ジアーダ/Giada
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部屋を出たジニーは[[キット・カント/Kitt Kanto]]に預けていたジアーダのもとに戻った。贅沢を勧められても何も求めず、いつも苦しんでいるかのような表情をしているジアーダは、ジニーにとって不思議な存在だった。ジニーからクレッシェンドは楽しみかと尋ねられても、ジアーダは無理やり笑みを作り、明らかに本心からではない「はい」という言葉を返すだけであった。 | 部屋を出たジニーは[[キット・カント/Kitt Kanto]]に預けていたジアーダのもとに戻った。贅沢を勧められても何も求めず、いつも苦しんでいるかのような表情をしているジアーダは、ジニーにとって不思議な存在だった。ジニーからクレッシェンドは楽しみかと尋ねられても、ジアーダは無理やり笑みを作り、明らかに本心からではない「はい」という言葉を返すだけであった。 | ||
2022年5月5日 (木) 22:55時点における版
ジアーダ/Giadaはニューカペナの街角のキャラクター。カードとしてはニューカペナの街角の希望の源、ジアーダ/Giada, Font of Hopeが初出。
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解説
ニューカペナ/New Capennaの舞台座一家/The Cabarettiに囚われた人物。女性。見た目は十代の人間/Humanのよう（イラスト）。
メッツィオ/The Mezzioの下層地区の孤児院にいた少女ジアーダは、舞台座の最高機密であり、ニューカペナ最大の希望であり、他の一家にとっては最も危険な脅威だ。舞台座のスカウトに見出されたジアーダは、すぐにジニー・フェイ/Jinnie Fayのお気に入りに――ジニーがずっと求めていたが手に入らなかった妹に――そしてジェトミア/Jetmir最大の宝物になった。ジアーダは特別だ。才能ある歌手である彼女は、舞台座の少女役、社交界の名士、若手新進女優といった同僚たちによく馴染んでいる。だが他の者たちと異なり、彼女はニューカペナで誰も見たことのない才能を持っている――触れて願うだけで、悪臭漂う都市の下水でさえも純粋な光素/Haloに変えることができるのだ。舞台座は慌てて彼女の存在を隠したが、この魔法物質に対する欲望が用心を上回った――彼らのパーティーは、もともと伝説的に光素を使用していたが、度を越すようになった。
他の一家の間で光素がますます欠乏し、光素をますます必死に求めるようになっている時代に、舞台座は影響を受けなかった。ジアーダがいれば、舞台座は自制する必要がない。ジアーダがいれば、この都市のパワーバランスは覆るのだ。ジアーダが求めるものは家族だけだ。本人には何の非もないが――彼女にとっては呪いにも思える贈り物によって――今や彼女を求める「一家」は五つもある。
経歴
安住の地へ/Homecoming
ヴァントリオーネ/The Vantoleoneの執務室にて、舞台座の首領ジェトミアは養女ジニー・フェイからの報告を受けた。新年祭クレッシェンド/The Crescendoの準備について、そしてそこでお披露目する、「源/The Font」という名の光素の供給源が問題なく管理下にあることについて。
部屋を出たジニーはキット・カント/Kitt Kantoに預けていたジアーダのもとに戻った。贅沢を勧められても何も求めず、いつも苦しんでいるかのような表情をしているジアーダは、ジニーにとって不思議な存在だった。ジニーからクレッシェンドは楽しみかと尋ねられても、ジアーダは無理やり笑みを作り、明らかに本心からではない「はい」という言葉を返すだけであった。
試練/Tests
「源」を探るべく舞台座に潜入したエルズペス/Elspethは、キットからジニーを、そしてジアーダを紹介された。
源/The Font
新年祭クレッシェンドが始まった。ジニーとともに壇上に上がったジアーダが、自身の背丈ほどもある巨大な空き瓶に触れると、それは一瞬のうちに光素で満たされた。舞台座の言う「源」とは、一人の生きた少女であったのだ。群衆からは歓声が弾けたが、エルズペスの目には衰弱し切ったジアーダの姿しか映らなかった。
