「フレイバー」を編集中
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− | '''フレイバー'''(''Flavor'')とは、「風味」を意味する語。転じて、[[カード]] | + | '''フレイバー'''(''Flavor'')とは、「風味」を意味する語。転じて、[[カード]]の雰囲気を表すために使用される。マジックの要素のうち、フレイバーを特に愛するプレイヤー群は'''[[Timmy, Johnny, and Spike#ヴォーソスとメルヴィン|ヴォーソス]]'''という通称で呼ばれる。 |
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==概要== | ==概要== | ||
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===カードやゲームの構成要素=== | ===カードやゲームの構成要素=== | ||
− | 最古の[[セット]]である[[1993年]]の[[リミテッド・エディション]]より、[[ルール]]的な意味を持たない'''[[絵]]'''および'''[[フレイバー・テキスト]]'''がカードに風味を添えてきた。お気に入りの[[アーティスト]]名を挙げているプレイヤーも多い。[[ | + | 最古の[[セット]]である[[1993年]]の[[リミテッド・エディション]]より、[[ルール]]的な意味を持たない'''[[絵]]'''および'''[[フレイバー・テキスト]]'''がカードに風味を添えてきた。お気に入りの[[アーティスト]]名を挙げているプレイヤーも多い。[[銀枠]]ではそれらが[[ゲーム]]的な意味を持つこともある。 |
− | [[クリーチャー・タイプ]]もかつては一部を除いてフレイバーを表すことが主目的であったが、[[部族 (俗称)|部族]] | + | [[クリーチャー・タイプ]]もかつては一部を除いてフレイバーを表すことが主目的であったが、[[部族 (俗称)|部族]]にゲーム的に意味を持たされることも次第に多くなっていった。 |
上記および[[カード名]]や[[背景世界]]は現在、主に'''[[クリエイティブ・チーム]]'''によって担当されている。 | 上記および[[カード名]]や[[背景世界]]は現在、主に'''[[クリエイティブ・チーム]]'''によって担当されている。 | ||
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カードだけでなく[[領域]]についても、山札を「[[ライブラリー]]」、[[捨て]]札置き場を「[[墓地]]」と、[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]同士の戦いをイメージするにふさわしい呼び名が使用されている。 | カードだけでなく[[領域]]についても、山札を「[[ライブラリー]]」、[[捨て]]札置き場を「[[墓地]]」と、[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]同士の戦いをイメージするにふさわしい呼び名が使用されている。 | ||
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===芳醇なセット=== | ===芳醇なセット=== | ||
− | [[2005年]]の[[神河救済]]にて、[[キーワード能力]]とは違って似た種類の[[能力]]をひとまとめの[[メカニズム]]名でわかりやすく呼ぶために'''[[能力語]]''' | + | [[2005年]]の[[神河救済]]にて、[[キーワード能力]]とは違って似た種類の[[能力]]をひとまとめの[[メカニズム]]名でわかりやすく呼ぶために'''[[能力語]]'''という概念が登場。 |
− | 西洋ファンタジーへの原点回帰を目指した[[基本セット2010]]では[[場]]を「[[戦場]]」、[[ゲームから取り除く]]を「[[追放]]」と改めつつ、[[呪文]]の[[プレイ]]を本来の呼び方である「cast」へと逆行(日本語では「[[唱える]]」へと新訳)。[[基本セット2012]]では[[クリーチャー]]などが戦場から墓地へ[[置く|置かれる]]ことを「[[死亡]] | + | 西洋ファンタジーへの原点回帰を目指した[[基本セット2010]]では[[場]]を「[[戦場]]」、[[ゲームから取り除く]]を「[[追放]]」と改めつつ、[[呪文]]の[[プレイ]]を本来の呼び方である「cast」へと逆行(日本語では「[[唱える]]」へと新訳)。[[基本セット2012]]では[[クリーチャー]]などが戦場から墓地へ[[置く|置かれる]]ことを「[[死亡]]」と改めるなど、より戦いの雰囲気に即した用語が採用された。 |
