「ブラック・ロータス/Black Lotus」を編集中
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[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の黎明期に存在した、[[パワー9]]の1つにして筆頭。 | [[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の黎明期に存在した、[[パワー9]]の1つにして筆頭。 | ||
− | 0[[マナ]]でありながら一度限りで好きな[[ | + | 0[[マナ]]でありながら一度限りで好きな[[色]]のマナを3つも生み出すことができる、最強の[[マナ・アーティファクト]]である。1マナしか出せない[[水蓮の花びら/Lotus Petal]]ですら[[ヴィンテージ]]で[[制限カード]]に指定されていることを考えると、この[[カード]]がいかにぶっ壊れているかがよくわかる。 |
− | + | カードの単価([http://wonder.wisdom-guild.net/price/Black+Lotus/ 参考])は、一部の[[エラーカード]]を除けば全カードの中で最高の値であるとされる。[[リミテッド・エディション]]の[[カードの状態|ニアミント]]以上にもなると、その値は一気に跳ね上がり、多くの[[コレクター]]にとってはまさに一種のステータスである。それだけに、このカードに関する様々な逸話がある。 | |
− | + | [[コンボパーツ]]としての代表的なものは、[[オーリオックの廃品回収者/Auriok Salvagers]]との2枚[[コンボ]]により、任意の色の[[無限マナ]]を生み出すことである。 | |
− | *このカードの存在によって"Lotus" | + | *このカードの存在によって"Lotus"(水蓮)=「好きな色マナを出せる[[マナ加速]]カード」という概念ができた。そしてそれら"Lotus"は、能力にかかわらず、"Lotus"というだけでコレクターに人気がある。 |
− | *非常に強力なカードの代表であるがゆえ、[[シナジー]] | + | *非常に強力なカードの代表であるがゆえ、[[シナジー]]の重要性を教えるために引き合いに出されることがある([[シナジー]]の項参照)。 |
− | *[[リミテッド・エディション]] | + | *[[リミテッド・エディション]]及び[[アンリミテッド・エディション]]の[[レア]][[稀少度|印刷シート]]上は[[Mox Emerald]]の下に配置されており、その両方が含まれた[[スターターデッキ]]が[[マジック]]史上最高の当たりパックであろう。もっとも、それらの未開封スターターデッキ自体も相当高価なのだが・・・ |
− | ** | + | **ちなみにBlack Lotusの下には[[奈落の王/Lord of the Pit]]が配置されている。 |
*[[アングルード]]では、同[[マナ・コスト]]でより多くのマナを生み出す[[Blacker Lotus]]が作られている。ただし効果の性質上、[[墓地]]からの使いまわしができないので、そういう意味では一長一短。 | *[[アングルード]]では、同[[マナ・コスト]]でより多くのマナを生み出す[[Blacker Lotus]]が作られている。ただし効果の性質上、[[墓地]]からの使いまわしができないので、そういう意味では一長一短。 | ||
− | *[ | + | *[http://www.magiclibrarities.net/rarities-inquest-altered-states.html InQuest]のジョークカードで[[White Lotus]]なるものが存在する。 |
− | * | + | *初期に販売されていたカード[[スリーブ]]内に封入されている9分割されたおまけカードの絵柄にも選ばれた(もう一枚は[[Chaos Orb]])。 |
**だが、日本に輸入されるロットには何故か右下の部分だけが欠損していたため、絶対にコンプリートすることができない。 | **だが、日本に輸入されるロットには何故か右下の部分だけが欠損していたため、絶対にコンプリートすることができない。 | ||
**昔からマジックをやっているプレイヤーのカードホルダーの1ページ目にはよく右下だけが欠損した大きな絵柄のこのカードがあったものである。 | **昔からマジックをやっているプレイヤーのカードホルダーの1ページ目にはよく右下だけが欠損した大きな絵柄のこのカードがあったものである。 | ||
− | * | + | *2013年4月27日~28日に開催された『ニコニコ超会議2』において、1993年を代表するカードとして展示された。([https://www.facebook.com/media/set/?set=a.588329267851413.1073741827.443027549048253&type=1#!/photo.php?fbid=588329304518076&set=a.588329267851413.1073741827.443027549048253&type=3&theater 参考]) |
