「アカデミー/Academy」を編集中

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'''アカデミー'''/''Academy''は、[[ウルザ/Urza]]が[[ファイレクシア/Phyrexia]]の侵掠に備える研究を行い、人材を育てるために、[[ジャムーラ/Jamuraa]]の遥か西、[[ドメインズ/The Domains]]南海の孤島[[トレイリア/Tolaria]]に作った魔法学院である。
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'''アカデミー'''/''Academy''は、[[ウルザ/Urza]]が[[ファイレクシア/Phyrexia]]の侵掠に備える研究を行い、人材を育てるために、[[トレイリア/Tolaria]]南海の孤島に作った魔法学院である。
 
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[[インベイジョン|ファイレクシア侵攻]]の際、[[トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy|トレイリア島にあったアカデミー]]は消滅。その[[アカデミーの廃墟/Academy Ruins|残骸]]は海の下に沈んでいる。
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ファイレクシアとの戦争終結後は、[[トレイリア西部のアカデミー/Academy at Tolaria West (次元カード)|トレイリア西部のアカデミー/Academy at Tolaria West]]をはじめとする新たなアカデミーが世界各地に建てられている。
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==開校への経緯==
 
==開校への経緯==
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ウルザは[[ドミナリア/Dominaria]]中の各地から、魔法や[[アーティファクト]]作成に関する優れた才能や、秘めたる素質を持つ子供たちを多数スカウトした。ウルザが力のある大人の魔術師や[[工匠|アーティファクト技師]]ではなく、幼い子供たちをスカウトした理由は2つある。
 
ウルザは[[ドミナリア/Dominaria]]中の各地から、魔法や[[アーティファクト]]作成に関する優れた才能や、秘めたる素質を持つ子供たちを多数スカウトした。ウルザが力のある大人の魔術師や[[工匠|アーティファクト技師]]ではなく、幼い子供たちをスカウトした理由は2つある。
*1つ目の理由は、ザンチャがその身を持って教えてくれた情報、[[潜伏工作員/Sleeper Agent]]対策のためだ。ザンチャとの[[多元宇宙/Multiverse]]の最中、ウルザは幾度となくファイレクシア軍の追手に襲われた。ファイレクシアはウルザの命を狙っている。ファイレクシアの禍々しい、異形の姿をした機械の兵隊たちが相手ならば、視認次第、即撃退すればよい。だがもし、生身の人間とまったく同じ姿形、外見をしている潜伏工作員が相手となれば、その者が人の皮をかぶった悪魔の[[ファイレクシアン|ファイレクシア人]]だと断定出来る時まで、その者の接近を許してしまうことになる。このことを警戒したウルザは、ファイレクシア人スパイへの対策として、大人の協力者よりも子供たちを選んだ。子供たちの日々成長する肉体が機械となじまないため、ファイレクシア人には子供の姿をした潜伏工作員を作り出すことが出来ないからである。
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*1つ目の理由は、ザンチャがその身を持って教えてくれた情報、[[潜伏工作員/Sleeper Agent]]対策のためだ。ザンチャとの[[多元宇宙/Multiverse]]の最中、ウルザは幾度となくファイレクシア軍の追手に襲われた。ファイレクシアはウルザの命を狙っている。ファイレクシアの禍々しい、異形の姿をした機械の兵隊たちが相手ならば、視認次第、即撃退すればよい。だがもし、生身の人間とまったく同じ姿形、外見をしている潜伏工作員が相手となれば、その者が人の皮をかぶった悪魔のファイレクシア人だと断定出来る時まで、その者の接近を許してしまうことになる。このことを警戒したウルザは、ファイレクシア人スパイへの対策として、大人の協力者よりも子供たちを選んだ。子供たちの日々成長する肉体が機械となじまないため、ファイレクシア人には子供の姿をした潜伏工作員を作り出すことが出来ないからである。
 
*2つ目の理由は、単純に、ウルザが他者、特に大人のことをあまり信用しない人間になっていたからである。兄弟戦争やザンチャとの旅、3,000年以上を生き、様々な世界で様々経験をしたウルザの人生において、裏切りや罠にあったことは数しれなかった。彼らがウルザを騙し、ウソをつき、手のひらを返した理由や動機は色々あったが、そのほとんどは彼らの都合によるケースばかりであった。権力のため、金のため、我欲のため、ウルザのことを信用出来ないためなど、様々な裏切りを経験をしたウルザは、それに加えてもともと幼少時代からの人付きあいが苦手な性格もあいまって、他者、特に大人を心の底から信用するということをあまりしなくなっていた。そのためウルザは大人の協力者よりも無邪気で、純粋で、学ぶことへの好奇心に満ちている幼い子供たちを選び、彼らを導くことにした。(※ちなみに、ウルザはこのアカデミーにおいても後に"とある大人"に裏切りにあうことになる。詳細は下記に記す。)
 
