ガスタル/Gastal
提供:MTG Wiki
(1人の利用者による、間の1版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
− | '''ガスタル'''/''Gastal'' | + | '''ガスタル'''/''Gastal''は、[[多元宇宙/Multiverse]]に存在する[[次元/Plane]]の一つ。小説『[[Planeswalker]]』が初出。[[サンダー・ジャンクションの無法者]]で言及され、[[霊気走破]]でも名前が登場した。 |
==解説== | ==解説== | ||
見捨てられた次元。昼と夜の巡りがあり、少なくとも1つの太陽が昇る。 | 見捨てられた次元。昼と夜の巡りがあり、少なくとも1つの太陽が昇る。 | ||
− | |||
− | |||
− | |||
[[ウルザ/Urza]]と[[ザンチャ/Xantcha]]は、この次元で数名の[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]と会合を設けたが、突然の爆発によってManatarqua(マナタルクァ)が死亡し、他の参加者は散り散りに、ザンチャが危うく命を落としかけた。情報を総合すると、これは1800[[AR]]以後で2100ARよりも前の出来事である。 | [[ウルザ/Urza]]と[[ザンチャ/Xantcha]]は、この次元で数名の[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]と会合を設けたが、突然の爆発によってManatarqua(マナタルクァ)が死亡し、他の参加者は散り散りに、ザンチャが危うく命を落としかけた。情報を総合すると、これは1800[[AR]]以後で2100ARよりも前の出来事である。 | ||
− | ==エピソード== | + | ===エピソード=== |
[[セラの領土/Serra's Realm]]を離れて数十年後、[[ファイレクシア/Phyrexia]]の起源を調査するウルザは、ある森の世界で[[エクィロー/Equilor]]にならば答えがあると思い立つ。しかし、30ほどの次元を巡ったところ依然手掛かりが得られなかったことから、他のプレインズウォーカーからの情報収集を決意する。これは同類を信用せず、避け続けてきたウルザにとっては異例の決断である。なぜなら、次元の束縛から解き放たれた者は己を見失い、他者を餌食にするようになるか正気を失ってしまうかする、これが彼の持論だったからだ(ザンチャの見立てではウルザは後者)。 | [[セラの領土/Serra's Realm]]を離れて数十年後、[[ファイレクシア/Phyrexia]]の起源を調査するウルザは、ある森の世界で[[エクィロー/Equilor]]にならば答えがあると思い立つ。しかし、30ほどの次元を巡ったところ依然手掛かりが得られなかったことから、他のプレインズウォーカーからの情報収集を決意する。これは同類を信用せず、避け続けてきたウルザにとっては異例の決断である。なぜなら、次元の束縛から解き放たれた者は己を見失い、他者を餌食にするようになるか正気を失ってしまうかする、これが彼の持論だったからだ(ザンチャの見立てではウルザは後者)。 | ||
22行: | 19行: | ||
ともかく、ザンチャが目覚めた翌日から2人はエクィローの探索に本格的に取り掛かるのだが、エクィロー発見にはそれから一千年以上の時を要することになる。 | ともかく、ザンチャが目覚めた翌日から2人はエクィローの探索に本格的に取り掛かるのだが、エクィロー発見にはそれから一千年以上の時を要することになる。 | ||
− | *[[Brady Dommermuth]]の記事ではやや異なる記述がなされている<ref>[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/db28 The Known Multiverse] | + | *[[Brady Dommermuth]]の記事ではやや異なる記述がなされている<ref>[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/db28 The Known Multiverse](Savor the Flavor [[2008年]]3月19日 [[Brady Dommermuth]]著)</ref>。ウルザはマナタルクァがファイレクシアの情報を握っていると期待するが、代わりに彼女から攻撃を受けザンチャが瀕死となり、返礼としてウルザはマナタルクァを葬った、とのこと。 |
− | *[[サンダー・ジャンクション/Thunder Junction]] | + | |
+ | ==領界路の時代== | ||