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− | + | 1994年1月25日より、[[タイプ1]](現[[ヴィンテージ]])で[[制限カード]]に指定される。[[タイプ1.5]]では制定当初から[[禁止カード]]で、2004年9月20日よりタイプ1.5から移行した[[レガシー]]でも続けて禁止カードに指定されている。 | |
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+ | ==関連カード== | ||
===主な亜種=== | ===主な亜種=== | ||
− | + | "Lotus"と名を冠する[[カード]]の多くはこれの流れを汲んでいるが、他にも亜種と呼べるものは存在する。 | |
<!-- Lotus系は他にもありますが、機能的に近いもののみとりあえず掲載。 --> | <!-- Lotus系は他にもありますが、機能的に近いもののみとりあえず掲載。 --> | ||
− | *[[水蓮の谷間/Lotus Vale]] - [[アンタップ]]状態の[[土地]]を2つ[[生け贄に捧げる]]ことで[[戦場に出る]] | + | *[[金粉の水蓮/Gilded Lotus]] - 何度も3[[マナ]]を生み出すことができる。5マナ。 |
− | *[[水蓮の花びら/Lotus Petal]] - | + | *[[水蓮の谷間/Lotus Vale]] - [[アンタップ]]状態の[[土地]]を2つ[[生け贄に捧げる]]ことで[[戦場に出る]][[土地]]。何度も3マナを生み出すことができる。 |
− | *[[水蓮の花/Lotus Blossom]] - [[アップキープ]]ごとに[[カウンター (目印)|カウンター]] | + | *[[水蓮の花びら/Lotus Petal]] - 1マナのみ生み出す。 |
− | + | *[[水蓮の花/Lotus Blossom]] - [[アップキープ]]ごとに[[カウンター (目印)|カウンター]]が1個置かれ、生け贄に捧げるとそのカウンターの数のマナを生み出す。2マナ。 | |
− | + | *[[睡蓮の花/Lotus Bloom]] - [[マナ・コスト]]はなく、[[待機]]3経由で[[唱える]]ことができる。 | |
− | + | *[[ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond]] - [[起動コスト]]として[[手札]]を[[捨てる]]必要がある。 | |
− | *[[睡蓮の花/Lotus Bloom]] - [[マナ・コスト]]はなく、[[待機]]3経由で[[唱える]] | + | |
− | *[[ | + | このうち[[水蓮の花びら/Lotus Petal]]、[[ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond]]はヴィンテージの[[制限カード]]に指定されている。 |
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− | + | その他、公式フォーマットでは使用できないカード。 | |
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− | + | *[[Blacker Lotus]] - 銀枠。4マナ生み出すが、このカード自身を破る必要がある。 | |
− | *[[Blacker Lotus]] - | + | *[[White Lotus]] - ジョークカード。マナではなく、3点の[[ライフ]]を生み出す。 |
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− | *[[White Lotus]] - | + | |
==ストーリー== | ==ストーリー== | ||
− | 「黒い睡蓮」とは、「[[Wikipedia:ja:オデュッセイア|オデュッセイア]]」を原型として西洋で伝えられてきた伝説の植物。[[Wikipedia:ja:クトゥルフ神話|クトゥルフ神話]] | + | 「黒い睡蓮」とは、「[[Wikipedia:ja:オデュッセイア|オデュッセイア]]」を原型として西洋で伝えられてきた伝説の植物。[[Wikipedia:ja:クトゥルフ神話|クトゥルフ神話]]にも登場する。なお、2018年現在、スイレン・ハス(本来「Lotus」はスイレン目スイレン科スイレン属のヨザキスイレンを指す言葉であったが、形状的な相似性から今日では真正双子葉類マモガシ目ハス科の植物の花もLotusと呼ばれる)ともに完全な漆黒の花を咲かせる品種はまだ存在しない(「ブラック・プリンセス」等、花弁の一部分に黒を含む品種開発までは成功してはいる)。 |
− | [[ | + | [[アンリミテッド]]から登場している人気カードということもあってか、マジックのストーリーにもいくらか登場している。 |