*2つ目の理由は、単純に、ウルザが他者、特に大人のことをあまり信用しない人間になっていたからである。兄弟戦争やザンチャとの旅、3,000年以上を生き、様々な世界で様々経験をしたウルザの人生において、裏切りや罠にあったことは数しれなかった。彼らがウルザを騙し、ウソをつき、手のひらを返した理由や動機は色々あったが、そのほとんどは彼らの都合によるケースばかりであった。権力のため、金のため、我欲のため、ウルザのことを信用出来ないためなど、様々な裏切りを経験をしたウルザは、それに加えてもともと幼少時代からの人付きあいが苦手な性格もあいまって、他者、特に大人を心の底から信用するということをあまりしなくなっていた。そのためウルザは大人の協力者よりも無邪気で、純粋で、学ぶことへの好奇心に満ちている幼い子供たちを選び、彼らを導くことにした。(※ちなみに、ウルザはこのアカデミーにおいても後に"とある大人"に裏切りにあうことになる。詳細は下記に記す。)
  
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==教員関係者と学院の校風==
 
==教員関係者と学院の校風==
[[アカデミーの学長/Academy Rector|学院の教員]]たちや研究員たちを始め、学院を警備する兵たちや、島に生活物資を運ぶ船乗りたちなど、学院に関係する者たちはみな、バリン自らが慎重に面接を行った信用のおける者ばかりで固められた。言うまでもなく、ファイレクシア人スパイの侵入を防ぐためである。バリンの妻である事務局長の[[レイン/Rayne]]たちや、学院創設者の一人であるバリン自らが教鞭を取り、多くの生徒たちを指導した。学院で行われた授業の内容は、魔法やアーティファクトに関することが主で、[[クリーチャー]]の[[召喚]]実習もたびたび行われた。ただ、そうして行われる授業や学生たちの生活は、万事が万事平穏無事の順調な日々というワケではなかった。生徒たちに[[実物提示教育/Show and Tell|見せて教える授業]]は、たいてい{{Gatherer|id=5697|生徒たちが逃げて隠れる騒ぎ}}となり、{{Gatherer|id=8831|生徒が自分の手に余る獣を召喚してしまう}}失敗もあった。{{Gatherer|id=8784|危うく同級生を吹き飛ばしてしまうところだった生徒}}もいれば、召喚の魔術を覚えた者の中にさえ、召喚した[[ビーブル]]による{{Gatherer|id=15168|「ビーブル爆弾」で新入生を歓迎する悪ふざけ}}をする上級生もいたし、{{Gatherer|id=10426|学んだアーティファクト作成技術をくだらないオモチャ作りに使う生徒}}もいた。だが、そうした[[問題児/Disruptive Student]]たちのオイタや失敗がどれだけ重なろうとも、ウルザは生徒たちのことを優しく見守った。
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[[アカデミーの学長/Academy Rector|学院の教員]]たちや研究員たちを始め、学院を警備する兵たちや、島に生活物資を運ぶ船乗りたちなど、学院に関係する者たちはみな、バリン自らが慎重に面接を行った信用のおける者ばかりで固められた。言うまでもなく、ファイレクシア人スパイの侵入を防ぐためである。バリンの妻である事務局長の[[レイン/Rayne]]たちや、学院創設者の一人であるバリン自らが教鞭を取り、多くの生徒たちを指導した。学院で行われた授業の内容は、魔法やアーティファクトに関することが主で、[[クリーチャー]]の[[召喚]]実習もたびたび行われた。ただ、そうして行われる授業や学生たちの生活は、万事が万事平穏無事の順調な日々というワケではなかった。生徒たちに[[実物提示教育/Show and Tell|見せて教える授業]]は、たいてい{{Gatherer|id=5697|生徒たちが逃げて隠れる騒ぎ}}となり、{{Gatherer|id=8831|生徒が自分の手に余る獣を召喚してしまう}}も失敗あった。{{Gatherer|id=8784|危うく同級生を吹き飛ばしてしまうところだった生徒}}もいれば、召喚の魔術を覚えた者の中にさえ、召喚した[[ビーブル]]による{{Gatherer|id=15168|「ビーブル爆弾」で新入生を歓迎する悪ふざけ}}をする上級生もいたし、{{Gatherer|id=10426|学んだアーティファクト作成技術をくだらないオモチャ作りに使う生徒}}もいた。だが、そうした[[問題児/Disruptive Student]]たちのオイタや失敗がどれだけ重なろうとも、ウルザは生徒たちのことを優しく見守った。
  
