「ドリームキャスト版マジック:ザ・ギャザリング」を編集中
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敵と対戦すると勝敗に関わらずカードが得られるうえ敗北によるペナルティはないので、対戦を繰り返してカードを増やし、[[デッキ]]を強化してボスに挑む、というのが基本の流れになる。 | 敵と対戦すると勝敗に関わらずカードが得られるうえ敗北によるペナルティはないので、対戦を繰り返してカードを増やし、[[デッキ]]を強化してボスに挑む、というのが基本の流れになる。 | ||
− | + | 「セレスタ」と呼ばれる辺境ではあるが豊富なマナをもつ次元が舞台となり、各色に「タスクメイジ」と呼ばれる雑魚2体とボスである「アプレンティス」が存在し、すべての「アプレンティス」を倒すと最終ボスの「絶対神『アー』」と対戦できるようになる。 | |
===使用できるカード=== | ===使用できるカード=== | ||
使用できるカードは[[第6版|第6版:CLASSIC]]からの335枚(基本土地は1種類ずつ)と[[不吉の月/Bad Moon]]、[[ラースの死の奈落/Death Pits of Rath]]、[[氷の干渉器/Icy Manipulator|Icy Manipulator]]、[[モックス・ダイアモンド/Mox Diamond]]、[[ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk]]、[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]、[[Thawing Glaciers]]、[[貿易風ライダー/Tradewind Rider]]、[[冬の宝珠/Winter Orb]]の追加カード9枚、及び[[ドリームキャスト版オリジナルカード]]10枚の合計354枚。 | 使用できるカードは[[第6版|第6版:CLASSIC]]からの335枚(基本土地は1種類ずつ)と[[不吉の月/Bad Moon]]、[[ラースの死の奈落/Death Pits of Rath]]、[[氷の干渉器/Icy Manipulator|Icy Manipulator]]、[[モックス・ダイアモンド/Mox Diamond]]、[[ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk]]、[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]、[[Thawing Glaciers]]、[[貿易風ライダー/Tradewind Rider]]、[[冬の宝珠/Winter Orb]]の追加カード9枚、及び[[ドリームキャスト版オリジナルカード]]10枚の合計354枚。 | ||
*ドリームキャスト版オリジナルカードはすべて[[無作為に]]何かをする要素を含んでいる。 | *ドリームキャスト版オリジナルカードはすべて[[無作為に]]何かをする要素を含んでいる。 | ||
− | * | + | *Icy Manipulatorには「遠隔凍結装置」、Thawing Glaciersには「融けゆく氷河」といった日本語訳が与えられたが[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|WotC]]、[[ホビージャパン]]公認のゲームであるにもかかわらず日本語での公式[[カード名]]にはなっていない。 |
**Icy Manipulatorはその後、[[ミラディン]]での[[再録]]時に現在の訳である「氷の干渉器」が付けられた。 | **Icy Manipulatorはその後、[[ミラディン]]での[[再録]]時に現在の訳である「氷の干渉器」が付けられた。 | ||
*第6版以外からの採録カードとDC版オリジナルカードについては、ゲーム内で複数枚の入手が困難。 | *第6版以外からの採録カードとDC版オリジナルカードについては、ゲーム内で複数枚の入手が困難。 | ||
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===システム=== | ===システム=== | ||
基本的なルールは収録カード同様に第6版ルールが採用されており、プログラムの都合とメモリ上の制約都合による改変が多少行われている。改変内容についてはディスク内にあるAbstract.txtに記述されており、GD-ROMではあるがこの部分についてはCD互換のドライブを有するPCで確認することができる。[[プロテクション]]や[[伝説のクリーチャー]]などに関するルールが説明書には記載されているものの、該当するカードは収録されていない。 | 基本的なルールは収録カード同様に第6版ルールが採用されており、プログラムの都合とメモリ上の制約都合による改変が多少行われている。改変内容についてはディスク内にあるAbstract.txtに記述されており、GD-ROMではあるがこの部分についてはCD互換のドライブを有するPCで確認することができる。[[プロテクション]]や[[伝説のクリーチャー]]などに関するルールが説明書には記載されているものの、該当するカードは収録されていない。 | ||
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ムービーによる解説もあるが専門用語ばかりが並べられ、初心者向けではない。 | ムービーによる解説もあるが専門用語ばかりが並べられ、初心者向けではない。 | ||
===特徴=== | ===特徴=== | ||