− | また、フレイバーを始点としたカードデザインの手法として'''[[トップダウン・デザイン]]'''がある。個々のカードに適用されることもあれば、[[2011年]]以降の[[イニストラード・ブロック]]の成功を受けてからは[[次元/Plane]]や[[ | + | また、フレイバーを始点としたカードデザインの手法として'''[[トップダウン・デザイン]]'''がある。個々のカードに適用されることもあれば、[[2011年]]以降の[[イニストラード・ブロック]]の成功を受けてからは[[次元/Plane]]や[[カードセット]]そのものをトップダウンで制作することも増えた。 |
− | 同2011年に[[開発部]]が公表した[[新世界秩序]]では、対処すべきことのひとつとして[[新世界秩序#理解上の複雑さ|理解上の複雑さ]]が挙げられていた。「そのカードが何を行うのか」をプレイヤーが理解する助けとしてフレイバーによるイメージが役に立つことから、[[基本セット2013]]ごろからは特に「resonant」であること(深い、共鳴する、呼び覚ますという意味。日本公式記事での訳は「'''芳醇'''」)を意識してデザインされている([https://mtg-jp.com/search/?q=%E8%8A%B3%E9%86%87 日本公式サイトを「芳醇」で検索])。 | + | 同2011年に[[開発部]]が公表した[[新世界秩序]]では、対処すべきことのひとつとして[[新世界秩序#理解上の複雑さ/Comprehension Complexity|理解上の複雑さ]]が挙げられていた。「そのカードが何を行うのか」をプレイヤーが理解する助けとしてフレイバーによるイメージが役に立つことから、[[基本セット2013]]ごろからは特に「resonant」であること(深い、共鳴する、呼び覚ますという意味。日本公式記事での訳は「'''芳醇'''」)を意識してデザインされている([https://mtg-jp.com/search/?q=%E8%8A%B3%E9%86%87 日本公式サイトを「芳醇」で検索])。 |
このように、フレイバーはゲームにおいて無意味なものではない。'''[[カラーパイ]]'''に基づく[[色の役割]]の研究が進み、「その色らしい」雰囲気の[[効果]]([[青]]は相手を凍らせる、など)が割り当てられているのも「フレイバーが地盤となってゲーム要素を規定している」ことの一例である。 | このように、フレイバーはゲームにおいて無意味なものではない。'''[[カラーパイ]]'''に基づく[[色の役割]]の研究が進み、「その色らしい」雰囲気の[[効果]]([[青]]は相手を凍らせる、など)が割り当てられているのも「フレイバーが地盤となってゲーム要素を規定している」ことの一例である。 | ||
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[[2019年]]発売の[[エルドレインの王権]]以降、「プロジェクト・ブースター・ファン」の一環として'''[[ショーケース・フレーム]]'''が登場。特殊なカード[[枠]]がそのセットの雰囲気を彩る。 | [[2019年]]発売の[[エルドレインの王権]]以降、「プロジェクト・ブースター・ファン」の一環として'''[[ショーケース・フレーム]]'''が登場。特殊なカード[[枠]]がそのセットの雰囲気を彩る。 | ||
− | [[2020年]]発売の[[イコリア:巨獣の棲処]]以降、他IPとの[[コラボ]]にあたって[[名前]] | + | [[2020年]]発売の[[イコリア:巨獣の棲処]]以降、他IPとの[[コラボ]]にあたって[[名前]]が2行に渡るカード群が現れるようになった。これらは2行目に書かれたものが正式なカード名であり、1行目に書かれたコラボ用の名前はフレイバー・テキストとして扱われる。 |
− | [[2021年]]発売の[[フォーゴトン・レルム探訪]]では'''[[フレイバー語]]''' | + | [[2021年]]発売の[[フォーゴトン・レルム探訪]]では'''[[フレイバー語]]'''も登場した。 |
==参考== | ==参考== | ||
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*[[用語集]] | *[[用語集]] | ||
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