告別/Farewell
提供:MTG Wiki
(126.194.118.238(トーク)による第313780版を取り消し) |
|||
5行: | 5行: | ||
過去のモード付き[[全体除去]]である[[浄化の輝き/Cleansing Nova]]や[[質素な命令/Austere Command]]と比べると、[[プレイヤー]]が望む範囲のカードだけを選んで[[除去]]可能というのが、大きな違い。厄介なクリーチャーと機体をまとめて吹き飛ばしつつ、こちらが設置しているエンチャントはそのまま、といった[[コントロールデッキ]]がこれまで欲しかった使い方が可能である。また、[[エシカの戦車/Esika's Chariot]]のような複合的な脅威を1枚で対処することもできる。さらには[[破壊]]でなく追放であり、[[墓地対策]]も兼ね備えると至れり尽くせりである。 | 過去のモード付き[[全体除去]]である[[浄化の輝き/Cleansing Nova]]や[[質素な命令/Austere Command]]と比べると、[[プレイヤー]]が望む範囲のカードだけを選んで[[除去]]可能というのが、大きな違い。厄介なクリーチャーと機体をまとめて吹き飛ばしつつ、こちらが設置しているエンチャントはそのまま、といった[[コントロールデッキ]]がこれまで欲しかった使い方が可能である。また、[[エシカの戦車/Esika's Chariot]]のような複合的な脅威を1枚で対処することもできる。さらには[[破壊]]でなく追放であり、[[墓地対策]]も兼ね備えると至れり尽くせりである。 | ||
[[神河:輝ける世界]]ではアーティファクトとエンチャント、[[イニストラード:真夜中の狩り]]と[[イニストラード:真紅の契り]]では墓地、と参入時の直近セットでフィーチャーされている要素に対応できるのも強み。 | [[神河:輝ける世界]]ではアーティファクトとエンチャント、[[イニストラード:真夜中の狩り]]と[[イニストラード:真紅の契り]]では墓地、と参入時の直近セットでフィーチャーされている要素に対応できるのも強み。 | ||
+ | 神河、ファイレクシアでそれぞれエンチャントクリーチャーやアーティファクトクリーチャーが多く登場したのも追い風となっている。 | ||
− | [[プレインズウォーカー]]を追放するモードがないのが玉に瑕。登場時の[[スタンダード]]には、コントロールデッキが1ターンでも早く除去したい[[勝負服纏い、チャンドラ/Chandra, Dressed to Kill]]や[[群れの希望、アーリン/Arlinn, the Pack's Hope]] | + | 扱いやすく強力なカードだが、[[プレインズウォーカー]]を追放するモードがないのが玉に瑕。登場時の[[スタンダード]]には、コントロールデッキが1ターンでも早く除去したい[[勝負服纏い、チャンドラ/Chandra, Dressed to Kill]]や[[群れの希望、アーリン/Arlinn, the Pack's Hope]]といったアグレッシブな性能を持つプレインズウォーカーが存在し、これらに干渉できないことが歯痒い局面もあるだろう。ソーサリータイミングのリセットカードの常ではあるが、登場時のスタンダードで幅を利かせる[[ミシュラランド]]には干渉できない。 |
− | また、強力な効果相応に6[[マナ]]と[[重い]] | + | |
+ | また、強力な効果相応に6[[マナ]]と[[重い]]のもネック。同パックの[[永岩城の修繕/The Restoration of Eiganjo]]の土地加速を活用することで白単色でも5ターン目に起動可能になり対アグロとして間に合うラインに入るものの、今度は対アグロに有力なクリーチャーである建築家ごとの追放となるのが痛し痒し。このカード固有の強さはむしろクリーチャー以外の除去部分であり、全体除去というより全体除去も選択肢に入る対中速以下のデッキ用のカードなので、デッキ内の全体除去枠の配分にはそのつもりで注意していきたい。 | ||
*[[無慈悲な追い立て/Merciless Eviction]]と比べると、[[マナ総量]]は同じでありながら[[単色]]になりモードを複数選択できるなど概ね扱いやすくなっている。ただしプレインズウォーカーを除去できない点ではあちらに劣っている。 | *[[無慈悲な追い立て/Merciless Eviction]]と比べると、[[マナ総量]]は同じでありながら[[単色]]になりモードを複数選択できるなど概ね扱いやすくなっている。ただしプレインズウォーカーを除去できない点ではあちらに劣っている。 |
2023年5月11日 (木) 16:22時点における版
ソーサリー
以下から1つ以上を選ぶ。
・すべてのアーティファクトを追放する。