− | [[神の怒り/Wrath of God]]、[[地震/Earthquake]] | + | [[神の怒り/Wrath of God]]、[[地震/Earthquake]]、ネビニラルの円盤などの一部カードにはエフェクトとしてムービーが挿入される。 |
− | + | デッキは40枚から構築できる。レアカードや防御円などの対策カードはゲーム内で複数枚の入手が困難であるため、それらを引きやすい40枚デッキで戦うのが基本となる。 | |
− | + | 他の[[コンピューターゲーム]]版マジックとの最大の相違点としては、一部の敵の[[ライブラリー]]に強度の[[積み込み]]がされており、また、[[引く|ドロー]]についても[[シルバーバレット]]に等しい[[今引き]]をしてくる。ただし、いずれも完全に内容が確定しているわけではなく揺らぎはある。 | |
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− | 他の[[コンピューターゲーム]]版マジックとの最大の相違点としては、一部の敵の[[ライブラリー]]に強度の[[積み込み]] | + | |
==最終ボス戦== | ==最終ボス戦== | ||
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*積み込みといっても、敵のデッキ内容は枚数まで固定されており、さらに展開や思考まで決まっている。そのため適切な対策と、[[事故]]を起こさない構築で10割に近い勝率を得られる。 | *積み込みといっても、敵のデッキ内容は枚数まで固定されており、さらに展開や思考まで決まっている。そのため適切な対策と、[[事故]]を起こさない構築で10割に近い勝率を得られる。 | ||
**例えば1戦目では一度[[記憶の欠落/Memory Lapse]]を撃たれてしまえば以後は[[打ち消す|カウンター]]を恐れることはないし、2・3戦目では1枚しか入っていない[[アーデンの天使/Arden Angel]]を[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]で[[追放]]できれば以後は天使を気にする必要はなくなる。 | **例えば1戦目では一度[[記憶の欠落/Memory Lapse]]を撃たれてしまえば以後は[[打ち消す|カウンター]]を恐れることはないし、2・3戦目では1枚しか入っていない[[アーデンの天使/Arden Angel]]を[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]で[[追放]]できれば以後は天使を気にする必要はなくなる。 | ||
− | ** | + | **当然ながら確実に対策カードを引きやすい40枚デッキで戦うのが定石。序盤に土地が詰まるとまず負けるため、土地はやや多めに取るのが良い。 |
− | *[[トップデッキ]] | + | *[[トップデッキ]]に弱いカードやデッキ([[手札破壊]]、[[土地破壊]])は使用しないほうが良いだろう。 |
+ | |||
''アー''のデッキと行動パターンは以下の通り。効果的な対策カード等を攻略の一例として掲載する。 | ''アー''のデッキと行動パターンは以下の通り。効果的な対策カード等を攻略の一例として掲載する。 | ||
===1戦目=== | ===1戦目=== | ||
− | [[冬の宝珠/Winter Orb]] | + | [[冬の宝珠/Winter Orb]]+土地以外のマナの[[ギミック]]を利用した速攻[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]。 |
必ず1、2ターン目にモックス・ダイアモンド、[[極楽鳥/Birds of Paradise]]から冬の宝珠を展開し、[[エルフの射手/Elvish Archers ]]や[[リバー・ボア/River Boa]]などの[[ウィニー]]を中心に[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]してくる。こちらの[[ライフ]]が8点以下になると高確率で[[ショック/Shock]]を引いてくる。 | 必ず1、2ターン目にモックス・ダイアモンド、[[極楽鳥/Birds of Paradise]]から冬の宝珠を展開し、[[エルフの射手/Elvish Archers ]]や[[リバー・ボア/River Boa]]などの[[ウィニー]]を中心に[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]してくる。こちらの[[ライフ]]が8点以下になると高確率で[[ショック/Shock]]を引いてくる。 | ||
− | + | 冬の宝珠を壊し、初速さえ止めればその後は比較的ゆるい展開となる。敵のデッキには[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]、[[恐怖/Terror]]、記憶の欠落は1枚ずつしか入っておらず、[[アーティファクト]]・[[エンチャント]]は壊されない。 | |
+ | |||
+ | [[ショック/Shock]]の連打でゲームを決めてくるため、[[流刑/Exile]]などで自分のクリーチャーを犠牲にするプレイングも時として必要となる。 | ||
+ | *その意味で[[マーギッシュの霊園/Murgish's Cemetery]]は相性の良い[[フィニッシャー]]となる。 | ||
