最新版 |
編集中の文章 |
1行: |
1行: |
− | '''デュエル・マスターズ'''/''Duel Masters''は、
| + | デュエル・マスターズ/Duel Mastersとは、 |
− | #[[月刊コロコロコミック]]および別冊コロコロコミックにて1999年より好評連載中の漫画。本項で記述。 | + | #[[月刊コロコロコミック]]にて好評連載中のコミックのこと(2007年7月現在)。本項で記述。 |
− | #[[マジック:ザ・ギャザリング]]の[[ポータル]]を基に、タカラ(現[[タカラトミー]])および[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト]]により作られた[[トレーディングカードゲーム]]。 | + | #同名のコミックを元に、タカラ(現[[タカラトミー]])および[[WotC]]社により作られた[[トレーディングカードゲーム]]のこと。10歳以上推奨。詳しくは[[Wikipedia:ja:デュエル・マスターズ]]を参照。 |
− | ::1の漫画は途中から題材をマジックからこのカードゲームへと変更した(詳しくは下記参照)。
| + | |
− | ::スタッフがマジックと一部重なっているため、マジックのメカニズムがこのカードゲームに取り入れられたり、その逆の現象も生じたりしている。
| + | |
− | ::詳しくは[[Wikipedia:ja:デュエル・マスターズ]]を参照。
| + | |
| | | |
− | ==概要==
| + | 主人公の小学生、切札勝舞(きりふだしょうぶ)が[[マジック]]を通して成長していく様子を描く…はずだったのだが、途中からは「デュエル・マスターズ」というマジックを簡略化した新しいカードゲームの話へと移行してしまった。ちなみに「'''怪獣道'''」とはそのゲームのアメリカでのキャッチコピー。間違っても日本では使わない。存在意義は無さそうである。 |
− | 当初は主人公の小学生、切札勝舞(きりふだしょうぶ)が[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]を通して成長していく様子を描く漫画だった。しかし、途中からは「デュエル・マスターズ」というマジックの[[ポータル]]を基にした新しいカードゲームの物語へと移行し、その販促漫画となっている。
| + | |
− | その後は切札勝舞の進学や主人公交代などを経て、現在でも連載が続いている。
| + | |
| | | |
− | 作者は松本しげのぶ。テクニカルアドバイザーとしてNACこと[[中村聡]]を起用。現在は[[真木孝一郎]]に変更されている。
| + | テクニカルアドバイザーとしてNACこと[[中村聡]]を起用していたが、現在は[[真木孝一郎]]に変更されている。 |
| | | |
− | 初期は作者自身が[[ルーリング|ルール]]を理解していないと思われる場面が多くあり、さらに[[ターン]]の進行などがとても分かりにくく、ツッコミどころ満載の漫画であった。だが、後半は[[ゲーム]]の様子が比較的分かるような描き方になってきたように思われる。特に、黄昏戦、邪藩戦は連載初期の汚名を返上するほどに人気が高かった。 | + | 初期は作者自身が[[ルーリング|ルール]]を理解していないと思われる場面が多くあり、さらに[[ターン|ターンの進行]]などがとても分かりにくく、ツッコミどころ満載の漫画だった。が、後半は[[ゲーム]]の様子が比較的分かるような描き方になってきたように思われる。特に、黄昏戦、邪藩戦は連載初期の汚名を返上するほどに人気が高い(内容が変わった今となっては懐かしい過去、となってしまったのだが)。 |
| | | |
− | *切り札的な呪文を唱えるとき、'''『○○、超動』'''と言う決め台詞が使われていた。 | + | *コロコロコミック本紙での特集記事と並行して、ルール解説に重点を置いたような部分もある。例えば[[#勝舞|勝舞]]が対[[#三国|三国]]戦で[[速攻]]に関するルールを忘れると言う、マジック慣れしたプレイヤーには到底考えられないことをやっているが、これは読者に[[召喚酔い]]に関するルールを印象づけるため。 |
− | *コロコロコミック本誌での特集記事と並行して、ルール解説に重点を置いたような部分もある。例えば[[#勝舞|勝舞]]が対[[#三国|三国]]戦で[[速攻]]に関するルールを忘れるという、マジック慣れしたプレイヤーには到底考えられないことをやっているが、これは読者に[[召喚酔い]]に関するルールを印象づけるため。
