1ターンキル

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'''1ターンキル''' (''Turn One Kill''/''First Turn Kill'')は、ゲームが始まって1[[ターン]]目に相手を倒すこと。
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'''1ターンキル''' (''Turn One Kill''/''First Turn Kill'')は、[[ゲーム]]が始まった最初の[[ターン]]に[[勝利]]すること。略して「1キル」とも。
  
遊戯王などにおいて、ゲーム開始のターンに限らず、1つのターンのうちに相手に致死量の一撃を与えることが1ターンキルとされていたが、これは誤りの可能性が高い。この場合は1ショットキルと呼ばれる。(大艦巨砲主義、と揶揄される事も。→[[再供給ファイア]][[プロスブルーム]])
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もちろん普通に[[プレイ]]していて出来るものではなく、特定の[[コンボ]]を決めることで可能となる。[[初期手札]]に頼る部分が大きく、ほとんど運次第だが、[[カードプール]]の広い[[ヴィンテージ]]においてはしばしば引き起こされる。
  
[[マジック]]黎明期においては[[チャネルボール]]が有名。当時、[[4枚制限ルール]]すらなかったため、[[チャネル/Channel]][[火の玉/Fireball]]・[[Black Lotus]]をそれぞれ20枚ずつ入れた[[デッキ]]を使って、1ターンキルが出来なかった方が負け、という勝負もあったらしい。
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決まれば[[対戦相手|相手]]に何もさせずに勝利することができるが成功率は極めて低く、コンボが失敗すると立て直しが難しい。"勝利"という最高のリターンが望める代わりにそれなりのリスクもあり、それによってゲームバランスが保たれている。しかし稀に、高確率でコンボが決まり、且つ1ターンキルが失敗してもその後問題なくゲームを進められる、安定性の高い[[コンボデッキ]]が登場する。当然その[[デッキ]]を使用する者が多くなり、[[公認大会|大会]][[ミラーマッチ]]ばかりとなる。すると[[先攻]]・[[後攻]]決めの[[コイン投げ|コイントス]]の結果がそのまま勝敗に直結してしまい、[[トーナメント]]が事実上コイントス大会になってしまう。そのため、そのようなデッキの[[キーカード]]は[[DCI]]により[[禁止カード]]に指定されている。
  
ルールが整って以降、次のような6枚がかりの無理やりなモノもあったが、それだけ1ターンキルは不可能に近いものだった。
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*広義では、[[Time Walk]]などのターンを追加する効果も利用して「相手にターンを渡す前に勝利する」場合も含まれる。
*ダメージを受けずに[[]][[マナ]]が出る[[土地]][[暗黒の儀式/Dark Ritual]]×3+[[冥界の影/Nether Shadow]]+[[憎悪/Hatred]]([[ヘイトレッド]])
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*[[遊戯王OCG]]に於いては"1ターン目"ではなく"1ターン内"に相手を倒すことも1ターンキルと言うが、マジックでは区別して「[[1ショットキル]]」と呼ばれている。例えば[[プロスブルーム]][[再供給ファイア]]などがそれにあたる。
*[[土地]]+[[水蓮の花びら/Lotus Petal]]×2+[[魔力の櫃/Mana Vault]]+[[騙し討ち/Sneak Attack]]+[[セラのアバター/Serra Avatar]]([[スニークアタック]]
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*1ターンキルよりも速い「[[0ターンキル]]」も存在する。
  
しかし、[[MoMa]]や[[メグリムジャー]]の登場で、突如現実味を帯び始める。これらは十分な安定性とデッキパワーを持ち、その上でかなり高い確率で1ターンキルができるデッキであったため、これを使うプレイヤーも少なく無かった。カードゲームの大会が事実上ジャンケン大会やコイン投げ大会に変わってしまう、という非常に危険な環境であったため、現在は[[DCI]]により、その辺りの[[コンボパーツ]]は軒並み[[禁止カード]]になっている。
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==変遷==
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[[制限カード]]が制定される前の[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]黎明期の[[環境]]は、[[ブラック・ロータス/Black Lotus]]や[[Mox]]等のぶっ[[壊れ]]た[[軽い|軽]][[マナ・アーティファクト]]が蔓延し、混沌としていた。その後、[[プロプレイヤー|プロ]][[トーナメント]]の開始にともなって[[ルール]]が整備され、1ターンキルは不可能に近いものとなっていた。しかし、[[ウルザズ・サーガ]]で数々の[[コンボパーツ]]が登場したことにより、1ターンキルは現実的なものとなる。これらは十分な安定性とパワーを持ち、その上でかなり高い確率で1ターンキルができるデッキを生み出した。特に、1ターンキル率が5%という驚異的な強さを誇った[[MoMa]]は、当時の環境が後に[[MoMaの冬]]と呼ばれるほど猛威を振るった。後続の[[ウルザズ・レガシー]]、[[ウルザズ・デスティニー]]も酷かった。特にウルザス・レガシーで登場した[[記憶の壺/Memory Jar]]はMoMaよりも異常な[[メグリムジャー]]を生み出し、登場後わずか2週間で禁止カードリスト入りした。
  
