アナフェンザ/Anafenza
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− | '''アナフェンザ'''/''Anafenza''は[[タルキール覇王譚ブロック]]のキャラクター。 | + | '''アナフェンザ'''/''Anafenza''は[[タルキール覇王譚ブロック]]のキャラクター。[[カード]]としては[[タルキール覇王譚]]の[[先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost]]が初出。 |
− | [[タルキール/Tarkir]]の[[氏族/Clan]]、[[アブザン家/The Abzan Houses]] | + | ==解説== |
+ | [[タルキール/Tarkir]]の[[氏族/Clan]]、[[アブザン家/The Abzan Houses]]のタルキール覇王譚の時代における[[カン/Khan]]。[[人間]]の女性({{Gatherer|id=386476}})。 | ||
− | + | 有事には2頭の[[ヤギ#アイベクス/Ibex|アイベクス]]が牽く[[カード名百科事典#戦車|重戦車]]に乗り、自ら戦いの前線に赴いて指揮を執る。このことから'''先頭に立つもの'''/''The Foremost''の名でも知られる。普段はアブザンの中心地、[[アブザン家/The Abzan Houses#アラシン/Arashin|アラシン/Arashin]]を取り囲むマー=エク要塞/Mer-Ek Fortressにて統治を行っている。彼女は征服のために戦うのではなく、交易路を維持しアブザンの経済活動を保護するため、および他氏族の侵攻からアブザンの民と領土を守るために戦う。 | |
− | [[エイヴン/Aven]]の護衛隊長、クワーロ/ | + | [[アブザン家/The Abzan Houses#孤児|クルーマ/Krumar]]の[[オーク]]、ガヴァール・バーズィール/Gvar Barzeelと[[エイヴン/Aven#タルキールのエイヴン|エイヴン/Aven]]の護衛隊長、クワーロ/Kwaroは彼女の信頼できる部下である。 |
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+ | アブザンの裕福な商家に生まれたアナフェンザは、人生の大半を[[カード名百科事典#ビヒモス|ビヒモス]]の牽く移動要塞に揺られながら、家族とともに都市を渡り歩いて過ごしてきた。彼女が13歳のとき、カヴァー/Kavahからアラシンに向けて[[ジェスカイ道/The Jeskai Way#道路|塩路/The Salt Road]]を旅していた一家は、カヴァーに新たな積み荷が届いたという情報を得た。アナフェンザの父は一度カヴァーに戻ることを提案したが、アナフェンザの従兄オレット/Oretはこのままアラシンに向かうべきだと主張し、大人たちの議論が始まった。子供のアナフェンザとガヴァール・バーズィール――[[アブザン家/The Abzan Houses#家族|盟族の関係/Bond-Kin]]によって彼女のおじの息子となった[[マルドゥ族/The Mardu Horde]]出身のオーク――は部屋から追い出された。 | ||
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+ | 彼女はガヴァールが嫌いだった。大好きだった従兄弟がマルドゥとの戦いで命を落とし、入れ替わりにマルドゥのオークが従弟になるというのは受け入れがたい事実であった。ガヴァールに従姉扱いされた彼女は、私と貴方は家族なんかじゃないと反発し、彼に背を向けて屋上の[[アブザン家/The Abzan Houses#族樹/Kin tree|族樹/Kin tree]]に登った。それを見ていた[[アブザン家/The Abzan Houses#役割|族樹の管理人]]、ハクリーズ/Hakrezは彼女を諭した。この族樹は血族と盟族の家族、全員のものであると。アナフェンザはその言葉の意味を考え、物思いに沈んだ。悲劇はその数時間後であった。 | ||
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+ | 一家は待ち伏せしていた[[スゥルタイ群/The Sultai Brood]]の軍勢の襲撃を受けた。移動要塞は[[カード名百科事典#マストドン|マストドン]]の[[ゾンビ#ストーリー|アンデッド]]の突進によって横倒しになり、アナフェンザは砂の上に放り出された。そこで彼女が目にしたのは、スゥルタイではなく、アブザンの人間がアブザンの人間を殺す光景であった。彼女は生き残ったガヴァールから、両親たちの死を知らされた。2人はその場から逃げることしかできなかった。 | ||