やがて歓声は悲鳴へと変わった。「敵対するもの/The Adversary」の手下の工作員たちがその姿を現したのだ。ジェトミアが襲われると、ジニーはあれだけ大事にしていたはずのジアーダを見捨て、養父のもとへ駆けた。ショックと怒りを感じたエルズペスは、ジアーダのもとへ向かい、一緒に逃げる気はあるかと問うた。「はい」というジアーダの返事は、どこか前向きなものだった。途中でビビアン/Vivienも合流し、三人はヴァントリオーネを出た。だがそこに、ジニーとジェトミアが現れ、ジアーダを渡すよう迫った。戻るかどうかを選ぶのはジアーダだと考えたエルズペスは逡巡したが、結局はビビアンに促され、ジアーダを連れて逃げた。
天使の賛歌/Hymn of the Angels
逃避行のさなか、ジアーダはエルズペスに心情を吐露した。目的が欲しいのだと。目的とは自分の内から見つけ出すものであり、誰かが与えてくれるものではない、そうエルズペスは諭した。だが同時に、ジアーダが自分の力で目的を見つけ出すまで、私が貴女を守るとも約束した。
翌朝、彼女たちはジニーに見つかってしまったが、ジアーダは機転を利かせ、エルズペスとビビアンの処遇はジェトミアに任せるべきだと進言した。三人は舞台座と取引した常夜会一家/The Obscuraの隠れ家に連れて来られた。ジニーは負傷したジェトミアを癒すべく、ジアーダに光素を生み出させた。だがそれが渡る前に、土建組一家/The Riveteersと貴顕廊一家/The Maestrosの襲撃により乱闘が勃発し、エルズペスが瀕死の重傷を負った。ジアーダはエルズペスに光素を飲ませた。するとたちまち骨が繋がり、傷が塞がり――そして彼女の目には、ジアーダを包む輝くオーラが見えた。
一行は常夜会の導きに従って逃げたが、それもまた罠であった。常夜会と舞台座が戦っている隙に、エルズペスはジアーダを連れて逃げた。ビビアンもその後を追い、やがて三人は聖堂に辿り着いた。そこに並ぶ天使/Angelの彫像は輝きを放っていた――まるでジアーダのように。彫像から歌声が響き、ジアーダは突然すべてを悟ったかのように言った。彼女たちは自分の家族、ここは自分の家なのだと。
そこにとうとう、「敵対するもの」ことオブ・ニクシリス/Ob Nixilisが姿を現した。エルズペスは彼と戦ったが力及ばず、ジアーダに逃げるよう言った。だがジアーダは逃げなかった。彼女は宙に浮き、その輪郭はぼやけ、輝きを増していた。そしてエルズペスに言った。「ありがとう、何もかも。私は答えを見つけました。今度は私が守ります。」
辺りは光で満ち、ニクシリスは吹き飛ばされた。光素を放つ姿に変身するジアーダを、エルズペスは畏敬とともに見つめた。天使の歌声が再び響き、エルズペスの体に染み渡った。そして光と歌声が弱まると、ジアーダの声が遠くから聞こえた。その姿は消えかけていたが、もはや彼女は一人ではなく、同じような存在に囲まれていた。エルズペスが立ち上がると、その剣は変化していた。それはジアーダからの贈り物だった。エルズペスはその剣でニクシリスを退散させた。戦いは終わり、そしてジアーダの姿はなかった。
登場
登場カード
カード名に登場
フレイバー・テキストに登場
イラストに登場
登場作品・登場記事
- Episode 1: Homecoming/メインストーリー第１話：安住の地へ（Magic Story 2022年3月28日 Elise Kova著）
- Episode 3: Tests/メインストーリー第３話：試練（Magic Story 2022年3月30日 Elise Kova著）
- Episode 4: The Font/メインストーリー第４話：源（Magic Story 2022年4月4日 Elise Kova著）
- Episode 5: Hymn of the Angels/メインストーリー第５話：天使の賛歌（Magic Story 2022年4月5日 Elise Kova著）
- The Legends You'll Find in Streets of New Capenna/『ニューカペナの街角』の伝説たち（Feature 2022年4月22日 Miguel Lopez, Ari Zirulnik, and Grace Fong著）
