思案/Ponder
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2025年1月24日 (金) 07:20時点における最新版
キャントリップつきライブラリー操作呪文。ファスト・トリップとなった代わり「対戦相手のライブラリーを見る使い方ができなくなった先触れ/Portent。
「見た3枚のうち1枚」もしくは「シャッフルして1枚」の計4枚の選択肢を持つという、数ある青1マナのドロー呪文の中でもアクセス範囲の広さで特に抜きんでた性能を持つ優良呪文。「3枚中1枚が欲しいが残りの2枚をライブラリートップに残したくない」といったジレンマもしばしば生じるため、フェッチランドのようなライブラリーを切り直す手段の多いフォーマットほど強みを生かしやすい。あるいはこのカード自体をシャッフル手段とし、渦まく知識/Brainstormなどでライブラリートップに積んだ不要牌を強引に処理するといった活用も考えられる。選択肢のある1マナドロー呪文ということでゼロックス型のデッキに適しているが、使い勝手のよさからコントロールデッキやコンボデッキなど幅広いデッキで用いられる。
基本セット2012での再録のスタンダードでも、秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsや奇跡などのライブラリー操作とシナジーを持つカードが環境に存在したため大いに活躍した。
モダンではフォーマット設立当初によく用いられたが、その強力さから後述の通りただちに禁止カードに指定されている。
レガシーのカードプールにおいても軽量ドローとして最高水準の性能であり、タルモゴイフ/Tarmogoyfなど墓地のカード・タイプを参照するカードを使用する際はソーサリーである点も評価される。青白奇跡や全知実物提示教育をはじめとする青を含むデッキにおいては渦まく知識/Brainstormや意志の力/Force of Willなどに次ぐ、もしくはそれらに並ぶ採用率を誇っている。
コモンなので、パウパーでも使用可能。ただし、パウパーにはフェッチランドのような手軽なシャッフル手段がないため、有効牌を手札に加えつつ不要なカードを処理できる定業/Preordainと強く競合している。
- ライブラリートップ3枚を参照する1マナのドロー呪文というデザインはAncestral Recallを意識している模様[1]。
- 2025年のMagiccon: Chicagoのプロモーション・カードとして、新規イラストの未来予知枠のカードがFestival in a Box: Chicago 2025に収録された。イラストそのものはMark Zugのウェブサイトにマジック:ザ・ギャザリングでの仕事としてUrza's Gameの名前で掲載されていたものであり、没になったカードのイラストを利用したものと思われる。
[編集] 禁止指定
2008年6月20日より、ヴィンテージで渦まく知識/Brainstormと共に制限カードに指定される。その後の2024年3月11日より思案のみ制限が解除される。スペル軸のコンボデッキを強化する足掛かりとなり、かつトップメタのウルザの物語/Urza's Sagaデッキ、白単イニシアチブ、ワークショップのいずれにもほぼ採用されていないことが理由として挙げられている[2]。
2011年10月1日より、モダンではコンボデッキを弱体化させるため、エクステンデッドでは過去3年間のスタンダードやエクステンデッドでよく使われたカードを規制するという方針により、それぞれで定業/Preordainと共に禁止カードに指定された[3]。
[編集] 脚注
- ↑ Blogatog(2024年12月20日)
- ↑ March 11, 2024, Banned and Restricted Announcement/2024年3月11日 禁止制限告知(Daily MTG 2024年3月11日 Dan Musser著)
- ↑ Explanation of September 2011 B&R Changes/2011年9月制限禁止カード変更点について(Daily MTG 2011年9月20日 Erik Lauer著)