「当事者カード」を編集中
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'''当事者カード'''/''Adventurer Card''とは、[[エルドレインの王権]]初出の特殊なカード群の総称。 | '''当事者カード'''/''Adventurer Card''とは、[[エルドレインの王権]]初出の特殊なカード群の総称。 | ||
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==概要== | ==概要== | ||
− | 開かれた本のように装飾された[[文章欄]]になっており、左側のページに別個の小枠で[[出来事]]が書かれた[[カード]]({{Gatherer|id=474429|カード画像}})。 | + | 開かれた本のように装飾された[[文章欄]]になっており、左側のページに別個の小枠で[[出来事]]が書かれた[[クリーチャー]]・[[カード]]({{Gatherer|id=474429|カード画像}})。 |
− | + | [[あなた]]は当事者カードを[[唱える]]際、クリーチャーとしてか、出来事として唱えるかを選ぶ。出来事として唱えることを選んだ場合、それは小枠に書かれた代替の[[特性]]のみを持つ呪文としてスタックに置かれる。出来事の解決に際して、あなたはそのカードを追放する。そのカードが追放されている限り、あなたはそれをクリーチャーとして唱えてもよい。 | |
− | [[ | + | エルドレインの王権では全色に存在し、[[白]]と[[緑]]は出来事を持つクリーチャーに恩恵をもたらすカードを擁する。他には出来事呪文をコピーする[[幸運のクローバー/Lucky Clover]]や、対策カードとして追放中の出来事を持つクリーチャー・カードを墓地に置いてしまう[[記憶盗み/Memory Theft]]が存在する。 |
− | + | *特に[[エッジウォールの亭主/Edgewall Innkeeper]]を擁する緑はさまざまな[[色の組み合わせ]]の[[出来事 (デッキ)|アドベンチャー]]デッキを成立させ猛威を振るった。 | |
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**一方でそのような[[シナジー]]を抜きに単独で使用しても柔軟性があり、1枚のカードでありながら実質2枚ぶんの働きをして[[アドバンテージ]]を稼いでくれるうえ、仮に出来事を経由せずいきなりクリーチャーとして出したとしても充分な[[マナレシオ]]を持つものが多い。 | **一方でそのような[[シナジー]]を抜きに単独で使用しても柔軟性があり、1枚のカードでありながら実質2枚ぶんの働きをして[[アドバンテージ]]を稼いでくれるうえ、仮に出来事を経由せずいきなりクリーチャーとして出したとしても充分な[[マナレシオ]]を持つものが多い。 | ||
***これはクリーチャー部分を充分魅力的にしないと、毎回のように出来事を先に唱えるのが正解というパターンがプレイテスト中に繰り返されがちだったため<ref>[https://magic.wizards.com/en/node/1472861 ADVENTURING IN STANDARD AND LIMITED]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0033071/ スタンダードとリミテッドの出来事]([[Daily MTG]] 2019年9月13日)</ref>。 | ***これはクリーチャー部分を充分魅力的にしないと、毎回のように出来事を先に唱えるのが正解というパターンがプレイテスト中に繰り返されがちだったため<ref>[https://magic.wizards.com/en/node/1472861 ADVENTURING IN STANDARD AND LIMITED]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0033071/ スタンダードとリミテッドの出来事]([[Daily MTG]] 2019年9月13日)</ref>。 | ||
==ルール== | ==ルール== | ||
− | === | + | ===基本の特性=== |
− | それを出来事として唱える際か、出来事として唱えて[[スタック]] | + | それを出来事として唱える際か、出来事として唱えて[[スタック]]に置かない限り、当事者カードはクリーチャー・カードとしての[[特性]]しか持たない。[[インスタント]]や[[ソーサリー]]を探す効果で[[ライブラリー]]などから当事者カードを探すことはできない。 |
*「出来事を持つ」とは、代替の特性を適用しているかに関わらず、それを持っている[[オブジェクト]]の事を指す。 | *「出来事を持つ」とは、代替の特性を適用しているかに関わらず、それを持っている[[オブジェクト]]の事を指す。 | ||
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===当事者カードを唱える=== | ===当事者カードを唱える=== | ||
− | + | あなたが当事者カードを唱える場合、まずクリーチャーか出来事、どちらとして唱えるかを選択してから唱え始める。そのカードを唱えることを許諾したり制限するルールや効果は、選択後の特性のみを見て判断される({{CR|601.3e}})。[[カード・タイプ]]や[[マナ・コスト]]が変化するため、他のカードとの相互作用がややこしいため注意。 | |
*「あなたのライブラリーの一番上からクリーチャー呪文を唱えてもよい。」を持つ[[ガラクの大軍/Garruk's Horde]]があるとき、ライブラリーの一番上が[[巨人落とし/Giant Killer]]であった場合、あなたはそれを巨人落としとして唱えることはできるが、インスタントである切り落としとして唱えることはできない。「あなたはあなたのライブラリーの一番上からインスタントやソーサリーである呪文を唱えてもよい。」である[[イゼットの模範、メーレク/Melek, Izzet Paragon]]の場合は逆となり、巨人落としとしてそのカードを唱えることはできないが、切り落としとしては唱えることができる。 | *「あなたのライブラリーの一番上からクリーチャー呪文を唱えてもよい。」を持つ[[ガラクの大軍/Garruk's Horde]]があるとき、ライブラリーの一番上が[[巨人落とし/Giant Killer]]であった場合、あなたはそれを巨人落としとして唱えることはできるが、インスタントである切り落としとして唱えることはできない。「あなたはあなたのライブラリーの一番上からインスタントやソーサリーである呪文を唱えてもよい。」である[[イゼットの模範、メーレク/Melek, Izzet Paragon]]の場合は逆となり、巨人落としとしてそのカードを唱えることはできないが、切り落としとしては唱えることができる。 | ||
