災厄の獣/Calamity Beast
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災厄の獣/Calamity Beastは、ブルームバロウ/Bloomburrowの生物。
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解説
災厄の獣は巨大で恐ろしい、知性を持たない生物であり、季節や天気の変化の先触れだ。その巨体は渓間/Valleyのアニマルフォーク/Animalfolkよりも遥かに大きく、アニマルフォークたちは災厄の接近の兆しに気づくと、慌てて安全な場所へと逃げ込む。アニマルフォークにとって、彼らは畏敬や恐怖や興奮を呼び起こす、ほとんど神話的な存在である。災厄の獣は通り道に新たな季節をもたらすことから、危険であるにもかかわらずこの地の生態系の不可欠な一部となっており、そのためアニマルフォークは不作を彼らのせいにするのと同じくらい、豊作を彼らのおかげだと考える。
すべての災厄の獣が肉食性というわけではない――中には単純に大きすぎるために、その存在自体が脅威となるものもいる。アニマルフォークはこのような脅威に対処するために様々な道具やシステムを築き上げてきたが、どれほど備えたとしても、これらの生物との衝突を避けられる保証はない。
力
災厄の獣は渓間のアニマルフォークによって、二つのグループに大別されている。特に強大な災厄たちには名が与えられており、唯一無二だ。すなわち、大型の災厄の獣に同じものはいない。小型の災厄たちはより頻繁に見られ、その力は規模の点でも影響の点でも大型の災厄に及ばない。
災厄の獣の力は生ける自然災害のようなもので、制御不能で予測不能な魔力の現れだ――炎をまとって周囲の森を燃え上がらせる狼、一歩ごとに冬をもたらす大鹿、翼に夜を乗せて空を闇に染めるフクロウ。小型の災厄には、これらの力をよりおとなしくしたものもいる。例えば、火をおこすのではなく空気を暖める、足下の水を凍らせるなどだ。渓間のアニマルフォークにとって、このような違いは極めて大きく、時に生死の分かれ目となる。
いつであれどこであれ、災厄の獣が現れると、その周囲の世界が変わる。葉が萎びて枯れるかもしれないし、丘が焦げてひび割れたり、作物が一瞬にして花を咲かせたりするかもしれない。これらの影響は環境を恒久的に歪め、クレーターや有毒な表土や新たな池を残すこともあれば、災厄の獣とともに訪れては去っていくこともある。
季節
ブルームバロウに自然の季節はない。代わりに、災厄の獣の出現によって季節がもたらされ、彼らの移動が季節と呼ばれる気温や環境の変化をもたらす。渓間において、天気とは偶然の産物ではない。冬は巨大な吹雪の大鹿/The Blizzard Elkが渓間じゅうを歩き回ることでもたらされる。太陽の鷹/The Sun Hawkは乾いた熱で大気を焦がし、夏の始まりを告げるかもしれない。アニマルフォークはあらゆる季節に名前をつけており、それらには決まって毎年起こるものもある一方で、一世代に一度しか起こらないものもある。各季節は、それを引き起こす災厄の獣の力に因んだ名を持つ。
キャラクター
- マーハ/Maha - 暗闇をもたらす災厄の獣。「夜のフクロウ/The Night Owl」とも呼ばれる。
- エルージュ/Eluge - 洪水をもたらす災厄の獣。「洪水のガー/The Flood Gar」とも呼ばれる。
登場
登場作品・登場記事
- Planeswalker's Guide to Bloomburrow, Part 1/プレインズウォーカーのための『ブルームバロウ』案内 その1(Daily MTG 2024年7月11日 Neale LaPlante Johnson著)