スタンダード
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使用可能なセットは直近2年間で発売された1〜2つの[[基本セット]]と2つの[[ブロック (総称)|ブロック]]。秋の大型セット発売に合わせ1年ごとに[[ローテーション]]し使用可能セットが入れ替わる。 | 使用可能なセットは直近2年間で発売された1〜2つの[[基本セット]]と2つの[[ブロック (総称)|ブロック]]。秋の大型セット発売に合わせ1年ごとに[[ローテーション]]し使用可能セットが入れ替わる。 | ||
+ | [[禁止カード]]は存在するが、[[制限カード]]は存在しない。 | ||
+ | *1997年1月1日からスタンダードにおいて制限カードは廃止され、当時の制限カードは全て禁止カードとなった。 | ||
+ | *近年は開発側が過去の失敗を踏まえ入念にテストするため滅多に禁止カードが出ることはない。 | ||
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+ | ===環境の特色=== | ||
現在最も多くの公式イベントに採用されているフォーマットであり、プレイ人口も多い。 | 現在最も多くの公式イベントに採用されているフォーマットであり、プレイ人口も多い。 | ||
*最近のセットのみで構築できるため新規参入がしやすい。競技マジックの入門フォーマットといえる。 | *最近のセットのみで構築できるため新規参入がしやすい。競技マジックの入門フォーマットといえる。 | ||
− | *[[カード・プール]] | + | *[[カード・プール]]の狭さから、新たなセットの影響を強く受けやすい。特に秋の[[ローテーション]]時には環境がガラリと変わり多様さと新鮮さが保たれている。 |
− | *[[プレイヤー]]の多さからカードの需要が変動しやすく、参入の敷居の低さとは裏腹に、勝っていくためには現在の[[メタ]]や次のメタを読み取りデッキをチューンする能力が必要とされる。したがって良くも悪くも競技志向の強いフォーマットとも言える。[[エターナル]]環境と比べれば資金は必要ないが、先述の通りメタが変遷しやすい環境であるため、このフォーマットでプレイし続けるためにはある程度お金がかかる。カードの入手はしやすい。 | + | *[[プレイヤー]]の多さからカードの需要が変動しやすく、参入の敷居の低さとは裏腹に、勝っていくためには現在の[[メタゲーム|メタ]]や次のメタを読み取りデッキをチューンする能力が必要とされる。したがって良くも悪くも競技志向の強いフォーマットとも言える。[[エターナル]]環境と比べれば資金は必要ないが、先述の通りメタが変遷しやすい環境であるため、このフォーマットでプレイし続けるためにはある程度お金がかかる。カードの入手はしやすい。 |
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「'''スタン'''」と略して呼ばれることも多い。 | 「'''スタン'''」と略して呼ばれることも多い。 | ||
*古い呼び方であるが、どのセットでも使えるフォーマットの[[Type1]](現[[ヴィンテージ]])に対して、使えるセットが限定された「第2のフォーマット」として'''Type2'''と呼ばれることもあった。(略称は'''T2'''。) | *古い呼び方であるが、どのセットでも使えるフォーマットの[[Type1]](現[[ヴィンテージ]])に対して、使えるセットが限定された「第2のフォーマット」として'''Type2'''と呼ばれることもあった。(略称は'''T2'''。) | ||
*Type2という呼称は、あくまで単なる俗称である。公式にType2とされていた時期は無い。 | *Type2という呼称は、あくまで単なる俗称である。公式にType2とされていた時期は無い。 | ||
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*新規のプレイヤーと初期からのプレイヤーでカード資産の差がついてしまう事を解決するため、「新しめのセット限定」として考え出されたのがスタンダードである。 | *新規のプレイヤーと初期からのプレイヤーでカード資産の差がついてしまう事を解決するため、「新しめのセット限定」として考え出されたのがスタンダードである。 | ||
*1995年1月1日に、公式に制定された。この時の使用可能セットは[[リバイズド]]、[[ザ・ダーク]]、[[フォールン・エンパイア]]の3セットのみ。その後[[アイスエイジ]]が発売されてからは1つの基本セットと3つの[[エキスパンション]]から構成された。1つの基本セットと2つのブロックから構成という、今の状態は1997年7月1日からである。 | *1995年1月1日に、公式に制定された。この時の使用可能セットは[[リバイズド]]、[[ザ・ダーク]]、[[フォールン・エンパイア]]の3セットのみ。その後[[アイスエイジ]]が発売されてからは1つの基本セットと3つの[[エキスパンション]]から構成された。1つの基本セットと2つのブロックから構成という、今の状態は1997年7月1日からである。 | ||
*初期の一時期、デッキを作るとき、「フォーマットで使えるカードセットすべてから最低5枚ずつ入れる必要がある」というルールがあった。 | *初期の一時期、デッキを作るとき、「フォーマットで使えるカードセットすべてから最低5枚ずつ入れる必要がある」というルールがあった。 | ||
