モックス・ダイアモンド/Mox Diamond
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
細 |
|||
(9人の利用者による、間の10版が非表示) | |||
3行: | 3行: | ||
[[パワー9]]として君臨していた[[Mox]]を調整して新しく登場した亜種。 | [[パワー9]]として君臨していた[[Mox]]を調整して新しく登場した亜種。 | ||
− | 「[[手札]] | + | 「[[手札]]を減らすことにより、行動範囲を狭める」ことでバランスを取ろうとしたようだが、[[土地]]を1枚捨てる程度の[[ペナルティ能力|ペナルティ]]では不十分だったようである。[[多色デッキ]]にはもちろんのこと、[[コンボデッキ]]の[[マナ加速]]手段や[[ウィニー]][[デッキ]]のスピード促進としてもその猛威を振るう。さらに[[ウルザ・ブロック]]が出てからは、同[[ブロック (総称)|ブロック]]の強力な[[アーティファクト]]に支えられ、[[トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy]]の相方になったり[[修繕/Tinker]]の餌になったりとその力に拍車がかかったようにも感じられた。 |
− | ただし、[[ | + | ただし、[[戦場に出る]]に際して手札に土地が必要であるため、デッキ構築の際、単純に土地の代わりとしてこれを入れると戦場に出すことができなくなる可能性があるので注意。同様に[[Charbelcher]]のような土地を絞るデッキのマナ供給源としては不向き。 |
− | *[[収穫のワーム/Harvest Wurm]] | + | *上記の弱点から[[The Top 50 Artifacts of All Time]]では42位に甘んじており、[[Zvi Mowshowitz]]は「バランスのとれた[[Mox]]として機能したことに驚いた」と評している。 |
+ | *[[収穫のワーム/Harvest Wurm]]との相性は抜群。1ターン目に収穫のワームを戦場に出せる上、お互いのデメリットまで打ち消しあえる。 | ||
*[[壌土からの生命/Life from the Loam]]との相性も良好。[[レガシー]]の[[アグロローム]]などにこの[[ギミック]]が活用されている。 | *[[壌土からの生命/Life from the Loam]]との相性も良好。[[レガシー]]の[[アグロローム]]などにこの[[ギミック]]が活用されている。 | ||
*のちに、更なる調整が施され[[金属モックス/Chrome Mox]]となる。 | *のちに、更なる調整が施され[[金属モックス/Chrome Mox]]となる。 | ||
+ | *[[From the Vault:Relics]]に{{Gatherer|id=212634|新規イラスト}}で収録された。 | ||
− | 1999年10月1日より、[[ | + | 1999年10月1日より、[[タイプ1]](現[[ヴィンテージ]])で[[制限カード]]、[[タイプ1.5]]で[[禁止カード]]に指定されるが、2004年9月20日より、[[タイプ1.5]]から移行した[[レガシー]]では禁止カードに指定されておらず、ヴィンテージでも2008年9月20日より制限が解除された。 |
==エラッタ== | ==エラッタ== | ||
− | * | + | *印刷された[[ルール文章]]では、土地カードを[[捨てる]]ことは[[ETB]][[能力]]だったので、手札に土地カードが無くてもこれを戦場に出すことはできた。ただし当時の[[第5版]]ルールでは、この方法ではこれの[[マナ能力]]を[[起動]]することはできなかったので、使い捨てでの[[マナ加速]]として利用することはできなかった。 |
− | *[[第6版]] | + | *[[第6版]]でのルール変更にあわせて、「[[唱える]](当時は[[プレイ]]する)ための[[追加コスト]]」として土地カードを捨てるように変更され、唱える以外の方法で戦場に出る場合は土地を捨てる必要はなかった。しかし、1点の[[マナ加速]]のために[[修繕/Tinker]]などが使われることはなく、この変更はあまり問題にはならなかった。 |