+ | ガスタルは[[ドラゴン]]の大将軍やロード・ウォリアーに加え、巨大な乾燥雷嵐が吹き荒れる滅びゆく次元となった。ガスと油は豊富だが、水や食料や平和には乏しく、水戦争が絶えず勃発している。 | ||
+ | |||
+ | [[領界路/Omenpath]]が開かれると、ガスタルのギャングたちは故郷を捨てて[[多元宇宙/Multiverse]]へと飛び出した。第二回[[ギラプール・グランプリ/The Ghirapur Grand Prix]]に出場するレースチーム、[[ジ・エンドライダーズ/The Endriders]]もその一つである。 | ||
+ | |||
+ | *[[サンダー・ジャンクション/Thunder Junction]]に住む[[蠍]]のドラゴン、[[アクル/Akul]]の出身地でもある<ref>[https://twitter.com/Grayhaem/status/1780277563002163481 Twitter]([[2024年]]4月17日 [[Roy Graham]])</ref>。 | ||
==登場== | ==登場== | ||
+ | ===登場カード=== | ||
+ | ====[[カード名]]に登場==== | ||
+ | ;[[霊気走破]] | ||
+ | :[[ガスタルの略奪者/Gastal Raider]]、[[ガスタルの爆発屋/Gastal Blockbuster]]、[[ガスタルの激ヤバ車/Gastal Thrillroller]]、[[ガスタルのスリル探し/Gastal Thrillseeker]] | ||
+ | |||
+ | ====[[フレイバー・テキスト]]に登場==== | ||
+ | ;[[霊気走破]] | ||
+ | :[[ガス喰らい/Gas Guzzler]]、[[限界突破出力/Maximum Overdrive]]、[[路上の暴走/Road Rage]] | ||
+ | |||
===登場作品・登場記事=== | ===登場作品・登場記事=== | ||
*[[Planeswalker]](小説) | *[[Planeswalker]](小説) | ||
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/planeswalkers-guide-to-aetherdrift-part-1 Planeswalker's Guide to Aetherdrift, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0038307/ プレインズウォーカーのための『霊気走破』案内 その1]([[Daily MTG]] [[2024年]]12月10日 [[Miguel Lopez]]著) | *[https://magic.wizards.com/en/news/feature/planeswalkers-guide-to-aetherdrift-part-1 Planeswalker's Guide to Aetherdrift, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0038307/ プレインズウォーカーのための『霊気走破』案内 その1]([[Daily MTG]] [[2024年]]12月10日 [[Miguel Lopez]]著) | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/you-get-the-aetherdrift-part-2 You Get the Aetherdrift, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0038413/ 『霊気走破』を走り切る その2]([[Making Magic]] [[2025年]]1月27日 [[Mark Rosewater]]著) | ||
− | == | + | ==脚注== |
<references /> | <references /> | ||
+ | |||
+ | ==参考== | ||
*[[次元/Plane]] | *[[次元/Plane]] | ||
*[[次元一覧]] | *[[次元一覧]] |
2025年2月4日 (火) 20:18時点における最新版
ガスタル/Gastalは、多元宇宙/Multiverseに存在する次元/Planeの一つ。小説『Planeswalker』が初出。サンダー・ジャンクションの無法者で言及され、霊気走破でも名前が登場した。
目次 |
[編集] 解説
見捨てられた次元。昼と夜の巡りがあり、少なくとも1つの太陽が昇る。
ウルザ/Urzaとザンチャ/Xantchaは、この次元で数名のプレインズウォーカー/Planeswalkerと会合を設けたが、突然の爆発によってManatarqua(マナタルクァ)が死亡し、他の参加者は散り散りに、ザンチャが危うく命を落としかけた。情報を総合すると、これは1800AR以後で2100ARよりも前の出来事である。