− | *アメコミ「The Shadow Mage」シリーズでは、[[ジェウール・カルサリオン/Jaeuhl Carthalion]] | + | *アメコミ「The Shadow Mage」シリーズでは、[[ジェウール・カルサリオン/Jaeuhl Carthalion]]の子孫であるジャレド・カルサリオン(Jared Carthalion)がBlack Lotusを使用し、宿敵[[Ravidel]]を倒すべく[[シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon]]を[[召喚]]している。 |
− | *小説[[ささやきの森/Whispering Woods]]では、タウザー(Towser)によって北[[エローナ/Aerona]]の[[ささやきの森/Whispering Woods (地名)|ささやきの森/Whispering Woods]] | + | *小説[[ささやきの森/Whispering Woods]]では、タウザー(Towser)によって北[[エローナ/Aerona]]の[[ささやきの森/Whispering Woods (地名)|ささやきの森/Whispering Woods]]の中でBlack Lotusの群生地が発見されている。 |
− | *「[[トレイリア/Tolaria]] | + | *「[[トレイリア/Tolaria]]にはBlack Lotusが咲き誇る谷(Lotus Vale)がある」という伝説が存在する。 |
==その他== | ==その他== | ||
− | *[[タイプ1選手権03]]では、優勝者[[Carl Winter]]に、[[Christopher Rush]]による新規描き下ろし[[絵|イラスト]] | + | *[[タイプ1選手権03]]では、優勝者[[Carl Winter]]に、[[Christopher Rush]]による新規描き下ろし[[絵|イラスト]]のBlack Lotusの額が贈られた。 |
− | *[[Magic Online]] | + | *[[Magic Online]]では、2012年の[[キューブドラフト|ホリデーキューブ]]で解禁された。その後、[[Vintage Masters]]の発売によってMagic Online上で所持できるようになった。 |
**Magic Online版は[[Chris Rahn]]による{{Gatherer|id=382866|新規イラスト}}が採用されている。 | **Magic Online版は[[Chris Rahn]]による{{Gatherer|id=382866|新規イラスト}}が採用されている。 | ||
− | *[[ヴィンテージ選手権17]]では、優勝者[[Andy Markiton]]に、[[Steven Belledin]] | + | *[[ヴィンテージ選手権17]]では、優勝者[[Andy Markiton]]に、[[Steven Belledin]]による新規描き下ろしイラストのBlack Lotusの額が贈られた。 |
==参考== | ==参考== | ||
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/wallpaper-day-black-lotus-2012-12-17 壁紙 (Magic Online Holiday Cube draft)] ([[Daily MTG]]) | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/wallpaper-day-black-lotus-2012-12-17 壁紙 (Magic Online Holiday Cube draft)] ([[Daily MTG]]) | ||
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/portfolio-lotus-2006-08-31 Portfolio of the Lotus] | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/portfolio-lotus-2006-08-31 Portfolio of the Lotus] | ||
*[[The Top 50 Artifacts of All Time]] 第1位 ([[WotC]]、文:[[Zvi Mowshowitz]]、英語) | *[[The Top 50 Artifacts of All Time]] 第1位 ([[WotC]]、文:[[Zvi Mowshowitz]]、英語) | ||
*[[0マナカード]] | *[[0マナカード]] | ||
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*[[再録禁止カード一覧]]([[再録禁止カード]]) | *[[再録禁止カード一覧]]([[再録禁止カード]]) | ||
*[[カード個別評価:アンリミテッド・エディション]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:アンリミテッド・エディション]] - [[レア]] |