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+ | 序盤に極楽鳥を始め、タフネス1の[[緑]]のクリーチャーを展開する事が多いため、[[非業の死/Perish]]、[[乾きの呪文/Dry Spell]]などがよく効く。特に乾きの呪文は入手容易であるため、カードが揃っていない場合には重宝する。 | ||
+ | [[ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk]]を起動できれば圧倒的に有利となるが、より軽く冬の宝珠とモックス・ダイアモンドを一度に壊せる[[静寂/Serenity]]も有効。 | ||
+ | |||
===2戦目=== | ===2戦目=== | ||
[[Thawing Glaciers]]のマナからパワーカードを連打してくる[[パーミッション]]。 | [[Thawing Glaciers]]のマナからパワーカードを連打してくる[[パーミッション]]。 | ||
− | + | 1ターン目に[[Thawing Glaciers]]を[[プレイ]]し、以降は[[打ち消し|カウンター]]を引き続け、十分な土地が揃ったところで[[マロー/Maro]]、[[マーギッシュの霊園/Murgish's Cemetery]]、[[猛火/Blaze]]等でゲームを終わらせにくる。Thawing Glaciersが破壊されると確実に次を引いてくる。また、こちらのパーマネントにも適切な対策カードや[[地震/Earthquake]]などの[[全体除去]]を引いてくる。[[島]]やウィニーに対し、[[リバー・ボア/River Boa]]を使ってくる場合も多い。 | |
− | 初動が遅いため、[[ | + | 初動が遅いため、[[赤]][[単色]]の速攻ビートダウンで圧勝できる。また、先攻2ターン目に[[ミシュラのアンク/Ankh of Mishra]]を出すとそれ以降他の土地を出さないままになる。 |
+ | |||
+ | より勝率を高めるためには、地震で息切れしないようなプレイング、[[巨人の力/Giant Strength]]で対策するなどの工夫が必要となる。[[魔力のとげ/Manabarbs]]を気にせず自爆することもあるため、フィニッシャーとして使うのも良い。 | ||
===3戦目=== | ===3戦目=== | ||
クリーチャーデッキにコントロールカードを併用した[[グッドスタッフ]]。 | クリーチャーデッキにコントロールカードを併用した[[グッドスタッフ]]。 | ||
− | [[マナ加速]]、[[クリーチャー]]、[[パーマネント]]除去、[[全体除去]] | + | [[マナ加速]]、[[クリーチャー]]、[[パーマネント]]除去、[[全体除去]]などを適切なタイミングで引いてくる。極楽鳥と一部の土地カード以外はすべて1枚差しの擬似ハイランダーデッキ。 |
+ | 基本は[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]であり、マナ[[ロック]]やカウンターをせず[[カード・アドバンテージ]]を得られるカードもさほど入っていないため、1、2戦目よりは戦いやすい。 | ||
+ | 初動後[[ジェイラム秘本/Jalum Tome]]を高確率で引き、[[アーデンの天使/Arden Angel]]を捨てての自動[[リアニメイト]]を狙ってくる。 | ||
− | + | 1戦目を勝ったデッキでそのまま戦えるが、展開が緩い分ネビニラルの円盤や静寂で大量のアドバンテージを得づらくなるため、プレイングが重要になる。エンチャントなどは相手のネビニラルの円盤で壊される可能性があるが、これもプレイングで調整できる。 | |
==余談== | ==余談== | ||
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==参考== | ==参考== | ||
*[http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20010705/magic.htm 巨大カード画像があるウォッチのレビュー] | *[http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20010705/magic.htm 巨大カード画像があるウォッチのレビュー] | ||
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*[http://web.archive.org/web/20080703213059/http://jfk.magic.asuka.net/DC_Magic.htm DC版初期デッキ、および敵のデッキなど] | *[http://web.archive.org/web/20080703213059/http://jfk.magic.asuka.net/DC_Magic.htm DC版初期デッキ、および敵のデッキなど] | ||
*[http://sega.jp/dc/010602/home.shtml セガの製品情報] | *[http://sega.jp/dc/010602/home.shtml セガの製品情報] | ||
*[http://www.alfasystem.net/ アルファ・システム] | *[http://www.alfasystem.net/ アルファ・システム] | ||
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− | [[ | + | *[[コンピューターゲーム]] |