 
{{フレイバーテキスト|書物は補充できるが、優秀な生徒はかけがえがないんだ。長い目でみてやってくれ。|ウルザからバリンへ|[[錬金術の研究/Hermetic Study]]}}
 
{{フレイバーテキスト|書物は補充できるが、優秀な生徒はかけがえがないんだ。長い目でみてやってくれ。|ウルザからバリンへ|[[錬金術の研究/Hermetic Study]]}}
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ちなみに、そんな危険の伴う実技試験に対し、筆記試験は方はというと・・・・
 
ちなみに、そんな危険の伴う実技試験に対し、筆記試験は方はというと・・・・
 
{{フレイバーテキスト|昨日が明日の二日前である場合、明日の次の日は今日であるか昨日であるか?|トレイリアのアカデミーにおける時間操作入門クラス最終試験。|[[時間の名人/Temporal Adept]]}}
 
{{フレイバーテキスト|昨日が明日の二日前である場合、明日の次の日は今日であるか昨日であるか?|トレイリアのアカデミーにおける時間操作入門クラス最終試験。|[[時間の名人/Temporal Adept]]}}
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==銀のゴーレム、カーンの誕生==
 
==銀のゴーレム、カーンの誕生==
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==マナ・リグとヤヴィマヤの森==
 
==マナ・リグとヤヴィマヤの森==
時間逆行計画をあきらめたウルザは、ドミナリア各地に点在するスラン文明の遺跡を調べることにした。時間逆行による目的の1つ、「古代スラン人がファイレクシア人に変わる歴史を変える」という歴史改変は不可能になったが、もう1つの目的である「スラン文明がどうやってファイレクシアの侵略を退けたのか、その方法のヒントやファイレクシア攻略の手がかりを見つける」という目的を、現代のドミナリア各地に点在するスラン文明の遺跡から見つけ出すためだ。ウルザはジョイラの故郷シヴ大陸に残る、[[マナ・リグ/The Mana Rig#ストーリー|マナ・リグ/The Mana Rig]]という施設に目を付ける。ダイヤモンドよりも固いスラン鋼を生産出来るこの施設は、トカゲ人間[[ヴィーアシーノ]]族の聖地となっていた。ヴィーアシーノ族はマナ・リグをめぐってゴブリンの3つの部族、そして巨大な雌の[[ドラゴン]]・ゲーリデアリガズとも争っていた。ゴブリンたちにとってもマナ・リグは聖地であり、ゲーリデアリガズはヴィーアシーノたちの勇者として迎えられていた彼女の息子、[[点火するものデアリガズ/Darigaaz, the Igniter|ラミデアリガズ]]を取り戻すことを願っていた。ウルザの命令でマナ・リグの調査を行っていたテフェリーとジョイラは、最深部でアーティファクトの動力として欠かせない、スラン製[[マナ・クリスタル]]の製造施設を発見した。その施設は設計段階からゴブリンが操作することを前提として設計されていたことを知ったウルザは、ヴィーアシーノ、ゴブリン、ドラゴンたちの争いを調停し、スラン製マナ・クリスタルの大量生産に着手した。
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時間逆行計画をあきらめたウルザは、ドミナリア各地に点在するスラン文明の遺跡を調べることにした。時間逆行による目的の1つ、「古代スラン人がファイレクシア人に変わる歴史を変える」という歴史改変は不可能になったが、もう1つの目的である「スラン文明がどうやってファイレクシアの侵略を退けたのか、その方法のヒントやファイレクシア攻略の手がかりを見つける」という目的を、現代のドミナリア各地に点在するスラン文明の遺跡から見つけ出すためだ。ウルザはジョイラの故郷シヴ大陸に残る、マナ・リグという施設に目を付ける。ダイヤモンドよりも固いスラン鋼を生産出来るこの施設は、トカゲ人間[[ヴィーアシーノ]]族の聖地となっていた。ヴィーアシーノ族はマナ・リグをめぐってゴブリンの3つの部族、そして巨大な雌の[[ドラゴン]]・ゲーリデアリガズとも争っていた。ゴブリンたちにとってもマナ・リグは聖地であり、ゲーリデアリガズはヴィーアシーノたちの勇者として迎えられていた彼女の息子、[[点火するものデアリガズ/Darigaaz, the Igniter|ラミデアリガズ]]を取り戻すことを願っていた。ウルザの命令でマナ・リグの調査を行っていたテフェリーとジョイラは、最深部でアーティファクトの動力として欠かせない、スラン製[[マナ・クリスタル]]の製造施設を発見した。その施設は設計段階からゴブリンが操作することを前提として設計されていたことを知ったウルザは、ヴィーアシーノ、ゴブリン、ドラゴンたちの争いを調停し、スラン製マナ・クリスタルの大量生産に着手した。
  
