「破壊不能」を編集中
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− | '''破壊不能''' | + | '''破壊不能'''/''Indestructible''は、[[基本セット2014]]で制定された[[キーワード能力]]。[[パーマネント]]が持つ[[常在型能力]]である。[[常磐木]]キーワードに分類される。 |
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− | {{#card: | + | {{#card:Darksteel Colossus}} |
==定義== | ==定義== | ||
− | '''破壊不能'''/''Indestructible''を持つパーマネントは[[ | + | '''破壊不能'''/''Indestructible''を持つパーマネントは[[破壊されない]]。そのようなパーマネントは[[致死ダメージ]]によって破壊されず、それらは致死ダメージをチェックする[[状況起因処理]]を無視する。 |
==解説== | ==解説== | ||
− | + | [[ダークスティール]]から登場した「~は破壊されない(is indestructible)」という能力をキーワード能力化したものであり、[[常磐木]]キーワード能力の1つ。これと同じ能力を持つ[[カード]]や、破壊されなくする[[効果]]をもたらすカードは、2013年7月の[[オラクル]]更新で破壊不能を持つ・持たせるように変更された。 | |
− | 破壊不能を持つパーマネントは、[[ | + | 破壊不能を持つパーマネントは、[[破滅の刃/Doom Blade]]などのそのパーマネントを破壊する効果を無視し、「[[致死ダメージ]]を[[負う|負っ]]た[[タフネス]]が1以上である[[クリーチャー]]は破壊される」および「前回の状況起因処理のチェック以降に[[接死]]を持つ[[発生源]]からダメージを受けた、タフネスが正の値であるクリーチャーは破壊される」という状況起因処理も無視する。 |
− | 破壊不能を持つパーマネントの代表例は[[ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus]]。[[ミラディン・ブロック]]および[[ミラディンの傷跡ブロック]]の破壊不能パーマネントの[[カード名]]に多く使われている「[[ダークスティール/Darksteel]]」は、[[ミラディン/Mirrodin]] | + | 破壊不能を持つパーマネントの代表例は[[ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus]]。[[ミラディン・ブロック]]および[[ミラディンの傷跡ブロック]]の破壊不能パーマネントの[[カード名]]に多く使われている「[[ダークスティール/Darksteel]]」は、[[ミラディン/Mirrodin|ミラディン]]世界に存在する、壊れることのない金属のこと。 |
− | + | ダークスティールのプレビュー記事では、「破壊されないのは[[アーティファクト]]だけ」とされており、実際ミラディン・ブロックではアーティファクト以外で破壊不能を持つパーマネントや、アーティファクト以外に破壊不能を与えるカードは存在しなかったが、[[神河物語]]ではアーティファクトでない破壊不能クリーチャーが登場し、それ以後も、他の[[カード・タイプ]]に破壊不能を付加するカードが登場している。 | |
− | + | 破壊不能はアーティファクトを除くと[[白]]に最も多く、次いで[[緑]]、[[黒]]の順。また、破壊されない[[サイクル]]として[[明神]]がある。 | |
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===ルール=== | ===ルール=== | ||
− | * | + | *あくまでも破壊されることを無視するだけであり、[[戦場を離れる|戦場を離れ]]ないわけではない。[[生け贄に捧げる]]ことはできるし、タフネスが0以下であれば状況起因処理で[[墓地に置く|墓地に置かれる]]。 |
− | * | + | *ダークスティールの巨像/Darksteel Colossusに10点の[[ダメージ]]を与えてからタフネスを1だけ減少させたとしても[[除去]]はできない。あくまでも「10点のダメージを負ったタフネスが10のクリーチャー」であるため。 |
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*破壊不能を持つパーマネントに[[再生]]の盾を張ることはできるが、[[置換効果|置換]]すべき[[イベント]]が発生しないので実際に再生することはない。 | *破壊不能を持つパーマネントに[[再生]]の盾を張ることはできるが、[[置換効果|置換]]すべき[[イベント]]が発生しないので実際に再生することはない。 | ||
+ | *破壊不能を持つクリーチャーに致死ダメージが与えられた場合、致死ダメージに関する状況起因処理についてチェックされなくなる。ただし、ダメージが取り除かれるわけではないため、その後に破壊不能を失えば、次の状況起因処理のチェックが生じた時に破壊される。 | ||
==破壊不能が制定される前のルール== | ==破壊不能が制定される前のルール== | ||
破壊不能を最初から持つパーマネントは「~は破壊されない」の頃と同じ挙動だが、破壊不能を与える[[効果]]に関しては現在と異なる挙動をとる場合があった。 | 破壊不能を最初から持つパーマネントは「~は破壊されない」の頃と同じ挙動だが、破壊不能を与える[[効果]]に関しては現在と異なる挙動をとる場合があった。 | ||
