「人間 (デッキ)」を編集中
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{{Otheruses|[[デッキ]]|[[クリーチャー・タイプ]]|人間}} | {{Otheruses|[[デッキ]]|[[クリーチャー・タイプ]]|人間}} | ||
− | '''人間'''(''Humans'')は、[[人間]]を主体とした[[ | + | '''人間'''(''Humans'')は、[[人間]]を主体とした[[部族 (俗称)|部族]][[デッキ]]の総称。'''人間ビートダウン'''(''Human Aggro'')とも。 |
==概要== | ==概要== | ||
− | [[人間]]の[[クリーチャー・タイプ]]が登場して以降、後から[[オラクル]]変更されたものも含めて非常に多くの人間[[クリーチャー]]が存在しているが([[各種カードランキング#クリーチャー・タイプを持つクリーチャー・カードの数]])、人間を参照する[[ | + | [[人間]]の[[クリーチャー・タイプ]]が登場して以降、後から[[オラクル]]変更されたものも含めて非常に多くの人間[[クリーチャー]]が存在しているが([[各種カードランキング#クリーチャー・タイプを持つクリーチャー・カードの数]])、人間を参照する[[部族カード]]はほとんど作られる事がなかったため、必然として[[部族 (俗称)|部族]][[シナジー]]を意識した形の[[デッキ]]もほぼ見られなかった。 |
− | しかし、[[イニストラード]]で主要[[種族]] | + | しかし、[[イニストラード]]で主要[[種族]]の一つとして取り上げられ、部族カードもいくつか作られたことで姿を現すようになった。 |
− | * | + | *単にクリーチャー・タイプを統一するという意味での部族デッキ自体は、イニストラード以前も作られることもあった。[[トライバル・ウォーズ]]においては有力な選択肢の一つ。 |
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==戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック期== | ==戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック期== | ||
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*備考 | *備考 | ||
**[[グランプリ東京16]] ベスト8 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gptok16 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/gptok16/# 参考]) | **[[グランプリ東京16]] ベスト8 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gptok16 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/gptok16/# 参考]) | ||
− | **使用者:[[ | + | **使用者:[[斎藤鷹也]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[スタンダード]]([[タルキール龍紀伝]]+[[マジック・オリジン]]+[[戦乱のゼンディカー・ブロック]]+[[イニストラードを覆う影]]) | **[[スタンダード]]([[タルキール龍紀伝]]+[[マジック・オリジン]]+[[戦乱のゼンディカー・ブロック]]+[[イニストラードを覆う影]]) | ||
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==ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期== | ==ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期== | ||
− | [[人間]]を主要[[ | + | [[人間]]を主要[[部族 (俗称)|部族]]とする[[イニストラード・ブロック]]は[[ローテーション]][[落ちる|落ち]]してしまったが、[[基本セット2014]]の[[ザスリッドの屍術師/Xathrid Necromancer]]は健在であり、これを用いた[[デッキ]]が[[環境]]の一角を占めている。 |
{{#card:Soldier of the Pantheon}} | {{#card:Soldier of the Pantheon}} | ||
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;白黒赤 | ;白黒赤 | ||
:ギルド門侵犯参入後に登場した、'''The Aristocrats'''と呼ばれる[[白黒赤]]のタイプ。様々な[[シナジー]]を取り入れた構成が特徴。 | :ギルド門侵犯参入後に登場した、'''The Aristocrats'''と呼ばれる[[白黒赤]]のタイプ。様々な[[シナジー]]を取り入れた構成が特徴。 | ||