 
スラン鋼とクリスタルの入手が容易になったことで、再建したアカデミーとトレイリア島全体の防衛状況もいくらか好転した。トレイリアには時折、ファイレクシアの戦闘部隊がトレイリアの谷の奥底の「異なる時間の流れの泡」の外部に現れるようになっていたが、それを遥かに上回る[[アーティファクト・クリーチャー]]の大部隊が島中の哨戒・警備を行っていた。この頃からウルザは、[[ウルザの青写真/Urza's Blueprints|ファイレクシアの本格的な侵攻に備える反攻用兵器の構想実現に着手]]({{Gatherer|id=12633|イラスト}})する。音速を越えて飛行し、敵の船や司令部に大打撃を与えられる兵器。その強力過ぎるエネルギーがファイレクシアに感知されることのなきよう、侵攻の日までは完成されず、スパイや監視の目をすり抜けられるような兵器。ウルザはこの発想をさらに飛躍させて行き、生きている飛行船・成長する兵器『[[レガシー/Legacy]]』というアイディアにたどり着く。ウルザはその飛行船の船体を求め、テリシア大陸南部の[[ヤヴィマヤ/Yavimaya]]の森へ向かう。
 
スラン鋼とクリスタルの入手が容易になったことで、再建したアカデミーとトレイリア島全体の防衛状況もいくらか好転した。トレイリアには時折、ファイレクシアの戦闘部隊がトレイリアの谷の奥底の「異なる時間の流れの泡」の外部に現れるようになっていたが、それを遥かに上回る[[アーティファクト・クリーチャー]]の大部隊が島中の哨戒・警備を行っていた。この頃からウルザは、[[ウルザの青写真/Urza's Blueprints|ファイレクシアの本格的な侵攻に備える反攻用兵器の構想実現に着手]]({{Gatherer|id=12633|イラスト}})する。音速を越えて飛行し、敵の船や司令部に大打撃を与えられる兵器。その強力過ぎるエネルギーがファイレクシアに感知されることのなきよう、侵攻の日までは完成されず、スパイや監視の目をすり抜けられるような兵器。ウルザはこの発想をさらに飛躍させて行き、生きている飛行船・成長する兵器『[[レガシー/Legacy]]』というアイディアにたどり着く。ウルザはその飛行船の船体を求め、テリシア大陸南部の[[ヤヴィマヤ/Yavimaya]]の森へ向かう。
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==ケリックの逆襲とウェザーライト号飛翔==
 
==ケリックの逆襲とウェザーライト号飛翔==
現実世界の時間で数年間、ウルザたちがトレイリアを離れていた間、ケリックたちファイレクシアの部隊が潜む「異なる時間の泡の中」では、数百年に相当する時間が経過していた。何十世代に及ぶ進化・改良を経て、自らの肉体を強化させ続けたファイレクシアの軍勢は、遂に[[無慈悲/No Mercy|アカデミーへの進撃を開始した]]({{Gatherer|id=12408}})。トレイリアにはバリン率いる優秀な魔道士の教員たち、そしてアカデミーを守るアーティファクト・クリーチャーの大部隊が残っていた。だが、バリンたちはケリック率いるファイレクシアの軍勢の激しい攻撃に、自分たちが次第に追い詰められていくのを感じた。アカデミーは緊急事態を告げ、帰還を促す信号をウルザに送った。しかし、その信号への応答がまったくなかったため、既にウルザは死んでいるのではないかと考えるものも出始めた。
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現実世界の時間で数年間、ウルザたちがトレイリアを離れていた間、ケリックたちファイレクシアの部隊が潜む「異なる時間の泡の中」では、数百年に相当する時間が経過していた。何十世代に及ぶ進化・改良を経て、自らの肉体を強化させ続けたファイレクシアの軍勢は、遂に[[無慈悲/No Mercy|アカデミーへの進撃を開始した]]({{Gatherer|id=12408}})。トレイリアにはバリン率いる優秀な魔道士の教員たち、そしてアカデミーを守るアーティファクト・クリーチャーの大部隊が残っていた。だが、バリンたちはケリック率いるファイレクシアの軍勢の激しい攻撃に、自分たちは次第に追い詰められていくのを感じた。アカデミーは緊急事態を告げ、帰還を促す信号をウルザに送った。しかし、その信号への応答がまったくなかったため、既にウルザは死んでいるのではないかと考えるものも出始めた。
  
