ヴァーズゴスの血王/Bloodlord of Vaasgoth

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狂喜を持ち、後続の吸血鬼に狂喜を得させる神話レアの吸血鬼。

狂喜の条件さえ達成できれば自身は5マナ6/6飛行、後続は+3/+3の強化と大きな打撃力がある。ただし狂喜の性質上安定性はない。また強化するのが後続であり、すでに展開済みの自軍には何ら影響を与えないというのは、5マナの重さとあまり噛み合ってはいない。特に吸血鬼デッキは速度を重視するものが多いので、5マナで後続しか強化できないというのはかなり痛い。

過去の基本セットの吸血鬼のロードの吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnusや蟲惑的な吸血鬼/Captivating Vampireは、軽い、後出しでも自軍を強化できる、仲間に回避能力を与えたり数が並べば有利になったりと、比較的使い勝手が良かったのに比べ、こちらは上記のように能力とサイズがかみ合って無く使いづらい。ただ、+1/+1カウンターによる強化なので増殖と相性がよい、ロードにしてはサイズが大きい、これ自身が戦場を離れても強化効果が残るなど、いくつかの利点もある。特に条件付とはいえ5マナ6/6は四肢切断/Dismemberにも耐えられるサイズであり、単体でもそれなりに強力なのだが、墓所のタイタン/Grave Titanの存在を考えると、これだけを目当てに構築で投入するのはいささか厳しい。

一方リミテッドではかなり強力。5マナ6/6飛行はいわずもがな、3/3飛行でも及第点。吸血鬼に拘らず大型飛行クリーチャーと割り切って入れてしまっても全く問題ない。赤でのサポートはもちろん、黒でも苛まれし魂/Tormented Soulなど、狂喜をサポートできるカードが多いのも追い風。

• 狂喜を得させるのは唱えた吸血鬼のみ。例えば墓地から戦場に出た恐血鬼/Bloodghastは狂喜を得ない。
• 同じ5マナでダブルシンボルのゴーア族の野人/Ghor-Clan Savageと比べると、神話レアなだけあってスペックが高い。

参考

• Wallpaper of the Week: Bloodlord of Vaasgoth（壁紙・待受、WotC）
• カード個別評価：基本セット2012 - 神話レア