「英雄譚」を編集中
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'''英雄譚'''/''Saga''は、[[エンチャント・タイプ]]の1つ。ターン毎に過去の重要な出来事に関する物語を紡いでゆく。 | '''英雄譚'''/''Saga''は、[[エンチャント・タイプ]]の1つ。ターン毎に過去の重要な出来事に関する物語を紡いでゆく。 | ||
これを持つパーマネントは[[総合ルール]]で専用の処理が定義されている。 | これを持つパーマネントは[[総合ルール]]で専用の処理が定義されている。 | ||
− | {{#card:The | + | {{#card:The Mirari Conjecture}} |
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==定義== | ==定義== | ||
− | 英雄譚の[[文章欄]] | + | 英雄譚の[[文章欄]]には複数の章シンボルと区切られた文章欄がある。この章シンボルは[[誘発型能力]]を表す[[キーワード能力]]であり、章能力と呼ばれる。 |
*章シンボルにはローマ数字が含まれている。ここではそれを「{rN}」で表す。 | *章シンボルにはローマ数字が含まれている。ここではそれを「{rN}」で表す。 | ||
− | **「{rN} ― [効果]/{rN}-[Effect]」は、「この英雄譚の上に1つ以上の[[伝承カウンター]]が置かれたとき、これの上の伝承カウンターの数がこれまでN未満でN以上になった場合、[効果]。」を意味する。 | + | **「{rN} ― [効果]/{rN}-[Effect]」は、「この英雄譚の上に1つ以上の[[カウンター (目印)|伝承カウンター]]が置かれたとき、これの上の伝承カウンターの数がこれまでN未満でN以上になった場合、[効果]。」を意味する。 |
**「{rN1}, {rN2} ― [効果]/{rN1}, {rN2}-[Effect]」は「{rN1} ― [効果]」と「{rN2} ― [効果]」と同じである。 | **「{rN1}, {rN2} ― [効果]/{rN1}, {rN2}-[Effect]」は「{rN1} ― [効果]」と「{rN2} ― [効果]」と同じである。 | ||
**英雄譚の最終章の番号は、それの持つ章能力の中で最大の値である。英雄譚が章能力を持たない場合、その最終章の番号は0である。 | **英雄譚の最終章の番号は、それの持つ章能力の中で最大の値である。英雄譚が章能力を持たない場合、その最終章の番号は0である。 | ||
− | * | + | *英雄譚が戦場に出るに際し、それの[[コントローラー]]はそれの上に伝承カウンターを1個置く。 |
− | *[[プレイヤー]]の[[戦闘前メイン・フェイズ]]が開始するに際し、そのプレイヤーは自分が[[コントロール]]している各英雄譚の上にそれぞれ伝承カウンターを1個置く。これは[[ターン起因処理]]であり、[[スタック]]を使わない。 | + | *[[プレイヤー]]の[[戦闘前メイン・フェイズ]]が開始するに際し、そのプレイヤーは自分が[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]している各英雄譚の上にそれぞれ伝承カウンターを1個置く。これは[[ターン起因処理]]であり、[[スタック]]を使わない。 |
*英雄譚・[[パーマネント]]の上にある伝承カウンターの数がそれの最終章の番号以上であり、かつ[[誘発]]してまだスタックを離れていない章能力の[[発生源]]でない場合、その英雄譚のコントローラーはそれを[[生け贄に捧げる]]。これは[[状況起因処理]]であり、スタックを使わない。 | *英雄譚・[[パーマネント]]の上にある伝承カウンターの数がそれの最終章の番号以上であり、かつ[[誘発]]してまだスタックを離れていない章能力の[[発生源]]でない場合、その英雄譚のコントローラーはそれを[[生け贄に捧げる]]。これは[[状況起因処理]]であり、スタックを使わない。 | ||
==解説== | ==解説== | ||
− | [[ドミナリア]]で新たに登場したエンチャント・タイプ。[[カード]]は[[文章欄]]が左半分、[[イラスト]]が右半分を占め、[[タイプ行]]は下段に置かれた特殊なレイアウトになっている({{Gatherer|id= | + | [[ドミナリア]]で新たに登場したエンチャント・タイプ。[[カード]]は[[文章欄]]が左半分、[[イラスト]]が右半分を占め、[[タイプ行]]は下段に置かれた特殊なレイアウトになっている({{Gatherer|id=444290|カード画像}})。[[ドミナリア/Dominaria]]でかつて起こった出来事を、まるで「章立てされた物語を順に語る」ようにしてなぞっていく。 |