*[[X]]=1の[[雷電支配/Electrodominance]]では、手札の[[亜麻色の侵入者/Flaxen Intruder]]をクリーチャーとして唱えることは出来るが、[[マナ総量]]が7となるおかえりなさい/Welcome Homeとしては唱えることはできない。 | *[[X]]=1の[[雷電支配/Electrodominance]]では、手札の[[亜麻色の侵入者/Flaxen Intruder]]をクリーチャーとして唱えることは出来るが、[[マナ総量]]が7となるおかえりなさい/Welcome Homeとしては唱えることはできない。 | ||
*あくまでそのカードが特定の特性である場合唱えてもよい、という時の問題なので[[約束の終焉/Finale of Promise]]や[[炎の侍祭、チャンドラ/Chandra, Acolyte of Flame]]などインスタントやソーサリーを[[対象]]としてそれを唱えさせる効果ではクリーチャーである当事者カードを対象に選ぶことはできない。 | *あくまでそのカードが特定の特性である場合唱えてもよい、という時の問題なので[[約束の終焉/Finale of Promise]]や[[炎の侍祭、チャンドラ/Chandra, Acolyte of Flame]]などインスタントやソーサリーを[[対象]]としてそれを唱えさせる効果ではクリーチャーである当事者カードを対象に選ぶことはできない。 | ||
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===出来事呪文=== | ===出来事呪文=== | ||
− | + | 出来事として唱えたカードは、スタック上ではクリーチャーとしての特性は持たず小枠の中だけの特性を持つ。出来事呪文が解決されるに際し、そのカードを墓地に置く代わりに追放する。そのカードが追放されている限り、あなたはそれをクリーチャーとして唱えてもよい。 | |
− | *出来事呪文が[[打ち消す|打ち消され]]たり、[[立ち消え]] | + | *出来事呪文が[[打ち消す|打ち消され]]たり、[[立ち消え]]たりしたら、そのカードは追放されることはなくクリーチャーとして唱えることはできない。また出来事の解決以外の効果で当事者カードが追放されていても、それを唱えることはできない。 |
**出来事呪文が[[雲散霧消/Dissipate]]で打ち消されて追放されても、それは出来事のルールに則って追放されたわけではないので唱えることはできない。 | **出来事呪文が[[雲散霧消/Dissipate]]で打ち消されて追放されても、それは出来事のルールに則って追放されたわけではないので唱えることはできない。 | ||
− | *唱えることができるのは出来事呪文の解決時の[[コントローラー]]である。[[オーナー]]ではない。あなたが[[欲深い衝動/Covetous Urge]] | + | *唱えることができるのは出来事呪文の解決時の[[コントローラー]]である。[[オーナー]]ではない。あなたが[[欲深い衝動/Covetous Urge]]で奪ったカードを出来事として唱え解決した場合、あなたがクリーチャーとして唱えることができる。 |
− | *追放[[領域]] | + | *追放[[領域]]から唱えることが許可されるだけで、唱えるタイミングは通常のクリーチャー呪文と変わらない。[[瞬速]]を持っていない限り自分の[[メイン・フェイズ]]でスタックが空のときに[[優先権]]を持っていなければ唱えることはできない。 |
*通常はこれにより追放された当事者カードを再度出来事として唱えることはできないが、他の効果により出来事として唱えることができるようになる場合はあり得る。 | *通常はこれにより追放された当事者カードを再度出来事として唱えることはできないが、他の効果により出来事として唱えることができるようになる場合はあり得る。 | ||
− | *スタック上の出来事呪文が[[コピー]]される場合、代替の特性が[[コピー可能な値]] | + | *スタック上の出来事呪文が[[コピー]]される場合、代替の特性が[[コピー可能な値]]としてコピーされる。クリーチャー・カードとしての特性はコピーされない。解決に際してコピーも追放されるが、カードで無いなら[[状況起因処理]]で消滅する。 |
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==その他== | ==その他== | ||
− | * | + | *エルドレインの王権の[[トークン・カード]]には、追放中の出来事カードを示しておくための「進行中の出来事/On an Adventure」の[[注釈カード]]が存在する<ref>[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033092/ 『エルドレインの王権』のトークン]([[Daily MTG]] 2019年9月19日)</ref>。 |
− | + | *エルドレインの王権のすべての当事者カードには[[ショーケース・フレーム]]版が存在する。 | |
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− | *エルドレインの王権のすべての当事者カードには[[ショーケース・フレーム]] | + | |
*Adventurer単独では「当事者」という意味を持たない。Adventureが「出来事」と訳されたことを踏まえてこの訳語に決まったのだと思われる。 | *Adventurer単独では「当事者」という意味を持たない。Adventureが「出来事」と訳されたことを踏まえてこの訳語に決まったのだと思われる。 | ||
**[[統治者]](とうちしゃ)との混同に注意。 | **[[統治者]](とうちしゃ)との混同に注意。 | ||
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==参考== | ==参考== | ||
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*{{WHISPER検索/サブタイプ|Adventure|出来事(Adventure)}} | *{{WHISPER検索/サブタイプ|Adventure|出来事(Adventure)}} | ||
*{{WHISPER検索/カードテキスト|{Adventure}|出来事(Adventure)}} | *{{WHISPER検索/カードテキスト|{Adventure}|出来事(Adventure)}} | ||
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*[[ルーリング]] | *[[ルーリング]] | ||
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