定業/Preordain
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2024年9月30日 (月) 11:00時点における最新版
ソーサリー
占術2を行い、その後カードを1枚引く。(占術2を行うには、あなたのライブラリーの一番上から2枚のカードを見て、そのうちの望む枚数のカードを望む順番で一番下に置き、残りを望む順番で一番上に置く。)
引いてから占術を行う血清の幻視/Serum Visionsと比べ、先に占術を行うため欲しいカードを即座に手に入れることができる点で優る。シャッフルや切削などでライブラリー操作を妨害されるリスクも低い。
また入れ替わりで基本セット落ちした思案/Ponderは掘れる枚数が多くコンボデッキ向けだったのに対し、こちらは不要なカードのみをライブラリーの一番下に送ることで実質的にデッキ圧縮を行えるため、コントロールデッキ向けである。
登場直後は青赤昇天を大幅に強化したほか、エターナルでもストームを中心に採用されるなどコンボデッキでの利用が目立った。そこから次第に採用するデッキが増え、青黒・青白コントロールでも4枚積みが標準となった。また最初期のモダンでは青赤系コンボが隆盛し、それらの基本パーツとなったが、そのせいで一度は禁止された。
レガシーでは渦まく知識/Brainstormや思案に次いで採用されることがある。またヴィンテージでは渦まく知識と思案が制限カードに指定されているため、しばしばこのカードも採用される。パウパーではレガシーにおけるフェッチランドのような手軽なシャッフル手段が少ないため、渦まく知識などより優先されることが多く、環境でも屈指の採用率を誇る。このように、様々なフォーマットで活躍した優良カードである。
- グランプリダラスフォートワース11ではベスト8全員がこのカードと精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptorをメインデッキから4枚採用していた。
- 手練/Sleight of Handの上位互換であり、予感/Foreseeの下位種。インスタントになると占術が小さい選択/Opt、または1マナ重い熟考/Deliberate。
- 日本語カードには「ていごう」とルビが振られているが、英語名から考慮すると「一定の職業」ではなく「運命を決める」という意味なので、この場合は「じょうごう(じょうぎょう)」と読ませるのが正しい。
- デュエルデッキ:ヴェンセールvsコスにScott Chouによる新規イラストで収録された。イラストに描かれているのはヴェンセール/Venser。
- ジャンプスタート2022にて、アニメ版アートのカードとして再録。在由子によるイラスト、およびフレイバーテキストにはアミナトゥ/Aminatouが登場しており、とりわけフレイバーテキストにアミナトゥが登場するのはこれが初。謎多き人物であるアミナトゥの背景が僅かながら垣間見える。運命を変える者、アミナトゥ/Aminatou, the Fateshifterの+1能力でライブラリートップに置いた不要カードを占術で下に送ることができるため、ゲーム上のアミナトゥとの相性も悪くない。
多元宇宙の無限の可能性の中で、アミナトゥはそのすべてを体験することを決意した。(出典:ジャンプスタート2022版)
- ドクター・フー統率者デッキで新規イラストでの再録。新シリーズ13の第4話、「天使たちの村」(原題:Village of the Angels)の冒頭のシーン。嘆きの天使がターディスを乗っ取ったことを脳波測定器にかけられながら予言していた、クレアという人物。
[編集] 禁止指定
2011年10月1日、モダンおよびエクステンデッドで思案/Ponderと共に禁止カードに指定された。前者ではコンボデッキの弱体化によるゲームスピードの低速化が目的であり、後者では直前のスタンダードで猛威を振るっていたことが理由である[1]。
2023年8月7日、モダンで禁止解除される。禁止当時からの環境の変化により、コンボデッキではなくイゼット・ラガバンのようなフェアデッキの強化に繋がると考えられたため[2]。
[編集] 開発秘話
公式記事[3]では、血清の幻視を改良する意図で作ったカードだと述べられている。
改良点は2点あり、1つ目は上述の通り「占術と引く順序を入れ替えた」メカニズム面。そして2つ目は、カード名をミラディン/Mirrodinという特定の次元/Planeに縛られないより一般的な名称「Preordain(運命を定めること)」にした点である。
- カード名の命名について、翻訳記事「占術の大混乱」では「Serum Visions is also not a great name, as we aren't always on Mirrodin.」を「ミラディンのカードの例に漏れず、このカード(血清の幻視)の名前もあまりいいとは言えません。」と訳した間違いがある。原文は「we aren't always on Mirrodin(ミラディンにいつもいるわけではない)」ために相応しくない。つまり、ミラディンの設定を反映した『血清』という名前が他セットへの再録の障害となることが問題であって、ミラディンのカードは一般的に下手な命名である、という意味ではない。