| + | *途中でマンガが変わったのは「[[著作権]]について議論が行われ仕方なく変えた」という俗説もあるが、ただ単により子供に分かりやすく、受けやすい物に切り替えたというだけの購買戦略という事が[[ホビージャパン]]のみが損をする構図から見て取れる。しかしいずれも推測の領域から出そうにもない。 |
− | **連載初期では[[飛びかかるジャガー/Pouncing Jaguar]]が速攻を持っているかのように殴っていた(正確には上述のターン進行の不透明性と同一の問題で、[[召喚酔い]]のターンと返しの相手が土地を出すだけのターンを省略して描写している)ので、その辺の兼ね合いもあったのかもしれない。 | + | *単行本ではミスが一部直っていたりする。 |
− | *時折カードの読み仮名や[[カード名]]に誤りがある(「[[シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon]]」(シヴ'''さん'''のドラゴン)の読みを「シヴ'''やま'''のドラゴン」、「[[蓄積した知識/Accumulated Knowledge|蓄積'''した'''知識/Accumulated Knowledge]]」を「蓄積'''された'''知識」、「[[こそこそするホムンクルス/Sneaky Homunculus|こそこそ'''する'''ホムンクルス/Sneaky Homunculus]]」を「こそこそ'''した'''ホムンクルス」と表記するなど)。
| + | **たとえば「[[Sliver Queen, Brood Mother]]」がコロコロ掲載分では「'''シルバー'''クイーンブラッドマザー」になっていたが、単行本では「'''スリヴァー'''クイーンブラッドマザー」に修正されている。しかし結局「ブラッド(Blood)」は間違えたままだった。正しくは「ブルード(Brood)」。 |
− | *単行本では一部の誤植が修正されている。 | + | |
− | **例えば「[[Sliver Queen, Brood Mother]]」がコロコロ掲載分や初期の単行本までは「'''シルヴァー'''クィーンブラッドマザー」になっていたが、後の版では「'''スリヴァー'''クィーンブラッドマザー」に修正されている。しかし結局「ブラッド(Blood)」は間違えたままだった。正しくは「ブルード(Brood)」。 | + | |
− | *初期に一度出た程度であるが、「真のデュエリスト」はカードを引くときその手が'''光り'''、[[今引き|状況に応じたカードを引く]]ことができる…というのが一部で有名である。
| + | |
− | **これにちなんで、実際のゲームでも今引きを連発する事を「右手が光る」というプレイヤーも少なくない。
| + | |
− | *[[カードプール]]が少しずつ変化している。一部特殊な対戦を除き、[[スタンダード]]に準拠しているものと思われる。
| + | |
− | **使用されているカードから推測して、初期(単行本1巻)では[[テンペスト・ブロック]]+[[ウルザ・ブロック]]+[[第5版]]のスタンダードで、その後徐々に入れ替わり、最終的には[[マスクス・ブロック]]+[[インベイジョン・ブロック]]([[プレーンシフト]]まで)+[[第7版]]まで移行している。また本編では登場していないが、特別編では[[オデッセイ]]のカードも登場している。
| + | |
− | *2018年9月15日発売の「[[Wikipedia:ja:コロコロアニキ|コロコロアニキ]]秋号」から連載開始した『切札勝舞はマジック:ザ・ギャザリングを使いつづける (作者: コーヘー)』は、「もし切札勝舞がデュエル・マスターズを始めずにマジックを続けていたら」というイフ設定を描いた本作のスピンオフ。ギャグ漫画となっており、テクニカル・アドバイザーとして[[金子真実]]氏の協力を得て、現代のスタンダード環境を描く。切札勝舞のみならず他の登場人物もマジックをプレイしている。
| + | |
| | | |
| ==主な登場人物== | | ==主な登場人物== |
− | 以下では、本作がマジックを題材としていた頃の情報のみ取り扱う。
| |
| ;<span id="勝舞">切札 勝舞</span>(きりふだ しょうぶ) | | ;<span id="勝舞">切札 勝舞</span>(きりふだ しょうぶ) |
