最新版 |
編集中の文章 |
3行: |
3行: |
| |英名=Convoke | | |英名=Convoke |
| |種別=[[常在型能力]] | | |種別=[[常在型能力]] |
− | |登場セット=[[ラヴニカ:ギルドの都]]<br>[[未来予知]]<br>[[基本セット2015]]<br>[[ラヴニカのギルド]]<br>[[モダンホライゾン]]<br>[[ニューカペナの街角統率者デッキ]]<br>[[ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ]]<br>[[機械兵団の進軍]]<br>[[機械兵団の進軍統率者デッキ]]<br>[[機械兵団の進軍:決戦の後に]]<br>[[ドクター・フー統率者デッキ]]<br>[[イクサラン:失われし洞窟統率者デッキ]]<br>[[サンダー・ジャンクションの無法者統率者デッキ]] | + | |登場セット=[[ラヴニカ:ギルドの都]]<br />[[未来予知]] |
| |リーガル=legal | | |リーガル=legal |
| }} | | }} |
− | '''召集'''(しょうしゅう)/''Convoke''は、[[ラヴニカ・ブロック]]で[[セレズニア議事会/The Selesnya Conclave|セレズニア]]・[[ギルド/Guild|ギルド]]([[緑]]と[[白]])に割り当てられた[[キーワード能力]]。これを持つ[[呪文]]が[[スタック]]上にあるときに機能する[[常在型能力]]。 | + | '''召集'''(しょうしゅう)/''Convoke''は、[[ラヴニカ・ブロック]]で[[セレズニア議事会/The Selesnya Conclave|セレズニア]]・[[ギルド/Guild|ギルド]]([[緑]]と[[白]])に割り当てられた[[キーワード能力]]。[[未来予知]]で再登場した。これを持つ[[呪文]]が[[スタック]]上にあるときに機能する[[常在型能力]]。 |
| | | |
| {{#card:Chord of Calling}} | | {{#card:Chord of Calling}} |
− | {{#card:Venerated Loxodon}}
| |
| | | |
| ==定義== | | ==定義== |
− | '''召集'''/''Convoke''は、「この呪文の[[総コスト]]にある[[色マナ]]1点につき、[[あなた]]はその[[マナ]]を[[支払う]]のではなく、あなたが[[コントロール]]するその[[色]]の[[アンタップ]]状態の[[クリーチャー]]1体を[[タップ]]してもよい。この呪文の総コストにある[[不特定マナ]]1点につき、あなたはそのマナを支払うのではなく、あなたがコントロールするアンタップ状態のクリーチャー1体をタップしてもよい。」を意味する。 | + | '''召集'''/''Convoke''は、「この呪文の総コストにある[[色マナ]]1点につき、あなたはその[[マナ]]を[[支払う]]のではなく、[[あなた]]が[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]するその[[色]]の[[アンタップ]]状態の[[クリーチャー]]1体をタップしてもよい。この呪文の総コストにある[[不特定マナ]]1点につき、あなたはそのマナを支払うのではなく、あなたがコントロールするアンタップ状態のクリーチャー1体をタップしてもよい。」を意味する。 |
− | | + | |
− | この方法で呪文の総コストを支払うためにタップされたクリーチャーのことを、その呪文を「'''召集するためにタップした'''/''convoked''」と言う。
| + | |
| | | |
| ==解説== | | ==解説== |
− | 多数のクリーチャーで共同して呪文を使うようなイメージ。[[あなた|自分]]のクリーチャーがすべて[[召喚酔い]]のない[[マナ・クリーチャー]]になるようなものだと思えばよいだろう。 | + | 多数のクリーチャーで共同して呪文を使うようなイメージ。[[あなた|自分]]のクリーチャーがすべて[[マナ・クリーチャー]]になるようなものだと思えばよいだろう。 |
− | | + | |
− | [[ラヴニカ:ギルドの都]]、未来予知、ラヴニカのギルドではセレズニアの色である[[緑]]と[[白]]に与えられているが、基本セット2015、モダンホライゾンでは他の[[色]]や[[アーティファクト]]も召集を持つ。機械兵団の進軍では[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]の侵略に対抗する各[[次元/Plane]]の協力を表すメカニズムとして登場し、全色に存在するが特に[[青]]と[[赤]]に多い。機械兵団の進軍統率者デッキでは[[聖なる会合/Divine Convocation]]のテーマとして採用された。
| + | |
− | | + | |
− | 他の呪文に召集を与えるカードは多数存在する([https://whisper.wisdom-guild.net/search.php?oracle=%22have+convoke%22 「召集を持つ/have convoke」でWhisperを検索])。
| + | |
| | | |
| ===ルール=== | | ===ルール=== |
− | *この能力は、唱えるためのコストに対して「別の支払い方」を定義するものである。 | + | *クリーチャーのタップは[[追加コスト]]でも[[代替コスト]]でもない。 |
− | **タップ自体がコストの支払いとして扱われる。該当する色のマナを生み出したり、該当するコストを減らしたりしているわけではない。
| + | *この能力はコストを支払う手段を変えるだけであり、コスト軽減ではないので、総コストには影響を与えない。 |
− | **タップで支払うのは義務ではないし、タップで支払った場合も[[追加コスト]]や[[代替コスト]]とはみなされない。
| + | *[[タップ能力]]ではないため、いわゆる[[召喚酔い]]状態のクリーチャーをタップしてもよい。 |
− | **召集を持つ呪文が、追加コストや代替コストも持つ場合、それらのコストも召集により支払うことができる([[大量の芽吹き/Sprout Swarm]]参照)。 | + | |
− | **実際にマナを支払っているわけではないので、召集でタップした分は[[野生の意志、マラス/Marath, Will of the Wild]]のような「支払われたマナの点数」を参照する能力で数えられない。 | + | |
− | *召集は、呪文を唱える際に機能する常在型能力である。
| + | |
− | **唱えるのに[[対応して]]クリーチャーを[[除去]]して支払いを妨害することはできない。
| + | |
− | **[[起動型能力]]でも[[誘発型能力]]でもないため、[[もみ消し/Stifle]]などで妨害することはできない。