− | :時期によって形に違いがあり、人間の[[ | + | :時期によって形に違いがあり、人間の[[部族カード]]を用いない'''The Aristocrats: Act 2'''と呼ばれるバージョンも存在する。詳細は[[The Aristocrats]]を参照。 |
;白黒 | ;白黒 | ||
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[[アヴァシンの帰還]]で[[魂の洞窟/Cavern of Souls]]が参入し、[[マナ基盤]]が安定したことで[[赤白|白赤]]タイプも登場した。[[稲妻のやっかいもの/Lightning Mauler]]や[[嵐血の狂戦士/Stormblood Berserker]]などで[[クロック]]を重視した構成になる。汎用対策[[カード]]である[[士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts]]の存在も大きい。 | [[アヴァシンの帰還]]で[[魂の洞窟/Cavern of Souls]]が参入し、[[マナ基盤]]が安定したことで[[赤白|白赤]]タイプも登場した。[[稲妻のやっかいもの/Lightning Mauler]]や[[嵐血の狂戦士/Stormblood Berserker]]などで[[クロック]]を重視した構成になる。汎用対策[[カード]]である[[士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts]]の存在も大きい。 | ||
− | *[[忘却の輪/Oblivion Ring]]、[[悪鬼の狩人/Fiend Hunter]]、[[レオニンの遺物囲い/Leonin Relic-Warder]]といった多数の[[ | + | *[[忘却の輪/Oblivion Ring]]、[[悪鬼の狩人/Fiend Hunter]]、[[レオニンの遺物囲い/Leonin Relic-Warder]]といった多数の[[ナイトメア]]系除去により、[[ミラーマッチ]]では複雑な連鎖関係を組み上げてしまうことも。 |
===サンプルレシピ=== | ===サンプルレシピ=== | ||
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{{#MagicFactory:df306071}} | {{#MagicFactory:df306071}} | ||
*[[タッチ]][[青]]のタイプ。[[打ち消す|カウンター]]不採用型で、[[青マナ]]を用いるのは[[聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft]]と[[ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt]]のみ。 | *[[タッチ]][[青]]のタイプ。[[打ち消す|カウンター]]不採用型で、[[青マナ]]を用いるのは[[聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft]]と[[ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt]]のみ。 | ||
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==モダン== | ==モダン== | ||
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{{#card:Kitesail Freebooter}} | {{#card:Kitesail Freebooter}} | ||
− | 優秀な[[ウィニー]][[クリーチャー]]擁する[[白]]を基礎カラーとする、[[多色]]型の[[ビートダウン]][[デッキ]]。[[魂の洞窟/Cavern of Souls]]を始めとする優秀な[[ | + | 優秀な[[ウィニー]][[クリーチャー]]擁する[[白]]を基礎カラーとする、[[多色]]型の[[ビートダウン]][[デッキ]]。[[魂の洞窟/Cavern of Souls]]を始めとする優秀な[[多色地形]]の存在と[[カラーパイ]]補強の観点から主に[[色の組み合わせ#3色の組み合わせ|3色]]以上で組まれ、使用クリーチャーの選出によっては[[色の組み合わせ#4色の組み合わせ|4色]]・[[白青黒赤緑|5色]]にも跨る。イクサラン参入以降は特にこの傾向が著しい(後述)。 |
序盤の[[教区の勇者/Champion of the Parish]]から[[展開]]を順次繋げていく事で、点と面の双方で大きな[[クロック]]を生み出し押し切るのが基本戦略。また、[[スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben]]や[[翻弄する魔道士/Meddling Mage]]といった[[ビート・コントロール|撹乱アグロ]]の要素も積極的に取り入れられる。 | 序盤の[[教区の勇者/Champion of the Parish]]から[[展開]]を順次繋げていく事で、点と面の双方で大きな[[クロック]]を生み出し押し切るのが基本戦略。また、[[スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben]]や[[翻弄する魔道士/Meddling Mage]]といった[[ビート・コントロール|撹乱アグロ]]の要素も積極的に取り入れられる。 | ||