− | :主人公。伝説のデュエル・マスター、勝利(しょうり)の息子で、最初期は[[カブトガニ/Horseshoe Crab|カニ]][[錬金術の研究/Hermetic Study|マシンガン]]、[[地震/Earthquake]]を入手後は[[赤緑]][[ステロイド]]を好む一直線な少年。権威あるデュエリスト集団「白い騎士団」の冷徹さに反感を持ち、騎士団の本拠である神殿の最奥を目指す。[[スリヴァー (デッキ)|スリヴァーデッキ]](正確にはスリヴァー入りの[[ウィニー]]寄りステロイド)使いだったが、1つのデッキに固執しても[[メタゲーム]]の前には叶わない事を知り、スリヴァーデッキを封印する(これは[[テンペスト・ブロック]]が[[スタンダード]][[落ちる|落ち]]したためかもしれない)。 | + | :主人公。伝説のデュエル・マスター、勝利(しょうり)の息子で、[[赤]][[緑]][[ステロイド]]を好む一直線な少年。権威あるデュエリスト集団「白い騎士団」の冷徹さに反感を持ち、騎士団の本拠である神殿の最奥を目指す。[[スリヴァー]][[デッキ]](正確にはスリヴァー入りの[[ウィニー]]寄り[[ステロイド]])使いだったが、1つのデッキに固執しても[[メタゲーム]]の前には叶わない事を知り、スリヴァーを封印する(これは[[テンペスト・ブロック]]が[[スタンダード]][[落ちる|落ち]]したためかもしれない)。 |
| ;<span id="れく太">角古れく太</span>(かどこ れくた) | | ;<span id="れく太">角古れく太</span>(かどこ れくた) |
− | :勝舞の幼馴染。カードの知識に富んでいるが、実力はいま一つのようである。名前の由来は[[コレクター|カードコレクター]]から。 | + | :[[コレクター|カードコレクター]]。 |
| ;<span id="NAC">NAC</span> | | ;<span id="NAC">NAC</span> |
− | :[[中村聡]]をモデルに描かれたアジア最強の[[プレイヤー]]。命懸けのTCG(デュエル・マスターズ)で敗れズタボロで帰還し、それを連想させるマジックを辞すという挫折をするが、勝舞の情熱に触れ復帰。デュエルでは[[スパイクの誓い]]を使用。よく「マジックではないカードゲームで惨敗して、マジックを辞めた」ということでネタにされる。 | + | :[[中村聡]]。アジア最強の[[プレイヤー]]。マジックと関係ないゲームで敗れマジックを辞すというよくわからない挫折をするが、勝舞の情熱に触れ復帰。デュエルでは[[スパイクの誓い]]を使用。 |
| ;<span id="凶死郎">黒城凶死郎</span>(こくじょう きょうしろう) | | ;<span id="凶死郎">黒城凶死郎</span>(こくじょう きょうしろう) |
− | :[[黒]]使い。初登場では[[黒赤緑]]の[[サバイバル・デス]]だった。相手に屈辱を与えなぶり勝つ戦いを好む。勝舞とは二度決闘している。二戦目の時の使用デッキは[[黒単色デッキ|黒単]][[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]。[[のたうつウンパス/Thrashing Wumpus]]でギリギリまでお互いの[[ライフ]]を削った所で[[ショック/Shock]]を撃ちこまれ、敗北するというある意味黒らしい負け方をしている。その際彼の言い放った言葉は[[スーサイドブラック]]愛好者の心境を代弁しているのかもしれない。 | + | :[[黒]]使い。初登場では黒赤緑の[[サバイバル・デス]]だった。相手に屈辱を与えなぶり勝つ戦いを好む。勝舞と二度決闘し、一度破っている。 |
| ;<span id="蛇美羅">蛇美羅</span>(じゃみら) | | ;<span id="蛇美羅">蛇美羅</span>(じゃみら) |
− | :「毒蛇王」と呼ばれる、神殿でデュエル修行中の少年。神殿を訪れた勝舞に立ちはだかった最初の刺客。とはいっても噛ませ犬のような役割であった。使用するデッキはポイズンデッキ。作中では使用したカードが全く明らかになっていないが、恐らく[[毒カウンター]]で勝利するのだろう。勝舞と戦うまで一度も勝った事がなかったらしく、他の少年に「はったりだけでめちゃめちゃ弱い」と表現されていた。 | + | :「毒蛇王」。神殿でデュエル修行中の少年。神殿を訪れた勝舞に立ちはだかった最初の刺客。とはいってもただの噛ませ犬。使用するデッキはポイズンデッキ。訳がわからないが恐らく[[毒カウンター]]で勝利するのだろう。 |
| ;<span id="透">神谷透</span>(かみや とおる) | | ;<span id="透">神谷透</span>(かみや とおる) |