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+ | アブザンは正しく、残忍なのは他の氏族――そんな常識が覆されたようだった。2人は[[移ろう荒野/The Shifting Wastes]]を彷徨った末に運良く廃村を見つけたが、追手に追いつかれ、戦闘になった。2人は共闘して追手を捕らえ、首謀者の名を吐かせた。 | ||
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+ | それから長い時が経ち、アナフェンザは軍の将軍を経てアブザンのカンとなった。氏族の全家族の長が、新たなカンと盟約を結ぶために[[アブザン家/The Abzan Houses#始まりの木の広場/The Plaza of the First Tree|始まりの木の広場/The Plaza of the First Tree]]に集合した。彼女は集まった者たちと次々に盟約を交わしていったが、最後の家長は新たなカンの顔を見て驚愕の表情に包まれた――それは、かつて自分の家族を裏切ったオレットであった。彼は許しを請うた、僕は君の最後の家族じゃないかと。アナフェンザは聞き入れず、オレットと自らの血を炎の中に落とす[[アブザン家/The Abzan Houses#縁切り|縁切りの儀式]]を行い、彼をアブザンから追放することを宣言した。アナフェンザはオレットを退出させるよう命じた――彼女の真の最後の家族、弟のガヴァールに。 | ||
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:[[果敢な一撃/Defiant Strike]]、[[まばゆい塁壁/Dazzling Ramparts]]、[[龍鱗の加護/Dragonscale Boon]]、先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost | :[[果敢な一撃/Defiant Strike]]、[[まばゆい塁壁/Dazzling Ramparts]]、[[龍鱗の加護/Dragonscale Boon]]、先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost | ||
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+ | *[http://magic.wizards.com/en/story/planes/tarkir-present TARKIR]/[http://magic.wizards.com/ja/story/planes/tarkirpresent タルキール](公式サイト) | ||
*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/planeswalkers-guide-khans-tarkir-part-1-2014-09-03 Planeswalker's Guide to Khans of Tarkir, Part 1]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0011167/ プレインズウォーカーのための『タルキール覇王譚』案内 その1](Uncharted Realms 2014年9月3日 The Magic Creative Team著) | *[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/planeswalkers-guide-khans-tarkir-part-1-2014-09-03 Planeswalker's Guide to Khans of Tarkir, Part 1]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0011167/ プレインズウォーカーのための『タルキール覇王譚』案内 その1](Uncharted Realms 2014年9月3日 The Magic Creative Team著) | ||
− | *[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/ur/bond-and-blood-2014-12-03 | + | *[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/ur/bond-and-blood-2014-12-03 Bond and Blood]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0011542/ 絆と血](Uncharted Realms 2014年12月3日 [[Ari Levitch]]著) |
==参考== | ==参考== | ||
*[[背景世界/ストーリー用語]] | *[[背景世界/ストーリー用語]] | ||
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2015年2月11日 (水) 01:52時点における版
