炎族/Flamekin

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(In the Early Morningtideの内容を反映)
 
(1人の利用者による、間の1版が非表示)
1行: 1行:
'''炎族'''/''Flamekin''は、[[ローウィン/Lorwyn]]に暮らすひょろ長い人型をしている[[エレメンタル|精霊]]の種族である。
+
'''炎族'''/''Flamekin''は、[[ローウィン/Lorwyn]]に暮らす人型種族の1つ。
  
石の体に炎をまとった姿をしており、常に旅をしている。彼らは求道者であり、己を鍛え上げる「炎の道」を修めている。彼らがまとっている炎は意思によって温度がコントロールでき、触っても冷たい炎から鉄をも溶かす温度まで上げることができる。また感情や肉体の修練でも炎の色が変わる。
+
石の体に魔法の炎をまとったひょろ長い姿をしている。炎の温度は意思によってコントロールでき、触っても冷たい炎から鉄をも溶かす温度まで上げることができる。赤い炎が一番温度が低く、黄色、白、青と温度が上がっていく。青い炎は自らを焼き尽くしてしまうほどの温度で、この段階まで上げられる者はわずかである。炎の色は感情や肉体の修練によって変わっていく。
  
赤い炎が一番温度が低く、黄色、白、青と温度が上がっていく。青い炎は自らを焼き尽くしてしまうほどの温度で、この段階まで上げられる者はわずかである。
+
[[放浪熱/Wanderlust|己の激しい情熱に突き動かされて]]旅をし、半遊牧民的な生活を送っている。
  
 
[[大オーロラ/Great Aurora]]により、[[燃えがら/Cinder]]へと変化してしまった。
 
[[大オーロラ/Great Aurora]]により、[[燃えがら/Cinder]]へと変化してしまった。
  
*[[ラヴニカ/Ravnica]]には同名の[[ボロス軍/Boros Legion#ボロスの軍隊/The Boros Army|炎の血族/Flamekin]]を見ることができるが、両者は姿が似ているだけでまったくの別物である。
+
==炎の道/The Path of Flame==
 +
炎族は求道者であり、肉体的・精神的に己を鍛え上げる'''炎の道'''/''The Path of Flame''を修めるべく励む。危険な修行の最後まで到達できる者はほぼ存在しない。
 +
 
 +
炎の道を修めていくと炎の色が変わっていく。第一段階の赤い炎は炎族の物理的な感覚と紐づいており、旅をし新たな経験を積むことで得られる。第二段階の黄色い炎は激しい感情によって現れる。第三の[[白熱の魂炊き/Incandescent Soulstoke|白い炎の段階]]には神秘体験や感情の成長によって到達でき、これに達するほど炎の道に熟達した者は'''魂炊き'''/''Soulstokes''と呼ばれる。
 +
 
 +
第四の青い炎の段階に近づいたものは己が内なる炎に焼かれるのを感じるという。魂炊きでさえも第四段階を気にかけることはない。第四段階に至って生き延びたものは伝説に残るだろう。
 +
 
 +
==ブライトハース/Brighthearth==
 +
気まぐれで熱くなりやすい炎族は他の種族から警戒されているが、'''ブライトハース'''/''Brighthearth''と呼ばれる集団はこの風潮を変えるべく励んでいる。彼らは炎族の友好のしるしとして他種族を訪れ、鍛冶や料理など炎にまつわる仕事をこなしている。
 +
 
 +
*[[スプリングジャック/Springjack]][[ブライトハースの旗騎士/Brighthearth Banneret|警備をしている]]者もいるらしく<ref>[https://web.archive.org/web/20181023065226/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/ask-wizards-april-2008-2008-04-01 Ask Wizards - April 2, 2008(Internet Archive)](文:[[Jenna Helland]])</ref>、炎に関わらない形でも協力している模様。
 +
 
 +
==エレメンタルとの関係==
 +
[[クリーチャー・タイプ]]として[[エレメンタル]]である炎族とは別の存在として、ローウィンでは抽象概念を形にしたようなエレメンタル<ref>しばしば「''Greater elemental''」という語が使われ、[[敵意ある領域/Hostile Realm]]のフレイバーテキストでは「偉大な精霊」との訳が当てられているが、ストーリー中の巨大エレメンタルを指す語として定着しているのかは不明。</ref>が見られる。炎族は偉大なエレメンタルとの神秘的なつながりを有しており、エレメンタルを崇拝している。中には[[アシュリング/Ashling|エレメンタルとのつながりに苦しめられる者]]もいる。
 +
 
 +
==主要人物==
 +
'''アシュリング'''/''Ashling'' - 詳しくは[[アシュリング/Ashling]]の項目を参照。
 +
 
 +
'''ヴェジフルズ'''/''Vessifrus'' - 美にとりつかれたエルフの圧政への[[炎族の反乱/Rebellion of the Flamekin|反乱]]を企んでいる。
 +
 
 +
'''イルリア'''/''Illulia'' - 魂炊きの一人。いくつかの[[フレイバー・テキスト]]に登場する。
  
 
==ゲームにおいて==
 
==ゲームにおいて==
[[赤]][[]]の[[エレメンタル]]として描かれている。[[伝説の]]炎族として[[アシュリング/Ashling]]が存在する。
+
いずれも[[赤]]のエレメンタルであり、「偉大な精霊」とのつながりを表すようにエレメンタル全般を参照する[[タイプ的]]カードも含まれている。[[伝説の]]炎族として[[アシュリング/Ashling]]が存在する。
 +
 