ウルザたちが残していったアーティファクト・クリーチャーの護衛部隊は、自分たちが壊されることも顧みずにファイレクシアの軍勢へと勇敢に立ち向かい、その身を挺してともに戦うバリン達を守りながら奮闘した。だが、戦闘力で勝るファイレクシアの軍勢との激しい攻防により、徐々に徐々にとその数を減らしていった。次々と倒れていく仲間たちの姿に、やがて誰もが全滅を覚悟した。その時、前触れもなしにトレイリアに帰還したウルザが、次々と増援を引き連れて来た。シヴからは、スラン鋼で出来た武具を佩き、過酷な環境で鍛えられたジョイラやテフェリーを始めとするアカデミーの優秀な学生たち、カーンとヴィーアシーノ族、ゴブリンの戦士たち、そして大空を翔けるゲーリデアリガズとラミデアリガズの2頭の親子ドラゴンからなる連合軍。ヤヴィマヤの森からはムルタニを筆頭とした森のものたちが現れ、トレイリアの森に潜んでいたファイレクシア軍を狩り出していった。ほどなくして、ケリック率いるファイレクシア人たちは、彼を含めてトレイリア島からほとんど駆逐された。”帝国”の中で、何百年以上にも及ぶ長い準備期間と執念の末に起こしたケリックの逆襲劇は、ここに幕を閉じたのだった。戦いに勝利した連合軍はそろって歓喜の声を上げ、ウルザは彼らの栄誉を称えた。ウルザたちの連合軍が、どうしてトレイリア島の救援に間に合ったのか?それはシヴとヤヴィマヤからの贈り物、兄弟戦争以前からヤヴィマヤに息づく樹木[[ウェザーシード/Weatherseed]]と、古代スラン文明の叡智が生んだスラン鋼。それらが一つに融合した船、ウルザが設計した[[飛翔艦ウェザーライト/Skyship Weatherlight]]号({{Gatherer|id=29293|イラスト}})のおかげだった。ウェザーライト号はバリンたちや連合具軍が見上げる空の中、2頭の親子ドラゴン、ゲーリデアリガズ・ラミデアリガズらとともに、悠々とその輝かしい船体を浮かべていた。
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ウルザたちが残していったアーティファクト・クリーチャーの護衛部隊は、自分たちが壊されることも顧みずにファイレクシアの軍勢と勇敢に立ち向かい、その身を挺してともに戦うバリン達を守りながら奮闘した。だが、戦闘力で勝るファイレクシアの軍勢にとの激しい攻防により、徐々に徐々にとその数を減らしていった。次々と倒れていく仲間たちの姿に、やがて誰もが全滅を覚悟した。その時、前触れもなしにトレイリア島に帰還したウルザが、次々と増援を引き連れて来た。シヴからは、スラン鋼で出来た武具を佩き、過酷な環境で鍛えられたジョイラやテフェリーを始めとするアカデミーの優秀な学生たち、カーンとヴィーアシーノ族、ゴブリンの戦士たち、そして大空を翔けるゲーリデアリガズとラミデアリガズの2頭の親子ドラゴンからなる連合軍。ヤヴィマヤの森からはムルタニを筆頭とした森のものたちが現れ、トレイリアの森に潜んでいたファイレクシア軍を借り出していった。ほどなくして、ケリック率いるファイレクシア人たちは、彼を含めてトレイリア島からほとんど駆逐された。”帝国”の中で、何百年異常にも及ぶ長い準備期間と執念の末に起こしたケリックの逆襲劇は、ここに幕を閉じたのだった。戦いに勝利した連合軍はそろって歓喜の声を上げ、ウルザは彼らの栄誉を称えた。ウルザたちの連合軍が、どうしてトレイリア島の救援に間に合ったのか?それはシヴとヤヴィマヤからの贈り物、兄弟戦争以前からヤヴィマヤに息づく樹木[[ウェザーシード/Weatherseed]]と、古代スラン文明の叡智が生んだスラン鋼。それらが一つに融合した船、ウルザが設計した[[飛翔艦ウェザーライト/Skyship Weatherlight]]号({{Gatherer|id=29293|イラスト}})のおかげだった。ウェザーライト号はバリンたちや連合具軍が見上げる空の中、2頭の親子ドラゴン、ゲーリデアリガズ・ラミデアリガズらとともに、悠々とその輝かしい船体を浮かべていた。
  
