「サイコロ」を編集中
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==解説== | ==解説== | ||
+ | 平坦な場所の上で転がして止まった後、一番上にある面を読むことで数値などを[[無作為に]]選ぶことができる。[[テーブルトークRPG]]など、卓上ゲームではよく用いられる道具である。[[マジック:ザ・ギャザリング]]では20面体、12面体、10面体、8面体、6面体、4面体のサイコロを使うカードが存在する。 | ||
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+ | 元々は[[銀枠]]でしか使用されていなかったが、[[ダンジョンズ&ドラゴンズ]]とのコラボレーション・セットである[[フォーゴトン・レルム探訪]]で[[黒枠]]にも導入された。 | ||
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+ | 変種ルールの[[プレインチェイス戦]]では[[次元ダイス]]というオリジナルのダイスを用いる。立方体だが4面は空白で、1面には[[プレインズウォーカー・シンボル]]、残りのもう1面には[[カオス・シンボル]]が記されている。詳しくは[[次元ダイス]]の項を参照。 | ||
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+ | ==ルール== | ||
{{#card:The Deck of Many Things}} | {{#card:The Deck of Many Things}} | ||
{{#card:Valiant Endeavor}} | {{#card:Valiant Endeavor}} | ||
{{#card:Barbarian Class}} | {{#card:Barbarian Class}} | ||
− | + | サイコロを振り、その結果を参照するカードが存在する。 | |
− | + | サイコロを振ることを求められた場合、すべての出目が同じ確率で出るかぎり、どんな方法を用いてもよい。例えば、6面体サイコロの代わりに20面体サイコロを使い、3で割って切り上げにする(19と20は振り直し)ことは認められる。近い数が並べられている([[スピンダウン・ライフカウンター]]などの)サイコロは、この種の行動のために用いてはならない<ref>[[マジック・イベント規定]] 3.9 サイコロを振ること</ref>。電子的代替品を使用してもよく、マジック:ザ・ギャザリング・コンパニオンには6種類のサイコロを振る機能がフォーゴトン・レルム探訪と同時に実装された。 | |
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その種の効果は、「N面体サイコロ/N-sided die」あるいは「dN」(Nは正の整数)と書いている場合がある。どの場合にも、そのサイコロはN通りの同じく確からしい結果として1からNまでの数字が出るものでなければならない。例えば、d20は20面体サイコロで、ありうる結果は1から20である。 | その種の効果は、「N面体サイコロ/N-sided die」あるいは「dN」(Nは正の整数)と書いている場合がある。どの場合にも、そのサイコロはN通りの同じく確からしい結果として1からNまでの数字が出るものでなければならない。例えば、d20は20面体サイコロで、ありうる結果は1から20である。 | ||
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サイコロを振った後、そのサイコロの上面に示された数が、サイコロの出目である。サイコロの出目に足したり引いたりする修整を加えるよう指示があることがある。他の発生源からの修整もありうる。適用できるすべての修整を考慮した後の最後の数を、出目と言う。 | サイコロを振った後、そのサイコロの上面に示された数が、サイコロの出目である。サイコロの出目に足したり引いたりする修整を加えるよう指示があることがある。他の発生源からの修整もありうる。適用できるすべての修整を考慮した後の最後の数を、出目と言う。 | ||