− | 「あなたがコントロールするパーマネントはこのターン破壊されない。」という[[インスタント]] | + | 「あなたがコントロールするパーマネントはこのターン破壊されない。」という[[インスタント]]の[[効果]]が発揮した場合、以下の2点で現在と異なる。 |
− | #この「破壊されない」は''' | + | #この「破壊されない」は'''能力でも特性ではなく単にルールを変更するだけ'''なので、この後にパーマネントが何らかの方法で能力を[[失う|失った]]としても「破壊されない」状態のままになっていた。 |
#*現在は「破壊不能」という能力として与えるため、[[継続的効果]]の[[種類別]]の影響を受け、「破壊されない」状態を失う可能性がある。 | #*現在は「破壊不能」という能力として与えるため、[[継続的効果]]の[[種類別]]の影響を受け、「破壊されない」状態を失う可能性がある。 | ||
#特性を変更しない継続的効果であったため、このターン、後から戦場に出たクリーチャーも「破壊されない」状態になっていた。 | #特性を変更しない継続的効果であったため、このターン、後から戦場に出たクリーチャーも「破壊されない」状態になっていた。 | ||
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===変更の経緯=== | ===変更の経緯=== | ||
− | 長らく「~は破壊されない」はキーワード能力になると予想されてきたが、その質問に対して、当時の[[R&D]]は3, | + | 長らく「~は破壊されない」はキーワード能力になると予想されてきたが、その質問に対して、当時の[[R&D]]は3,4単語程度で済むシンプルな表現でキーワード化する必要はないと毎度回答を返していた。 |
− | + | この回答自身は今でも妥当であったが、実際には、多くのプレイヤーこの性質をキーワード能力として解釈しており、R&Dのほとんどのメンバーですら同じように解釈していたようである。[[Mark Rosewater]]の「人間の本能には勝てない」の言葉にならい、[[基本セット2014]]発売に伴う2013年7月13日の[[総合ルール]]更新で、キーワード能力に変更されることとなった。(→[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/248e Magic 2014 Core Set Rules Preview](邦訳:[http://mtg-jp.com/reading/translated/020751/ 『マジック基本セット2014』に伴うルール変更])参照)。 | |
− | * | + | *[[ダークスティール]]のデベロップ段階でキーワード能力にすることも検討されていたが、「Gain Indestructible(破壊不能を得る)」の語感がすっきりせず、「~は破壊されない」のような言い回しにしたかったことから、キーワード能力にはされなかった(→[http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/rb105 Developing Indestructibility]参照) |
==破壊不能クリーチャーの対処法== | ==破壊不能クリーチャーの対処法== | ||
− | + | 以下には、特に破壊不能を持つクリーチャーを「破壊する」以外の方法で[[攻撃]]および[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]への参加を抑制することによる対処法の例を示す。 | |
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− | + | *[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]などで[[追放]]する。 | |
− | + | *[[悪魔の布告/Diabolic Edict]]などで[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げ]]させる。 | |
+ | *タフネスを0以下にする。タフネスが0以下になったクリーチャーは状況起因処理によって墓地に置かれる。 | ||
+ | *[[糾弾/Condemn]]などで[[ライブラリー]]に[[戻す]]。 | ||
+ | *[[平和な心/Pacifism]]などで無力化する。 | ||
+ | *[[残響する真実/Echoing Truth]]などで[[バウンス]]する。 | ||
+ | *[[謙虚/Humility]]などにより能力を失わせる。 | ||
+ | *[[精神の制御/Mind Control]]などによりコントロールを奪う。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
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*{{WHISPER検索/カードテキスト|破壊不能}} | *{{WHISPER検索/カードテキスト|破壊不能}} | ||
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*[[キーワード能力]] | *[[キーワード能力]] | ||
*[[常磐木]] | *[[常磐木]] | ||
*[[ルーリング#キーワード能力|ルーリング]] | *[[ルーリング#キーワード能力|ルーリング]] | ||
− | {{#cr:{{キーワード能力のCR番号|破壊不能}}}} | + | <!--{{#cr:{{キーワード能力のCR番号|破壊不能}}}}--> |
[[Category:キーワード能力|はかいふのう]] | [[Category:キーワード能力|はかいふのう]] |