「テンプレート」を編集中
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この節では[[ルール文章]]で使われている各種テンプレートの解説を行っている。重要なものや過去に変更があったものなどを中心に解説しており、すべてのテンプレートを紹介するものではない。 | この節では[[ルール文章]]で使われている各種テンプレートの解説を行っている。重要なものや過去に変更があったものなどを中心に解説しており、すべてのテンプレートを紹介するものではない。 | ||
− | + | なお、日本語版では独自のテンプレートにしたがってルール文章が翻訳されているが、その対訳が常に同一のものとは限らず、同じ[[効果]]でも[[カード]]や時代によって変化している。例えば「[[攻撃クリーチャー|attacking creature]]」の訳は「{{Gatherer|id=123338|攻撃に参加しているクリーチャー}}」「{{Gatherer|id=226367|攻撃しているクリーチャー}}」「{{Gatherer|id=391154|攻撃クリーチャー}}」の3種類が見られる。 | |
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===[[対象]]、人物、それ自身などに関するテンプレート=== | ===[[対象]]、人物、それ自身などに関するテンプレート=== | ||
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:[[オンスロート]]で日本語版テキストにおける対象のテンプレートが大きく変更された。詳細は[[対象#訳語の変遷]]を参照。 | :[[オンスロート]]で日本語版テキストにおける対象のテンプレートが大きく変更された。詳細は[[対象#訳語の変遷]]を参照。 | ||
− | + | [[ドミナリア]]発売に際し、以下のテンプレートが一新された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/dominaria-frame-template-and-rules-changes-2018-03-21 Dominaria Frame, Template, and Rules Changes]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/0030382/ 『ドミナリア』におけるカード枠、テンプレート、ルールの変更] (News [[2018年]]3月21日 [[Aaron Forsythe]]著)</ref>。 | |
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;they | ;they | ||
:それまで「(対象などの)その[[プレイヤー]]」を指すために使われた「he or she」「him or her」などの表記が、「they」で統一された。日本語版での変更はなく、引き続き「そのプレイヤー」などの表記が使われる。 | :それまで「(対象などの)その[[プレイヤー]]」を指すために使われた「he or she」「him or her」などの表記が、「they」で統一された。日本語版での変更はなく、引き続き「そのプレイヤー」などの表記が使われる。 | ||
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:それまで「この呪文自身」という意味で使われてきた「[それ自身の[[カード名]]]」は、「この呪文/this spell」で統一された。[[唱える]]際の[[追加コスト]]や[[能力]]などを明確化させる目的であり、[[発生源]]としてカード名を用いる表記(「[カード名]はそれにN点の[[ダメージ]]を[[与える]]。」など)が変更されたわけではない。 | :それまで「この呪文自身」という意味で使われてきた「[それ自身の[[カード名]]]」は、「この呪文/this spell」で統一された。[[唱える]]際の[[追加コスト]]や[[能力]]などを明確化させる目的であり、[[発生源]]としてカード名を用いる表記(「[カード名]はそれにN点の[[ダメージ]]を[[与える]]。」など)が変更されたわけではない。 | ||
:*例:[[爆片破/Shrapnel Blast]]のかつての[[オラクル]]は「爆片破を唱えるための追加コストとして~」だったが、ドミナリア以降のオラクルは「この呪文を唱えるための追加コストとして~」となっている。 | :*例:[[爆片破/Shrapnel Blast]]のかつての[[オラクル]]は「爆片破を唱えるための追加コストとして~」だったが、ドミナリア以降のオラクルは「この呪文を唱えるための追加コストとして~」となっている。 | ||
− | ; | + | ;any target |
− | :[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]] | + | :[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]へのダメージ移し替えルール廃止に伴って、プレイヤーを対象にダメージを与えられる効果は[[オラクル]]更新でプレインズウォーカーを対象にできるよう明文化された。それらのうち、[[ショック/Shock]]などの「クリーチャーにもプレイヤーにもプレインズウォーカーにも対象にできる[[火力]]」のために、それら3つ全てをまとめて「any target(いずれかの対象)」と表現されるようになった。日本語版では対訳は作られておらず、「クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。」と明確に対象が列挙される。 |
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===if節のテンプレート=== | ===if節のテンプレート=== | ||