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プレイヤーにサイコロを振るように指示する能力の中には、結果テーブルがあるものがある。結果テーブルは複数行に渡る表で書かれている。各行には、ありうる出目と、それらの出目に対応した結果が書かれている。出目は単一の数であることも「N1-N2」の形で最小値と最大値を示した幅であることも、「N+」という形で最小値だけを示した幅であることもある。結果チャートの各行は、「出目がこの幅の中であるなら、[効果]。」を意味している。サイコロを振った後、その出目を用いて結果テーブルのどの効果が発生するかを決める。 | プレイヤーにサイコロを振るように指示する能力の中には、結果テーブルがあるものがある。結果テーブルは複数行に渡る表で書かれている。各行には、ありうる出目と、それらの出目に対応した結果が書かれている。出目は単一の数であることも「N1-N2」の形で最小値と最大値を示した幅であることも、「N+」という形で最小値だけを示した幅であることもある。結果チャートの各行は、「出目がこの幅の中であるなら、[効果]。」を意味している。サイコロを振った後、その出目を用いて結果テーブルのどの効果が発生するかを決める。 | ||
− | サイコロを振るという指示、それと同じ段落にあるそれを修整するという指示、その出目に基づいた追加の指示、対応する結果テーブルは、すべてが1つの能力の一部である。プレイヤーは出目を見てから呪文や能力で[[対応]]するということはできない。 | + | *サイコロを振るという指示、それと同じ段落にあるそれを修整するという指示、その出目に基づいた追加の指示、対応する結果テーブルは、すべてが1つの能力の一部である。プレイヤーは出目を見てから呪文や能力で[[対応]]するということはできない。 |
− | + | *プレイヤーが複数のサイコロを振って最も小さい1つを無視するという場合、最も小さい値を出したサイコロは振らなかったものとして扱う。その無視したサイコロによって能力が誘発することはなく、それに効果ができようされることもない。複数のサイコロが同じ最小の値を出した場合、どのサイコロを無視するかはそのプレイヤーが選ぶ。 | |
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==一般的な利用法== | ==一般的な利用法== | ||
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**逆にプレリリース・パックや[[ファットパック]]に封入されるスピンダウンカウンターは、ある意味20面サイコロである。対面の和がバラバラなので厳密な乱数発生機としては適さないが、双方の合意があればこれで[[先攻]]・[[後攻]]を決めたりしても問題ない。詳細は[[ライフカウンター#スピンダウンカウンター|スピンダウンカウンター]]の項を参照のこと。 | **逆にプレリリース・パックや[[ファットパック]]に封入されるスピンダウンカウンターは、ある意味20面サイコロである。対面の和がバラバラなので厳密な乱数発生機としては適さないが、双方の合意があればこれで[[先攻]]・[[後攻]]を決めたりしても問題ない。詳細は[[ライフカウンター#スピンダウンカウンター|スピンダウンカウンター]]の項を参照のこと。 | ||
− | == | + | ==銀枠・特殊カード== |
− | + | フォーゴトン・レルムで導入される以前から[[銀枠]][[カード・セット|セット]]や[[Heroes of the Realm]]など、通常の[[フォーマット]]で使用できない一部のカードにはダイスを用いて処理を行う[[効果]]が存在しており、独自にルールが制定されていた。[[プレイヤー]]にダイスを振らせて結果を参照するカードの他、ダイスの目を変更できるカード、あなたがダイスを振るたびに[[誘発]]する能力を持つカードなどが存在する。ほとんどのカードは6面ダイスを使用するが、20面ダイス([[ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズの剣/Sword of Dungeons & Dragons]]など)や4面ダイス([[Dungeon Master]])を使用するものもある。 | |
− | + | *「あなたがダイスを振るたびに」誘発する能力は、ダイスを振った結果として数が与えられる場合に誘発する。6面・20面・4面いずれのダイスでも誘発するが、[[次元ダイス]]のように数字の目が出ないダイスを振った場合には誘発しない。また、それらの能力はゲームの中で何かがダイスを振るよう指示した場合にのみ誘発する。コイン投げの代用にダイスを振ったり、ゲームに飽きたので後で見る映画を決めるためにダイスを振ったりした場合には誘発しない<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/unstable-faqawaslfaqpaftidawabiajtbt-2017-11-22 Unstable FAQAWASLFAQPAFTIDAWABIAJTBT] (News 2017年11月22日 Mark Rosewater)</ref>。 | |
