1 究極の価格/Ultimate Price


  • 赤単タッチ黒のタイプ。

ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期

を中心としたゾンビデッキの一種として、タッチしたタイプが存在する。



詳細はゾンビデッキを参照。

ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期

吸血鬼デッキをベースに火力を加えたデッキが登場した。



詳細は吸血鬼を参照のこと。

アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期

環境スライタッチした構成で組まれる。



メタゲームの中心にあるジャンドを意識して、速度を高められており、ボール・ライトニング/Ball Lightningを筆頭とする歩く火力を多めに採用することで高速で対戦相手ライフ削ることができる。

タッチカラーの黒からは荒廃稲妻/Blightningが採用され、本体火力手札破壊により対コントロールに優位に立つ。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
土地 (24)
4 乾燥台地/Arid Mesa
4 竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit
4 溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches
8 山/Mountain
4 沸騰する小湖/Scalding Tarn
クリーチャー (16)
4 ボール・ライトニング/Ball Lightning
4 ゴブリンの先達/Goblin Guide
4 地獄の雷/Hell's Thunder
4 地獄火花の精霊/Hellspark Elemental
インスタント・ソーサリー (20)
4 荒廃稲妻/Blightning
3 噴出の稲妻/Burst Lightning
3 地震/Earthquake
4 稲妻/Lightning Bolt
2 消しえる火/Quenchable Fire
4 焼尽の猛火/Searing Blaze
サイドボード
4 死の印/Deathmark
2 破滅の刃/Doom Blade
4 ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster
3 魔力のとげ/Manabarbs
2 消しえる火/Quenchable Fire

ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期

環境スライをベースにを追加した、赤黒ブライトニングと呼ばれるビートダウンデッキが登場した。



詳細は赤黒ブライトニングを参照のこと。

時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期

モグの戦争司令官/Mogg War Marshal苦花/Bitterblossomのようなトークンを生成するカードと、ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk大いなるガルガドン/Greater Gargadonのようなトークンを活用するカードのシナジーを利用した黒赤トークンが登場。



ローウィン参入直後から存在したデッキタイプであるが、モーニングタイドシャドウムーアが加わるにつれ強力なパーツが追加され、メタゲームの一角を担うまでになった。

詳細は黒赤トークンを参照のこと。

ラヴニカ・ブロック期

ディセンション黒赤ギルド/Guildラクドス教団/The Cult of Rakdosが登場したことにより復活を果たす。



強力なドローエンジンである闇の腹心/Dark Confidantの存在も大きい。

詳細はラクドス・アグロの項目を参照のこと。

オンスロート・ブロック期

同時期のゴブリン総帥の召集/Patriarch's Biddingを足したゴブリン召集が登場。



詳細はゴブリン召集を参照のこと。

マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期

除去手札破壊に長けたマシーンヘッドが登場。



除去は当時のメタゲームに合致していた上、暗黒の儀式/Dark Ritualも使用可能だったため圧倒的な爆発力を誇る。Tom van de Logt世界選手権01王者につかせるほどの活躍を見せた。

詳細はマシーンヘッドを参照のこと。

テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期

環境スライに、ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negatorダウスィーの怪物/Dauthi Horrorなどの軽量クリーチャーを加えたデッキが登場。



サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (16)
4 モグの狂信者/Mogg Fanatic
4 投火師/Fireslinger
4 ダウスィーの怪物/Dauthi Horror
4 ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator
呪文 (21)
4 ショック/Shock
4 焚きつけ/Kindle
2 音波の炸裂/Sonic Burst
3 ボガーダンの鎚/Hammer of Bogardan
4 略奪/Pillage
2 ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment
2 呪われた巻物/Cursed Scroll
土地 (23)
9 山/Mountain
6 沼/Swamp
4 硫黄泉/Sulfurous Springs
4 不毛の大地/Wasteland
サイドボード
4 ボトルのノーム/Bottle Gnomes
3 夜の戦慄/Dread of Night
4 急速な衰微/Rapid Decay
2 死の茂み/Brush with Death
2 非業の死/Perish

ミラージュ・ブロック構築

環境スライに、タッチしたブードゥーが登場。



詳細はブードゥーを参照のこと。

アイスエイジ・ブロック+ミラージュ・ブロック期

同時期のスライライフゲイン対策の絶望の荒野/Forsaken Wastesなどのためにタッチしたデッキが登場、絶望スライの名で呼ばれた。



詳細は絶望スライを参照のこと。

エクステンデッド

スカージ参入後のエクステンデッドにも、ゴブリン召集デッキが存在した。



総帥の召集/Patriarch's Biddingの代わりに生ける屍/Living Deathを採用することから、Death Goblin Wishの名で呼ばれる。

レガシー

スーサイドブラッククリーチャー除去兼高速化のために火力を足したRed Deathが登場した。



参考

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