テンプレート
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テンプレート (Templating)は、テキストなどの決まった書き方や、英語名の決まった訳し方のこと。
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ルールテキストのテンプレート
誘発型能力と置換効果である常在型能力の区別、「ターン終了時に」と「ターン終了時まで」の違いなど、ルール上テキストの書式で区別されているものは多い。このようなテキストがテンプレートから外れているとゲームに大きな影響がでるため、その場合はエラッタで即刻修正が出される。
ルール上決められているわけではないテンプレートもある。例えば、
これらを間違えてもゲームへの影響は少ないが、それでもオラクル等では修正される。 →参考:怨恨/Rancor
日本語版ももちろん独自のテンプレートにしたがってカードテキストが翻訳されている。オンスロートで、日本語版テキストのテンプレートが大きく変更された。
たとえばショック/Shockの場合
- 『ショックは、対象のクリーチャー1体か対象のプレイヤー1人に2点のダメージを与える。』
- 『クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。ショックはそれに2点のダメージを与える。』
となった。ごちゃごちゃしていない限り以前のものでも明確だが、対象を取るかどうかがより分かりやすくなったと言える。
if節のテンプレート
if節の誘発型能力は英語では「when A, if B, do C」となっており、if節では無い場合は「When A, do C if B」と明確に異なっている。 日本語版のテンプレートはは前者が「Aしたとき、Bである場合、Cする」、後者が「Aしたとき、Bならば、Cする」となっている(魔女の腑のネフィリム/Witch-Maw Nephilimやメイエルのアリア/Mayael's Aria)はずだが、このテンプレートに沿ってないカードも存在する。夢の盗人/Dream Thiefや獰猛さの勝利/Triumph of Ferocityなど誘発してから条件を満たせるようなカードも初めから誘発しないように読めてしまうので問題である。
複数の対象を取るカード
神河物語で1つの呪文が対象に取れるオブジェクトのルールが変更されたため、力の種/Seeds of Strengthなど複数の段落(呪文能力)で個別に対象を取るカードが登場したが、それに対する日本語訳のテンプレートが突然変更されまた一定していない。
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-3/-0の修整を受ける。
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-0/-3の修整を受ける。
インスタント
クリーチャー1体を対象とし、クリーチャー1体を対象とする。
その前者の上に+1/+1カウンターを1個置き、その後者の上に+1/+1カウンターを1個置く。
インスタント
クリーチャー1体を対象とし、クリーチャー1体を対象とする。その前者はターン終了時まで+3/+0の修整を受ける。
その後者はターン終了時まで+0/+3の修整を受ける。
これらは全て英語では「Target creature ~~. Target creature ~~」の形である。同じ効果は同じ構文で書く事で初めて見るカードでも理解し易くするというテンプレートの意義からすれば、このように頻繁にテンプレートを変更するのは望ましくないだろう。
カード名のテンプレート
カード名においても、ある程度のテンプレートが決まっている(というより慣例化している)ため、カードプレビューなどで英語版しか公開されなくとも、どのような日本語名がつくか想像可能なケースもある。
- 翻訳家が変わるとこのテンプレートが大幅に変更されることがあり、掲示板などでは賛否両論噴出することがある。
- 例えばTouch of ~、~'s Touchは朱鷺田祐介氏の訳では「~の感触」がテンプレートであったが、進藤欣也氏に代わってからは「~の接触」がテンプレートになった。(朱鷺田の訳でも「~の接触」がないわけではない。→カーンの接触/Karn's Touch)
- 同様にAEther ~は上天の~から霊気の~に変更された。
例えば似たような名前のカードが出たとき訳に困るため、カード名では、英語1単語につき日本語1単語をそれぞれ対応させている。昔「Doomsday」を「最後の審判」とテンプレートからはずれた訳をしてしまった[1]ため、その後出た「Final Judgment」[2]を「最後の裁き」と訳さざるを得なくなってしまった。もし「審判」に同義語がなければ大変なことになっていただろう。
もちろん、日本語と英語が完全に一対一対応するわけではないため、特に文化的差異がある場合訳出が非常に難しくなる。例えば、英語ではSpiritとSoulは区別されるが、日本語では両方とも「魂」と訳されるため、魂の絆/Spirit Link・魂の結合/Soul Linkのように、原語では同じ単語が用いられている部分の訳が異なるということになってしまう。「魂」「霊魂」で区別することもあるが、あまりスマートとは言えない。
同様の例として、Fiery,Blistering,Scorchingはいずれも「焦熱」と訳されている。カード名英語辞典#類語・同意語も参照。