・すべてのクリーチャーを追放する。
・すべてのエンチャントを追放する。
・すべての墓地を追放する。
これまでありそうでなかった性能を持つ大規模リセットカード。アーティファクト、クリーチャー、エンチャント、墓地、それぞれを全て追放する4つのモードを望む数だけ選べる。最後の裁き/Final Judgmentの上位互換。
過去のモード付き全体除去である浄化の輝き/Cleansing Novaや質素な命令/Austere Commandと比べると、プレイヤーが望む範囲のカードだけを選んで除去可能というのが、大きな違い。厄介なクリーチャーと機体をまとめて吹き飛ばしつつ、こちらが設置しているエンチャントはそのまま、といったコントロールデッキがこれまで欲しかった使い方が可能である。また、エシカの戦車/Esika's Chariotのような複合的な脅威を1枚で対処することもできる。さらには破壊でなく追放であり、墓地対策も兼ね備えると至れり尽くせりである。 神河:輝ける世界ではアーティファクトとエンチャント、イニストラード:真夜中の狩りとイニストラード:真紅の契りでは墓地、と参入時の直近セットでフィーチャーされている要素に対応できるのも強み。 神河、ファイレクシアでそれぞれエンチャントクリーチャーやアーティファクトクリーチャーが多く登場したのも追い風となっている。
扱いやすく強力なカードだが、プレインズウォーカーを追放するモードがないのが玉に瑕。登場時のスタンダードには、コントロールデッキが1ターンでも早く除去したい勝負服纏い、チャンドラ/Chandra, Dressed to Killや群れの希望、アーリン/Arlinn, the Pack's Hopeといったアグレッシブな性能を持つプレインズウォーカーが存在し、これらに干渉できないことが歯痒い局面もあるだろう。ソーサリータイミングのリセットカードの常ではあるが、登場時のスタンダードで幅を利かせるミシュラランドには干渉できない。
また、強力な効果相応に6マナと重いのもネック。同パックの永岩城の修繕/The Restoration of Eiganjoの土地加速を活用することで白単色でも5ターン目に起動可能になり対アグロとして間に合うラインに入るものの、今度は対アグロに有力なクリーチャーである建築家ごとの追放となるのが痛し痒し。このカード固有の強さはむしろクリーチャー以外の除去部分であり、全体除去というより全体除去も選択肢に入る対中速以下のデッキ用のカードなので、デッキ内の全体除去枠の配分にはそのつもりで注意していきたい。
- 無慈悲な追い立て/Merciless Evictionと比べると、マナ総量は同じでありながら単色になりモードを複数選択できるなど概ね扱いやすくなっている。ただしプレインズウォーカーを除去できない点ではあちらに劣っている。
- 通常版はSeb McKinnonが、淡光フレーム版は灯争大戦における伝承の収集者、タミヨウ/Tamiyo, Collector of Talesの日本オリジナルアート版以来の登場となる藤ちょこがそれぞれイラストを手掛けている。女の子とそれを取り巻く神/Kamiという構図は一致しつつも、通常版は幻想的ながら不穏で不気味な雰囲気を、特別版は可愛らしく牧歌的な雰囲気をそれぞれ湛えており、二人のイラストレーターの作風の違いが趣深い。
- 淡光フレーム版も綿毛を飛ばす女の子とそれ以外の子供の明暗のつけ方が異なることとカード名を照らし合わせると違った雰囲気が見えてくる。
- farewellは別れの挨拶として使われる言葉。または、別れることそのもの。特に恒久的な別れを指す。
- スペイン語版カード名は「アディオス(Adiós)」、フランス語版は「アデュー(Adieu)」。
- 2022年AUTUMNシーズンのプレインズウォーカー・チャンピオンシップにて、優勝者にそふめんによる新規イラストの、金盾のスタンプ付きのプレミアム仕様のプロモーション・カードが配布された[1]。
ルール
- 解決時には選ばれた効果が、上から順番に処理される。
- クリーチャーが戦場を離れることを参照するアーティファクトが戦場に存在していたとしても、その前にアーティファクトが追放されるのでその能力が誘発することはない。以下クリーチャー、エンチャント、墓地のカードに対しても同じ。
- ポータブル・ホール/Portable Holeなど自身が戦場を離れるまでカードを追放するパーマネントとの相互作用に注意。それらは解決中でも戦場を離れた直後に追放していたパーマネントを戦場に戻す。アーティファクトがクリーチャーやエンチャントを効果により追放していたなら、戻ってきたクリーチャーやエンチャントは告別の次の効果により追放される。
脚注
- ↑ 2022年9月28日号(週刊マジックニュース 2022年9月28日 タソガレ著)