反体制魔道士、ケス/Kess, Dissident Mage

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2018年8月13日 (月) 13:11時点における版

自分のターンごとに、インスタントかソーサリー1枚を墓地から唱えることができる伝説の人間・ウィザード。

墓地の呪文を使い回すだけで、毎ターン確実にアドバンテージを稼いでくれる優秀な能力。色も青黒赤といずれも呪文の強い色の組み合わせであり、ドロー・手札破壊・単体除去など使いやすい呪文には事欠かない。手札から唱えた呪文が打ち消されても墓地から再度狙えるため、妨害・牽制能力もかなり高い。また、本体の性能も3/4飛行と攻防に十分役立つスペックを有している点も嬉しい。

特に追加ターン呪文との相性は非常に良く、手札から唱えた一枚目が通れば墓地からの二枚目もまず通るだろう。時間のねじれ/Time Warpが時間の伸長/Time Stretchになるし、時間の伸長は4ターン増える驚異のカードになり、通せば勝ちと言っても過言でない。

一方これ自身への除去だけでなく、ボジューカの沼/Bojuka Bogを始め墓地対策や、時のらせん/Time Spiral等のライブラリー修復系のカードで墓地を一掃されるとアドバンテージを稼げなくなってしまう点には注意。これらを警戒するなら継続的な墓地肥やし手段などを用意できるとベター。

レガシーにおいて採用される場合がある。そのカードプールの広さから来るイメージに反して「手札を増やす」手段は意外に多く採用されていないレガシーにおいて、継続的にカード・アドバンテージを供給してくれるのは貴重。4マナにして3/4と、環境の主要な除去である稲妻/Lightning Boltにも突然の衰微/Abrupt Decayにも引っかからないスペックがシステムクリーチャーとしての信頼度を向上させている。おまけに飛行も持っているため、環境最強のクリーチャーの呼び声高い秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsをがっちり抑え込めると至れり尽くせり。この色の組み合わせで組まれるコントロールデッキが待ち望んでいた1枚と言える。 同じ4マナ域に存在する精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptorとはデッキの枠を争う形となるだろう。最近では死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman禁止後に隆盛したDeath & Taxesに2～3枚搭載されているカラカス/Karakasの存在がネック。

ストーリー

ケス/Kessは、グリクシス/Grixisの女性。故郷はグリクシスにわずかに残る生きた地の1つであり、ヴィス/Visという貴重な生命エネルギーの欠片を含む魔法の物質を収集している。彼女はいつの日か、失われたものを復元しようと望んでいる^[1]。

参考

1. ↑ 『統率者（2017年版）』（伝説のクリーチャーの紹介）

• カード個別評価：統率者2017 - 神話レア