アナフェンザ/Anafenzaはタルキール覇王譚ブロックのキャラクター。カードとしてはタルキール覇王譚の先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremostが初出。
目次 |
解説
タルキール/Tarkirの氏族/Clan、アブザン家/The Abzan Housesのタルキール覇王譚の時代におけるカン/Khan。人間の女性(イラスト)。
有事には2頭のアイベクスが牽く重戦車に乗り、自ら戦いの前線に赴いて指揮を執る。このことから先頭に立つもの/The Foremostの名でも知られる。普段はアブザンの中心地、アラシン/Arashinを取り囲むマー=エク要塞/Mer-Ek Fortressにて統治を行っている。彼女は征服のために戦うのではなく、交易路を維持しアブザンの経済活動を保護するため、および他氏族の侵攻からアブザンの民と領土を守るために戦う。
クルーマ/Krumarのオーク、ガヴァール・バーズィール/Gvar Barzeelとエイヴン/Avenの護衛隊長、クワーロ/Kwaroは彼女の信頼できる部下である。
髪は短く切っているが、左右のこめかみの髪だけは長く伸ばし、束ねている。
経歴
絆と血/Bond and Blood
アブザンの裕福な商家に生まれたアナフェンザは、人生の大半をビヒモスの牽く移動要塞に揺られながら、家族とともに都市を渡り歩いて過ごしてきた。彼女が13歳のとき、カヴァー/Kavahからアラシンに向けて塩路/The Salt Roadを旅していた一家は、カヴァーに新たな積み荷が届いたという情報を得た。アナフェンザの父は一度カヴァーに戻ることを提案したが、アナフェンザの従兄オレット/Oretはこのままアラシンに向かうべきだと主張し、大人たちの議論が始まった。子供のアナフェンザとガヴァール・バーズィール――盟族の関係/Bond-Kinによって彼女のおじの息子となったマルドゥ族/The Mardu Horde出身のオーク――は部屋から追い出された。
彼女はガヴァールが嫌いだった。大好きだった従兄弟がマルドゥとの戦いで命を落とし、入れ替わりにマルドゥのオークが従弟になるというのは受け入れがたい事実であった。ガヴァールに従姉扱いされた彼女は、私と貴方は家族なんかじゃないと反発し、彼に背を向けて屋上の族樹/Kin treeに登った。それを見ていた族樹の管理人、ハクリーズ/Hakrezは彼女を諭した。この族樹は血族と盟族の家族、全員のものであると。アナフェンザはその言葉の意味を考え、物思いに沈んだ。悲劇はその数時間後であった。
一家は待ち伏せしていたスゥルタイ群/The Sultai Broodの軍勢の襲撃を受けた。移動要塞はマストドンのアンデッドの突進によって横倒しになり、アナフェンザは砂の上に放り出された。そこで彼女が目にしたのは、スゥルタイではなく、アブザンの人間がアブザンの人間を殺す光景であった。彼女は生き残ったガヴァールから、両親たちの死を知らされた。2人はその場から逃げることしかできなかった。
アブザンは正しく、残忍なのは他の氏族――そんな常識が覆されたようだった。2人は移ろう荒野/The Shifting Wastesを彷徨った末に運良く廃村を見つけたが、追手に追いつかれ、戦闘になった。2人は共闘して追手を捕らえ、首謀者の名を吐かせた。
それから長い時が経ち、アナフェンザは軍の将軍を経てアブザンのカンとなった。氏族の全家族の長が、新たなカンと盟約を結ぶために始まりの木の広場/The Plaza of the First Treeに集合した。彼女は集まった者たちと次々に盟約を交わしていったが、最後の家長は新たなカンの顔を見て驚愕の表情に包まれた――それは、かつて自分の家族を裏切ったオレットであった。彼は許しを請うた、僕は君の最後の家族じゃないかと。アナフェンザは聞き入れず、オレットと自らの血を炎の中に落とす縁切りの儀式を行い、彼をアブザンから追放することを宣言した。アナフェンザはオレットを退出させるよう命じた――彼女の真の最後の家族、弟のガヴァールに。
登場
登場カード
カード名に登場
フレイバー・テキストに登場
- タルキール覇王譚
- 果敢な一撃/Defiant Strike、まばゆい塁壁/Dazzling Ramparts、龍鱗の加護/Dragonscale Boon、先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost
登場作品・登場記事
- TARKIR/タルキール(公式サイト)
- Planeswalker's Guide to Khans of Tarkir, Part 1/プレインズウォーカーのための『タルキール覇王譚』案内 その1(Uncharted Realms 2014年9月3日 The Magic Creative Team著)
- Bond and Blood/絆と血(Uncharted Realms 2014年12月3日 Ari Levitch著)