− | *その後、2008年4月の[[オラクル]]更新で、[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|WotC]] | + | *その後、2008年4月の[[オラクル]]更新で、[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|WotC]]の「印刷されたカードに近い動きをするように[[エラッタ]]を出す」方針により、土地カードを捨てるのは戦場に出る場合の[[置換効果|置換]]を行う[[常在型能力]]となった。これにより、唱える以外の方法で戦場に出すときも土地が必要な、最初のルール文章に沿った挙動に戻った。 |
==参考== | ==参考== | ||
24行: | 26行: | ||
*[[0マナカード]] | *[[0マナカード]] | ||
*[[カード個別評価:ストロングホールド]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:ストロングホールド]] - [[レア]] | ||
− | + | *[[カード個別評価:Tempest Remastered]] - [[神話レア]] | |
+ | *[[From the Vault:Relics]] | ||
[[Category:ストロングホールドの再録禁止カード|もつくす たいあもんと]] | [[Category:ストロングホールドの再録禁止カード|もつくす たいあもんと]] |
2020年4月2日 (木) 20:44時点における最新版
Mox Diamond / モックス・ダイアモンド (0)
アーティファクト
アーティファクト
モックス・ダイアモンドが戦場に出るなら、あなたは代わりに土地カードを1枚捨ててもよい。そうしたなら、モックス・ダイアモンドは戦場に出る。そうでないなら、それをオーナーの墓地に置く。
(T):好きな色1色のマナ1点を加える。
パワー9として君臨していたMoxを調整して新しく登場した亜種。
「手札を減らすことにより、行動範囲を狭める」ことでバランスを取ろうとしたようだが、土地を1枚捨てる程度のペナルティでは不十分だったようである。多色デッキにはもちろんのこと、コンボデッキのマナ加速手段やウィニーデッキのスピード促進としてもその猛威を振るう。さらにウルザ・ブロックが出てからは、同ブロックの強力なアーティファクトに支えられ、トレイリアのアカデミー/Tolarian Academyの相方になったり修繕/Tinkerの餌になったりとその力に拍車がかかったようにも感じられた。
ただし、戦場に出るに際して手札に土地が必要であるため、デッキ構築の際、単純に土地の代わりとしてこれを入れると戦場に出すことができなくなる可能性があるので注意。同様にCharbelcherのような土地を絞るデッキのマナ供給源としては不向き。
- 上記の弱点からThe Top 50 Artifacts of All Timeでは42位に甘んじており、Zvi Mowshowitzは「バランスのとれたMoxとして機能したことに驚いた」と評している。
- 収穫のワーム/Harvest Wurmとの相性は抜群。1ターン目に収穫のワームを戦場に出せる上、お互いのデメリットまで打ち消しあえる。
- 壌土からの生命/Life from the Loamとの相性も良好。レガシーのアグロロームなどにこのギミックが活用されている。
- のちに、更なる調整が施され金属モックス/Chrome Moxとなる。
- From the Vault:Relicsに新規イラストで収録された。
1999年10月1日より、タイプ1(現ヴィンテージ)で制限カード、タイプ1.5で禁止カードに指定されるが、2004年9月20日より、タイプ1.5から移行したレガシーでは禁止カードに指定されておらず、ヴィンテージでも2008年9月20日より制限が解除された。
[編集] エラッタ
- 印刷されたルール文章では、土地カードを捨てることはETB能力だったので、手札に土地カードが無くてもこれを戦場に出すことはできた。ただし当時の第5版ルールでは、この方法ではこれのマナ能力を起動することはできなかったので、使い捨てでのマナ加速として利用することはできなかった。
- 第6版でのルール変更にあわせて、「唱える(当時はプレイする)ための追加コスト」として土地カードを捨てるように変更され、唱える以外の方法で戦場に出る場合は土地を捨てる必要はなかった。しかし、1点のマナ加速のために修繕/Tinkerなどが使われることはなく、この変更はあまり問題にはならなかった。
- その後、2008年4月のオラクル更新で、WotCの「印刷されたカードに近い動きをするようにエラッタを出す」方針により、土地カードを捨てるのは戦場に出る場合の置換を行う常在型能力となった。これにより、唱える以外の方法で戦場に出すときも土地が必要な、最初のルール文章に沿った挙動に戻った。