「烈日」を編集中
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|英名=Sunburst | |英名=Sunburst | ||
|種別=[[常在型能力]] | |種別=[[常在型能力]] | ||
− | |登場セット=[[フィフス・ドーン | + | |登場セット=[[フィフス・ドーン]] |
}} | }} | ||
'''烈日'''(れつじつ)/''Sunburst''は、[[フィフス・ドーン]]で登場した[[キーワード能力]]。[[オブジェクト]]が[[スタック]]から[[戦場に出る]]際に機能する[[常在型能力]]([[置換効果]])である。 | '''烈日'''(れつじつ)/''Sunburst''は、[[フィフス・ドーン]]で登場した[[キーワード能力]]。[[オブジェクト]]が[[スタック]]から[[戦場に出る]]際に機能する[[常在型能力]]([[置換効果]])である。 | ||
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==解説== | ==解説== | ||
− | 要は、唱えるために使われたマナの色の数によって[[カード・タイプ]]に対応した[[カウンター (目印)|カウンター]]が乗る[[能力]] | + | 要は、唱えるために使われたマナの色の数によって[[カード・タイプ]]に対応した[[カウンター (目印)|カウンター]]が乗る[[能力]]である。[[銀枠]]でない限り、色は[[白]]・[[青]]・[[黒]]・[[赤]]・[[緑]]の5色である([[無色]]は色でない)ため、この能力によって6つ以上のカウンターが置かれることはない。 |
− | フィフス・ドーンで登場した烈日を持つ[[カード]]はすべて[[アーティファクト]]で、唱えるために多くの色のマナを支払うほど強くなる。 | + | フィフス・ドーンで登場した烈日を持つ[[カード]]はすべて[[アーティファクト]]で、唱えるために多くの色のマナを支払うほど強くなる。 |
他の能力と併せて書かれ、その変数として機能する特殊な使われ方もある(→[[電結の放浪者/Arcbound Wanderer]])。この場合はその値以外の意味を持たない。例えば「[キーワード] ― 烈日 ([Keyword]-Sunburst)」なら、「このオブジェクトは[キーワード]Xを持つ。Xは、そのコストのために支払われたマナの色の数に等しい。(This object has [keyword] X, where X is the number of colors of mana spent to play it.)」を意味する。 | 他の能力と併せて書かれ、その変数として機能する特殊な使われ方もある(→[[電結の放浪者/Arcbound Wanderer]])。この場合はその値以外の意味を持たない。例えば「[キーワード] ― 烈日 ([Keyword]-Sunburst)」なら、「このオブジェクトは[キーワード]Xを持つ。Xは、そのコストのために支払われたマナの色の数に等しい。(This object has [keyword] X, where X is the number of colors of mana spent to play it.)」を意味する。 | ||
− | *蓄積カウンターや+1/+1カウンターがいくつ置かれるかは、[[マナ・コスト]]に限らず、[[総コスト]]の中で唱えるために支払ったマナの色の種類で決定される。[[コスト増加カード]]によって支払うコストが増えた場合、[[ | + | *蓄積カウンターや+1/+1カウンターがいくつ置かれるかは、[[マナ・コスト]]に限らず、[[総コスト]]の中で唱えるために支払ったマナの色の種類で決定される。[[コスト増加カード]]によって支払うコストが増えた場合、[[点数で見たマナ・コスト]]の値より多くの数のカウンターを置くことも可能である。({{CR|702.43b}}および後述「ルール」も参照) |
===ルール=== | ===ルール=== | ||
− | + | ちょっと特殊な状況になると途端にややこしくなる点、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]でも難しい部類に入るキーワード能力かもしれない。そもそもの定義が複雑すぎるのが原因である(ルール改訂でだいぶ明確になったが)。 | |
#例:[[機械の行進/March of the Machines]]が戦場に出ている状態でも、そのタイプ変更効果は考慮しないため、[[五元のプリズム/Pentad Prism]]は蓄積カウンターを乗せて戦場に出る。 | #例:[[機械の行進/March of the Machines]]が戦場に出ている状態でも、そのタイプ変更効果は考慮しないため、[[五元のプリズム/Pentad Prism]]は蓄積カウンターを乗せて戦場に出る。 | ||
− | #* | + | #*この裁定は何度か逆転しており、登場当初してからしばらく[[未解決問題]]であったこともある。 |
#*現在の処理の結果はFAQでの裁定とほぼ同じになっている。また、そのカードの[[注釈文]]に従えば正しい処理ができるようになっている。 | #*現在の処理の結果はFAQでの裁定とほぼ同じになっている。また、そのカードの[[注釈文]]に従えば正しい処理ができるようになっている。 | ||
#例:[[彫り込み鋼/Sculpting Steel]]で烈日を持つ[[アーティファクト]]を[[コピー]]した場合、彫り込み鋼のコストとして支払ったマナを参照しカウンターを乗せる。なぜなら、彫り込み鋼の置換効果を適用することにより、その烈日を持つアーティファクトのコピーとして「戦場に出る」からである(すなわち、烈日を適用することが可能になる)。こちらも未解決問題であったが、こちらは比較的すぐに訂正が出され解決した。 | #例:[[彫り込み鋼/Sculpting Steel]]で烈日を持つ[[アーティファクト]]を[[コピー]]した場合、彫り込み鋼のコストとして支払ったマナを参照しカウンターを乗せる。なぜなら、彫り込み鋼の置換効果を適用することにより、その烈日を持つアーティファクトのコピーとして「戦場に出る」からである(すなわち、烈日を適用することが可能になる)。こちらも未解決問題であったが、こちらは比較的すぐに訂正が出され解決した。 | ||