− | [[フォーマット]][[リーガル]]な[[ | + | [[フォーマット]][[リーガル]]な[[部族 (俗称)|部族]][[カード]]枚数こそ圧倒的だが、概要で触れた通り、部族[[シナジー]]の整備が後発組だった事で、制定から長らく[[メタ外]]のマイナーな[[デッキタイプ]]であり続けた。部族戦略の中核となるカードの絶対数に乏しいため、一例として人間以外の[[パワーカード]]([[復活の声/Voice of Resurgence]]や[[漁る軟泥/Scavenging Ooze]]など)によって撹乱要素を強化した[[ヘイトベアー]]、より展開力に優れた[[白黒トークン#モダン|白黒トークン]]といった既存デッキに比べて、[[デッキパワー]]の面で[[クリーチャー・タイプ]]を統一する旨味の少なさに悩まされていた事情がある。 |
イニストラードを覆う影において、[[単体強化]]と[[全体強化]]の基本戦略に噛み合う[[サリアの副官/Thalia's Lieutenant]]を獲得した事でデッキの安定性が大幅に向上。ここに至るまでに登場していた[[反射魔道士/Reflector Mage]]や[[カマキリの乗り手/Mantis Rider]]などの優秀な人間を[[集合した中隊/Collected Company]]で取りまとめた'''カンパニー型'''が姿を現すようになり、[[環境]]に存在感を示し始める。 | イニストラードを覆う影において、[[単体強化]]と[[全体強化]]の基本戦略に噛み合う[[サリアの副官/Thalia's Lieutenant]]を獲得した事でデッキの安定性が大幅に向上。ここに至るまでに登場していた[[反射魔道士/Reflector Mage]]や[[カマキリの乗り手/Mantis Rider]]などの優秀な人間を[[集合した中隊/Collected Company]]で取りまとめた'''カンパニー型'''が姿を現すようになり、[[環境]]に存在感を示し始める。 | ||
− | [[イクサラン]]では新たな[[マナ基盤]]として[[手付かずの領土/Unclaimed Territory]]、干渉や[[コンボ]]の妨害役兼[[アタッカー]]として使える[[帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooter]]を獲得し、大きく強化された。とりわけ[[古代の聖塔/Ancient Ziggurat]]を併せた合計12枚の[[ | + | [[イクサラン]]では新たな[[マナ基盤]]として[[手付かずの領土/Unclaimed Territory]]、干渉や[[コンボ]]の妨害役兼[[アタッカー]]として使える[[帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooter]]を獲得し、大きく強化された。とりわけ[[古代の聖塔/Ancient Ziggurat]]を併せた合計12枚の[[5色地形]]でマナベースを構築できるようになった点が大きく、各色にまたがる広大な[[カードプール]]を活用するためのボトルネック的な側面が解消された。これ以降は[[霊気の薬瓶/Aether Vial]]を採用した'''バイアル型'''に主流が移り変わり、「'''5色人間(五色人間)'''」の呼称が定着している。多彩な妨害手段と高い打点を両立した構成から環境で最高峰のビートダウンと謳われる事も少なくなく、[[プロツアー「イクサランの相克」]]では使用者数最多でTOP8に3人を送り込み、[[グランプリフェニックス18]]では初の[[グランプリ]]優勝、[[グランプリシドニー18]]でもチーム優勝を果たすなど、長き雌伏を経て[[トップメタ]]の一角へと伸し上がった。[[ラヴニカの献身]]期のモダンでは、単に人間デッキを指すなら5色人間を指すというほど人間デッキとしてメジャー<ref>[https://mtg-jp.com/reading/iwashowdeck/0032167/ ヒューマンズ(モダン)] 岩SHOWの「デイリー・デッキ」(Daily MTG 2019.3.14)</ref>。 |
[[基本セット2019]]では[[除去]]への耐久性を高めてくれる[[民兵のラッパ手/Militia Bugler]]を、[[ラヴニカのギルド]]では人間で無いながらも優秀な[[サイドボード]]要員となる[[秋の騎士/Knight of Autumn]]を獲得した。[[スピリット (デッキ)#モダン|バント・スピリット]]や[[アイアンワークス]]、[[青赤スペル|青赤フェニックス]]といった新勢力の台頭によって往時の勢いは幾分鳴りを潜めたが、依然として強デッキのひとつとして上位メタを張っている。 | [[基本セット2019]]では[[除去]]への耐久性を高めてくれる[[民兵のラッパ手/Militia Bugler]]を、[[ラヴニカのギルド]]では人間で無いながらも優秀な[[サイドボード]]要員となる[[秋の騎士/Knight of Autumn]]を獲得した。[[スピリット (デッキ)#モダン|バント・スピリット]]や[[アイアンワークス]]、[[青赤スペル|青赤フェニックス]]といった新勢力の台頭によって往時の勢いは幾分鳴りを潜めたが、依然として強デッキのひとつとして上位メタを張っている。 | ||
