カラスの嵐雲/Crow Storm
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− | + | 一方で、各種[[フォーマット]]で活躍し、一部では[[禁止カード]]にもなっている巣穴からの総出と同等の性能というわけで、[[カードパワー]]は折り紙付き。[[打点]]こそ下がっているが、トークンが[[タフネス]]2のうえ[[飛行]]持ちになり、しかも[[色]]がストーム系[[ギミック]]を大得意とする[[青]]になっている。総合的には強化されていると言ってよい。もし黒枠で存在していればそれこそ笑えない事態になっていただろう。[[ストーム値]]の名前の由来たるストームは、存在自体が[[アン・カード]]級に[[壊れ]]たメカニズムだったのだ、という[[R&D]]の反省や自虐が垣間見える一枚である。 | |
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*[http://mtg-jp.com/publicity/0029930/ 専用のトークン・カード]が用意されているが、雷に撃たれている。 | *[http://mtg-jp.com/publicity/0029930/ 専用のトークン・カード]が用意されているが、雷に撃たれている。 | ||
==開発秘話== | ==開発秘話== | ||
海外では、嵐雲のカラスはネタ的な人気があり([[嵐雲のカラス/Storm Crow]]の項も参照)、「嵐雲のカラスを生成するストーム呪文」という冗談がずっと流行っていたのを実現したものである。<ref>[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0029944/ 『Unstable』のスクラップ その1]</ref> | 海外では、嵐雲のカラスはネタ的な人気があり([[嵐雲のカラス/Storm Crow]]の項も参照)、「嵐雲のカラスを生成するストーム呪文」という冗談がずっと流行っていたのを実現したものである。<ref>[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0029944/ 『Unstable』のスクラップ その1]</ref> | ||
− | *[[デベロップ・チーム|デベロッパー]]に[[黒枠]]に入れられるか尋ねたところ、入れるつもりなら非常に保守的(控えめな性能)にする必要があり、プレイヤーが見て最悪だと思うようなカードになるだろうという回答だった。メカニズム的には[[ | + | *[[デベロップ・チーム|デベロッパー]]に[[黒枠]]に入れられるか尋ねたところ、入れるつもりなら非常に保守的(控えめな性能)にする必要があり、プレイヤーが見て最悪だと思うようなカードになるだろうという回答だった。メカニズム的には[[アン・ゲーム]]らしからぬ能力だが、[[Unstable]]に入れることによって、より挑戦的な、プレイヤーが望む形のカードを提供できるようになった。 |
==フレイバー・テキスト== | ==フレイバー・テキスト== | ||
− | + | 本家嵐雲のカラス([[ポータル]]版以降)と同様、対句と押韻を交えた詩的な[[フレイバー・テキスト]]が与えられた。しかしアン・カードだけあって内容が皮肉に満ちている。 | |
*1行目のcrowは「カラス」という意味の名詞。2行目は「(雄鶏が)鳴く、(赤ん坊が喜んで)叫ぶ」等を意味する動詞。 | *1行目のcrowは「カラス」という意味の名詞。2行目は「(雄鶏が)鳴く、(赤ん坊が喜んで)叫ぶ」等を意味する動詞。 | ||
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*2行目のMurderは「殺人的」と同時に「カラスの群れ」を意味する掛詞である。[[カラスの群れ/Murder of Crows]]も参照。 | *2行目のMurderは「殺人的」と同時に「カラスの群れ」を意味する掛詞である。[[カラスの群れ/Murder of Crows]]も参照。 | ||
+ | *「boon for a birder(鳥撃ちにとっては恩恵)」とあるので、嵐雲のカラスはトークン・カード共々撃墜される運命にあるようだ。 | ||
{{フレイバーテキスト|Storm crow lonely, boon for a birder.<br>Storm crows together, likely a murder.}} | {{フレイバーテキスト|Storm crow lonely, boon for a birder.<br>Storm crows together, likely a murder.}} |
2024年8月7日 (水) 23:57時点における最新版
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カラスの嵐雲/Crow Storm (2)(青)ソーサリー
《嵐雲のカラス/Storm Crow》という名前で飛行を持つ青の1/2の鳥(Bird)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにこれより前に唱えられた呪文1つにつきこれを1回コピーする。)
アーティスト:YW Tang
嵐雲のカラス/Storm Crowとキーワード能力のストームをかけたシャレ。嵐雲のカラスと同名・同性能のトークンを生成するソーサリー。
ルール文章自体はしごく真っ当であり、黒枠にも巣穴からの総出/Empty the Warrensというほぼ同じ内容のカードがすでに存在する。実在のカードと同名のトークンを生成するという特徴もあるが、既に何度か使われたデザインであり目新しさはない。そのため一見ジョークとしての飛ばしっぷりは控えめではある。
一方で、各種フォーマットで活躍し、一部では禁止カードにもなっている巣穴からの総出と同等の性能というわけで、カードパワーは折り紙付き。打点こそ下がっているが、トークンがタフネス2のうえ飛行持ちになり、しかも色がストーム系ギミックを大得意とする青になっている。総合的には強化されていると言ってよい。もし黒枠で存在していればそれこそ笑えない事態になっていただろう。ストーム値の名前の由来たるストームは、存在自体がアン・カード級に壊れたメカニズムだったのだ、というR&Dの反省や自虐が垣間見える一枚である。
- 専用のトークン・カードが用意されているが、雷に撃たれている。
[編集] 開発秘話
海外では、嵐雲のカラスはネタ的な人気があり(嵐雲のカラス/Storm Crowの項も参照)、「嵐雲のカラスを生成するストーム呪文」という冗談がずっと流行っていたのを実現したものである。[1]
- デベロッパーに黒枠に入れられるか尋ねたところ、入れるつもりなら非常に保守的(控えめな性能)にする必要があり、プレイヤーが見て最悪だと思うようなカードになるだろうという回答だった。メカニズム的にはアン・ゲームらしからぬ能力だが、Unstableに入れることによって、より挑戦的な、プレイヤーが望む形のカードを提供できるようになった。
[編集] フレイバー・テキスト
本家嵐雲のカラス(ポータル版以降)と同様、対句と押韻を交えた詩的なフレイバー・テキストが与えられた。しかしアン・カードだけあって内容が皮肉に満ちている。
- 1行目のcrowは「カラス」という意味の名詞。2行目は「(雄鶏が)鳴く、(赤ん坊が喜んで)叫ぶ」等を意味する動詞。
- 2行目のMurderは「殺人的」と同時に「カラスの群れ」を意味する掛詞である。カラスの群れ/Murder of Crowsも参照。
- 「boon for a birder(鳥撃ちにとっては恩恵)」とあるので、嵐雲のカラスはトークン・カード共々撃墜される運命にあるようだ。
Storm crow lonely, boon for a birder.
Storm crows together, likely a murder.
嵐雲のカラスは孤独、鳥狩りの恵み。
嵐はともに鳴く、まるで殺し屋のように。