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*「烈日(れつじつ)」とは「はげしく照りつける太陽」のこと。「れつにち」「れっか」「れっぴ」は誤読である。(→[[変な読み方]]) | *「烈日(れつじつ)」とは「はげしく照りつける太陽」のこと。「れつにち」「れっか」「れっぴ」は誤読である。(→[[変な読み方]]) | ||
− | ==旧ルール== | + | ===旧ルール=== |
− | + | 登場当初は以下の定義であった<ref>[http://archive.wizards.com/dci/downloads/FifthDawnFAQ051904.rtf FifthDawn FAQ](マジック公式英語サイト)/[http://mjmj.info/data/obsolete/faq/faq_5dn_j.html フィフス・ドーン FAQ(よくある質問集)]([http://mjmj.info/ MJMJ.info])</ref>。 | |
− | ; | + | ;502.37a |
+ | :烈日は、呪文の解決時に機能する常在型能力を表す。烈日は、「この呪文がクリーチャー呪文である場合、それは、それのコストのために支払われたマナの色1色につき1個の+1/+1カウンターが置かれた状態で場に出る。この呪文がクリーチャーでない呪文である場合、それは、それのコストのために支払われたマナの色1色につき1個の蓄積カウンターが置かれた状態で場に出る。」を意味する。 | ||
− | + | *呪文であったときのカード・タイプを参照するため、戦場に出た後に適用されるであろうタイプ変更効果を考慮しないルールであった。このことはフィフス・ドーンのFAQでも説明されている。 | |
− | : | + | しかしフィフス・ドーン発売後すぐに、彫り込み鋼で烈日持ちをコピーしたときの挙動を明確化するためにルールが変更された<ref>[http://www.wizards.com/dci/judge/resources/june_2004_rtr_060804.doc Magic: The Gathering_(R) Rulings & Errata A Summary of Recent Rulings June 2004](マジック公式英語サイト)/[http://mjmj.info/data/obsolete/rs/rulj0406.html マジック・ザ・ギャザリング 裁定と訂正 最近の裁定集 2004年6月](MJMJ.info)</ref>。 |
− | + | ;502.37a | |
+ | :烈日は、オブジェクトがスタックから場に出る際に機能する常在型能力である。烈日は、「スタックから場に出るこのパーマネントがクリーチャーである場合、それは、それのコストのために支払われたマナの色1色につき1個の+1/+1カウンターが置かれた状態で場に出る。スタックから場に出るこのパーマネントがクリーチャーでない場合、それは、それのコストのために支払われたマナの色1色につき1個の蓄積カウンターが置かれた状態で場に出る。」を意味する。 | ||
− | + | *これにより、烈日が戦場でのタイプ変更効果を考慮するかどうかが不明瞭となり、新たな未解決問題となった。これを明確化するため「このオブジェクトがスタックからクリーチャーとして場に出る場合」とタイプ変更効果を考慮するように変更され、FAQでの裁定から逆転することとなった。 | |
− | + | これらの変更やその後の用語の変更などにより以下の定義となった。 | |
− | ; | + | ;702.43a |
+ | :烈日は、オブジェクトがスタックから戦場に出る際に機能する常在型能力である。烈日は、「このオブジェクトがスタックからクリーチャーとして戦場に出るなら、これは、これを唱えるために使われたマナの色1色につき1個の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。このオブジェクトがスタックから戦場に出、クリーチャーとしては戦場に出ないなら、これは、これを唱えるために使われたマナの色1色につき1個の蓄積カウンターが置かれた状態で戦場に出る。」を意味する。 | ||
− | [[ | + | *のちに、[[置換効果#戦場に出ることに対する置換効果|戦場に出ることに対する置換効果]]は一律に戦場に出た後に適用されるであろう[[継続的効果]]を考慮しないルールとなったが、烈日はその頃でも、戦場に出た後に適用されるであろうタイプ変更効果を考慮するというややこしいルールだった。 |
− | + | *[[イクサラン]]で、戦場に出ることに対する置換効果が戦場に出た後に適用されるであろう継続的効果を考慮するように変更され、一般的な挙動と烈日の挙動が一致するようになった。 | |
− | + | *その後、[[ラヴニカのギルド]]で今度は烈日の定義が現在のものに変更され、戦場に出た後に適用されるであろうタイプ変更効果を考慮しない、当初と同じ挙動になった。 | |
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− | [[イクサラン]] | + | |
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− | [[ラヴニカのギルド]] | + | |
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==脚注== | ==脚注== |