*[[スタンダード]][[カード・プール]]から、1ターンキルの可能性が無くなったわけではない。以下は近年のスタンダードにおける、1ターンキルの例である。
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[[4枚制限ルール]]を破ったデッキとしては、[[チャネルボール]]が有名。デッキに[[火の玉/Fireball]][[チャネル/Channel]][[ブラック・ロータス/Black Lotus]]をそれぞれ20枚ずつ入れ1ターンキルができなかった方が負け、という勝負もあるらしい。
**[[/Mountain]][[炎の儀式/Rite of Flame]]×4+[[ドラゴンの嵐/Dragonstorm]](+[[ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite]]×4)。(2006年11月時点)→[[ドラゴンストーム]]
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**[[山/Mountain]]+[[閃き牙/Glitterfang]]+[[猛火の群れ/Blazing Shoal]]×2+[[激憤明神/Myojin of Infinite Rage]]×2。ちなみにこの例は、[[神河ブロック構築]]でも実現できる(2005年12月時点)。
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*ちなみに、1ターンキルよりも速い「[[0ターンキル]]」も可能である。 
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==参考==
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*[[0ターンキル]]
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==[[スタンダード]]で1ターンキルが可能なデッキ==
 
*[[MoMa]]
 
*[[MoMa]]
 
*[[スニークアタック]]
 
*[[スニークアタック]]
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*[[波動機リアニメイト]]
 
*[[メグリムジャー]]
 
*[[メグリムジャー]]
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*[[ヘイトレッド]]
 
*[[ズヴィバーゲン]]
 
*[[ズヴィバーゲン]]
*[[波動機リアニメイト]]([[惨劇の記憶/Haunting Misery]]のもの)
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*[[ドラゴンストーム]]
*[[ぐるぐるデザイア]]
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*[[ミニオンシュート]](エラッタ後)
*[[ワールドゴージャー]]
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*[[ネクロブルームゲイザー]](エラッタ前)
*[[ミニオンシュート]]
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上記は一例だが、その内[[キーカード]]が[[ウルザ・ブロック]]のものが多い。同ブロックがいかに強力だったかがわかるだろう。
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==参考==
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*[[コンボ]]
 
*[[用語集]]
 
*[[用語集]]

2024年1月14日 (日) 21:14時点における最新版

1ターンキル (Turn One Kill/First Turn Kill)は、ゲームが始まった最初のターン勝利すること。略して「1キル」とも。

もちろん普通にプレイしていて出来るものではなく、特定のコンボを決めることで可能となる。初期手札に頼る部分が大きく、ほとんど運次第だが、カードプールの広いヴィンテージにおいてはしばしば引き起こされる。

決まれば相手に何もさせずに勝利することができるが成功率は極めて低く、コンボが失敗すると立て直しが難しい。"勝利"という最高のリターンが望める代わりにそれなりのリスクもあり、それによってゲームバランスが保たれている。しかし稀に、高確率でコンボが決まり、且つ1ターンキルが失敗してもその後問題なくゲームを進められる、安定性の高いコンボデッキが登場する。当然そのデッキを使用する者が多くなり、大会ミラーマッチばかりとなる。すると先攻後攻決めのコイントスの結果がそのまま勝敗に直結してしまい、トーナメントが事実上コイントス大会になってしまう。そのため、そのようなデッキのキーカードDCIにより禁止カードに指定されている。

  • 広義では、Time Walkなどのターンを追加する効果も利用して「相手にターンを渡す前に勝利する」場合も含まれる。
  • 遊戯王OCGに於いては"1ターン目"ではなく"1ターン内"に相手を倒すことも1ターンキルと言うが、マジックでは区別して「1ショットキル」と呼ばれている。例えばプロスブルーム再供給ファイアなどがそれにあたる。
  • 1ターンキルよりも速い「0ターンキル」も存在する。

[編集] 変遷

制限カードが制定される前のマジック黎明期の環境は、ブラック・ロータス/Black LotusMox等のぶっ壊れマナ・アーティファクトが蔓延し、混沌としていた。その後、プロトーナメントの開始にともなってルールが整備され、1ターンキルは不可能に近いものとなっていた。しかし、ウルザズ・サーガで数々のコンボパーツが登場したことにより、1ターンキルは現実的なものとなる。これらは十分な安定性とパワーを持ち、その上でかなり高い確率で1ターンキルができるデッキを生み出した。特に、1ターンキル率が5%という驚異的な強さを誇ったMoMaは、当時の環境が後にMoMaの冬と呼ばれるほど猛威を振るった。後続のウルザズ・レガシーウルザズ・デスティニーも酷かった。特にウルザス・レガシーで登場した記憶の壺/Memory JarはMoMaよりも異常なメグリムジャーを生み出し、登場後わずか2週間で禁止カードリスト入りした。

4枚制限ルールを破ったデッキとしては、チャネルボールが有名。デッキに火の玉/Fireballチャネル/Channelブラック・ロータス/Black Lotusをそれぞれ20枚ずつ入れ1ターンキルができなかった方が負け、という勝負もあるらしい。

[編集] スタンダードで1ターンキルが可能なデッキ

上記は一例だが、その内キーカードウルザ・ブロックのものが多い。同ブロックがいかに強力だったかがわかるだろう。

[編集] 参考

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