− | [[ | + | *メカニズム的な由来としては、[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]の初期デザイン案である(プレインズウォーカーは当初、決まった[[能力]]を毎ターン順番に[[誘発]]させる[[パーマネント]]としてデザインされていた)。そこから[[Richard Garfield]]が大幅なデザインの掘り下げを行い、現在の英雄譚の原型となった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/returning-home-2018-04-02 Returning Home]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030471/ 懐かしの地に](Making Magic [[2018年]]4月2日 [[Mark Rosewater]]著)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/saga-sagas-2018-05-07 The Saga of Sagas]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030559/ 英雄譚の英雄譚](Making Magic 2018年5月7日 Mark Rosewater著)</ref>。 |
− | + | *これまでの[[ターン]]を跨いで成長していくカードと変わり、誘発が[[アップキープ・ステップ]]ではなく[[メイン・フェイズ]]になっていること、カウンターを置いたり使い終えたら退場する処理が[[スタック]]を使わないようになっているなど、[[誘発忘れ]]や[[コンピューターゲーム|デジタル・ゲーム]]のクリック数の低減などへの配慮が見て取れる。 | |
− | *[[ | + | **メイン・フェイズ誘発に関しては、[[最初の噴火/The First Eruption]]のような[[マナ]]を加える能力の作成を可能にするというデザイン的な意図もあったと思われる。 |
===ルール=== | ===ルール=== | ||
− | * | + | *注釈文ではカウンターを置くのは「あなたのドロー・ステップの後」と書かれているが、総合ルールでは「戦闘前メイン・フェイズが開始するに際し」となっている。通常はこれらに差は無い。 |
− | + | ||
*戦場に出た時点で伝承カウンターを置くのは英雄譚による[[置換効果]]である。戦闘前メイン・フェイズの開始時に置くのはターン起因処理である。 | *戦場に出た時点で伝承カウンターを置くのは英雄譚による[[置換効果]]である。戦闘前メイン・フェイズの開始時に置くのはターン起因処理である。 | ||
− | **いずれもスタックを使わないため、カウンターを置くことに対して[[対応して]] | + | **いずれもスタックを使わないため、カウンターを置くことに対して[[対応して]]何かすることはできない。 |
**[[倍増の季節/Doubling Season]]をコントロールしている場合、前者は効果であるため乗るカウンターの数が倍になるが、後者は効果ではないため倍にならない。 | **[[倍増の季節/Doubling Season]]をコントロールしている場合、前者は効果であるため乗るカウンターの数が倍になるが、後者は効果ではないため倍にならない。 | ||
*同時に複数個のカウンターが乗った場合、その間にある章能力が全て同時に誘発する。それらは好きな順でスタックに乗せてよい。 | *同時に複数個のカウンターが乗った場合、その間にある章能力が全て同時に誘発する。それらは好きな順でスタックに乗せてよい。 | ||
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**章能力がスタック上にある間はまだ生け贄に捧げられないため、その間に[[バウンス]]したりカウンターの数を減らすなどして生け贄を回避することはできる。 | **章能力がスタック上にある間はまだ生け贄に捧げられないため、その間に[[バウンス]]したりカウンターの数を減らすなどして生け贄を回避することはできる。 | ||
*乗っているカウンターを取り除いてもその時点では何も起こらない。そこから新たにカウンターが乗せられたとき、章能力が再び誘発することになる。 | *乗っているカウンターを取り除いてもその時点では何も起こらない。そこから新たにカウンターが乗せられたとき、章能力が再び誘発することになる。 | ||
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==脚注== | ==脚注== | ||
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==参考== | ==参考== | ||
*{{WHISPER検索/サブタイプ|Saga|英雄譚(Saga)}} | *{{WHISPER検索/サブタイプ|Saga|英雄譚(Saga)}} | ||
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*[[エンチャント・タイプ]] | *[[エンチャント・タイプ]] | ||
*[[エンチャント]] | *[[エンチャント]] | ||
*[[歴史的]] | *[[歴史的]] | ||
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*[[ルーリング]] | *[[ルーリング]] | ||
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