| + | |
− | **クリーチャーに[[タップ能力]]を与える能力でもないため、能力の起動ができない状況(例えば[[召喚酔い]]状態など)のクリーチャーをタップしてもよい。
| + | |
| *[[多色]]クリーチャーをタップしても、支払わなくても済むマナは1点分だけである。この場合は、そのクリーチャーの色のうちのいずれか1色か、[[不特定マナ]]の支払いのどちらかに充てることとなる。 | | *[[多色]]クリーチャーをタップしても、支払わなくても済むマナは1点分だけである。この場合は、そのクリーチャーの色のうちのいずれか1色か、[[不特定マナ]]の支払いのどちらかに充てることとなる。 |
− | *[[無色]]のクリーチャーをタップして[[無色マナ]]・[[マナ・シンボル|シンボル]]で指定されたコストを支払うことはできない。召集で支払えるのは色マナと不特定マナのみである。
| + | *コストの支払いは[[マナ能力]]を[[起動]]するタイミング({{CR|601.2f}})より後である。そのため、支払う前にマナ能力で[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げ]]られたクリーチャーをタップすることはできない。 |
− | *コストの支払いは[[マナ能力]]を[[起動]]するタイミング({{CR|601.2g}})より後である。そのため、支払う前にマナ能力で[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げられた]]クリーチャーをタップすることはできない。 | + | *この能力は[[起動型能力]]ではないので注意。 |
− | *マナを任意の[[タイプ]]や[[色]]であるかのように支払える効果の影響下であっても、召集でタップするクリーチャーの色は守る必要がある。(それらの能力はコストそのものに含まれる色マナ・シンボルを変更していないため) | + | |
− | **例)[[豪華の王、ゴンティ/Gonti, Lord of Luxury]]で追放した[[かき集める勇気/Gather Courage]]を唱える場合、召集でクリーチャーをタップするならば緑のクリーチャーをタップしなければならない。
| + | |
| | | |
− | ===旧ルール===
| + | ==旧ルール== |
− | [[2013年]]7月13日の[[総合ルール]]更新で変更される前は、[[追加コスト]]として望む数のクリーチャーをタップし、タップしたクリーチャー1体につきコストを(1)かそのクリーチャーの色のマナ1点分だけ軽減する、という能力であった。
| + | 2013年7月13日の[[総合ルール]]更新で変更される前は、追加コストとして望む数のクリーチャーをタップし、唱えるためのコストを(1)かタップしたクリーチャーの色のマナ1点分だけ軽減する、という能力であった。 |
| | | |
− | コストの分を超えてタップできる点が[[開発部]]で問題視されたことから、新たな概念(別の支払い方)が考案され、2013年7月13日の総合ルール更新で変更されることとなった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/magic-2014-update-bulletin-2013-07-12 Magic 2014 Update Bulletin](Feature [[2013年]]7月12日 [[Matt Tabak]]著)</ref>。 | + | コストの分を超えてタップできる点が[[R&D]]で問題視されたことから、新たな概念(別の支払い方)が考案され、2013年7月13日の総合ルール更新で変更されることとなった(→[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/255c Magic 2014 Update Bulletin]参照)。 |
| | | |
| 現在のルールとは以下の点で異なる。 | | 現在のルールとは以下の点で異なる。 |
52行: |
37行: |
| *追加コストが決まるタイミングでクリーチャーをタップするため、タップしたクリーチャーが[[戦場を離れる]][[マナ能力]]を起動してコストに充てることができた。 | | *追加コストが決まるタイミングでクリーチャーをタップするため、タップしたクリーチャーが[[戦場を離れる]][[マナ能力]]を起動してコストに充てることができた。 |
| **現在はコスト支払い時にタップするため、そのようなクリーチャーをタップすることはできない。 | | **現在はコスト支払い時にタップするため、そのようなクリーチャーをタップすることはできない。 |
− |
| |
− | ==その他==
| |
− | *[[Richard Garfield]]によってデザインされた[[メカニズム]]。元々は[[ボロス軍/Boros Legion]]のメカニズムだったが、より相応しい[[セレズニア議事会/The Selesnya Conclave]]に割り当てられた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/designing-selesnya-2012-10-01 Designing for Selesnya]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004200/ セレズニアのデザイン]([[Making Magic]] [[2012年]]10月1日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
| |
− | *セレズニアの特色である[[トークン]][[展開]]と相性がよい。
| |
− | *[[アンタップ能力]]や[[神啓]]と[[シナジー]]を形成する。未来予知と基本セット2015での再登場時はそれらと[[スタンダード]]で共存している。
| |
− | *基本セット2015では、[[注釈文]]に(あなたのクリーチャーが、この呪文を唱える助けとなる。/''Your creatures can help cast this spell.'')という説明が新たに追加されている。その後2014年7月の[[オラクル]]変更により、既存のすべての召集持ちのカードの注釈文が同様の形式に変更された。
| |
− | *[[霊気紛争]]では[[アーティファクト]]版といえる[[即席]]が登場した。
| |
− | *日本語名は「'''招'''集」ではなく「'''召'''集」であるので、誤字に注意。意味合いとしてはほぼ同じだが、招集は「招き集める」、召集は「(立場が下の者を)呼び集める」というニュアンスがある。
| |
− |
| |
− | ==脚注==
| |
− | <references/>
| |
| | | |
| ==参考== | | ==参考== |