− | *[[Mark Rosewater]] | + | *[[Mark Rosewater]]によれば、ダイスとカードの相互作用においても[[色]]ごとの差が存在する<ref>[https://twitter.com/maro254/status/1228399582075207680 Twitter](Mark Rosewater)</ref>。具体的には以下の通り。 |
− | **[[白]] | + | **[[白]]はほとんどダイスを用いない。 |
− | **[[青]] | + | **[[青]]はダイスを振りなおすことを好む。 |
**[[黒]]は出目を操作することを好む。 | **[[黒]]は出目を操作することを好む。 | ||
− | **[[赤]] | + | **[[赤]]は何度もダイスを振ることを好む。 |
− | **[[緑]] | + | **[[緑]]はダイスの出目を最も気にかける。 |
==その他== | ==その他== | ||
− | *[[戦乱のゼンディカー]] | + | *[[戦乱のゼンディカー]]のデザイン時には、[[面晶体/Hedron]]を模した8面ダイスを使用するメカニズム案があった<ref>[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0015721/ 戦乱に向けて その2](Making Magic 2015年9月14日)</ref>。 |
− | *実は「dice」は複数形で、単数形は「die」。ただし、近年は単数でも「dice」を使うことも多い<ref>[ | + | *実は「dice」は複数形で、単数形は「die」。ただし、近年は単数でも「dice」を使うことも多い<ref>[http://english-sea.at.webry.info/200804/article_19.html 「さいころ」はdieかdiceか](個人blog「英語の海を泳ぐ」)</ref>。 |
− | *[[ | + | *[[銀枠]]専用の[[クリーチャー・タイプ]]として登場している。(→[[Die]]) |
*安物のサイコロには、重心が正確に中央に来ていない(=出る目に偏りがある)ものがある。また、意図的に重心をズラして特定の目が出やすく作ってあるサイコロ(いわゆるグラサイ)もある。 | *安物のサイコロには、重心が正確に中央に来ていない(=出る目に偏りがある)ものがある。また、意図的に重心をズラして特定の目が出やすく作ってあるサイコロ(いわゆるグラサイ)もある。 | ||
**特に、数字が点の数で表されているタイプで顕著。点すべてが同じ大きさで削られている場合、1の目の面が一番削られている量が少なくて重いため、その逆の面が上に来やすくなる。また1の目が大きく削られていても、今度は2の面が同じように重くなり、その反対の目が出やすい例もある。時に小型のものは比重の差が大きくなるので非常に顕著。 | **特に、数字が点の数で表されているタイプで顕著。点すべてが同じ大きさで削られている場合、1の目の面が一番削られている量が少なくて重いため、その逆の面が上に来やすくなる。また1の目が大きく削られていても、今度は2の面が同じように重くなり、その反対の目が出やすい例もある。時に小型のものは比重の差が大きくなるので非常に顕著。 | ||
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***もっともいずれの場合も、よほど粗悪かつ小型なものでない限り、それと体感できるほどの差が生じることは稀である。 | ***もっともいずれの場合も、よほど粗悪かつ小型なものでない限り、それと体感できるほどの差が生じることは稀である。 | ||
*グラサイを使うのはもちろん[[不正行為|イカサマ]]だが、粗悪品をそれとわかっていて使うのも同じくイカサマなので、競技レベルの大会の場合にはケチらずに質のよいサイコロを用意しよう(それでも1個あたりせいぜい50~100円程度である)。 | *グラサイを使うのはもちろん[[不正行為|イカサマ]]だが、粗悪品をそれとわかっていて使うのも同じくイカサマなので、競技レベルの大会の場合にはケチらずに質のよいサイコロを用意しよう(それでも1個あたりせいぜい50~100円程度である)。 | ||
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==脚注== | ==脚注== | ||
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*[[Wikipedia:ja:サイコロ]] | *[[Wikipedia:ja:サイコロ]] | ||
*[[6面ダイス]] | *[[6面ダイス]] | ||
− | *[[ | + | *[[用語集]] |
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