− | *近年では、運営側が[[ゲーム]]時間の長期化を嫌ってか、[[打ち消す|カウンター]]の大きな弱体化により、純粋な[[パーミッション]]が組まれることが比較的少なくなってきている。逆に[[クリーチャー]]の質は年々著しく上昇しており、殴り合いが増加。それを対策した[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]、コントロールに強い[[クロック・パーミッション]] | + | *近年では、運営側が[[ゲーム]]時間の長期化を嫌ってか、[[打ち消す|カウンター]]の大きな弱体化により、純粋な[[パーミッション]]が組まれることが比較的少なくなってきている。逆に[[クリーチャー]]の質は年々著しく上昇しており、殴り合いが増加。それを対策した[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]、コントロールに強い[[クロック・パーミッション]]…といったメタ形成となる傾向がある。 |
==現在の使用可能カードセット== | ==現在の使用可能カードセット== |
2014年8月16日 (土) 18:31時点における版
スタンダード/Standardとは、公式フォーマットの1つ。構築環境の1つとして分類されている。
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解説
使用可能なセットは直近2年間で発売された1〜2つの基本セットと2つのブロック。秋の大型セット発売に合わせ1年ごとにローテーションし使用可能セットが入れ替わる。
- 1997年1月1日からスタンダードにおいて制限カードは廃止され、当時の制限カードは全て禁止カードとなった。
- 近年は開発側が過去の失敗を踏まえ入念にテストするため滅多に禁止カードが出ることはない。
環境の特色
現在最も多くの公式イベントに採用されているフォーマットであり、プレイ人口も多い。
- 最近のセットのみで構築できるため新規参入がしやすい。競技マジックの入門フォーマットといえる。
- カード・プールの狭さから、新たなセットの影響を強く受けやすい。特に秋のローテーション時には環境がガラリと変わり多様さと新鮮さが保たれている。
- プレイヤーの多さからカードの需要が変動しやすく、参入の敷居の低さとは裏腹に、勝っていくためには現在のメタや次のメタを読み取りデッキをチューンする能力が必要とされる。したがって良くも悪くも競技志向の強いフォーマットとも言える。エターナル環境と比べれば資金は必要ないが、先述の通りメタが変遷しやすい環境であるため、このフォーマットでプレイし続けるためにはある程度お金がかかる。カードの入手はしやすい。
呼称
「スタン」と略して呼ばれることも多い。
- 古い呼び方であるが、どのセットでも使えるフォーマットのType1(現ヴィンテージ)に対して、使えるセットが限定された「第2のフォーマット」としてType2と呼ばれることもあった。(略称はT2。)
- Type2という呼称は、あくまで単なる俗称である。公式にType2とされていた時期は無い。
その他
- 新規のプレイヤーと初期からのプレイヤーでカード資産の差がついてしまう事を解決するため、「新しめのセット限定」として考え出されたのがスタンダードである。
- 1995年1月1日に、公式に制定された。この時の使用可能セットはリバイズド、ザ・ダーク、フォールン・エンパイアの3セットのみ。その後アイスエイジが発売されてからは1つの基本セットと3つのエキスパンションから構成された。1つの基本セットと2つのブロックから構成という、今の状態は1997年7月1日からである。
- 初期の一時期、デッキを作るとき、「フォーマットで使えるカードセットすべてから最低5枚ずつ入れる必要がある」というルールがあった。
- 近年では、運営側がゲーム時間の長期化を嫌ってか、カウンターの大きな弱体化により、純粋なパーミッションが組まれることが比較的少なくなってきている。逆にクリーチャーの質は年々著しく上昇しており、殴り合いが増加。それを対策したコントロールデッキ、コントロールに強いクロック・パーミッション…といったメタ形成となる傾向がある。
現在の使用可能カードセット
2014年7月18日現在、以下のセットに収録されているカードが使用可能である。
禁止カード
なし
主なデッキ・その他
スタンダードの変遷を参照
関連リンク
Standard Week
WotCの公式ウェブマガジン『Daily MTG』では、2012年8月6日から10日にかけて「Standard Week(スタンダード特集)」として、各連載記事でスタンダードに関する特集が組まれた。以下は各コーナーの特集記事。
- Setting The Standard/スタンダードの決定 (Making Magic、文:Mark Rosewater)
- Stand Hard (From the Lab、文:Noel deCordova)
- Zero to Sixty: How to Win in Standard/ゼロからのデッキ構築:スタンダードで勝つ方法 (ReConstructed、文:Gavin Verhey)
- Coloring in Lines (Serious Fun、文:Adam Styborski)
- Standard Bearers (Top Decks、文:Mike Flores)
- Ah Yes. Very Standard./まさしくスタンダードだ (Latest Developments、文:Zac Hill)