 +
*当初は[[ラヴニカ/Ravnica]]の[[ボロス軍/Boros Legion#ボロスの軍隊/The Boros Army|炎の血族/Flame-kin]]を元に''Salamands''という人型エレメンタルをデザインしていたが、うまくいかなかったため現在の形になった。「[[キスキン/Kithkin]]はハイフンを含まないのにFlame-kinはハイフンを含むのは一貫しない」という問題もあったが、単にハイフンを除くことで解決とした。
 +
 
 +
*すでに赤を含む人型種族として[[ボガート/Boggart]]が存在したが、赤い小型クリーチャーを全てボガートにするわけにもいかず、燃え盛る種族というオリジナリティの高さがローウィン世界を際立たせることもあって採用された。
  
 
==参考==
 
==参考==
 +
<references />
 +
*[https://web.archive.org/web/20211130102223/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/lorwyn-lore-2007-09-10 Lorwyn Lore(Internet Archive)](Feature [[2007年]]9月10日 [[Rei Nakazawa]]著)
 +
*[https://web.archive.org/web/20071011003950/http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/db3 Elementalism(Internet Archive)](Taste the Magic 2007年9月27日 Doug Beyer著)
 +
*{{Wayback|date=20080110083950|url=http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/feature/439|title=In the Early Morningtide}}(Feature [[2008年]]1月7日 文:Rei Nakazawa)
 
*[[ローウィン]]
 
*[[ローウィン]]
 
*[[Lorwyn]](小説)
 
*[[Lorwyn]](小説)
 
*[[背景世界/ストーリー用語]]
 
*[[背景世界/ストーリー用語]]

2025年1月20日 (月) 18:58時点における最新版

炎族/Flamekinは、ローウィン/Lorwynに暮らす人型種族の1つ。

石の体に魔法の炎をまとったひょろ長い姿をしている。炎の温度は意思によってコントロールでき、触っても冷たい炎から鉄をも溶かす温度まで上げることができる。赤い炎が一番温度が低く、黄色、白、青と温度が上がっていく。青い炎は自らを焼き尽くしてしまうほどの温度で、この段階まで上げられる者はわずかである。炎の色は感情や肉体の修練によって変わっていく。

己の激しい情熱に突き動かされて旅をし、半遊牧民的な生活を送っている。

大オーロラ/Great Auroraにより、燃えがら/Cinderへと変化してしまった。

目次

[編集] 炎の道/The Path of Flame

炎族は求道者であり、肉体的・精神的に己を鍛え上げる炎の道/The Path of Flameを修めるべく励む。危険な修行の最後まで到達できる者はほぼ存在しない。

炎の道を修めていくと炎の色が変わっていく。第一段階の赤い炎は炎族の物理的な感覚と紐づいており、旅をし新たな経験を積むことで得られる。第二段階の黄色い炎は激しい感情によって現れる。第三の白い炎の段階には神秘体験や感情の成長によって到達でき、これに達するほど炎の道に熟達した者は魂炊き/Soulstokesと呼ばれる。

第四の青い炎の段階に近づいたものは己が内なる炎に焼かれるのを感じるという。魂炊きでさえも第四段階を気にかけることはない。第四段階に至って生き延びたものは伝説に残るだろう。

[編集] ブライトハース/Brighthearth

気まぐれで熱くなりやすい炎族は他の種族から警戒されているが、ブライトハース/Brighthearthと呼ばれる集団はこの風潮を変えるべく励んでいる。彼らは炎族の友好のしるしとして他種族を訪れ、鍛冶や料理など炎にまつわる仕事をこなしている。

[編集] エレメンタルとの関係

クリーチャー・タイプとしてエレメンタルである炎族とは別の存在として、ローウィンでは抽象概念を形にしたようなエレメンタル[2]が見られる。炎族は偉大なエレメンタルとの神秘的なつながりを有しており、エレメンタルを崇拝している。中にはエレメンタルとのつながりに苦しめられる者もいる。

[編集] 主要人物

アシュリング/Ashling - 詳しくはアシュリング/Ashlingの項目を参照。

ヴェジフルズ/Vessifrus - 美にとりつかれたエルフの圧政への反乱を企んでいる。

イルリア/Illulia - 魂炊きの一人。いくつかのフレイバー・テキストに登場する。

[編集] ゲームにおいて

いずれものエレメンタルであり、「偉大な精霊」とのつながりを表すようにエレメンタル全般を参照するタイプ的カードも含まれている。伝説の炎族としてアシュリング/Ashlingが存在する。

  • 当初はラヴニカ/Ravnica炎の血族/Flame-kinを元にSalamandsという人型エレメンタルをデザインしていたが、うまくいかなかったため現在の形になった。「キスキン/Kithkinはハイフンを含まないのにFlame-kinはハイフンを含むのは一貫しない」という問題もあったが、単にハイフンを除くことで解決とした。
  • すでに赤を含む人型種族としてボガート/Boggartが存在したが、赤い小型クリーチャーを全てボガートにするわけにもいかず、燃え盛る種族というオリジナリティの高さがローウィン世界を際立たせることもあって採用された。

[編集] 参考

  1. Ask Wizards - April 2, 2008(Internet Archive)(文:Jenna Helland)
  2. しばしば「Greater elemental」という語が使われ、敵意ある領域/Hostile Realmのフレイバーテキストでは「偉大な精霊」との訳が当てられているが、ストーリー中の巨大エレメンタルを指す語として定着しているのかは不明。
MOBILE