− | [[if節ルール|if節]]の誘発型能力は英語では「when | + | [[if節ルール|if節]]の誘発型能力は英語では「when A, if B, do C」となっており、if節では無い場合は「When A, do C if B」と明確に異なっている。 |
+ | 日本語版のテンプレートは、前者が「Aしたとき、Bである場合、Cする」、後者が「Aしたとき、Bならば、Cする」となっている([[魔女の腑のネフィリム/Witch-Maw Nephilim]]や[[メイエルのアリア/Mayael's Aria]])はずだが、このテンプレートに沿ってないカードも存在する。[[夢の盗人/Dream Thief]]や[[獰猛さの勝利/Triumph of Ferocity]]など誘発してから条件を満たせるようなカードも初めから誘発しないように読めてしまうので問題である。 | ||
===複数の対象を取るカード=== | ===複数の対象を取るカード=== | ||
− | [[神河物語]]で1つの呪文が[[対象]]に取れるオブジェクトのルールが変更されたため、[[力の種/Seeds of Strength]] | + | [[神河物語]]で1つの呪文が[[対象]]に取れるオブジェクトのルールが変更されたため、[[力の種/Seeds of Strength]]など複数の段落([[呪文能力]])で個別に対象を取るカードが登場したが、それに対する日本語訳のテンプレートが突然変更されまた一定していない。 |
{{#card:Agony Warp}} | {{#card:Agony Warp}} | ||
{{#card:Common Bond}} | {{#card:Common Bond}} | ||
{{#card:Martial Glory}} | {{#card:Martial Glory}} | ||
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これらは全て英語では「Target creature ~~. Target creature ~~」の形である。同じ効果は同じ構文で書く事で初めて見るカードでも理解し易くするというテンプレートの意義からすれば、このように頻繁にテンプレートを変更するのは望ましくないだろう。 | これらは全て英語では「Target creature ~~. Target creature ~~」の形である。同じ効果は同じ構文で書く事で初めて見るカードでも理解し易くするというテンプレートの意義からすれば、このように頻繁にテンプレートを変更するのは望ましくないだろう。 | ||
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**同様に[[霊気/Aether|Aether]] ~は'''上天の~'''から'''霊気の~'''に変更された。 | **同様に[[霊気/Aether|Aether]] ~は'''上天の~'''から'''霊気の~'''に変更された。 | ||
− | 例えば似たような名前のカードが出たとき訳に困るため、[[カード名]]では、英語1単語につき日本語1単語をそれぞれ対応させている。昔「[[最後の審判/Doomsday|Doomsday]] | + | 例えば似たような名前のカードが出たとき訳に困るため、[[カード名]]では、英語1単語につき日本語1単語をそれぞれ対応させている。昔「[[最後の審判/Doomsday|Doomsday]]」を「最後の審判」とテンプレートからはずれた訳をしてしまった<ref>「doomsday」という単語の和訳としては「最後の審判」で正しいが、テンプレート的には「終末」と訳される。</ref>ため、その後出た「[[最後の裁き/Final Judgment|Final Judgment]]」<ref>他のカードではすべて「final」は「最後の」、「Judgment」は「審判」と訳されている。</ref>を「最後の裁き」と訳さざるを得なくなってしまった。もし「審判」に同義語がなければ大変なことになっていただろう。 |
もちろん、日本語と英語が完全に一対一対応するわけではないため、特に文化的差異がある場合訳出が非常に難しくなる。例えば、英語ではSpiritとSoulは区別されるが、日本語では両方とも「魂」と訳されるため、[[魂の絆/Spirit Link]]・[[魂の結合/Soul Link]]のように、原語では同じ単語が用いられている部分の訳が異なるということになってしまう。「魂」「霊魂」で区別することもあるが、あまりスマートとは言えない。 | もちろん、日本語と英語が完全に一対一対応するわけではないため、特に文化的差異がある場合訳出が非常に難しくなる。例えば、英語ではSpiritとSoulは区別されるが、日本語では両方とも「魂」と訳されるため、[[魂の絆/Spirit Link]]・[[魂の結合/Soul Link]]のように、原語では同じ単語が用いられている部分の訳が異なるということになってしまう。「魂」「霊魂」で区別することもあるが、あまりスマートとは言えない。 | ||
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同様の例として、Fiery,Blistering,Scorchingはいずれも「焦熱」と訳されている。[[カード名英語辞典#類語・同意語]]も参照。 | 同様の例として、Fiery,Blistering,Scorchingはいずれも「焦熱」と訳されている。[[カード名英語辞典#類語・同意語]]も参照。 | ||
− | また、テンプレートの前例に沿って訳した結果、[[ | + | また、テンプレートの前例に沿って訳した結果、[[朽ちゆく猛禽/Putrid_Raptor|Raptor/猛禽]]などの[[誤訳/名訳|誤訳]]が発生してしまう事もある。誤訳とまではいかずとも、雰囲気に合わないカード([[真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor]]など)、逆に誤訳ではないがテンプレートと合致しないカード([[寄生牙のベヒモス/Wormfang Behemoth]]など)も多く存在する。 |
==脚注== | ==脚注== |