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===イニストラードを覆う影以前=== | ===イニストラードを覆う影以前=== | ||
====白赤==== | ====白赤==== | ||
− | [[ソウルシスターズ]] | + | [[ソウルシスターズ]]に人間の部族要素を組み込んだ'''ノリンシスターズ'''という亜種が存在する。 |
{{#card:Norin the Wary}} | {{#card:Norin the Wary}} | ||
{{#card:Soul Warden}} | {{#card:Soul Warden}} | ||
445行: | 355行: | ||
[[デッキ]]構成は[[モダン]]のそれを、[[カードプール]]の更なる拡充によって[[マナ基盤]]・戦力の両面でアップグレードしたような形を取る。前者は[[カラカス/Karakas]]や[[不毛の大地/Wasteland]]、後者は[[ルーンの母/Mother of Runes]]や[[封じ込める僧侶/Containment Priest]]、[[聖域の僧院長/Sanctum Prelate]]及びそれらを[[サーチ]]できる[[護衛募集員/Recruiter of the Guard]]や[[帝国の徴募兵/Imperial Recruiter]]といった具合に、対応力・妨害力の観点でより強化されているのが特徴。 | [[デッキ]]構成は[[モダン]]のそれを、[[カードプール]]の更なる拡充によって[[マナ基盤]]・戦力の両面でアップグレードしたような形を取る。前者は[[カラカス/Karakas]]や[[不毛の大地/Wasteland]]、後者は[[ルーンの母/Mother of Runes]]や[[封じ込める僧侶/Containment Priest]]、[[聖域の僧院長/Sanctum Prelate]]及びそれらを[[サーチ]]できる[[護衛募集員/Recruiter of the Guard]]や[[帝国の徴募兵/Imperial Recruiter]]といった具合に、対応力・妨害力の観点でより強化されているのが特徴。 | ||
− | *[[霊気の薬瓶/Aether Vial]]を使った[[ビート・コントロール|撹乱アグロ]]という点や共通パーツの多さから、[[Death & Taxes]]との関連性も見出せる。こちらは[[多色]]の柔軟性と[[ | + | *[[霊気の薬瓶/Aether Vial]]を使った[[ビート・コントロール|撹乱アグロ]]という点や共通パーツの多さから、[[Death & Taxes]]との関連性も見出せる。こちらは[[多色]]の柔軟性と[[部族 (俗称)|部族]][[シナジー]]による高い打撃力を重視した型とも言えるか。 |
====白青黒赤緑==== | ====白青黒赤緑==== | ||
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完全に[[ローグ]]ながら、[[ヴィンテージ]]でも出没する事がある。 | 完全に[[ローグ]]ながら、[[ヴィンテージ]]でも出没する事がある。 | ||
− | [[ | + | [[部族 (俗称)|部族]][[シナジー]]の中核を担うのは[[アヴァブルックの町長/Mayor of Avabruck]]。また、[[SoloMoxen]]に定義される特殊な[[環境]]柄、他の[[フォーマット]]とは趣きを異にする一風変わった[[メインデッキ]]の[[デッキリスト|リスト]]も見所。 |
====緑白青黒==== | ====緑白青黒==== | ||
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[[Category:ビートダウンデッキ]] | [[Category:ビートダウンデッキ]] | ||
[[Category:ウィニーデッキ]] | [[Category:ウィニーデッキ]] | ||
− | [[Category: | + | [[Category:部族デッキ]] |
[[Category:白単ビートダウンデッキ]] | [[Category:白単ビートダウンデッキ]] | ||
[[Category:白青ビートダウンデッキ]] | [[Category:白青ビートダウンデッキ]] | ||
509行: | 419行: | ||
[[Category:緑白青ウィニーデッキ]] | [[Category:緑白青ウィニーデッキ]] | ||
[[Category:5色ウィニーデッキ]] | [[Category:5色ウィニーデッキ]] | ||
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[[Category:イニストラード・ブロック構築デッキ]] | [[Category:イニストラード・ブロック構築デッキ]] | ||
− | [[Category: | + | [[Category:スタンダードデッキ]] |
[[Category:モダンデッキ]] | [[Category:モダンデッキ]] | ||
[[Category:レガシーデッキ]] | [[Category:レガシーデッキ]] | ||
[[Category:ヴィンテージデッキ]] | [[Category:ヴィンテージデッキ]] |