− | :神殿でデュエル修行中の少年。[[白]][[単色|単]]。メタゲームの有効性を勝舞に肌で教える。初登場時は作画が酷かった。黄昏戦では勝舞の調整相手にもなり、[[プレイング]]をレクチャーした。 | + | :神殿でデュエル修行中の少年。[[白]][[単色|単]]。メタゲームの有効性を勝舞に肌で教える。神殿卒業を認められた後は、親がマジックをやめろとうるさいようである。 |
| ;<span id="金太郎">難波金太郎</span>(なんば きんたろう) | | ;<span id="金太郎">難波金太郎</span>(なんば きんたろう) |
− | :「白い騎士団」のスカウト。[[青茶単]]デッキを操る。自分を下した勝舞の力を認め、騎士団に引き合わせる。が、敗北をとがめられ除名。勝舞と行動を共に。 | + | :「白い騎士団」のスカウト。[[茶単]]デッキを操る。自分を下した勝舞の力を認め、騎士団に引き合わせる。が、敗北をとがめられ除名。勝舞と行動を共に。 |
| ;<span id="白凰">白凰</span>(はくおう) | | ;<span id="白凰">白凰</span>(はくおう) |
− | :「白い騎士団」の最高位者。不敗神話を誇る美少年。作中では勝舞との最終決戦が唐突にデュエル・マスターズで行われたため、ついにマジックの腕を披露することは無かった。 | + | :「白い騎士団」の最高位者。不敗神話を誇る美少年。劇中ではついにマジックの腕を披露することは無かった。 |
− | ;<span id="三国">三国</span>(みくに)
| + | |
− | :「[[速攻]]の」三国。四天衆が季で、赤[[スライ]]を使う。[[ポータル三国志]]をたしなみ、三国志の経験のない勝舞に突然カードを渡して'''「一時間でデッキを組め」'''という、かなり無茶な勝負を強要した。一度は勝舞に完勝するが、冷静さを取り戻した勝舞と再戦し敗れ、除名。
| + | |
− | ;<span id="ミミ">黄昏ミミ</span>(たそがれ みみ)
| + | |
− | :四天衆が叔。空手と演技の達人。[[緑青|青緑]]を使用。[[ハイランダー]]をたしなむ。白鳳にあこがれ入団したが、自分が練習台としてしか見られていない事実に絶望し離反。[[ターボランド]]型のデッキを用いるが[[自然の類似/Natural Affinity]]→[[断層/Fault Line]]の[[友情コンボ]]で敗北。
| + | |
− | ;<span id="牛次郎">邪藩牛次郎</span>(じゃぱん ぎゅうじろう)
| + | |
− | :四天衆が仲。[[ドロー・ゴー]]を扱う。[[ヴァンガード戦]]をたしなむ。実力は高いのだろうが、勝利のためなら手段を選ばない相当な卑怯者でもある。[[ウルザの激怒/Urza's Rage]]をめぐるカウンター合戦に負けて敗北。
| + | |
| ;<span id="真">愛善真</span>(あいぜん まこと) | | ;<span id="真">愛善真</span>(あいぜん まこと) |
− | :「白い騎士団四天衆」が伯。愛を重んじる赤使い。単行本のデッキ解説によると[[スペッド・レッド]]だった模様。怒りに燃えると髪が逆立つ。四天衆の中で唯一勝舞と戦っていない。黒城に敗れて除名。 | + | :「白い騎士団四天衆」が伯。愛を重んじる赤使い。単行本のデッキ解説によると[[スペッド・レッド]]だった模様。怒りに燃えると髪が逆立つ。 |
| + | ;<span id="牛次郎">邪藩牛次郎</span>(じゃぱん ぎゅうじろう) |
| + | :四天衆が仲。[[ドロー・ゴー]]を扱う。[[Vanguard|ヴァンガード]]をたしなむ。実力は高いのだろうが、勝利のためなら手段を選ばない相当な卑怯者でもある。 |
| + | ;<span id="ミミ">黄昏ミミ</span>(たそがれ みみ) |
| + | :四天衆が叔。空手と演技の達人。青緑を使用。[[ハイランダー]]をたしなむ。白鳳にあこがれ入団したが、自分が練習台としてしか見られていない事実に絶望、離反。 |
| + | ;<span id="三国">三国</span>(みくに) |
| + | :「[[速攻]]の」三国。四天衆が季で、赤[[スライ]]を使う。[[ポータル三国志]]をたしなむ。一度は勝舞に完勝するが、[[メタる|メタった]]勝舞と再戦し敗れ、除名。 |
| | | |
| ==参考== | | ==参考== |
| *[[関連書籍]] | | *[[関連書籍]] |
| *[http://dm.takaratomy.co.jp/ デュエルマスターズ公式ホームページ] | | *[http://dm.takaratomy.co.jp/ デュエルマスターズ公式ホームページ] |
− | *[[射場本正巳]]([[R&D|開発主任]])
| |