[編集] エピソード
セラの領土/Serra's Realmを離れて数十年後、ファイレクシア/Phyrexiaの起源を調査するウルザは、ある森の世界でエクィロー/Equilorにならば答えがあると思い立つ。しかし、30ほどの次元を巡ったところ依然手掛かりが得られなかったことから、他のプレインズウォーカーからの情報収集を決意する。これは同類を信用せず、避け続けてきたウルザにとっては異例の決断である。なぜなら、次元の束縛から解き放たれた者は己を見失い、他者を餌食にするようになるか正気を失ってしまうかする、これが彼の持論だったからだ(ザンチャの見立てではウルザは後者)。
こうして、ガスタルの黄昏時、不毛の平野に1軒ぽつねんと建つ風変わりな幻のごとき小パビリオン(pavilion)にプレインズウォーカーたちが集結した。そこには、ウルザを直接的または間接的に知るプレインズウォーカー、男性3人と女性2人の姿があった。その他に、ザンチャと同じようにプレインズウォーカーと旅する女性が2人いて、その1人は盲目のドワーフで名をVarrastu(ヴァラツ)といった。
プレインズウォーカーはプレインズウォーカー同士で語り、ザンチャらは3人で一晩話し明かした。夜が明けると、ザンチャはヴァラツにファイレクシアについて耳にしたことがあるかと切り出した。ヴァラツとマナタルクァの2人は肉と機械の身体を持つ者たち、即ちファイレクシア人と剣を交えてきたという。やっと手掛かりを得たザンチャがウルザに知らせようとした、まさにそのとき、ガスタルの空は第2の太陽が出現したかのように黄緑色に輝き、パビリオンが爆炎に呑まれる。ウルザはザンチャに駆け寄るとガスタルからプレインズウォークで退避、他のプレインズウォーカーらも逃げていった。
ガスタルとは別の次元、ウルザは瀕死のザンチャの治療に専念するも、そこの暦で2年近くの間、ザンチャは意識不明となっていた。ザンチャが回復し目覚めた際には、ウルザは大いに喜び、プレインズウォーカーの仲間よりもザンチャが必要だと告げる。
また、ウルザの説明によると、パビリオンこそがマナタルクァの変身した姿であり、彼女はガスタルで死亡している。マナタルクァのような若く未熟な者は他のプレインズウォーカーからは格好の餌食とみなされるためパビリオンに化けて身を隠していたと推測し、攻撃を仕掛けたのは別のプレインズウォーカーであったのだろう、ということだった。
ともかく、ザンチャが目覚めた翌日から2人はエクィローの探索に本格的に取り掛かるのだが、エクィロー発見にはそれから一千年以上の時を要することになる。
- Brady Dommermuthの記事ではやや異なる記述がなされている[1]。ウルザはマナタルクァがファイレクシアの情報を握っていると期待するが、代わりに彼女から攻撃を受けザンチャが瀕死となり、返礼としてウルザはマナタルクァを葬った、とのこと。
[編集] 領界路の時代
ガスタルはドラゴンの大将軍やロード・ウォリアーに加え、巨大な乾燥雷嵐が吹き荒れる滅びゆく次元となった。ガスと油は豊富だが、水や食料や平和には乏しく、水戦争が絶えず勃発している。
領界路/Omenpathが開かれると、ガスタルのギャングたちは故郷を捨てて多元宇宙/Multiverseへと飛び出した。第二回ギラプール・グランプリ/The Ghirapur Grand Prixに出場するレースチーム、ジ・エンドライダーズ/The Endridersもその一つである。
- サンダー・ジャンクション/Thunder Junctionに住む蠍のドラゴン、アクル/Akulの出身地でもある[2]。
[編集] 登場
[編集] 登場カード
[編集] カード名に登場
- 霊気走破
- ガスタルの略奪者/Gastal Raider、ガスタルの爆発屋/Gastal Blockbuster、ガスタルの激ヤバ車/Gastal Thrillroller、ガスタルのスリル探し/Gastal Thrillseeker
[編集] フレイバー・テキストに登場
[編集] 登場作品・登場記事
- Planeswalker(小説)
- Planeswalker's Guide to Aetherdrift, Part 1/プレインズウォーカーのための『霊気走破』案内 その1(Daily MTG 2024年12月10日 Miguel Lopez著)
- You Get the Aetherdrift, Part 2/『霊気走破』を走り切る その2(Making Magic 2025年1月27日 Mark Rosewater著)
[編集] 脚注
- ↑ The Known Multiverse(Savor the Flavor 2008年3月19日 Brady Dommermuth著)
- ↑ Twitter(2024年4月17日 Roy Graham)