 
==人造兵士と血統計画==
 
==人造兵士と血統計画==
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==ドミナリア・ファイレクシア大戦==
 
==ドミナリア・ファイレクシア大戦==
 
 
 
==トレイリアの時の裂け目==
 
==トレイリアの時の裂け目==
4505ARの時こと。このとき、ドミナリアは世界各地に発生した[[時の裂け目/Rift]]のために次元崩壊の危機を迎えていた。
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==参考==
 
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*[[背景世界/ストーリー用語]]
かつてトレイリアで発生した時間災害はトレイリアの地に裂け目を残しており、さらにバリンが唱えた[[抹消/Obliterate#ストーリー|抹消/Obliterate]]呪文によってその被害が悪化し、もはや裂け目を修復することが不可能な状態になっていた。
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幸いにもカーンが時をさかのぼることで、バリンが抹消呪文を唱える前の時代に飛び、その裂け目を事前に塞ぐことに成功した。
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==新たなアカデミー==
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4560AR。この時代には、最初のアカデミーの卒業生や元教授らによって世界各地に5つのキャンパスが作られている。<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/dominaria-card-day-wizards-lightning-and-retort-2018-03-26 Dominaria Card of the Day: Wizard's Lightning and Retort]</ref>
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*[[香辛料諸島/Spice Isles]]の[[トレイリア西部/Tolaria West]]([[トレイリア西部のアカデミー/Academy at Tolaria West (次元カード)|トレイリア西部のアカデミー/Academy at Tolaria West]])<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/tolaria-west-2007-05-30 Tolaria West]</ref>
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*[[テリシア/Terisiare]]大陸の[[ラト=ナム/Lat-Nam]]
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*[[オルヴァーダ/Orvada]]のWalassa島
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*[[アカデミーの廃墟/Academy Ruins]]のある海中
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*特定の地を持たないShadow Academy
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かつての時間災害の教訓から、厳しい規則により危険な時間魔術の研究はできないようになっている。<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/planes-planechase-2009-12-30 The Planes of Planechase]</ref>
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アカデミー出身のウィザードや工匠は各地でたびたび見かけることができ、[[ベナリア/Benalia]]軍に従軍する者や、[[ウェザーライト/Weatherlight (ストーリー)|ウェザーライト/Weatherlight]]の修復作業に携わる者がいる。[[ラフ・キャパシェン/Raff Capashen]]もアカデミーで魔術を学んだ一人。
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一方、アカデミーに迫る影も多い。香辛料諸島には[[陰謀団/The Cabal]]の工作員が潜んでおり、[[ベルゼンロック/Belzenlok]]のためにアカデミーに保管されている古代の[[アーティファクト]]を狙っている。アカデミー内にも[[ミシュラ/Mishra|ミシュラ]]一派/The Society of Mishraや[[ギックス/Gix|ギックス]]一派/The Gixiansといったファイレクシアに同調する秘密結社が存在している<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/planeswalkers-guide-dominaria-2022-08-31 Planeswalker's Guide to Dominaria]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0036289/ プレインズウォーカーのためのドミナリア案内](Feature [[2022年]]8月22日 [[Roy Graham]] and [[Ethan Fleischer]]著)</ref>。
+
 
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==関連カード==
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アカデミーは多くのカードで登場しており、特に[[ウルザ・ブロック]]に多い。
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+
 
*[[トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy]]
 
*[[トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy]]
 
*[[アカデミーの廃墟/Academy Ruins]]
 
*[[アカデミーの廃墟/Academy Ruins]]
*[[トレイリア西部のアカデミー/Academy at Tolaria West (次元カード)]]
 
 
==参考==
 
<references />
 
*[[背景世界/ストーリー用語]]
 

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